【十干と十二支】の意味とは?意外と知らない干支の正体! 年末が近づくとよく耳にする「干支」。年賀状を書く時期になると「来年の干支は何だっけ?」という話題が出るように、干支といえば寅(トラ)や酉(トリ)など「十二支(じゅうにし)」を思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし、干支は「十干十二支(じっかんじゅうにし)」を略した言葉。正確には、十干(じっかん)と十二支を合わせたものが干支です。
意外にも多くの名称や出来事に用いられている十干と十二支。気づかないうちに身近なところで目にしているかもしれません。今回は十干と十二支について紹介します。「十干」と「十二支」の正体
干支を構成する十干と十二支。そもそもどういったものなのでしょうか。十干と十二支をそれぞれ解説していきます。
「十二支」とは?
<img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/thegate/2021/05/25/10/57/02/Jikkann_Junishi_all.jpg" alt="元々の十二支は動物ではなかった?" />
<small>元々の十二支は動物ではなかった?</small>
子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)の12種類の動物によって構成されている十二支。紀元前の中国で、暦や時間を表すために使われ始めたのが起源とされています。
当時の中国で年を数える時に使われていたのが木星の動き。人々は木星の位置で年を数えていて、木星の公転周期が12年であるために天を12等分しました。この時に誕生したのが十二支の起源。実は子から亥の12個の漢字は、中国で数を表すものです。
この十二支を浸透させようと、王充(おういつ)という人物が動物の名前に変更。つまり、動物の意味は後から付け足されたものです。日本に伝来した頃には、時間や月にも当てはめられるようになった十二支。お昼の12時を正午、その前後を午前、午後と表すのは、11時から13時を午の刻と呼ぶことが影響しています。
十二支に選ばれた動物に込められた意味を、1つずつ見ていきましょう。
#子
<img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/thegate/2021/05/25/11/00/04/Jikkann_Junishi_mouse.jpg" alt="十二支最初の動物はネズミ" />
<small>十二支最初の動物はネズミ</small>
子が表しているのはネズミ。十二支の中で1番目の動物です。ネズミは繁殖力が高いことから、子宝の象徴とされている動物。子孫繁栄の意味を込めて、ネズミが当てはめられました。
#丑
<img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/thegate/2021/05/25/11/02/06/Jikkann_Junishi_cow.jpg" alt="生活に欠かせないパートナーだったウシ" />
<small>生活に欠かせないパートナーだったウシ</small>
昔はウシといえば生活のパートナー。重い荷物を運んだり畑を耕したりと、生活に欠かせない動物でした。ウシは力強さの象徴。粘り強さや誠実さを表すことから、丑という字にウシを当てはめました。
#寅
<img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/thegate/2021/05/25/11/03/16/Jikkann_Junishi_Tiger.jpg" alt="トラは勇敢さを象徴している" />
<small>トラは勇敢さを象徴している</small>
トラは勇猛果敢な動物。その勇ましさから、トラが当てはめられました。また、決断力の高さや才覚のある様子も表されています。
#卯
<img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/thegate/2021/05/25/11/04/25/Jikkann_Junishi_rabbit.jpg" alt="ウサギには飛躍という意味も込められている" />
<small>ウサギには飛躍という意味も込められている</small>
おとなしくて穏やかなイメージがあるウサギ。安全の象徴という意味が込められています。また、ウサギの特徴といえば跳躍力。飛躍や向上という意味も込められているそうです。
#辰
<img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/thegate/2021/05/25/11/05/25/Jikkann_Junishi_dragon.jpg" alt="龍は権力を象徴する" />
<small>龍は権力を象徴する</small>
辰はドラゴン、つまり龍のこと。十二支の中で唯一空想上の生き物ですが、東洋において龍は生活に密接しているモチーフでした。中国では古代から龍といえば権力の象徴。日本もその影響を受け、辰は権力の意味合いを持っています。
#巳
<img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/thegate/2021/05/25/11/06/20/Jikkann_Junishi_snake.jpg" alt="ヘビは再生を象徴する動物とされている" />
<small>ヘビは再生を象徴する動物とされている</small>
巳が表すのはヘビ。脱皮を繰り返して成長するため、永遠や生命、再生の象徴とされています。
#午
<img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/thegate/2021/05/25/11/07/20/Jikkann_Junishi_horse.jpg" alt="ウマも人々の生活に密接した動物" />
<small>ウマも人々の生活に密接した動物</small>
ウマもウシと同様に生活に欠かせない存在。粘り強さを表すウシとは異なり、ウマは健康や豊作を象徴する動物として十二支の1つになっています。
#未
<img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/thegate/2021/05/25/11/09/18/Jikkann_Junishi_sheep.jpg" alt="群れで行動するヒツジは家内安全の象徴" />
<small>群れで行動するヒツジは家内安全の象徴</small>
ヒツジは群れでの生活を好む動物。その特徴から、家内安全の象徴とされています。
#申
<img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/thegate/2021/05/25/11/09/53/Jikkann_Junishi_monkey.jpg" alt="サルは知能の高い動物" />
<small>サルは知能の高い動物</small>
知能が高く、神の使いであると信じられてきたサル。賢者を象徴する動物として、十二支に選ばれています。
#酉
<img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/thegate/2021/05/25/11/12/54/Jikkann_Junishi_cock.jpg" alt="トリは商売繁盛の象徴とされている" />
<small>トリは商売繁盛の象徴とされている</small>
酉という字はトリ、特にニワトリを表すもの。「酉の市」という言葉があるように、商売繁盛の象徴として扱われています。
#戌
<img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/thegate/2021/05/25/11/13/46/Jikkann_Junishi_dog.jpg" alt="イヌは忠義の象徴とされている" />
<small>イヌは忠義の象徴とされている</small>
イヌもウシやウマと並び、古くから生活をともにしてきた動物。特に主人に忠実であることから、忠義の象徴という意味があります。
#亥
<img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/thegate/2021/05/25/11/14/50/Jikkann_Junishi_boar.jpg" alt="イノシシには無病息災の意味が込められている" />
<small>イノシシには無病息災の意味が込められている</small>
昔からイノシシの肉は万病に効くと考えられており、イノシシは無病息災の象徴。また猪突猛進という言葉から、一途で情熱的なイメージも含まれています。
25.may 2021