鑁阿寺

栃木県の南西部、足利市に位置する「鑁阿寺（ばんなじ）」。「足利氏宅跡
（鑁阿寺）」として「日本100名城」のひとつに数えられる、真言宗大日派の本山です。
約40,000㎡におよぶ広大な敷地はもとは足利氏の邸宅でしたが、その後は寺院として1196年に源姓足利氏2代目の足利義兼（よしかね）氏が建立しました。足利氏のご本尊である大日如来を祀っており、境内にある多宝塔に大日如来坐像が収められています。地元では「大日さま」とよばれ親しまれています。
境内には、本堂、鐘楼、一切経堂があり、いずれも国の重要文化財に指定されています。鑁阿寺のまわりを囲む、正方形の形をした四方には、東門、西門、楼門があり、これらは栃木県指定の建造物。鎌倉時代の武家屋敷の造りがわかる、貴重な建築物となっています。
本堂のすぐそばには樹齢約650年、高さ約30m、木の幹囲約10mの巨大なイチョウの木がそびえます。間近で見ると木というよりも、まるで壁のまえに立っているかのよう。秋にはみごとに紅葉した姿を見ることができます。
（写真：DSCN2068  © eitarov クリエイティブ・コモンズ・ライセンス（表示2.0 国際）https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0/ ）