家系ラーメンは、吉村家を元祖とするラーメンの一大流派。創業の地である神奈川県横浜市を中心に、全国各地で人気を誇ります。
この記事では、横浜駅や横浜エリアでおすすめの家系ラーメン店をご紹介。代表的なお店や、深夜でも食べられるお店をまとめました。
横浜エリアで家系ラーメンを味わいたい方は、ぜひ参考にしてください。
《関連記事》
横浜の観光スポット探しなら
■【2023-2024】横浜・みなとみらいのイルミネーション5選！おすすめデートスポットも！
■【横浜周辺のプラネタリウム8選】大人の癒し＆子どもの学習、両方かなえる施設厳選
駅や空港周辺のグルメスポット探しなら
■【福岡空港のラーメン】人気店の特徴を解説！混雑を避けるおすすめの来店時間も
■【富山空港】近くの寿司店を価格帯別に紹介！人気のます寿司各メーカーの特徴も解説
「家系」とは？意外と知らない発祥や系譜
お店を紹介する前に、まずは発祥や味の特徴など、家系ラーメンの概要についてお伝えします。
横浜のみならず日本にラーメン文化が根付いた経緯など、地域にまつわる歴史を知れば、家系ラーメンをより深く味わうことができるかも。
家系ラーメンの発祥は横浜・新杉田
家系ラーメンの発祥は、1974年に横浜市の新杉田で創業した「吉村家」。吉村家は家系ラーメンの総本山といわれています。
オープンのきっかけは、創業者の吉村実氏が長距離トラックの運転手として働いていた際、「九州の豚骨スープと東京の醤油ラーメンを混ぜたら美味しいのではないか」と思い立ったこと。
家系ラーメンのスープ（イメージ）
吉村家の弟子・孫弟子・追随店らが屋号を「○○家」としたことから、ラーメンファンから次第に「家系ラーメン」と呼ばれるようになり、現在ではラーメンの一ジャンルとして名が通るまでになりました。
近年は「○○家」という屋号を使わずに同系列の味を導入している店舗も増えているほか、海外でも展開されるほどの人気を誇ります。
家系ラーメンの特徴は豚骨醤油の濃厚スープ&太麺
家系ラーメンは、豚骨醤油味の濃厚スープに鶏脂を加えたこってりした味が特徴。麺は極太で短く、具はチャーシュー・ネギ・ホウレンソウに加え、真四角の大きなのりが三枚乗っているのが基本スタイルです。
味の濃さ・脂の多さ・麺の硬さを選べるのも家系ラーメンならでは。席に刻みショウガやニンニク、ブラックペッパーなどたくさんのトッピングが用意されている店舗が多く、自分好みにアレンジできるのも楽しみの一つです。
卓上に置かれた調味料
横浜は家系以外の麺文化も盛ん
日本のラーメンの歴史は古く、1488年に日本初の中華麺「経帯麺」が食べられたのが最初とされています。
1800年代後半に外国人が日本に移り住むとともに海外の食文化が流入。港町を中心に麺料理を含めた中国料理が普及し、長崎ではチャンポンへ、横浜ではラーメンへと進化しました。
長崎名物のちゃんぽん
その後、第二次世界大戦により多くのラーメン店が閉店しましたが、終戦後には再び全国各地でラーメン店が次々にオープン。1950年代後半から、本格的に日本にラーメン文化が定着しました。
現在では「横浜ラーメン＝家系ラーメン」といったイメージもありますが、野菜炒めを塩味のスープに乗せた「タンメン」や、とろみをつけたもやし炒めを醤油味のスープに乗せた「サンマーメン」など、横浜独自の麺文化が存在します。
神奈川名物のサンマーメン
また、「新横浜ラーメン博物館」や「カップヌードルミュージアム 横浜」など、ラーメン文化が盛んであるのも横浜の特徴です。
家系といえばここ！代表的なお店3選
ここからは、家系ラーメンの代表的なお店として3店舗をご紹介します。
・家系総本山 吉村家
・ラーメン杉田家
・末廣家
上記の3店舗は家系ラーメンを語る上で欠かせないお店です。家系ラーメン発祥の吉村家はもちろんのこと、独自の特徴をもった杉田家・末廣家の詳細を見ていきましょう。
家系総本山 吉村家
吉村家は1974年に創業した家系ラーメン発祥の店。2023年3月に二度目の移転をし、現在はJR[横浜駅]西口から徒歩約8分の場所に店を構えています。
新店舗は2階建ての自社ビルに30席が用意され、旧店舗よりも座席数が増えましたが、1日の平均客数は1500人で毎日行列ができるほど。
2023年11月時点で創業から50年近くが経ちますが、家系総本山としての人気は健在です。
吉村家の「ラーメン（800円）」は、社長の吉村氏が自ら仕込む力強い味が特徴です。極太麺に濃厚なスープが絡むパンチが効いた味わいは絶品。
具材はチャーシュー・のり・ネギ・ほうれん草
1杯の価格が比較的リーズナブルなのはうれしいポイントです。中盛は950円、大盛は1050円でラインアップされています。
席にはガーリックパウダーや特性刻みショウガ、行者ニンニクなどさまざまなトッピングが並び、自分好みの食べ方ができるのも魅力的。
営業時間は11:00～20:00、麺がなくなり次第終了です。
家系総本山 吉村家
住所：神奈川県横浜市西区岡野1-6-4
公式サイト：家系総本山 吉村家
ラーメン杉田家
JR京浜東北線[新杉田駅]から徒歩3分の場所に位置する「杉田家」。1999年創業で、吉村家の直系第1号店として有名です。
営業時間は5:00～22:00と、朝早くからラーメンを味わえるのは魅力的。横浜の本店のほか、千葉市内にも2店舗展開しています。
杉田家の「ラーメン（740円）」は、鍋いっぱいの豚と鶏のガラを長時間加熱したこく深いスープを使用しています。
スープはきれがよく重厚ながら、しつこくない味わいに仕上げています（写真提供：instagram 麺のび太さん）
トッピングやオリジナルラーメンも豊富ですが、初めての来店ではノーマルのラーメンがおすすめです。
ニンニクや刻みショウガ、お酢やブラックペッパーなど、ラーメンを飽きることなく食べられるよう、卓上にはさまざまな調味料も用意。
杉田家では、記事で紹介した「ラーメン」のほかにも「チャーシューメン」や、かつお節や梅を合わせたオリジナルの「和風ラーメン」もラインアップされています。
ラーメン杉田家
住所：神奈川県横浜市磯子区新杉田町3-5
公式サイト：ラーメン杉田家
末廣家
多くのラーメン店が並ぶ六角橋に店を構えるのが、2013年に創業した「末廣家」です。先述の杉田家と同じく、吉村家直系の店舗。東急東横線[白楽駅]から徒歩約6分の場所に位置しています。
看板メニューの「ラーメン並（800円）」は、国産生豚のモモ肉を使用した「釜焼きチャーシュー」が特徴です。
どんぶりからはみ出るほどの大きな釜焼きチャーシューは香ばしい香りが魅力（写真提供：instagram カマタノジロリさん）
チャーシューのうま味が吉村家直伝のスープと合わさり、奥深い味わいにを仕上がります。のりや薬味のネギなど、素材の一つひとつにこだわっているのも魅力です。
釜焼きチャーシューをふんだんに使った「釜焼きチャーシュー飯」も末廣家の人気メニュー。釜焼きチャーシューはテイクアウトも可能で、予約情報は公式X（旧Twitter）に随時掲載されています。営業時間は11:00～21:00です。
末廣家
住所：神奈川県横浜市神奈川区六角橋1-14-7
公式SNS：末廣家公式X（旧Twitter）
【横浜駅のラーメン】深夜に家系を食べるならここ！
ここからは、深夜に家系ラーメンを食べられる店舗をご紹介します。
・ゴル麺。
・横浜家系ラーメン 鶴一家
・町田商店 横浜駅前店
・横浜家系ラーメン 銀家 横浜西口パルナード店
紹介する4店舗はいずれも深夜まで営業しており、24時間営業のお店も含まれています。深夜の背徳感とともにラーメンを味わいたいときや、飲み会後の〆の1杯を食べたいときにピッタリ。4店舗とも横浜駅から徒歩10分以内なのもうれしいですね。
ゴル麺。
「ゴル麺。」は、唯一無二のメニューを提供したいという思いから誕生した、ラーメンブランドです。
ウルトラフーズ株式会社が運営しており、横浜本店を中心に神奈川県内・東京都内に計5店舗を展開。横浜本店はJR[横浜駅]西口から徒歩約8分の場所に位置し、11:00～24:00まで営業しています。
ゴル麺。の「醤油豚骨ラーメン」は、湘南の家系ラーメン店「松壱家」伝承のラーメン（写真：ウルトラフーズ株式会社）
限りなくコクと風味を引き出した豚骨スープに、奥深い醤油感をプラス。店舗によって味に違いが出ないよう、松壱家と同じセントラルキッチンで仕込んだスープを使用しています。
「醤油豚骨ラーメン（並）」は1杯830円。ゴル麺では醤油豚骨ラーメン以外にも、豚骨・鶏・魚介が三位一体となった「黄金つけ麺」や、鹿児島の厳選された丸鶏を使用した「極み鶏ラーメン」などがラインアップされています。
ゴル麺。
住所：神奈川県横浜市西区南幸2-18-2
公式サイト：ゴル麺。
横浜家系ラーメン 鶴一家
「鶴一家」はJR[横浜駅]きた西口から徒歩4分の場所に位置しています。24時間365日営業しており、深夜でも早朝でもラーメンを食べられるのがうれしいですね。
横浜駅周辺の繁華街である鶴屋町に店を構えているため、お酒を飲んだあとの〆の1杯にもおすすめです。
鶴一家の「家系豚骨ラーメン（700円）」は、通常の家系ラーメンよりやや細めの麺を使用しています（写真提供：instagram SAE🍜さん）
クリーミーなスープは、丁寧に下処理をした国産豚をじっくり炊き込んで作るため、濃厚ながら臭みがないのが魅力。リーズナブルな価格もおすすめポイントです。
鶴一家では、記事で紹介した家系豚骨ラーメンのほかにも、あっさりとした味付けが特徴の「豚塩ラーメン」や、4段階の辛さを選べる「地獄ラーメン」など独自のメニューを展開。
ちなみに、鶴一家の海のりは、タレントの出川哲郎さんの実家でもある「蔦金商店」ののりを使用しています。
横浜家系ラーメン 鶴一家
住所：神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町1-7-34
公式サイト：横浜家系ラーメン 鶴一家
町田商店 横浜駅前店
「町田商店」は、東北地方から中国地方まで幅広く展開する家系ラーメン店です。横浜駅前店は、JR[横浜駅]西口から徒歩約3分の好立地。
営業時間は11:00～翌3:00のため、深夜に家系ラーメンを食べたくなったときにも利用できます。
町田商店の「ラーメン（800円）」は、自社工場で作る特注中太麺を使用しています。スープは豚骨・鶏ガラを長時間かけて炊き込んでおり、とろっとした舌触りやポタージュのような芳醇な風味が特徴。
モチモチとした麺に濃厚なスープがしっかりと絡まり、一口すすればスープの味わいが口いっぱいに広がります
町田商店では、記事で紹介した「ラーメン」のほか、「特製つけ麺」や「味噌ラーメン」などもラインアップされています。
公式アプリや、ギフトとして送れる「eチケット」など、便利なサービスが展開されているのも魅力です。
町田商店 横浜駅前店
住所：神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-19-3
公式サイト：町田商店 横浜駅前店
横浜家系ラーメン 銀家 横浜西口パルナード店
「横浜家系ラーメン 銀家」は、神奈川県内に6店舗、北海道札幌市内に2店舗を展開する家系ラーメン店です。
横浜西口パルナード店は、相鉄線[横浜駅]から徒歩約2分の好立地。24時間営業のため、深夜や早朝など思い立ったらいつでも食べられます。
銀家の「ラーメン（850円）」は、これぞ元祖とんこつ醤油といったまさに家系らしい味が特徴です。
具はチャーシュー・ネギ・ホウレンソウ・のり3枚が乗っており、シンプルな家系ラーメンを食べたい方におすすめ（写真提供：instagram りゅうすけさん）
銀家では、記事で紹介した「ラーメン」のほかにも「味噌とんこつラーメン」や「鬼辛ラーメン」など独自のラーメンも展開。「チャーシュー丼」や「おつまみ角煮」など、セットメニューが充実している点も魅力です。
横浜家系ラーメン 銀家 横浜西口パルナード店
住所：神奈川県横浜市西区南幸1-13-3
公式サイト：横浜家系ラーメン 銀家 横浜西口パルナード店
【横浜駅のラーメン】家系を堪能しよう
家系ラーメンの総本山である吉村家が創業してから約50年。現在では家系ラーメン店が全国各地に軒を連ねています。
特に創業の地である横浜には、多くの家系ラーメン店が集結。店舗ごとに特徴が異なり、オリジナルメニューも展開されているため、味の違いを感じながら食べ比べるのもおすすめです。
横浜を訪れた際には、この記事を参考に、ぜひ家系ラーメンを堪能してくださいね。
Text：jfc1234 Edit：Sakura Takahashi
Photo：PIXTA／PhotoAC（特記ないもの）
参考：
横浜ラーメン｜全国ご当地ラーメン｜新横浜ラーメン博物館／日本のラーメンの歴史｜新横浜ラーメン博物館／横浜発祥グルメ｜横濱観光情報／神奈川グルメ 横浜家系ラーメン｜Kanagawa Travel Info／絶対に食べておかねばならない 横浜の家系ラーメン「総本山直系」３軒｜Yahooニュース（2023年11月24日閲覧）／家系総本山 吉村家／家系ラーメンの元祖「吉村家」が移転 2階建て30席の新店舗へ｜ヨコハマ経済新聞（2023年11月24日閲覧）／ラーメン杉田家／末廣家公式X（旧Twitter）／ラーメン末廣家（すえひろや）の家系ラーメン美味しすぎて並んで良かった！吉村家直系・横浜白楽のお店｜はまこれ横浜（2023年11月24日閲覧）／全部話します！末廣社長に『ラーメン末廣家』のこだわりについて聞いてみた 永久保存版！｜ガブリエルのラーメン食べ歩紀行（YouTube）（2023年11月24日閲覧）／素材に懸ける想い。薬味ねぎひとつ妥協を許さない社長の信念 ラーメン末廣家のこだわり！｜ガブリエルのラーメン食べ歩紀行（YouTube）（2023年11月24日閲覧）／末廣社長に聞く ”持ち帰り”釜焼きチャーシュー塊 生きてて良かった・・・極上実食｜ガブリエルのラーメン食べ歩紀行（YouTube）／横浜家系ラーメン 鶴一家／横浜家系ラーメン 鶴一家（公式）｜食べログ／蔦金商店／ゴル麺。／ゴル麺。 横浜本店（公式）｜食べログ／はまれぽ.com／ブランド紹介｜ウルトラフーズ／町田商店／町田商店 横浜駅前店／横浜家系ラーメン 銀家 横浜西口パルナード店
