ウンスンカルタの家

熊本県人吉市、鍛冶屋町に位置する「ウンスンカルタの家」。日本全国で唯一、人吉にだけ残る文化「ウンスンカルタ」が体験できるスポットです。
ウンスンカルタとは、江戸時代にポルトガルのカードゲーム（日本では南蛮カルタと呼ばれていた）を元に、日本人が見よう見まねで作り出したカードゲームのこと。全75枚のカードは、日本離れした独特のタッチで描かれており、騎士、女王といったヨーロッパチックな柄や、七福神や唐人といった日本らしい絵柄を持ちます。ポルトガルの文化と日本の文化が融合した独特なウンスンカルタは、寛政の改革（1787～1793）により全国的に廃止されたものの、人吉珠磨だけに残り、今では県の重要無形民族文化財として登録されています。
ウンスンカルタの家は、このカードゲームを保存するために2007年に誕生。カルタの展示や保存会の活動記録を見ることができるほか、ウンスンカルタの体験ができます（要予約 / 5名〜）。毎年秋には、鍛冶屋町通りでウンスンカルタの世界大会を開催。参加チームは年々増え、ウンスンカルタの楽しさや遊び方を今に伝え、残しています。