金王八幡宮

東京都、渋谷区渋谷に位置する「金王八幡宮（こんのうはちまんぐう）」。1902年にこの地に渋谷城を築き、渋谷氏の祖となった渋谷重家が創建した八幡宮です。
八幡宮の名前となった「金王（こんのう）」とは、渋谷重家氏の長男である金王丸（こんのうまる）のこと。金王丸は、源義朝・頼朝の優れた家臣として武勇をあげた人物で、江戸時代に人気を集めた近松門左衛門の戯曲や『平治物語』にしばしば登場します。今でも渋谷界隈で大変な人気があり、毎年歌舞伎の人気役者が『金王丸伝説』という演目を上映しています。
美しい朱塗りの神門をくぐると、奥にはきらびやかな御社殿が。総漆塗りで龍・虎・漠（ばく）の彫刻が施され、精密さと色彩に時間を忘れ見入ってしまいます。