山手234番館

神奈川県、横浜市中区に位置する「山手234番館」。山手エリアに保存・公開されている7つの西洋館のひとつです。
山手234番館は個人の邸宅ではなく、外国人向けアパートメントとして建てられたもの。関東大震災後、神戸や上海に移り住む外国人居住者が多く、彼らに戻ってきてもらうために復興事業の一環として建設された歴史があります。アメリカ製の上げ下げ窓や、光を取り込む中庭といったハイカラな造りでありながら、日本人建築家によって設計されていることも特徴です。
1階には当時を再現した居間と、この地区の歴史にまつわる展示があり、2階はギャラリーとして市民活動の場に。建物前に佇む大木と随所に飾られた草花などで、長きに渡って地域に大切にされていることが伝わる素敵な洋館です。