2026年、大阪の初詣はどこへ行くか決めましたか?
まだ迷っている方のために、毎年200万人超の参詣客で有名な定番スポットから、ユニークな絵馬やお守りが魅力の穴場まで、新年の幸運をゲットすべく神社とお寺10カ所を厳選しました。初詣にお出かけする前に、ぜひチェックしてくださいね。
TOP画像:大阪天満宮(写真提供:[公財]大阪観光局)
※本記事は2023年12月時点の情報を元に制作しています。諸事情により変更となる場合がありますので、お出かけの際は各公式サイト・公式SNS等で最新情報をご確認ください
※2025年12月、一部情報を更新しました
1|住吉大社(すみよしたいしゃ)
住吉大社(写真提供:[公財]大阪観光局)
住吉大社の太鼓橋(写真提供:[公財]大阪観光局)
初詣といえばすみよっさん
大阪府最強のパワースポット・住吉大社は、正月3が日の初詣参詣者が毎年200万人を超えます。創建は1800年前、全国に2300社もある住吉神社の総本社。境内の丹塗りの太鼓橋が見事な神社です。場所は、阪堺電車「住吉鳥居前」駅からすぐ。
「住吉造り」という建築様式の第一本宮から第四本宮には、御祭神である住吉大神と神功皇后が祀られています。住吉大神とは、底筒男命・中筒男命・表筒男命の三柱の神の総称です。
住吉大社の初辰まいり
住吉大社といえば、毎月最初の辰の日に境内の4カ所の摂末社にお参りをし、商売発達や家内安全を祈る「初辰まいり」(はったつさん)が有名。4年かけ48回お参りをすると満願成就となります。4社の参拝巡は次の通り。
①種貸社(たねかししゃ)⇒②楠珺社(なんくんしゃ)⇒③浅澤社(あさざわしゃ)⇒④大歳社(おおとししゃ)。
商売繁盛祈願なら種貸社で祈祷し、お種銭(おたねせん)を授かりましょう。子宝祈願も種貸社で。お守りと種貸人形、絵馬を授かれます。「初辰まいり」の4社には含まれませんが、同じく住吉大社の摂末社である侍者社(おもとしゃ)は縁結びの神様が祀られているお社。願掛けに蛤(はまぐり)の絵馬を奉納できます。
2027年1月最初の辰の日は1月1日(金)です。混雑が予想されますので、温かい服装で出かけるといいでしょう。
住吉大社 基本情報
●住所:大阪府大阪市住吉区住吉2-9-89
●年末年始の開閉門時間::
※以下は2025年の情報です。最新の状況と異なる場合があります
[12月31日]22:00〜終夜
[1月1日]00:00〜20:00
[1月2日・3日]6:00〜19:00
●公式サイト:住吉大社
●初詣案内ページ:令和7年(2025)初詣のご案内
(編集部しらべ)
住吉大社周辺マップ
2|大阪天満宮(おおさかてんまんぐう)
大阪天満宮(写真提供:[公財]大阪観光局)
大阪の天神さん
大阪天満宮の主祭神は「天神さん」こと、学問の神様・菅原道真(すがわらのみちざね)公。ご利益は試験合格、学業成就、厄除け、商売繁盛、交通安全などです。菅原道真公を祀る「天満宮」は各地にありますが、大阪ではここが有名です。
元旦0:00の開門と同時に行われる白酒のお振る舞いから始まる大阪天満宮の初詣。このお振る舞いは白酒がなくなり次第終了となりますが、お振る舞い目当てで参詣する人も多いほど大人気です。
ディープな大阪が満喫できる天神橋筋アーケード街から境内までずらりと並ぶ屋台での食べ歩きや縁起物グッズのお買い物も楽しめます。
大阪天満宮 基本情報
●住所:大阪府大阪市北区天神橋2-1-8
※以下は2025年の情報です。最新の状況と異なる場合があります
●年末年始の開閉門時間:
[12月31日]6:00~21:00
[1月1日]0:00~20:00
[1月2日・3日]6:00~19:00
●公式サイト:大阪天満宮
●初詣案内ページ:(R6)大晦日~(R7)正月三ヶ日の開閉門時間、及び境内露店の出店に関して
(編集部しらべ)
大阪天満宮周辺マップ
3|四天王寺(してんのうじ)
四天王寺(写真提供:[公財]大阪観光局)
ピンクのハート型絵馬がユニーク
聖徳太子創建の四天王寺は1400年以上の歴史を持つパワースポット。和宗(わしゅう)の総本山であり、太子信仰の中核を担います。
ご利益は開運・合格祈願や商売繁盛など。なかでも良縁祈願の絵馬はピンクのハート型で、赤い糸を結ぶ2羽のツバメが印象的です。
境内入口近くには聖徳太子の乳母を祀った布袋堂があり、御胸(みむねまもり)をブラジャーのパッドに入れておくと、お乳関係にご利益があります。四天王寺前夕陽が丘駅前から徒歩5分です。
四天王寺 基本情報
●住所:大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-11-18
●開閉門時間:24時間 ※ただしお堂・中心伽藍・庭園は8:30~16:00
●公式サイト:和宗総本山 四天王寺
(編集部しらべ)
四天王寺周辺マップ
4|露 天神社/お初天神(つゆのてんじんじゃ/おはつてんじん)
露天神社(写真提供:[公財]大阪観光局)
露天神社にあるお初と徳兵衛の像(写真提供:[公財]大阪観光局)
恋愛成就も美人願望も祈りたい
梅田のビルの谷間に建つ露天神社は、医学・薬学の神・少彦名大神(すくなひこなのおおかみ)や、太陽神・農耕神として知られる天照皇大神(あまてらすおおみかみ)などを祀っています。
人形浄瑠璃・歌舞伎の作者・近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)の代表作『曽根崎心中』ゆかりの神社として有名で、いまも「お初天神」の名で親しまれています。「お初」というのは、『曽根崎心中』に登場するヒロインの名前です。
『曽根崎心中』は、死をもって恋を全うする一組の男女の物語。実際にあった出来事がもととなっています。その舞台となった露天神社は、恋愛成就祈願の神社として外せないパワースポットで、「恋人の聖地」にも指定されています。
名物の絵馬は2種類あり、ひとつはハート型で縁結び、もうひとつは美人になれるように祈願する顔の輪郭が描かれた絵馬です。境内西側には『曽根崎心中』に登場する「お初」と「徳兵衛」を祀った社もあります。
露 天神社(お初天神) 基本情報
●住所:大阪府大阪市北区曽根崎2-5-4
●授与所・社務所の受付時間:
※以下は2025年の情報です。最新の状況と異なる場合があります
[12月31日]9:00〜18:00
[1月1日]00:00〜21:00
[1月2〜11日]9:00〜21:00
●公式サイト:露 天神社
●初詣案内ページ:年末年始【初詣】のお知らせ|露 天神社
(編集部しらべ)
露 天神社周辺マップ
5|枚岡神社(ひらおかじんじゃ)
枚岡神社(写真提供:[公財]大阪観光局)
ラクビー型お守りが可愛い
「天の岩戸開き」の神話にも登場する天児屋根命(あめのこやねのみこと)を主祭神として祀っている枚岡神社は、「ラグビーのまち東大阪」にあります。お守りはラグビーボール型フォルム。応援メッセージや背番号などが書き込める生地で作られているので、初詣には全国からラグビーファンも訪れます。
神社は近鉄奈良線「枚岡」駅を降りてすぐ。石段を上ると、生駒山の豊かな自然と一体になった荘厳な雰囲気の社が並びます。通称「お笑い神事」と呼ばれる年末の注連掛け(しめかけ)神事や年初めに小豆粥を使って豊作を占う粥占神事が有名です。
枚岡神社 基本情報
●住所:大阪府東大阪市出雲井町7-16
●開閉門時間:-
●公式サイト:枚岡神社
●初詣案内ページ:-
(編集部しらべ)
枚岡神社周辺マップ
6|石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)
石切劔箭神社(写真提供:[公財]大阪観光局)
石切参道商店街(写真提供:[公財]大阪観光局)
参道の占い館も人気
「でんぼ(腫物)の神さん」として知られる石切劔箭神社、通称石切りさんは病気平癒のご利益で有名。現代でも百度石と本殿との間を行き来する「お百度参り」の参詣者がいる神社です。
古代の豪族・物部氏の祖先神である饒速日尊(にぎはやひのみこと)と、可美真手命(うましまでのみこと)を祀るこの神社は近鉄奈良線「石切駅」から徒歩15分。
駅から石切大仏の前を通って神社まで歩く参道沿いに「石切商店街」があり、人気の占い館が数多く軒を連ねます。初詣帰りに宝玉堂で「おみくじ煎餅」をお土産に買うお楽しみも。
石切劔箭神社 基本情報
●住所:大阪府東大阪市東石切町1-1-1
●授与所開閉所時間:
※以下は2025年の情報です。最新の状況と異なる場合があります
[12月31日]23:00~終夜
[1月1日]00:00〜22:00
[1月2日・3日]6:30~20:00
●公式サイト:石切劔箭神社(石切さん)
●初詣案内ページ: 年末年始の御祈祷受付及び授与所開閉所時間、各種お知らせについて 令和6年
(編集部しらべ)
石切劔箭神社周辺マップ
7|勝尾寺(かつおうじ)
紅葉の名所としても有名な勝尾寺(写真提供:[公財]大阪観光局)
境内には数多くのだるまがある(写真提供:[公財]大阪観光局)
勝ちダルマが有名
清和天皇ゆかりの「勝ち運の寺」として平安時代から有名な勝尾寺は、風光明媚な森に囲まれています。現代でも試験、商売、就職、スポーツなどの局面で「勝ち運」を祈願する参詣客で混みあう寺です。
圧巻の光景は「勝ちダルマ奉納棚」に並ぶ大小のダルマたち。この勝ちダルマは、授与所にて授かることができます。小さなダルマみくじもあるので、年の初めの運試しをするという手も。境内には四国八十八か所大師堂もあります。
勝尾寺 基本情報
●住所:大阪府箕面市勝尾寺
●開閉門時間:
[12月31日]
8:00〜17:00/22:00〜終夜
[1月1日]
00:00〜19:00
[1月2日・3日]
8:00~19:00
●公式サイト:勝尾寺
●初詣案内ページ:【年末年始参拝時間のご案内】令和7年12月31日(水)~令和8年1月5日(月)
※勝尾寺では例年、年末年始は駐車場が完全予約制となっています。予約方法は以下よりご確認ください
▶︎駐車場のご利用について
(編集部しらべ)
勝尾寺周辺マップ
8|豊國神社(ほうこくじんじゃ)
豊國神社(写真提供:[公財]大阪観光局)
豊國神社にある秀吉像(写真提供:[公財]大阪観光局)
出世の神様
大阪のシンボル・大阪城天守閣がそびえたつ大阪城公園内にある神社が豊國神社です。鳥居の先では高さ5.2mの巨大な秀吉像がお出迎え。
豊國神社の御祭神は足軽から関白、太閤に立身出世を遂げた豊臣秀吉と息子・秀頼、秀吉の弟・秀長です。見どころは国宝の唐門、辻与二郎作の鉄灯籠、宝物館所蔵の重要文化財「豊国祭礼図屏風」です。
ほかにも公園内は歴史スポット満載。お洒落なレストランやカフェもあるので初詣にぜひ行ってみて。
豊國神社 基本情報
●住所:大阪府大阪市中央区大阪城2-1
●授与所対応時間:
[1月1日]
0:00〜3:00/6:00〜19:00
[1月2・3日]
8:00〜18:00
●公式サイト:大阪城豊國神社
●初詣案内ページ:【令和8年】初詣&お正月の御朱印について
(編集部しらべ)
豊國神社周辺マップ
9|生國魂神社(いくくにたまじんじゃ)
生國魂神社(写真提供:[公財]大阪観光局)
芸能の聖地
「いくたまさん」の愛称で親しまれる生國魂神社は、大阪最古にして延喜式名神大社のひとつでした。現代では芸能関係者の信仰を集める神社として知られています。
そのきっかけは江戸時代初期にこの境内で落語家・米沢彦八(初代)の話芸が大評判をよんで以来のこと。上方落語発祥の地説もあります。境内には11の末社が点在し、芸能のほか縁結び、縁切り、女性守護から除災招福、開運まで幅広いご利益をつかさどります。
生國魂神社 基本情報
●住所:大阪府大阪市天王寺区生玉町13-9
●開閉門時間:-
●公式サイト:難波大社 生國魂神社
●初詣案内ページ:-
(編集部しらべ)
生國魂神社周辺マップ
10|成田山不動尊
大阪の成田山不動尊(写真提供:[公財]大阪観光局)
自動車の交通安全祈願ならここ
寝屋川市の成田山不動尊は千葉県成田市にある成田山新勝寺の別院です。不動明王を本尊とする信仰の総付として1934年に建立され、商都大阪の表鬼門を浄め、仏都京都の裏鬼門を守ります。
開創以来「家族の安全」「子どもの健やかな成長」などを祈ってきました。なかでも交通安全祈願が有名になったのは、日本で初めて専用の祈祷殿で人と自動車をセットでご祈祷して以来です。本堂とは別に1度に100台の自動車をご祈祷できます。
成田山不動尊 基本情報
●住所:大阪府大阪市成田西町10-1
●本堂開扉時間:
[12月31日]23:00~終夜
[1月1日]00:00〜21:00
[1月2日・3日]5:30~20:00
●公式サイト:大阪 成田山不動尊
●初詣案内ページ:新年特別祈祷(初詣)
(編集部しらべ)
成田山不動尊周辺マップ
押さえておきたい神社での正しい参拝マナー
普段あまり神社へ行く機会のない人であれば、初詣のとき「あれ、お参りってどうやるんだっけ?なんか作法あったよね?」となるのはあるあるです。基本的な神社の参拝マナーをおさらいしてみましょう。
(1)鳥居をくぐるとき
鳥居は神社の入り口であり、俗界と神聖な場所を区切る境界です。鳥居をくぐる前に、軽く一礼をしてから入るのが作法です。また、参道の真ん中は神様の通り道とされているため、中央を避けて歩くようにしましょう。
(2)手水舎(ちょうずや)での清め方:
参拝の前に、手水舎で手を清めます。
①右手で柄杓(ひしゃく)を取り、左手を清めます
②柄杓を左手に持ち替え、右手を清めます
③再び柄杓を右手に持ち替え、左の掌に水を受け、その水で口をすすぎます
④口をすすいだら、もう一度左手を清めます
⑤最後に柄杓を立てて残った水で柄を洗い流し、元の場所に戻します
(3)拝殿での作法(二拝二拍手一拝/二礼二拍手一礼)
拝殿では神様にご挨拶をします。
①お賽銭箱の前に着いたら、お賽銭を静かに入れます
②鈴がある場合は鈴を鳴らして神様を呼び起こします
③お辞儀を2回します
④拍手を2回打ちます
⑤手を合わせてお祈りをします
④最後にお辞儀を1回行います
お寺の場合
お寺での参拝は「合掌」が基本となり、拍手を打つことはありません。
門をくぐるときの一礼、手水舎で手を清めるところまでは神社と同じです。
本堂での参拝方法は、宗派によって様々ですが、一例として以下の手順をご紹介します。
①まず一礼します
②お賽銭箱にお賽銭を静かに入れます
③顔の前で合わせ、合掌します
④最後に一礼をします
混雑のピークはいつ? 三が日を避ける分散参拝もおすすめ
ピーク①:大晦日深夜〜元日AM
初詣の最大の懸念の一つが、やはり混雑です。特に人気のある神社やお寺では、想像以上の人出になることがあります。
大抵どの神社・お寺も、最も混雑するのは、大晦日の深夜から元日の午前中にかけて。年が明けてすぐに参拝する方が多いため、長い行列ができることが予想されます。
ピーク②:3が日の11:00〜15:00
また、三が日の日中、特に午前11時から午後3時頃も大変混み合います。この時間帯は家族連れやグループで訪れる方が多く、境内に入るまでに時間がかかったり、参拝したりお守りを購入するのにも並んだりするでしょう。
三が日以降の参拝もおすすめ
そこでおすすめしたいのが「分散参拝」です。三が日のピークを避け、松の内期間中の平日や、早朝や夕方の時間帯に参拝するのもおすすめ。松の内期間とは正月飾りの「門松」を立てておく期間で、神様が家に滞在する期間のこと。一般的に1月1日〜1月7日とされていますが、1月15日までの期間を指す地域もあります。
例えば、1月4日以降の平日であれば、比較的ゆったりと参拝できることが多いです。混雑を避ける工夫をすることで、新年の良いスタートを切ることができるでしょう。
おわりに:「七福神めぐり」もおすすめ!
ご利益満載でユニークな神社・お寺10カ所を初詣のおすすめとして紹介しました。
もし、初詣したくても「三が日は忙しくて無理!」という方は、1月10日の「十日戎(とおかえびす)」で「七福神めぐり」をするのもおすすめです。
宝船でおなじみの七福神を「三光神社(寿老人)」→「長久寺(福禄寿)」→「法案寺(弁財天)」→「宝満寺(毘沙門天)」→「大国主神社(大黒天)」→「今宮戎神社(えびす天)」→「四天王寺布袋堂(布袋尊)」の順でお参りしましょう。2026年の幸運をゲットしてくださいね!
Text:morokoshi Edit:Erika Nagumo
参考:
コトバンク
お坊さん監修~お寺のお参り作法~(てらべらーずTV)
ほか