茨城県ひたちなか市にある「国営ひたち海浜公園」といえば、春のネモフィラと、秋のコキア。
秋のコキアは、夏から秋にかけて、緑から赤、赤から茶へと色が移り変わっていきます。赤いコキアが見頃となる10月には、例年「コキアカーニバル」などのイベントが開催され、多くの人が訪れます。
ここでは、ひたち海浜公園のコキアの見頃や、イベント情報をまとめて紹介します。2024年はコキアの数が例年の3万3000本から4万本に拡大され、圧巻の景色が見られそうですよ。
※この記事は2018年8月時点の情報をもとに作成しました
※2024年8月、一部情報を更新しました
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国営ひたち海浜公園・秋のコキアイベント(2024)
コキアカーニバル
コキアカーニバルでは、コキア・コスモス・ソバの花が一緒に楽しめます
コキアの紅葉が見頃となる季節には、国営ひたち海浜公園の「みはらしの丘」をメイン会場に、「コキアカーニバル」というイベントが開催されます。
約4万本、2.3ヘクタールの面積がコキアに埋め尽くされた絶景が楽しめるほか、この時期限定の「コキアソフト」が登場。みはらしの丘の前にある売店で販売され、真っ赤なコキアをイメージしたクランベリー風味のソフトクリームが味わえますよ。そのほかにもさまざまなフードの販売も。
また、2024年は秋の花々で彩る「ウェルカムガーデン」が初登場。さらに、コスモスやソバの花もコキアと一緒に楽しめます。
国営ひたち海浜公園 イベント限定のコキアソフト:写真提供 @yumihr
【コキアカーニバル 開催概要】
●期間:2024年10月1日(火)〜31日(木)
●時間:9:30〜17:00
●料金:
コキア見頃時期は[①入園料]と[②季節料金]の合計金額の支払いが必要です。
①入園料
中学生以下……無料
高校生以上……450円
65歳以上……210円
②季節料金
350円
※10月5日(土)・6日(日)は入園料無料。9月16日(月祝)は65歳以上の入園料が無料
●公式サイト:きて みて さわって コキアカーニバル|国営ひたち海浜公園
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コキアライトアップ
国営ひたち海浜公園の期間限定イベント コキアライトアップ
「コキアカーニバル」に先駆けて例年8月末に開催されるのが、10日間の期間限定のイベント「コキアライトアップ」。
音楽に乗せ、カラフルな光でコキアと「みはらしの丘」を照らします。2024年のライトアップテーマは「架け橋」。「旅」「絆」「栄光」「希望」「願い」という5つのストーリーを音楽と光で表現します。
ライトアップ期間中には、ダンスのステージショーや、クラフトイベント、グルメなど楽しみが目白押しですよ。
【コキアライトアップ開催概要】
●期間:2024年9月27日(金)〜10月6日(日)
●時間:17:00〜21:30
(点灯時間は17:30〜21:15)
●料金:
コキアライトアップは[①入園料]+[②観覧料]の合計金額の支払いが必要です
①入園料
中学生以下……無料
高校生以上……450円
65歳以上……210円
②観覧料
幼児以下……無料
小中学生……500円
高校生以上……1000円
※10月5日(土)・6日(日)は入園料無料
●公式サイト:コキアライトアップ|国営ひたち海浜公園
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コキアの見頃はいつ?
国営ひたち海浜公園の紅葉した見頃のコキア
真っ赤に染まったコキアの見頃は、例年10月上旬〜中旬頃です。その年の天候により最盛期は前後しますので、詳しくは公式サイト内の2024年コキアの紅葉状況か、スタッフブログをチェックしてみてくださいね。
また、コキアといえば秋の紅葉以外にも、緑のモコモコした姿や、緑から赤へ変わる途中のグラデーション、黄金に輝く姿も魅力です。し、緑色→赤色→黄金色へ変化します。季節ごとに違う景色が見られるのもコキアの魅力です。
緑コキアなら8月
8月のみはらしの丘は、緑コキアが見事
毎年6月下旬から7月上旬に植えられるコキアは、夏の日差しを浴びながら生長。植えたばかりのコキアは、大きさ15cmほどですが、9月までに80cmほどまで生長します。
みはらしの丘いっぱいを埋め尽くす緑のコキアは、ゲームや絵本の世界のようでメルヘンチック。ひまわりの花とのコントラストも綺麗です。
グラデーションコキアなら9月
国営ひたち海浜公園のグラデーションコキア
例年9月下旬になると、国営ひたち海浜公園のコキアは少しずつ赤色に色づき始めます。この時期のコキアをよく見てみると、根元部分は緑色で、葉先のほうがら赤く色づいているのがよくわかります。そんなグラデーションコキアは、季節の変わり目にしか見られない光景です。
赤いコキアなら10月上旬〜中旬
国営ひたち海浜公園の秋の見頃のコキア
燃えるように赤く色づいたコキアは、10月上旬〜中旬が見頃。ひたちなか市内でも一番標高の高い、みはらしの丘は、傾斜があるので麓から頂上までを見渡すことができます。
まるで真っ赤な絨毯のような光景は、他ではなかなか見られない絶景です。
黄金コキアなら10月下旬
国営ひたち海浜公園の黄金のコキア
紅葉の見頃を過ぎた10月下旬になると、コキアは次第に色が抜けていき黄金色の時期へと変化します。黄金色のコキアは、和名のほうき草、そして過去にほうきに使われていたことがわかる色合いです。11月に入るとすぐにコキアは刈り取られてしまうので、お見逃しのないように。
見頃が終わった後は……
見頃が終わるとコキアは刈り取られてしまいますが、実は違う場所で生まれ変わります。
毎年12月頃、ひたち海浜公園の園内に、翌年の干支をモチーフにした巨大地上絵が描かれます。地上絵の材料となるのは、園内で採れた松などの間伐材や乾燥させたコキア。縦22m・横36mに及ぶ地上絵は、プレジャーガーデンの大観覧車から全貌を見ることができます。
地上絵づくりに参加できるイベントもあるので、気になる人チェックしてみて。
コキアってどんな植物?
国営ひたち海浜公園の色鮮やかなコキア
コキアは、ふんわり柔らかい葉と、丸っとした可愛らしい形で人気の植物です。赤くなるのは花ではなくて葉。花は8月頃に小さな黄緑色のものが咲きます。
南ヨーロッパ原産のヒユ科のホウキギ属で、種を蒔いてから一年以内に開花する「一年草」です。和名を「ほうき草」といい、昔はコキアの茎を乾燥させたものがほうきとして使用されていました。
また、コキアの実は食用となり、形や色、歯ごたえが似ていることから「畑のキャビア」と呼ばれることも。秋田県では名産品の「とんぶり」として古くから愛されてきました。(国営ひたち海浜公園のコキアは鑑賞用)
コキアの花言葉
コキアの花言葉は『恵まれた生活』『あなたに全て打ち明けます』など。『恵まれた生活』はコキアの枝や種が観賞用以外のさまざまな用途で使用されることから、『あなたに全て打ち明けます』は夏の緑の葉がだんだん赤くなる様子が、頬を赤らめる女性を連想させることからつけられました。
国営ひたち海浜公園の基本情報・アクセス・マップ
「国営ひたち海浜公園」は、茨城県ひたちなか市の沿岸部に位置しています。花と緑に囲まれた公園で、茨城県を代表する観光地。春はチューリップやネモフィラ、夏はバラやヒマワリ、秋はコスモスやコキアなど、四季折々の花々が楽しめます。
基本情報
●住所:茨城県ひたちなか市馬渡大沼605-4
●開園時間
①3月1日〜7月19日……9:30〜17:00
②7月20日〜9月1日……9:30〜18:00
③9月2日〜10月31日……9:30〜17:00
④11月1日〜2月末日……9:30〜16:30
●休園日:火曜、年末年始、2月第1火曜の前日〜直後の金曜
※春期、夏期、秋期、冬期の特定期間は毎日開演
※開園日は公式サイト内、開園日・時間ページの開園日カレンダーをご確認ください
●入園料:
中学生以下……無料
大人……450円
65歳以上……210円
アクセス・駐車場
●駐車場:あり(普通車1日600円、二輪車300円)
●アクセス:
①JR常磐線[勝田駅]からバス・車・タクシーで15分
※バスの乗り場はJR常磐線[勝田駅]東口2番乗り場。時刻表はこちらを参照
②常陸那珂有料道路[ひたち海浜公園IC]から車ですぐ
③常磐自動車道[日立南太田IC]から車で約30分
入り口と「みはらしの丘」のマップ
入り口と「みはらしの丘」のマップ
コキアが植えられているのは、ひたち海浜公園の北側にある「みはらしの丘」です。4つあるゲートのうち「海浜口・風のゲート」または「西口・翼のゲート」からのアクセスが便利です。
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ひたち海浜公園の周辺スポット
おわりに
国営ひたち海浜公園のコキアが見頃となる10月は、みはらしの丘に多くの観光客が訪れます。みはらしの丘の通路は観光客で身動きがとれなくなるほど。開園直後であれば、比較的自由に動けるので、思い思いの角度からコキアを楽しめますよ。
Text:編集部
Photo(特記ないもの):PIXTA