しまなみ海道をサイクリングで渡ろう
初心者にうれしいレンタサイクル施設も豊富
復路は船に乗ってしまなみ海道を満喫
大自然を感じる絶景スポット3選
①因島大橋記念公園
②瀬戸田サンセットビーチ
③亀老山展望公園
サイクリングを通してしまなみ海道の壮大な自然に触れよう

広島県尾道市と、愛媛県今治市を繋ぐ街道「瀬戸内しまなみ海道」。日本国内だけでなく、世界的にも「自然を楽しめるサイクリングスポット」として知られています。約70kmにもおよぶ道中には、6つの島と、8本の橋が架けられ、年間20万人前後の人々がサイクリングを楽しんでいるのです。

今回は、サイクリング初心者に向けた、しまなみ海道の基本情報や、レンタサイクルの情報、訪れておきたいしまなみ海道の絶景スポットなどを紹介。日本の本州と四国を繋ぐ道を、絶景を楽しみながらサイクリングしてみませんか?

しまなみ海道をサイクリングで渡ろう


サイクリングロードとして世界的にも有名なしまなみ海道

しまなみ海道とは?

「瀬戸内しまなみ海道」とは、日本の本州にある広島県尾道市と四国の愛媛県今治市を結ぶ自動車専用道路のこと。

船を使うことなく、本州から四国へと行ける道路として2006年4月に全線開通しました。しまなみ海道は自動車専用道路ですが、そのほとんどには自転車が走行できる自転車歩行者道が整備されており、海に浮かぶ島の自然に囲まれた絶景を眺めながらサイクリングを楽しめるのが特徴。「海の上を自転車で走りながら絶景を望める」と多くのサイクリストを魅了してきました。


年間20万人前後がサイクリングをしに訪れるしまなみ海道

その人気から、「世界7大サイクリングスポット」の一つとしてCNNで紹介されたことも。毎年、日本全国だけでなく世界中から多くの人々がサイクリングをしにしまなみ海道へ訪れています。

6つの島と8本の橋を巡る全長約70kmの旅

サイクリングができる自転車歩行者道の距離は、全長約70kmほど。自転車や原付などで自転車歩行者道を走る場合、しまなみ海道を渡りきるためには通行料として500円を支払います。

しまなみ海道の本州側起点である広島県尾道市から終点の愛媛県今治市までの道のりには、向島(むかいしま)、因島(いんのしま)、生口島(いくちじま)、大三島(おおみしま)、伯方島(はかたじま)、大島の6つの島が点在しています。それぞれの島に設けられたサイクリングロードと、全8本の橋(新尾道大橋、尾道大橋、因島大橋、生口橋、多々羅大橋、大三島橋、伯方・大島大橋、来島海峡大橋)を渡る旅。長い道のりですが、その分渡り切った時の感動はひとしおです。


しまなみ海道の8つの橋のひとつ「多々羅大橋」

各島の自然豊かな風景や雄大な海を眺めたり、ゲストハウスに泊まってサイクリストと交流したり、点在するカフェや飲食店でゆったり過ごしたり。しまなみ海道サイクリングをより楽しめるスポットが充実しているため、思い出に残る旅ができるでしょう。

初心者は2日間かけてのんびりしまなみ海道サイクリング

一般的な自転車の走行時速は約10km。しまなみ海道の自転車歩行者道は整備されているものの坂道などアップダウンが激しい場所も多いため、余裕を持って、片道2日間かけて走り切るのがおすすめです。ゆったり時間をとれば、その分途中で景色や地元グルメなどを楽しむこともできます。


広島県と愛媛県の県境は「多々羅大橋」に

しまなみ海道サイクリングに適した季節は、気候が安定して過ごしやすい春や秋。特に5月のゴールデンウィークは多くのサイクリストで賑わうため、サイクリングを通じて出会いを広げられるかも。

旅の疲れをゲストハウスで癒すのもおすすめ!

2日間かけ自分のペースで無理なくしまなみ海道を渡るためには、サイクリングで疲れた体を癒す宿泊施設にこだわるのも大切。せっかくしまなみ海道のサイクリングに挑戦するのですから、他のサイクリストとの出会いにも期待したいですよね。ホテルや旅館でおもてなしを受けるのもいいですが、この機会にぜひ、サイクリストとの交流が図れる「ゲストハウス」を利用してみては。

しまなみ海道周辺にはさまざまなゲストハウスが点在しています。

小さな宿の中でさまざまな人が旅の話を持ち寄り交流できるゲストハウスは、ひとり旅のゲストも温かく迎え入れてくれる宿。なかにはカフェを併設しているところや、温泉を引いているところも。自分の理想に合ったゲストハウスを探してみましょう。

初心者にうれしいレンタサイクル施設も豊富


しまなみ海道が初めての人はまずレンタサイクル施設をチェック!

公営のレンタサイクル拠点は13カ所!

自転車がなければ、サイクリングは始まりません。ですが、サイクリングに適した電動アシスト自転車やクロスバイクを持っていない…という人でもご安心を。しまなみ海道上には、公営のレンタサイクル拠点が13カ所あり、安心して自転車をレンタルできる仕組みが整っています。

公営レンタサイクルで借りられる自転車の種類は、電動アシスト自転車、ダンデム自転車(二人乗り自転車)、クロスバイク、小径スポーツ車、シティサイクル、子ども用自転車の6つ。そのうち電動アシスト自転車、ダンデム自転車以外は各島ごと、計13カ所ある拠点で返却(乗り捨て)が可能です。

貸出料と保証料は前払い制。貸し出しをしたターミナル以外で自転車を返却(乗り捨て)した場合は、保証料の返金はありません。また、自転車の種類によって貸出料が異なる点も注意しておきましょう。

今治市内には乗り捨て専用ポイントも

ちなみに、13カ所以外にも、今治市内には貸し出しは行なっていないものの、返却(乗り捨て)のみ利用できる乗り捨てポイントがあります。「今治市役所本館前駐輪場」と、今治市内にある24カ所の指定の旅館・ホテル(宿泊者のみ自転車返却可能)が該当。しまなみ海道サイクリングを気軽に楽しむためにも、どこで自転車を借りてどこで返却するのかあらかじめ予定を立てておくのがおすすめ。


尾道で借りた自転車を持って、向島まで船で向かう

本州の広島県尾道市で自転車を準備したら、いざしまなみ海道へ。尾道市から船で向島まで移動し、サイクリングスタートです。ちなみにこの船は大人1名100円、自転車持ち込み料1台10円と安価で乗ることができます。

復路は船に乗ってしまなみ海道を満喫


船を使ってスムーズな旅を!

2日間かけてしまなみ海道を渡り切ったら、復路には船を使い、行きとは違う景色を満喫するのも楽しみ方のひとつ。もちろん往路でコースを省略するために船を使うのもいいでしょう。自転車持ち込みOKの船は各島から出ているので、ぜひチェックしてみてください。

瀬戸内クルージング

尾道と、尾道から3つ目の島である生口島を繋ぐ快速船。片道40分ほどで、しまなみ海道のほぼ真ん中まで辿り着くことができます。

尾道〜生口島の区間を移動したい場合は、尾道駅前、尾道新浜、因島重井東、須ノ上、瀬戸田沢、瀬戸田に停船する尾道〜瀬戸田航路を使用しましょう。平日と土・日曜、祝日で出航時間が異なるためご注意を。公式サイトはこちら

芸予汽船

今治と、尾道から2つ目の島である因島を繋ぐ快速船です。片道は1時間15分ほど。一部自転車を積み込めない便もあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

停まる場所は、今治、友浦、木浦、岩城、佐島、弓削、生名、土生の8カ所。自転車積み込みOKの船は一日に6本出航しています。公式サイトはこちらです。

しまなみ海道で大自然を感じる絶景スポット3選


尾道市から4本目の橋「生口橋」

しまなみ海道をサイクリングで渡る魅力は、なんといっても記憶に残る数々の美しい景色を見ること。やはり、ドライブで訪れるよりも、自分の脚で辿り着いて見る景色は格別です。最後は、しまなみ海道をサイクリングするからこそ堪能できる美景スポットを紹介します。

【因島大橋記念公園】で白亜の灯台を見る


因島大橋記念公園から見える「因島大橋」

本州を出発後、約20km地点に位置するのが向島と因島を結ぶ「因島大橋」。しまなみ海道のサイクリングで最初に渡る橋になります。

約1kmの橋を渡り切る頃、右側に見えてくるのが「因島大橋記念公園」。因島大橋開通を記念して誕生した公園です。公園内に佇む「大浜埼灯台」は、ぜひ足を運んでほしい一つ目の絶景スポット。灯台の白さが瀬戸内海と空の青さによく映えます。


大浜崎灯台

因島大橋が架かる海は「布刈(めかり)瀬戸」と呼ばれ、大浜崎灯台は布刈瀬戸の安全を守るために建設されたそう。1894年の点灯開始から125年、今でも灯台として活躍しているというから驚きです。

美しく透き通る水面【瀬戸田サンセットビーチ】

広島県を出発し、約30kmほど進んだところに待っているのが「瀬戸田サンセットビーチ」。

「日本の名海水浴場88選」に選出されており、真っ白な砂浜と澄み渡った水面が特長です。さらに、瀬戸内海一と名高い、美しい夕景色を拝めることでも有名。夕日に照らされ、空は茜色に染まり、水平線上に見える「ひょうたん島」といった島々には影が落ちる。光と影が幻影的な風景を作り出します。

景色を楽しんだら、ちょっと休憩がてらビーチのレストランに立ち寄り、食事を楽しむのもおすすめ。シャワーやロッカー設備も充実しているため、汗を流してゆっくり過ごしてみては。

今治市の夜景を一望できる【亀老山展望公園】

スタートの広島県尾道市から、約65km地点に位置する「亀老山(きろうさん)展望公園」。四国まであと少し、最後の島である大島の島内にそびえる亀老山の山頂にあり、サイクリング2日目の夕方にぜひ訪れてほしい一番の絶景スポットです。


亀老山展望公園から見える来島海峡大橋の姿

亀老山の山頂は標高307m。2日間に及ぶしまなみ海道サイクリングで疲れた体に追い打ちをかけるような高さですが、その過酷さを乗り越えた先に、息を呑むようなパノラマが待っています。頂上には展望台があり、標高307mの高さから望むのは、大きく広がる瀬戸内海と、今治と大島を結ぶ来島海峡大橋。来島海峡大橋は、しまなみ海道最大規模を誇る橋で、世界初の3連吊橋としても有名。大きく長く感じていた橋が小さく見えるほど、その景色は壮大です。

サイクリングを通してしまなみ海道の壮大な自然に触れよう

サイクリングロードとして世界的にも知名度の高い「しまなみ海道」。片道約70kmの道のりを渡りきった感動や、瀬戸内海をはじめとした自然の絶景など、しまなみ海道のサイクリングを通して得られる体験はほかでは味わえないものばかり。

サイクリング初心者でも安心のサービスが充実していますので、余裕を持ったスケジュールで、ぜひ友人や家族と一緒にしまなみ海道サイクリングを楽しんでみてはいかがでしょうか?