播磨坂

東京都文京区の住宅地を南西に上る、全長460mの坂。春には播磨坂の桜並木を見ようと多くの人が足を運び、昭和の頃から続く桜祭りも開催されます。傾斜はゆるやかで緑も多いため散歩にもおすすめです。
播磨坂は戦後に新しくつくられた道路「環状3号線」の一部。「播磨坂」の名前はかつてこの場所にあった、大名・松平播磨守の屋敷に由来するものです。1960年に実施された「全区を花でうずめる運動」にともない、当時の地元住民の手で約130本の桜が道の両側と中央部に植えられました。
成長した桜は見事な並木となり1971年頃からは文京さくらまつりがスタート。今では文京さくらまつりは「文京花の五大まつり」に数えられるほどに規模を広げ、播磨坂を会場に例年3月下旬～4月上旬頃に開催されています。
地域の憩いの場として親しまれる播磨坂。なかでも遊歩道として整備された幅10mの中央部には、水遊びのできる小川やベンチ、彫刻等が配されています。地面のモザイクタイルや装飾照明といった細かい意匠も見どころの一つです。
（公開日：2024/7/30　最終更新日：2024/7/30）