日本の夏に欠かせない「花火」。日本各地で多くの花火大会が開催されますが、「日本三大花火大会」に数えられる花火大会がどこか、ご存知でしょうか。
長い歴史と、高い芸術性を持つ3つの花火大会、すなわち秋田県の【大曲の花火】、茨城県の【土浦全国花火競技大会】、新潟県の【長岡まつり大花火大会(長岡花火)】の3つが日本三大花火大会であると言われています。
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※この記事に掲載の情報は2018年7月時点のものです。諸事情により変更となる場合があるため、お出かけの際はご自身で最新の情報をご確認ください
※2024年7月、一部情報を更新しました
【新潟県】長岡まつり大花火大会
長岡まつり大花火大会のワイドスターマイン
開催日:毎年8月2日・3日
新潟県長岡市で開催される「長岡まつり大花火大会」の始まりは、1879(明治12)年までさかのぼれます。もともとは長岡市千手の八幡神社のお祭りとして花火の打ち上げが始まったようです。
現在は「長岡まつり」の一環として、毎年8月2日・3日に花火大会を開催。2日間で夜空に打ち上げられる花火の数は2万発ほど(正確な数は非公表)。このダイナミックな花火を見るために100万人以上の観覧者が訪れます。
大曲と土浦の花火大会は技を競い合う競技大会ですが、長岡の花火は慰霊・復興の祈りを込めた花火大会です。第二次世界大戦時に長岡を襲った「長岡空襲」。その悲劇が二度と起きないよう、花火大会を通じて平和への願いを伝えています。
見どころ①:復興祈願花火フェニックス
復興祈願花火のフェニックス
打ち上げ幅全長2km、約5分間にわたり打ち上げられる「復興祈願花火フェニックス」。2004年に起きた新潟県中越地震からの復興を願って始まりました。歌手・平原綾香さんの「Jupiter」の音楽に合わせ、ほかに類を見ないスケールのワイドスターマインが楽しめます。
不死鳥=フェニックスをイメージして上がる力強い花火は、何度見ても感動的です。
見どころ②:正三尺玉
正三尺玉
長岡花火大会の名物「正三尺玉」は、直径約650mの大きな開花幅が特徴。玉の重さは300kg、使用する火薬の量は80kgにも及びます。これを3発打ち上げます。
その大きさもさることながら、開花と同時に伝わる轟音も特徴です。体にズシンと衝撃が来るほどの迫力があります。
長岡まつり大花火大会|開催情報(2024年)
●場所:信濃川河川敷 長生橋・大手橋近辺(新潟県長岡市)
●日程:2024年8月2日(金)・3日(土)
●時間:各日19:20〜21:10頃
●打ち上げ数:非公開
●公式サイト:長岡花火
●公式アプリ:長岡花火 公式アプリ
長岡まつり大花火大会|アクセス
長岡まつり大花火大会は、日本一長い川の信濃川の河川敷で開催されます。最寄駅はJR長岡駅で、徒歩30分ほどの距離です。
①電車で
JR[長岡駅]から徒歩約30分(A会場)
②車で
関越道[長岡IC]から約10分
●駐車場:事前予約制・当日先着順の有料駐車場複数あり。詳しくは公式サイト内交通・駐車場のページ、長岡まつり大花火大会の駐車場解説をご確認ください
●駐車場予約:軒先PARKING(長岡花火特設ページ)
●関連サイト:交通・駐車場|長岡花火
【秋田県】全国花火競技大会「大曲の花火」
大曲の花火のワイドスターマイン
開催日:毎年8月最終土曜
秋田県大仙市で開催される「全国花火競技大会・大曲の花火」。1910(明治43)年から続く歴史のある花火大会です。2024年で第96回目を迎えます。
内閣総理大臣賞や観光庁長官賞など、数々の賞が用意されており、いわば花火師の日本一を決める花火大会。ですから、花火の芸術性は日本一ともいわれています。
見どころ①:昼の部
昼花火
花火大会というと夜のイメージですが、大曲では明るい時間帯から花火を打ち上げます。全国でも昼花火の競技があるのは大曲だけ。光の代わりに色煙を使って空を彩ります。
カラフルな色煙とともに注目したいのが花火の形。花火師それぞれが様々な模様を描き出し、菊や牡丹の花のように割れるものもあります。
普通の花火大会とは一味違う、珍しい花火が見られるので昼花火もおすすめです。
見どころ②:夜の部
花火大会のフィナーレを飾る、夜空一面に放たれたワイドスターマイン
夜の部では二つの競技が行われます。
まず最初が、10号玉を2種類打ち上げる競技。1種類目は「課題玉」と呼ばれる規定に従った花火を打ち上げ、決められた数の層で開いているか、形・消えるタイミングが揃っているかなど技術の精巧さを追求した花火で競い合います。2種類目は「自由玉」と呼ばれる形の自由な花火。ハート型や花型などいろいろな形の花火が上がります。
10号玉の競技が終わると、花火師それぞれの創造性を追求した「創造花火」の競技へ移ります。大曲が発祥の地とされる創造花火は、従来の丸型にはとらわれない形や色、立体感など、花火師それぞれの趣向が凝らされています。
競技会が終わると、フィナーレの大会側が提供する花火打ち上げへ。毎年テーマが設けられており、迫力と芸術性を兼ね備えた花火が楽しめます。
全国花火競技大会「大曲の花火」|開催情報(2024年/第96回)
●場所:「大曲の花火」公園(秋田県大仙市大曲雄物川河畔)
●日程:2024年8月31日(土)
●時間:
昼花火……17:10〜
夜花火……18:50〜
●打ち上げ数:約1万8000発
●公式サイト:全国花火競技大会「大曲の花火」
全国花火競技大会「大曲の花火」|アクセス
大曲の花火が行われるのは、秋田県大仙市を流れる雄物川の河川敷。最寄駅のJR大曲駅から歩いて25分ほどです。交通規制や渋滞により混雑するため、電車を利用したアクセスがおすすめです。
①電車で
JR[大曲駅]から徒歩約25分
②車で
秋田自動車道[大曲IC]から車で約10分
※上記の所要時間が通常時の目安です。混雑時にはさらに時間がかかる場合があります。
●駐車場:予約専用駐車場複数あり。詳しくは実行委員会が管理する予約専用駐車場 - 大曲の花火ポータルサイト|大仙市をご確認ください
●駐車場予約:軒先パーキング(大曲の花火特設サイト)
●関連サイト:車で行く・交通規制図 - 大曲の花火ポータルサイト|大仙市
【茨城県】土浦全国花火競技大会
土浦全国花火競技大会のワイドスターマイン
開催日:毎年11月第1土曜
茨城県土浦市で開催される「土浦全国花火競技大会」は、2024年で93回目を迎えます。花火大会としては時期が遅く、例年11月の第1土曜の開催です(2019年までは10月の第1土曜日開催)。
始まり1925(大正14)年からで、秋の収穫への感謝と農民の慰労の意味が込められていました。
大曲の花火と同様に、内閣総理大臣賞が設けられるなど全国の花火師たちが技術を競う花火大会です。
見どころ:土浦花火づくし
幅500mにも及ぶ土浦花火づくしのワイドスターマイン
花火師が手の込んだ技術を披露する競技会も必見ですが、土浦の花火大会で見逃せないのが「土浦花火づくし」。ワイドスターマインとも呼ばれる、一定の間隔をとって数カ所に花火を設置し、同時に打ち上げる花火が楽しめます。
ワイドスターマインの幅は500mにも及び、約2100発もの花火が打ち上がります。
土浦全国花火競技大会|開催情報(2024年/第93回)
●場所:桜川畔 学園大橋付近(茨城県土浦市佐野子)
●日程:2024年11月2日(土)
●時間:17:30〜20:00
●打ち上げ数:約2万発
●公式サイト:土浦全国花火競技大会
土浦全国花火競技大会|アクセス
土浦全国花火競技大会は、茨城県土浦市を流れる桜川の河川敷で行われます。最寄駅はJR土浦駅で、会場まで徒歩では30分ほどです。また、シャトルバスも運行します。
①電車で
JR[土浦駅]から徒歩約30分
②電車+シャトルバスで
JR[土浦駅]からシャトルバスに乗車し約10分
③車で
常磐道[桜土浦IC]から車で約20分
④車で
常磐道[土浦北IC]から車で約7分
●駐車場:有料・無料駐車場複数あり。詳しくは公式サイト内、車でお越しの方のページをご確認ください
●駐車場予約:駐車場予約サービスakippa(2023年・土浦の花火特設サイト)
●関連サイト:交通アクセス|土浦全国花火競技大会
おわりに:花火大会を有料観覧席で観る方は早めの予約を
それぞれの花火大会に特徴と歴史があり、不動の人気を誇る「日本三大花火大会」。花火を間近でのんびりと観たい人は有料観覧席を利用するのがオススメです。花火大会のチケットはすぐ売り切れてしまうので、販売スケジュールは早めにチェックしておきましょう。