大阪歴史博物館

大阪府の中央部、大阪市に位置する「大阪歴史博物館」。古代から近現代までの大阪の歴史が学べる博物館です。同館が位置するのは、飛鳥・奈良時代にあった宮殿・難波宮（なにわのみや）の史跡公園のすぐ隣。博物館の地下には、難波宮の遺跡が保存されており、かつて、大阪は日本の都だったことがわかります。
コンセプトは「都市おおさか」。7階から10階が常設展示になっており、10階の飛鳥・奈良時代の展示を起点に、フロアが下がるにつれ、1300年を超える大阪の歴史を古代から現代へと辿っていけます。
10階では、奈良時代の難波宮の大極殿を原寸大に復元。直径約70cmもある朱塗りの円柱がフロアに並び、古代にタイムスリップしたかのような展示を楽しめます。9階の中世・近世フロアには、江戸時代に「天下の台所」と称された大坂の城下町のジオラマが広がります。7階の近代・現代フロアは、当時、日本最大都市であった大正末期から昭和初期の「大大阪時代」の街を、実物大の復元模型で再現しています。
10階からは、難波宮跡や大阪城を望めます。展示の風景がかつてすぐそばに実在していたと思うと、感慨深いものです。