大江教会

熊本県の西部、天草市に位置する「大江教会」。江戸幕府によるキリスト教撲滅を逃れて多くの隠れキリスタンが身を潜めた、天草諸島を代表するキリスト教教会です。 16世紀のアルメイダ神父の布教により栄え、江戸時代の禁教令などにより日本では厳しい歴史を辿ったキリスト教。日本キリスト教史の中心である天草市大江地区では今も信仰が息づき、当時の歴史を垣間見ることができます。大江教会は、1873年のキリスト教解禁以降、天草で最も早く建てられた教会。生涯を通して天草のキリスト教伝道に勤めたフランス人宣教師であるガルニエ氏が、私財を投じて1933年に建設しました。ロマネスク様式で作られた建築は、小さな窓と大きなアーチが特徴。教会内部は、受胎告知西洋版画やステンドグラスを除いてはごくわずかな装飾で彩られ、控えめながら美しい造りが見られます。ミサや礼拝が厳かに行われる、地域住民の信仰の場です。 教会周辺は熊本市街から離れた静かな農村で、キリスト禁教の時代に隠れて信仰した当時の過酷な状況に共感できます。普段は農村の風景に溶け込む大江教会ですが、クリスマスシーズンには色とりどりのイルミネーションが美しく輝きます。
基本情報
〒863-2681 熊本県天草市天草町大江1782
0969-22-2243(天草宝島観光協会)
9:00〜17:00
無休
無料
アクセス
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From九州自動車道松橋IC
車(約2時間40分)