日本有数の温泉地・有馬温泉。せっかく訪れるなら、素敵な旅館・ホテルに宿泊して魅力を味わい尽くしたいところです。
この記事では、有馬温泉の宿泊施設の中でも値段が安く、設備も充実している旅館・ホテルを厳選してご紹介。施設スタッフによるリアルなおすすめポイントも必見です。
宿泊費を安く抑えながら有馬温泉で旅行を楽しみたい人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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有馬温泉の効能は?どんなところ?
兵庫県神戸市北区にある有馬温泉は、六甲山地の北側に広がっています。「日本最古泉」の一つであり、豊臣秀吉をはじめとしたさまざまな偉人たちから愛されてきました。
有馬温泉街の風景。観光名所「ねね橋」を渡る有馬芸妓や、随所に点在する泉源(写真:一般財団法人神戸観光局)
温泉の泉質が、「金の湯(金泉)」と「銀の湯(銀泉)」といった二つの種類に分けられるところが特徴的です。
金の湯
赤褐色であり、とろみやにごりがある。鉄分や塩分が多く含まれている。保湿性が高く、美肌を期待できる。
銀の湯
無色透明。さらさらとしており、肌触りがなめらか。炭酸あるいはラドン泉を含んでいる。血流の促進や、身体の自然治癒力向上に効果がある。
左が金の湯、右が銀の湯(写真:一般財団法人神戸観光局)
金の湯・銀の湯は、いずれも高い効能があります。ともに保温性が高く、温泉から上がったあとも身体を芯からあたためてくれますよ。どちらが自分好みなのか、入り比べをしてみるのもおすすめです。
また、有馬温泉は、バラエティにあふれた店舗が立ち並ぶ温泉街も魅力の1つ。どこか懐かしさを感じる街並みを歩きながら、ご当地グルメに舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか。
特に人気が高いグルメは、炭酸せんべいや名物・山椒を使った料理など。友人や恋人と一生忘れられない思い出を作るには、ぴったりの温泉地です。
神戸牛メンチカツや有馬サイダーのほか、名物・炭酸せんべいをアレンジしたグルメも(写真:一般財団法人神戸観光局、PIXTA)
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今回は、有馬温泉の宿泊施設の中でもリーズナブルかつ満足度が高い旅館・ホテルを5つ紹介します。
施設スタッフへの取材をもとに、魅力や特徴をまとめました。現地スタッフならではのリアルで貴重な情報を、ぜひお見逃しなく。
有馬温泉唯一のゲストハウス「Brücke Arima」
「Brücke Arima(ブリュッケ アリマ)」は、有馬温泉で唯一のゲストハウスです。気軽に宿泊し、カジュアルな旅を満喫したい人におすすめします。
浴衣のレンタル(300円)を利用すれば、より雰囲気のある温泉街散策が楽しめそう(写真:Brücke Arima)
本格的なカフェ&バーが併設されているところが一番の特徴で、飲食目的で訪れるお客さんも少なくありません。
一般的なゲストハウスのカフェ&バーは、ちょっとした飲食ができるスペースのみであることも多い中、「Brücke Arima」のバーには100種類以上のワインがそろっています。
温泉を楽しんだあとに、ゆっくりとお酒に浸る……なんて大人の過ごし方はいかがでしょうか。朝はモーニングをオーダーできるカフェとして、満席になるほどの盛況ぶりです。
人気のブリュッケセット(780円)(写真:Brücke Arima)
スタッフおすすめの食事メニューは、モーニングで一番人気の「ブリュッケセット」。宿泊客以外の多くのお客さんが、このモーニングを目当てにして来店するそうです。
部屋のタイプは、ドミトリールーム、スタンダードルーム、和洋室ファミリールームの3種類。ドミトリーの1フロアや全館の貸し切りも可能です。自分の宿泊スタイルによって、好みの部屋タイプを選んでくださいね。
男女混合のドミトリールーム。各ベッドが仕切りで区切られ、カーテンを締めればプライベート空間になります(素泊まりで1名1泊3850円〜)(写真:Brücke Arima)
【Brücke Arima】
●住所:兵庫県神戸市北区有馬町405-2
●電話:078-904-0066
●公式サイト:Brücke Arima
●楽天トラベルでの予約はこちら:Brücke Arima
素泊まり古民家旅館「有馬小宿 八多屋」
「有馬小宿 八多屋(はたや)」は、有馬温泉街の中心に位置する旅館です。
宿泊プランは素泊まりのみなので、「食事は旅館の外で済ませる分、宿泊費を抑えたい」というニーズにマッチしています。食べ歩きをしたい人や、宿泊施設以外の飲食店に行きたい人におすすめです。
趣ある建物も魅力の一つです(写真:有馬小宿 八多屋)
また、温泉は併設されていないため、外湯巡りがメインとなります。もともと外湯巡りが目的な人は、八多屋のようにシンプルな旅館を選ぶとリーズナブルに有馬温泉を堪能できそう。
旅館付近には人気が高い外湯が多く存在するため、ぜひ足を運んでみてください。
スタッフおすすめの外湯は、八多屋向かいの旅館「上大坊」の温泉です。天神泉源からの100度近い温泉を直接引いているため、有馬温泉の中でもかなり高濃度。泉質を求める方にはぴったりだそうです。
和室スタンダード客室は、広さ8畳でシャワーとトイレと洗面付き(3名1室の場合、1名1泊8800円~)(写真:有馬小宿 八多屋)
部屋はすべて和室で、ほっこりと落ち着く木造建築が魅力です。日常を忘れてくつろいでほしいとの思いから、部屋にはテレビを置いていません。
1階ではカフェ「堂加亭(どうかてい)」が営業しているため、チェックイン後に一休みしたいときにぜひ利用を。趣ある空間で、有馬やポルトガル由来のおいしいドリンクやスイーツを味わえます。
旅館1階で営業しているカフェのメニュー。手前から、ポルトガルのセリカイア(430円)、有馬レモンスカッシュ(770円)(写真:有馬小宿 八多屋)
【有馬小宿 八多屋】
●住所:兵庫県神戸市北区有馬町 1160-2F・1176-2F
●電話:078-904-0531
●公式サイト:有馬小宿 八多屋
●楽天トラベルでの予約はこちら:有馬小宿 八多屋
レトロでロマンチックな「ホテル花小宿」
神戸港開港当時の雰囲気を漂わせる、木造2階建ての宿泊施設「ホテル花小宿」は、和洋折衷の内装が美しいホテルです。
窓ガラスには独特の色合いが特徴の金茶ガラスを使用しており、淡い光が部屋の中を照らします。
和風ツインA客室の内観。窓際にはかわいらしい椅子とテーブルも(2名1泊2食利用時、1名2万3900円~、入湯税150円別)(写真:ホテル花小宿)
部屋の中を歩くと、木がしなる音が聞こえてくることも。昔ながらの木造建築ならではの、エモーショナルな時間を過ごせますよ。
ホテル花小宿は食事にも力を入れており、厳選素材をていねいに調理した山家(やまが)料理を提供しています。特筆すべきは、「おくどさん(かまどのこと)」で炊いたごはんです。
ホテル花小宿ならではの、良質な素材を味わえる食事(写真:ホテル花小宿)
お客さんの目の前で調理をおこない、熱々のまま提供することも。明石浦漁港の出入りを許された神戸唯一のホテルでもあり、新鮮な魚介類も楽しめます。
このほか、自家栽培の米・野菜、最高峰の和牛などを堪能できるところもポイント。
風呂は、利用時に鍵をかけて入浴するため、貸し切りスタイルとなります。ホテルの裏にある御所泉源の温泉を使用しているため、効能もばっちりです。
楓呂。湯船右側の五右衛門風呂をはじめ、なんとも風情ある温泉です(写真:ホテル花小宿)
ちなみに、ホテル花小宿のスタッフの方おすすめの有馬温泉観光スポットは「瑞宝寺公園」。関西屈指の紅葉の名所で、2023年は11月中旬〜下旬が見頃のようです。
古い街並みが残る湯本坂を散策しながらの「泉源めぐり」も、有馬温泉ならではのおすすめの過ごし方だそう。特にホテル花小宿裏の御所泉源は、夜になるとライトアップされる人気の泉源なので、お見逃しなく。
【ホテル花小宿】
●住所:兵庫県神戸市北区有馬町1007
●電話:078-904-0281
●公式サイト:ホテル花小宿
●楽天トラベルでの予約はこちら:ホテル花小宿
有馬 結びの小宿 縁
「有馬 結びの小宿 縁」は、5室限定のアットホームな空間が人気を集めています。有馬温泉街の中心に位置するため利便性が高く、食べ歩き・外湯めぐり・六甲山ハイキングなど体験型アクティビティを楽しみたい人にぴったりです。
和モダンを意識した部屋や玄関には、ほっと心が落ち着く大人の空間が広がります。バーカウンターも併設されており、外湯から帰ってきてからお酒を楽しむこともできます。
写真は客室「うわなり」(1名もしくは2名1泊料金1万3000円〜)。1名1泊におすすめの客室「有明」は6000円〜(写真:有馬 結びの小宿 縁)
温泉は外湯を利用することになりますが、街歩きを旅のメインに考えている人にとって、必要な機能を低価格で利用できるコストパフォーマンスの高い旅館です。
スタッフおすすめの温泉は、縁から徒歩30秒の場所にある銀の湯。金の湯より落ち着いた立地にあるため、比較的ゆっくりとお風呂を楽しめるそう。
「銀の湯」外観と内観(写真:一般財団法人神戸観光局)
泊まりの旅行でないとなかなか楽しむことのできない夜や朝の時間帯は、日中と比べ利用客も少なく、じっくりと外湯を味わうチャンスです。
食事メニューにも力を入れており、特に「健康和朝食『湯桶』」は宿泊客以外からも支持されるほどのおいしさを誇っています。
健康和朝食「湯桶」2200円。2023年11月から、予約制で縁の宿泊客以外も利用できるように(写真:有馬 結びの小宿 縁)
老舗の味噌蔵で製造された「六甲味噌」を使った味噌汁や地元産のお米を使った雑穀米をはじめ、有馬ならではの食材にこだわった健康的な和朝食です。
【有馬 結びの小宿 縁】
●住所:兵庫県神戸市北区有馬町1030番
●電話:078-904-0233
●公式サイト:有馬 結びの小宿 縁
●楽天トラベルでの予約はこちら:有馬 結びの小宿 縁
芸妓の気配が旅情をさそう「小宿 有楽」
「小宿 有楽(うらく)」は、有馬温泉街の路地裏にひっそりとたたずむ趣のある宿です。芸妓さんの稽古場の目の前にあるため、耳をすますと三味線の音色が聞こえてくるとか。運が良ければ、お店に向かう芸妓さんと出会えることもあります。
温泉街を歩く有馬芸妓(写真:一般財団法人神戸観光局)
スタッフの方によると、かつて江戸時代末期の有馬温泉街では、1階でお土産などを売り、2階の「小宿」に旅人を泊める営業形態の宿が多く営業していたそうです。
小宿 有楽は、そんな当時の雰囲気を色濃く残す宿。ほかの旅館やホテルでは味わえない、有馬温泉街の歴史を間近に感じる宿泊体験ができるでしょう。日常の喧騒から離れ、旅情にひたりたいという方は、ぜひ小宿 有楽へ宿泊を。
朝食の「カフェ・ド・ボウ」パンイメージ。時期により変動しますが、朝食付きプランは基本2万700円~(写真:小宿 有楽)
朝食には、金の湯前にある有馬温泉の人気店「カフェ・ド・ボウ」にて、焼きたてパンやオリジナルブレンドコーヒーをいただけるプランなどを用意しています。
建物のポイントは、昭和初期の古民家をリノベーションしている点。部屋は全体的にモノトーンで統一されており、どこか懐かしさを覚える色づかいとなっています。
小宿 有楽ツインルーム内観。「禅」をテーマにした落ち着ける空間です(写真:小宿 有楽)
そのまま温泉街を散策できる浴衣も用意されているので、街歩きを楽しみたい人にもおすすめ。近隣には金の湯や銀の湯もあるため、外湯巡りにぴったりの立地もうれしいですね。
【小宿 有楽】
●住所:兵庫県神戸市北区有馬町827
●電話:078‐904‐0552
●公式サイト:小宿 有楽
●楽天トラベルでの予約はこちら:小宿 有楽
【有馬温泉の宿泊】はコスパ良く
有馬温泉は、関西エリアの中でもアクセスが良く、多くの観光客が集まる観光地です。
大切な人たちとゆったり温泉を楽しみたいなら、魅力的な旅館やホテルに宿泊したいところ。
高級宿が多いイメージの有馬温泉でも、今回ご紹介したようなコスパの良い宿泊施設を選べば、お得に旅を満喫できますよ。
ぜひ有馬温泉に足を運び、すてきな宿で一息ついてみませんか?
Text:岩井パン Edit:Sakura Takahashi
参考:
有馬温泉/KOBECCO/Brücke Arima/Brücke Arima公式Instagram/有馬 結びの小宿 縁/小宿 有楽/有馬小宿 八多屋/ホテル花小宿