姥子温泉

神奈川県の西部、箱根町にある「姥子（うばこ）温泉」。箱根カルデラの中央火山丘の最高峰に位置する温泉地です。
箱根の名湯「箱根十七湯」の中で、とりわけ古い歴史を持つ姥子温泉。静かな山岳部の自然に囲まれ、どこか神聖な雰囲気に包まれています。
泉質はカルシウム硫酸塩泉、ナトリウム硫酸塩泉など。日本昔ばなしに登場し、「金太郎」の通称で知られる坂田金時が、怪我を負った目を療養したとの伝説が残っています。現在でも、眼病を治癒する湯治場としての起源が尊ばれています。
姥子に残されるもう一つの歴史が山岳自然信仰。「神山」を御神体とする信仰拠点「温泉霊場」が残されています。病気平癒を祈願してできた薬師堂と地蔵堂など、古き良き姥子の歴史に触れられます。