住岡郷土玩具製作所

熊本県人吉市、鍛冶屋町に位置する「住岡郷土玩具製作所」。人吉の郷土玩具として知られている「きじ馬」「花手箱」を現在でも製作している歴史ある工房です（通常は製作のため錦町工房で作業）。
きじ馬とは、子どもの健やかな成長を願って作られる縁起物として、人吉・球磨地方では古くから親しまれてきた郷土玩具のひとつ。ほか福岡県や大分県でも製作されていますが、それぞれ車輪の数や色彩・絵柄などが異なり、人吉のきじ馬はシンプルなフォルムと赤や黄色を使った鮮やかな絵柄が特徴です。
花手箱は、人吉に伝わる伝統工芸のひとつで、色鮮やかなツバキの絵柄が印象的。桃の節句（3月3日）に女の子に贈られることが多く、その中に大切なものを保管する宝箱として使われてきました。
同製作所ではきじ馬や花手箱をはじめ、羽子板などの絵付け体験ができるほか（要予約）、住岡郷土玩具製作所が作った郷土玩具たちの購入ができます。