姫路城の歴史
姫路城の見どころ
姫路城周辺の観光スポット
姫路城をもっと楽しむために!
便利なアプリやガイド情報
イベント
まとめ
アクセス
周辺情報

皆さんは日本で初めて世界遺産に登録された場所をご存知ですか?

1993年に奈良の法隆寺など合わせて世界文化遺産に登録されたのが、兵庫県にある「姫路城」です。日本屈指の規模と美しさを誇る姫路城は、木造建築の最高傑作とも称されており、場内の多くの建築物が国宝となっています。2015年には約6年間に及んだ改修工事も終わり、再び一般公開が始まりました。

今回は、姫路城の歴史や魅力、周辺の情報についてご紹介していきます。

姫路城の歴史


姫路城の外観

姫路城の歴史は1300年代にまでさかのぼります。これまでの定説では、征夷大将軍である護良親王の命を受けた赤松則村(のりむら)という武将が、当時「姫山」と呼ばれていた土地に砦を構えたのが姫路城の起源とされてきました。そして、則村の次男である貞範(さだのり)が最初の城主として、砦を拡張して城を築いたと考えられていました。

しかし、最近になって発見された「正明寺文書(しょうみょうじもんじょ)」によって、永禄4年(1561年)に姫山に城もしくは屋形があったことが確認されました。

また、別の資料にも「永禄の新城」という言葉が出てくることから、天文24 年から永禄4年(1555年〜1561年)までの間に、黒田重隆(しげたか)・職隆(もとたか)父子が主君の許しを得て城を築いたのが最初ではないかと考えられています。

その後は多くの武将によって城が治められてきた姫路城。1580年代には天下統一を果たした豊臣秀吉が城主を務めていたこともあり、静岡の浜松城と並んで「出世城」と呼ばれています。

400年以上の長い歴史を誇る姫路城ですが、戦国時代、第二次世界大戦といった戦火や自然災害を逃れ、大きな被害を一度も受けたことがないのも大きな特徴です。老朽による修復や増築工事は行われましたが、美しく白い天守は、当時からずっと姫路の街を見守り続けてきました。

姫路城に訪れたら5つの見どころは忘れずチェックを!

天守


姫路城の連立天守

姫路城一番の見どころは、やはり「大天守」。連立式天守閣で、地下1階、地上6階を誇る5重の造りとなっています。また、それに連なるように三つの「小天守」が建てられています。

真っ白な外観と屋根のデザインの造形美、そして屋根に鎮座する一対の「大しゃち」を備える姫路城の大天守は、日本一とも称されています。姫路城は姫山という山の上に立っているため、市内の様々な場所からも城を見ることができます。

菱の門


菱の門

城内10以上の門を持つ姫路城。その中で最も大きいのが「菱の門」です。安土桃山時代の様式を残しており、門を支える柱の部分に「菱」の紋があるためこの名前で呼ばれています。入城口から見える最初の門であり、来城者全員がくぐる菱の門。ぜひ立ち止まってじっくり眺めてみて。

西の丸


西の丸にある化粧櫓

菱の門を抜けて左手にある庭園「西の丸」。戦国時代、戦いの前に兵士が集結する場所として使われた「武者だまり」があります。美しい自然はもちろんですが、「化粧櫓(やぐら)」という建造物にもぜひ注目を。美男で有名だった本多忠刻に嫁いだ、千姫(せんひめ)のために建てられ、千姫はここを休息所として使っていたとされています。


百間廊下

櫓と櫓を結ぶ「百間廊下」も残されています。

二の丸


迷子にはご注意を

菱の門のあと、正面にある「いの門」を抜けたところに広がる空間が「二の丸」です。ここには櫓や門が密集しており、敵が侵入しづらい造りになっています。また、侵入されても狭いところへ追い込みやすいよう入り組んでおり、迷子にはご注意を。

備前丸

大天守の目前に広がる敷地を「備前丸」と呼びます。元々は姫路城を築城した池田輝政やその家族などが住む居館が建てられていた場所でしたが、明治中期の火災で焼失してしまいました。現在は広大なスペースが残るだけとなっていますが、城内屈指のフォトスポットとして人気です。

姫路城の伝説

700年以上の歴史を持つ姫路城は、その歴史の長さから様々な逸話や伝説が残されています。ここでは、語り継がれる姫路城の伝説の中から有名なものをご紹介。


美しい夕焼けと姫路城

姫路城の伝説「お菊井戸」

有名な恋愛悲劇「播州皿屋敷」は、浄瑠璃として人気が広まり、江戸時代から歌舞伎や落語の題材として用いられてきました。「播州皿屋敷」の物語に深く関係している井戸が姫路城にある「お菊井戸」だといわれています。


お菊井戸

姫路城の第9代城主であった小寺則職の時代、その家臣であった青山鉄山が城の乗っ取り計画を企てます。それに気づいた同じく家臣の衣笠元信が自分の妾(めかけ)であった「お菊」を青山家の女中として送り込み、調べさせます。そして、お菊は青山家による則職暗殺計画を突き止め、元信らとともに未然に防ぐことに成功しました。

しかし、城に密告者がいると睨んだ青山家の家臣、町坪弾四郎は城中を調べ上げ、とうとうお菊を突き止めます。そこで弾四郎はかねてより好意のあったお菊に、この事実を盾に求婚。お菊がこの求婚に断固拒否したため腹を建てた弾四郎は、お菊が管理していた10枚の家宝の皿を1枚だけ隠し、その罪をお菊になすりつけます。しまいには、お菊を責め殺し、井戸に投げ込んだといわれています。それからは、毎晩お菊が「お皿が1枚、2枚…」と数える声が聞こえるようになったといわれているのです(諸説あり)。

その井戸が菱の門を通って右手、備前丸の南側にあるものとされています。現在、お菊は姫路城から歩いて20分ほどの、「十二所神社」に祀られています。

姫路城の伝説「宮本武蔵の妖怪退治」

姫路城にまつわる伝説をもう一つご紹介しましょう。天正から文禄年代(1580年代頃)にかけて城主をしていた木下家定の時代、剣豪として知られる宮本武蔵は名を隠し、姫路の地で足軽奉公(江戸時代頃の歩兵のこと)として活動していました。


剣豪・宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘の像

当時、姫路城には妖怪が出るとの噂が立ち、人々は恐れていましたが、武蔵は夜間も平気で警備にあたっていました。それが家老の耳にまで入った結果、武蔵が名高い武芸者であることが周囲に発覚してしまい、妖怪退治を命じられてしまいました。

夜になり、武蔵が城に入ると3、4階が大きな炎に囲まれ、地震のような揺れや音が起きました。武蔵が刀に手をかけると、炎と共に揺れも収まり、静けさが戻りました。その後も最上階で夜通し警備にあたっていた武蔵。当たりが明るくなってきた頃に、武蔵の前に美しい姫が現れ、姫路城の守護神「刑部(おさかべ)明神」であると名乗りました。「そなたのおかげで妖怪は去っていきました」と感謝し、武蔵に郷義弘の名刀を授けたといいます(諸説あり)。

長い歴史を持つ姫路城だからこそ、様々な逸話や伝説が今なお語り継がれています。訪れる前に、ぜひ一度姫路城の伝説について調べてみてはいかがでしょうか。伝説に登場する姫路城のスポットに足を運べば、より当時を生きた人々の姿を鮮明に想像できるはずです。

姫路城公園エリアには観光スポットが盛りだくさん!

「姫路公園」には、姫路城のほかにも動物園や美術館など様々な観光スポットがあります。

姫路城を望む庭園として人気の「好古園」


好古園

姫路公園の中でも欠かせないのが、園内西部にある「好古園」です。国宝・姫路城を望む庭園として人気を博しており、園内にはそれぞれ別々のテーマをもった庭園が9つ広がっています。

大きな池を錦鯉が泳ぐ「お屋敷の庭」、「双樹庵」という茶室を構える「茶の庭」、紅葉を楽しめる「夏木の庭」などが人気です。


秋には圧巻の紅葉も

豊かな自然を誇る好古園は春夏秋冬様々な植物と、その季節ならではの情景を楽しめます。また、「双樹庵」では実際にお菓子とお抹茶をいただくこともでき、庭園を眺めながらホッと一息つくのもおすすめです。

◆入園料
<個人券>
大人(18歳以上):300円
小・中・高校生:150円
小学生未満:無料

<共通券(姫路城とのセット券)>
大人:1,040円
小・中・高校生:360円

◆双樹庵
茶席料(お抹茶と生菓子):500円

姫路城をもっと楽しむために

姫路城は「平成の大修理」と称し、2009年10月から2015年3月まで改修工事が行われていました。主に、天守の外壁やしゃちほこ、屋根などに施された装飾が改修されました。姫路城の特徴でもある「瓦」についてご紹介。姫路城をもっと楽しむためのアクティビティ「瓦作り体験」もありますよ。

改修工事と瓦


城見台公園にはしゃちほこのレプリカが置かれています

様々な装飾の中でも注目したいのが、姫路城の特徴でもある「屋根の瓦」。兵庫県姫路市の船津町では良質な粘土が採れることから、1800年代より瓦造りが盛んに行われてきました。元々船津町は旧神崎郡にあったことから、「神崎瓦」の愛称で知られ、全国的に広まっていきます。


平成の大改修中の姫路城

その名残もあり、平成の大改修では船津町に店を構える「光洋製瓦」の瓦が使用されました。大天守のしゃち瓦や鬼瓦など、城内各所に伝統ある瓦が配置され、姫路城はより美しく、より白く生まれ変わったのです。

そんな光洋製瓦では改修工事で使われた瓦工場の見学ができます。実際に活躍されている職人の方々から瓦についての紹介を受け、工場の中で道具などを、見て、触れながら勉強します。

また、説明の後には職人さんと一緒に瓦作り、そして粘土工作の体験も。瓦作りでは実際に屋根に使われる「いぶし瓦」の製作ができ、粘土工作では自分の手でしゃちほこや鬼面などを粘土で型取ります。

焼きあがった粘土工作の作品は後日送られ、世界に一つの作品を作り上げることができると人気。姫路ならではの思い出作りができますよ。

姫路城をたっぷり楽しむアプリやガイドにも注目!

姫路城を観光するには欠かせないアプリやガイド情報をご紹介。

姫路城大発見アプリ

姫路城散策のお供に、ぜひ公式アプリをダウンロードしてみてください。「姫路城大発見アプリ」と呼ばれる専用アプリは、ARやCGを使った展示・解説を見ることができます。

アプリのマークがあるところで、スマホをかざすとアニメーションが流れ出したり、豆知識を教えてくれたりします。
ほかにも使った人にしか分からないワクワクの仕掛けがたくさん。無料でダウンロードできます。

外国語ガイドも充実

姫路城では日本語および外国語のガイドの方が、城の詳しい歴史などについて教えてくれます。日本語はガイド1人につき、2,000円。外国語は地元の方のボランティアで、無料で行われています。どちらも事前予約などは不要。姫路城の受付で当日申し込みができます。

姫路城のイベント

姫路市の定番観光スポットである姫路城では、毎年季節に合わせて様々なイベントが開催されます。

姫路城 イルミネーションイベント


姫路城のライトアップ

例年、秋から初冬にかけてイルミネーションイベントが開催されます。天守はもちろん、城内の広場も使い幻想的な雰囲気が作られます。詳しい開催日時や概要はHPでご確認ください。

日本屈指の名城「白鷺城」の名を持つ姫路城


桜に囲まれた姫路城

姫路城はその美しい外観を「白い鷺が羽を広げているさま」に例えられ、「白鷺(しらさぎ・はくろ)城」の愛称で親しまれてきました。改修工事が終わったこともあり、再び注目を集めている姫路城。戦国・江戸時代のお城で世界遺産に登録されているのはここ姫路城と京都の二条城だけです。また、姫路城には写真撮影スポットも多数存在します。ぜひお気に入りの撮影スポットを見つけてみてください。

大きな災害に巻き込まれず姫路の街を守ってきた歴史ある城に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

【姫路城 基本情報】
開城時間:
午前9時00分から午後4時00分まで(閉門は午後5時00分)
夏季(4月27日から8月31日)は午前9時00分から午後5時00分まで(閉門は午後6時00分)

休城日:12月29日、30日

姫路城へのアクセス

最寄り駅:JR・山陽 姫路駅

神戸駅からのアクセス

JR 神戸線 新快速 / 姫路方面
→【姫路駅】→ 徒歩16分、もしくは神姫バス / 大池台方面で【姫路城大手門前】バス停まで5分

大阪駅からのアクセス

JR 神戸線 新快速 / 姫路方面
→【姫路駅】→ 徒歩16分、もしくは神姫バス / 大池台方面で【姫路城大手門前】バス停まで5分

伊丹空港からのアクセス

神姫バス 空港リムジンバス / 姫路駅方面
→【姫路駅】→ 徒歩16分、もしくは神姫バス / 大池台方面で【姫路城大手門前】バス停まで5分

関西国際空港からのアクセス

神姫バス 空港リムジンバス / 姫路駅方面
→【姫路駅】→ 徒歩16分、もしくは神姫バス / 大池台方面で【姫路城大手門前】バス停まで5分

車でのアクセス

最寄りIC:山陽自動車道 山陽姫路東IC
     播但道 花田IC 
姫路城周辺の駐車場:大手門駐車場 姫山駐車場 大手前公園地下駐車場 大手前地下駐車場
          イーグレ地下駐車場 城の北駐車場 城見台臨時駐車場 本町臨時駐車場 

周辺情報