鬼怒川温泉は、東京都心から電車で約2時間、車でも2時間半でいける関東有数の温泉地です。温泉以外にも、大自然に囲まれた絶景スポットや人気テーマパークが盛りだくさん。
この記事では鬼怒川温泉周辺の観光スポットや日帰り湯、宿泊施設をご紹介していきます。鬼怒川温泉には家族旅行やグループ旅行、女子旅、デートなどシーンを問わずに楽しめるスポットが豊富です。
※掲載の情報は2023年3月時点のものです。諸事情により変更となる場合があります
1. 鬼怒川温泉の観光名所&おすすめスポット
鬼怒川は人気温泉地だけあり、テーマパークやアクティビティなど楽しみ方盛りだくさん。自然をゆったり味わうもよし、テーマパークで思い切り遊ぶもよし。カフェやレストラン巡りもおすすめの過ごし方です。
鬼怒川ライン下り
鬼怒川ライン下り。大自然の中をゆっくり舟で進みます(写真提供:[一社]日光市観光協会)
大自然が生み出した渓谷美の中を約40分かけて、船頭さんの巧みな櫂(かい)さばきでダイナミックに下る鬼怒川名物のライン下り。
舟からの目線でしか味わえない、間近で見る奇岩・怪石は必見です。
営業期間は4月中旬から11月下旬まで。春には色とりどりの花、夏には新緑と川魚、秋には野鳥や紅葉が楽しめます。
●住所:
栃木県日光市鬼怒川温泉大原1414(乗り場)
栃木県日光市鬼怒川温泉大原1393-8(駐車場)
●公式サイト:鬼怒川ライン下り
日光江戸村
江戸時代にタイムスリップした気分になれる日光江戸村(写真提供:[一社]日光市観光協会)
江戸時代の街並みや世界観を再現したテーマパークです。街道・宿場町・商家街・武家屋敷・忍者の里、5つのエリアに分かれていて歩き回るだけでも楽しめます。
忍者ショーや花魁道中が見られるだけではなく、自分が変身して町人や侍、町娘のような江戸人になりきることも。体験プログラムが充実しているので丸一日遊べます。
鬼怒川温泉駅からバスで15分とアクセスのよさも抜群。
●住所:栃木県日光市柄倉470-2
●公式サイト:EDO WONDERLAND 日光江戸村
はちやカフェ
はちやカフェでいただける「バウムソフト」はミルク、とちおとめ、ミックスから選べます。写真はミックス ©︎バウムクーヘン工房はちや
手作りと素材にこだわった「バウムクーヘン工房はちや」のカフェでは、看板メニューのバウムクーヘンのほか、こだわりの「はちやソフトクリーム」、「日光珈琲」が焙煎したはちやオリジナルブレンドのコーヒ、鬼怒川サイダーを使ったモヒートなどがいただけます。
「バウムクーヘン工房はちや」で作られるバウムクーヘン ©︎バウムクーヘン工房はちや
日光の地たまご・カルピスバター・北関東産小麦を使用して一層一層ていねいに焼き上げられたバウムクーヘンは、しっとり食感と優しいおいしさが魅力。テレビ番組や雑誌でも取り上げられる人気の商品です。
「はちや」では焼きすぎない絶妙な火加減で焼成を行なっています。だから、年輪は薄い色で現れます ©︎バウムクーヘン工房はちや
●住所:栃木県日光市鬼怒川温泉大原1396-43
●公式サイト:HACHIYA CAFE
東武ワールドスクウェア
東武ワールドスクウェアのピラミッドとスフィンクス(写真提供:[一社]日光市観光協会)
東武ワールドスクウェアは、ピラミッドをはじめとする48の遺跡を含む、世界の有名な建造物102点を、実物の25分の1スケールで再現、展示している屋外テーマパーク。自由の女神やサグラダファミリアも、日光で見ることができるんです。
本物そっくりの建造物は見ごたえ満点、1日で世界一周旅行をした気分が味わえます。建物や遺跡、像の周りには、人型のミニチュアもたくさん並んでいてポーズも服装も個性的。
万里の長城には三蔵法師ご一行が歩いているなど、建造物以外にも見どころがいっぱい。
●住所:栃木県日光市鬼怒川温泉大原209-1
●公式サイト:東武ワールドスクウェア
龍王峡ハイキング
青々と木々が繁る夏の龍王峡。秋には錦に色付きます(写真提供:[一社]日光市観光協会)
1987年選定の新日本観光地100選にも選ばれた、鬼怒川随一の景勝地「龍王峡」は、絶景ハイキングが楽しめるスポット。
火山岩が浸食されてできたといわれる渓谷は、龍がのたうつ姿を思わせる、大迫力の景観が魅力。新緑から紅葉まで、一年を通して味わえる自然の美しさは圧巻です。
ハイキングコースは、虹見の滝から川治温泉露天風呂まで全長6キロにわたり整備されています。川治温泉まで歩くのは難しいという方も、時間や体力にあわせて無理のないコースで楽しめますよ。
●住所:栃木県日光市藤原
●公式サイト:日光国立公園 水と岩の公園 龍王峡
水辺のカフェテラス
ジューシーな「とちぎ和牛ハンバーグ」(数量限定) ©︎鬼怒川パークホテルズ
鬼怒川温泉駅から歩いて5分の場所にあるおしゃれなカフェ。木のぬくもりを感じられる店内からは、窓越しに木々の緑と大きな池が広がり、自然を感じながら食事ができます。
柔らかな光が入る店内 ©︎鬼怒川パークホテルズ
人気は数量限定のとちぎ和牛100%ハンバーグ。肉の旨味がしっかり味わえます。そのほか「特製和牛カレーライス」や「季節のパスタ」などのランチメニューのほか、ドリンクやスイーツも充実。心地いい店内でゆったりと食事が楽しめます。
●住所:栃木県日光市鬼怒川温泉大原1409
●公式サイト:水辺のカフェテラス
5. 子連れ旅行で行きたい! 鬼怒川温泉周辺のおすすめスポット
おさるランド&アニタウン
日光さる軍団によるスペクタクルシアター(写真提供:おさるランド&アニタウン)
日光さる軍団のシアターショーや、おさるさんと一緒に楽しめる「おさるとエアホッケー」「ウキウキ危機一髪」などのアトラクションが人気のおさるのエンターテイメントパークです。
2022年夏には、新たにペンギンやカピバラ、猫、うさぎ、犬も仲間に加わりました。猫やカピバラにおやつをあげたり、子ざると触れあったり、ペンギンをゼロ距離で観察できたりと、子どもの学びにもぴったりのスポットです。
おさるの〝らん〟と猫(写真提供:おさるランド&アニタウン)
また、地元の人気レストラン「オステリア バッカナーレ」のシェフ監修のメニューがいただけるレストランも併設。動物たちとの触れ合いを楽しんだ後は、ランチやカフェメニューを楽しんではいかがでしょう。
●住所:栃木県日光市柄倉763
●公式サイト:おさるランド&アニタウン
日光花いちもんめ
色とりどりの花が咲く日光花いちもんめの温室(写真提供:日光花いちもんめ)
温室で1年中美しい花を観賞できる、関東以北で最大規模のベゴニア園です。夏から秋にかけてはダリアを展示、12月中旬から6月初旬までは栃木名産のいちご狩りも楽しめます。
いちご園。いちご狩りは人数制限があるため事前の電話予約がおすすめ。詳しくは公式サイトでご確認を(写真提供:日光花いちもんめ)
うさぎ・ハムスター・モルモットなど小動物とのふれあいコーナーやアスレチックも併設されているので、子連れ旅行にも最適。園内のフラワーショップでは、季節ごとの鉢花や観葉植物の購入もできます。
●住所:栃木県日光市小佐越坂の下800
●公式サイト:花と緑の楽園 日光花いちもんめ
とりっくあーとぴあ日光
龍に食べられちゃう!? とりっくあーとぴあ日光の「龍の口」(写真提供:とりっくあーとぴあ日光)
目の錯覚を利用したトリック満載の、不思議なアートが楽しめるミュージアムです。直接作品に触ったり、写真を撮ったりできる体験型アートは、子どもから大人まで楽しめます。
世界の名画や彫刻、アニマルアート以外にも、「華厳の滝」などの日光オリジナル作品も展示。屋外の巨大オブジェ以外はすべて屋内施設なので、天気を気にせず利用できるのも魅力です。
●住所:栃木県日光市小佐越1-4
●公式サイト:とりっくあーとぴあ日光
3. 鬼怒川温泉の日帰り温泉情報
自然浴 離れの湯 あけび
貸切露天風呂が楽しめる「離れの湯」は10タイプの個室があります(写真提供:離れの湯 あけび)
駅や温泉街からは少し離れた場所にあり、自然あふれる鬼怒川渓谷の川の脇に位置する日帰り温泉施設です。
露天風呂付きの贅沢なプライベート空間を日帰りで楽しめるのが魅力。(温泉の利用には離れの予約が必須、入浴だけの利用はできません)
古民家を移築して造られたラウンジ「風待ち亭」。喫茶コーナーもあります(写真提供:離れの湯 あけび)
10棟の離れには、それぞれ木造りと石造り2つの源泉かけ流し露天風呂があり、鬼怒川の四季折々の眺望が楽しめます。
敷地内には、趣のある古民家風ラウンジや足湯、岩盤浴(女性のみ)も併設されているので、思い思いの時間を過ごしてみては。
●住所:栃木県日光市小佐越原19-26
●公式サイト:鬼怒川温泉 離れの湯 あけび
鬼怒川温泉 湯處すず風(ゆどころすずかぜ)
東武鬼怒川線「小佐越」駅から徒歩約10分。日光江戸村や鬼怒川ライン下りの下船場近くにある日帰り入浴施設です。男女それぞれに内風呂、露天風呂、サウナ、水風呂があります。露天風呂から眺める四季折々の景色は見事。広々とした休憩広間で湯上がりもゆったりくつろげます。
●住所:栃木県日光市小佐越19-5
●公式サイト:鬼怒川温泉 湯處すず風
鬼怒川公園岩風呂
東武鬼怒川線「鬼怒川公園」駅すぐ近く、鬼怒川公園内にある日帰り入浴施設。営業時間は10:00〜20:00(最終受付19:30)まで営業と長いので、旅程に合わせて利用しやすいのが嬉しいポイント。風情ある岩造りの露天風呂からは周囲の山々を望めます。男女それぞれに内風呂、露天風呂あり。
●住所:栃木県日光市藤原19
●公式サイト:温泉保養センター「鬼怒川公園岩風呂」
そのほかの日帰り湯
上記以外の日帰り入浴情報は「日光旅ナビ」の鬼怒川・川治温泉 日帰り温泉案内マップに載っているのでチェックしてみて。
4. 鬼怒川温泉での宿泊におすすめのホテル・旅館
鬼怒川の渓谷と渓谷沿いに建つホテル
老舗宿も数多くある鬼怒川温泉
鬼怒川温泉の歴史は古く、江戸時代の1691年に温泉が発見されたという説があります。その頃は「滝の湯」「滝温泉」などと呼ばれていたそうで、火傷や皮膚病に効く湯として利用されていました。
かつては僧侶など限られた階級の人しか利用できない温泉だったそうですが、明治になってからは広く親しまれるようになり、1927年に現在の「鬼怒川温泉」という名前で呼ばれるようになりました。
1888年設立の鬼怒川温泉あさや、1922年創業の一心舘、1931年創業の鬼怒川温泉ホテルなど、鬼怒川温泉には老舗が多くありますが、この記事ではプライベート感のある、家族や大切な人と楽しめる宿に絞ってご紹介します。
Rakuten STAY MOTEL Nikko Kinugawa
愛犬と一緒に泊まれるドッグフレンドリールームもあります ©︎楽天ステイ
「ガレージハウス」がコンセプトの、全室半露天風呂・BBQグリル付きの宿泊施設です。ガレージ付きの部屋や愛犬と泊まれる部屋など3タイプの客室があります。無人運営のため、施設全体をアパートのような感覚で使えて、チェックイン・アウトもタブレットで完結。
スタイリッシュな建物が目をひきます ©︎楽天ステイ
映画が楽しめるプロジェクターやキッチンが設置されているので、家族や友達とゆったり過ごせます。
レストランや食材の提供はなく、食事は完全セルフ。食材を買い込んでBBQ、近くの食事処を利用するなど、自分たちのスタイルで旅のプランが立てられます。
●住所:栃木県日光市鬼怒川温泉大原1440-15
●公式サイト:Rakuten STAY MOTEL 日光鬼怒川
若竹の庄 別邸 笹音
若竹の庄本館の竹林を抜けた先にある「別邸 笹音(ささね)」はリバーサイドビューが人気の宿。全16室、半露天風呂付きの客室は、和洋モダンな大人の雰囲気。客室半露天を含むすべてのお風呂が温泉かけ流しです。全国の選りすぐりの食材を使った季節の会席料理や日光名産の湯葉刺しを、掘りごたつのお座敷でゆったりと味わえます。
●住所:栃木県日光市藤原136
●公式サイト:別邸 笹音
※編集部しらべ
日光きぬ川 ホテル三日月
駅から徒歩3分の好アクセスで、親子三世代やグループでも楽しめるホテルです。温泉を利用したプールや水着で遊べる屋内スパなど、温泉テーマパークとしても有名。食事は地場の食材をふんだんに使ったバイキングや和食会席のプランがあります。客室は趣ある和室と、ベッド付きの洋室がひと続きになった和洋室。露天風呂付き客室だけの特別なフロアもあります。
●住所:栃木県日光市鬼怒川温泉大原1400
●公式サイト:日光きぬ川 スパホテル三日月
※編集部しらべ
[随時更新中]
鬼怒川温泉へのアクセス
電車でのアクセス
(新宿・池袋方面から)
JR新宿駅・池袋駅・浦和駅・大宮駅ほかから東武鉄道「特急スペーシア」に乗車。東武鬼怒川駅下車
(浅草方面から)
東武浅草駅・北千住駅・春日部駅ほかから東武鉄道「特急スペーシア」に乗車。東武鬼怒川駅下車
●公式サイト:特急スペーシアについて
車でのアクセス
(宇都宮IC経由)
浦和ICから東北自動車道経由で宇都宮ICへ。宇都宮ICから日光宇都宮道路経由で今市ICへ。今市ICから国道121号経由で約20分、鬼怒川温泉着
まとめ
鬼怒川温泉の周辺観光スポットと宿泊施設をご紹介しました。自然を満喫できる絶景スポットやアクティビティ、ほかではできない体験のできるテーマパーク、プライベート感のある露天風呂付き施設など、鬼怒川温泉は観光スポットも温泉も選択肢が豊富です。
都心からのアクセスもよく、世界遺産・日光へも至近。自然と温泉に癒され、有名スポットやレジャーも充実の鬼怒川温泉は一度は行ってみたい旅行先。家族旅行やグループ旅行、温泉デート、女子旅など、どんなシーンでもハズレなしの旅が楽しめるはず。
休暇の旅行先に迷ったら、鬼怒川温泉へ訪れてみてはいかがでしょうか。
Text:Satsuki Kobayashi Edit:Erika Nagumo
Photo(特記ないもの):PIXTA
参考:[日光市公式サイト]、[日光旅ナビ]、各種パンフレットほか