6月といえば梅雨の季節。洗濯物がなかなか乾かなかったり、旅行の予定が立てづらかったり、何かと憂鬱に感じてしまいますよね。
この記事では梅雨どきの憂鬱さを少しでも軽くすべく、知っているとためになる&楽しい梅雨の知識・雑学、梅雨入り・梅雨明けの目安、お出かけのヒントを、気象予報士の杉山真理さんにお聞きしました。
協力:ウェザーマップ
※本記事に掲載の情報は2023年6月時点のものです。諸事情により変更となる場合があります
この人に聞きました
杉山真理(すぎやま まり)さん
[気象予報士・防災士]
母の一言から始まった気象予報士の道。一気に気象の魅力に惹き込まれ、修士論文を書く傍ら資格を取得。卒業後は、天気原稿作成やラジオ出演を経験し、2015年秋からウェザーマップに所属。秋田、広島、東京、長野と地方を渡り歩き、地域特有の現象などを肌で学ぶ。2児の母となった今、より天気予報の重要性に気づく。私らしく私なりに、子ども目線で寄り添った天気予報を伝えていきたい。
●weather map プロフィールページ:杉山真理
Ⅰ. 意外と知らない梅雨の定義
梅雨どきの天気図(イメージ)
●梅雨は第5の季節
杉山さん(以下同):
「気象庁では、梅雨を『晩春から夏にかけて雨や曇りの日が多く現れる期間』としています。 『第5の季節』と呼ばれることがありますが、『きょうから夏です』と言うのが難しいように、『きょうから梅雨です』と判断するのも難しいんですね。
春から梅雨、梅雨から夏へと移り変わる期間があるので、梅雨入りや梅雨明けは『◯日ごろ』と〝ごろ〟を付けて発表されています。
ただ、梅雨入りや梅雨明けにはっきりとした定義はありません。そこで私たち気象予報士は、『そろそろ梅雨入りかな』と目安にするものがあります。たとえば天気図に停滞前線が現れたときや、7日間の週間天気予報に曇りや雨のマークだけが並んだときなど。気象条件や日々の天気から予想しています。」
●速報値と確定値がある
「ちなみに、5〜7月頃に気象庁が発表する梅雨入り・梅雨明けは〝速報値〟であって〝確定値〟ではありません。速報値とは『梅雨入り・梅雨明けしたと見られる』というリアルタイム情報です。
これに対して、毎年9月にその年の梅雨を振り返って発表されるのが〝確定値〟です。『速報値では○日ごろと発表したけれど、実際は△日ごろでした』という具合に、速報値と実際のずれを修正して発表しています。」
【梅雨雑学①】「梅雨入りしたのに雨降らないじゃん」のわけ
梅雨入りしたのに晴れが続くのはなぜ?
「年によっては『梅雨に入りました』と発表されても晴れの日が続いて『あれ?』と思うことがあるかもしれません。これは気象庁が梅雨入りを発表する意図と関係しています。
気象庁の梅雨入りの発表には、『[雨の季節=大雨になりやすい季節]に入りましたよ』というお知らせの意味合いがあります。たとえば、今年(2023年)の関東甲信の梅雨入りは、まだ雨が降り出していないのに発表がありました。その夜から大雨が予想されていたこともあり、早い段階で大雨に対する注意喚起をしたかったのかもしれません。
また、梅雨入り直後は、まだ梅雨前線(ばいうぜんせん)の位置が安定しないので、前線から離れた地域では晴れる日が続く、というようなこともあります。
『梅雨の定義』で述べた通り、梅雨を春と夏の間の〝第5の季節〟と考えれば、毎日雨や曇りでなくとも、晴れる日があるのも自然なことと捉えることができるかと思います。」
【梅雨雑学②】韓国や中国、アジア諸国にも梅雨はある
各地に梅雨的なものはある
「梅雨は、アジアモンスーンと呼ばれる大規模な風の影響を受けていると言われています。この季節風が吹く地域、タイやインド、フィリピン、インドネシア、韓国、中国などには梅雨にあたるものがあるようです。
より日本の梅雨と近いのは、中国や韓国のものでしょうか。衛星画像を見ると、日本にかかる帯状の雲は中国大陸のほうまでつながっているのがわかります。中国や韓国では、日本と同じように梅雨入り・梅雨明けの発表がされているようです。
日本の『梅雨』という呼称は中国が由来とされています。諸説ありますが、中国では梅の実が 熟す頃に降る雨だったことから『梅雨』と書き、『メイユ』と読むそうです。韓国では『チャンマ』など、アジア諸国でもそれぞれの名前で呼ばれているようですよ。
ちなみに、沖縄では二十四節気の『小満』から『芒種』にかけて雨が多いことから、梅雨を『小満芒種(スーマンボースー)』と呼ぶそうです。」
Ⅱ. 地域別:いつからいつまで? 梅雨入り〜梅雨明けの目安(平年値)
地域によって梅雨入り・梅雨明けの時期は1カ月以上差があります
気象庁のHPでは地域別に梅雨入り・梅雨明けの速報値と平年値を公開しています。ここでは当該ページより平年の梅雨入り・梅雨明けを抜粋して記載します。
北海道は「梅雨がない」と言われていますが、気象庁でも北海道の梅雨入り・梅雨明けは発表していません。
沖縄
該当地域:沖縄県
平年の梅雨入り:5月10日ごろ
平年の梅雨明け:6月21日ごろ
奄美
該当地域:鹿児島県(奄美市、大島郡、十島村)
平年の梅雨入り:5月12日ごろ
平年の梅雨明け:6月29日ごろ
九州南部
該当地域:宮崎県、鹿児島県(薩摩地方、大隈地方、種子島・屋久島地方)
平年の梅雨入り:5月30日ごろ
平年の梅雨明け:7月15日ごろ
九州北部
該当地域:山口県、福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、熊本県
平年の梅雨入り:6月4日ごろ
平年の梅雨明け:7月19日ごろ
四国
該当地域:香川県、愛媛県、徳島県、高知県
平年の梅雨入り:6月5日ごろ
平年の梅雨明け:7月17日ごろ
中国
該当地域:岡山県、広島県、鳥取県、島根県
平年の梅雨入り:6月6日ごろ
平年の梅雨明け:7月19日ごろ
近畿
該当地域:京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県、大阪府
平年の梅雨入り:6月6日ごろ
平年の梅雨明け:7月19日ごろ
東海
該当地域:愛知県、岐阜県、三重県、静岡県
平年の梅雨入り:6月6日ごろ
平年の梅雨明け:7月19日ごろ
関東甲信
該当地域:栃木県、群馬県、茨城県、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、長野県、山梨県
平年の梅雨入り:6月7日ごろ
平年の梅雨明け:7月19日ごろ
北陸
該当地域:富山県、石川県、福井県、新潟県
平年の梅雨入り:6月11日ごろ
平年の梅雨明け:7月23日ごろ
東北南部
該当地域:山形県、宮城県、福島県
平年の梅雨入り:6月12日ごろ
平年の梅雨明け:7月24日ごろ
東北北部
該当地域:青森県、秋田県、岩手県
平年の梅雨入り:6月15日ごろ
平年の梅雨明け:7月28日ごろ
※該当地域は全般気象情報などに用いる地域名をもとに記載
【梅雨雑学③】[地域]と[梅雨前線の位置]で雨の降り方が変わる
同じ梅雨でも雨の降るしくみ、降り方は異なります
「梅雨どきの雨の降り方の違いとして『西日本は陽性の梅雨』『東日本は陰性の梅雨』と言われることがあります。西日本の雨は強まりやすく、東日本の雨はしとしと・だらだら続く、ということです。もちろん必ずしもそうとは限りませんが。」
●西日本の雨
「梅雨前線に向かって、南西から太平洋高気圧をまわる暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本は雨雲が発達しやすい傾向があります。気温が高く、雨が強まりやすいのが西日本の特徴です。」
●関東〜北日本太平洋側の雨
「一方で関東や東北の太平洋側などはオホーツク海高気圧の影響で、冷たく湿った空気が流れ込みやすい傾向があります。『梅雨寒(つゆざむ)』や『湿気寒(しけざむ)』という言葉があるように、気温が上がりにくく、しとしと・だらだらと続く雨が降りやすいです。」
●西〜東日本太平洋側の雨
「風向きにもよりますが、海からの湿った南風が直接ぶつかる南向きの斜面は雨雲が発達しやすいです。特に西~東日本の太平洋側は大雨になりやすいと思います。」
●小笠原諸島の雨
「小笠原諸島は、小笠原高気圧(太平洋高気圧)と言われるように高気圧の影響が大きいため、梅雨はないとされています。ただ、5月中旬から6月上旬ごろにかけて、天気がぐずつくことはあるようです。」
●北海道
「梅雨がないといわれている北海道ですが、雨や曇りが続き、梅雨のような天気になることも。特に近年は梅雨前線が北上して北海道にかかることもあります。そうなると北海道といえど雨や曇りになりやすく、『蝦夷梅雨(えぞつゆ)』と呼ぶことがあります。」
Ⅲ. 梅雨どきの旅行のヒント
Ⅲ-1. 行き先の狙い目-無難なのは北か南か
梅雨明けが早い沖縄と、梅雨がないといわれる北海道
「梅雨どきの天気は本当に予測しずらく難しいのですが、一般に梅雨がないといわれている北か、早々に梅雨が明ける南が狙い目として妥当でしょうか。沖縄では平年、6月下旬に梅雨明けを迎えます。
気温でいえば、関東甲信地方が狙い目といってもいいかもしれません。梅雨前はじっとり暑くなりがちですが、本格的な梅雨に入ると北から冷たい空気がやってくるので、天気は雨でも涼しいはず。」
Ⅲ-2. 雨マークでも晴れることはある
梅雨どきの天気はそのときになってみないと分からない部分が多いのだそう
「梅雨の時期は天気が予測しづらいとお伝えしました。天気予報も頻繁に変わるので、週間予報ではお出かけ予定日が雨予報でも、前日になったら晴れ予報に変わっている、ということもあります。ですので週間予報で雨予報だったからといって、がっかりするのは早いかもしれません。
プランや行きたい場所、旅程はあらかじめ決めておき、晴れたタイミングで決行、という方法なら、梅雨の時期もお出かけを楽しめそうです。」
Ⅲ-3. 雨雲レーダーは見ておいて損なし
アプリやサイトによっては48時間先まで雨雲の動きを見ることができます
「梅雨どきにお出かけをする際は、雨雲レーダーを見られる状態にしておきましょう。私自身は気象庁のナウキャストで雨雲の動きを見ています。ほかにも雨雲の動きを見ることができるスマホのアプリなどがたくさんあります。
線状降水帯(※1)などが発生すると一気に状況が悪化するため、今降っている雨はどういう雨なのか、危ない雨雲が近づいていないか、常に見られる環境にしておくのは大切です。」
※1 線状降水帯(せんじょうこうすいたい):発達した雨雲(積乱雲)の列。長さは50〜300km程度で、数時間にわたり同じ場所に大雨をもたらします。(参考:予報が難しい現象について (線状降水帯による大雨)/気象庁)
Ⅲ-4. 雨の日の旅行・お出かけを楽しむアイデア
気象予報士・杉山さんとTHE GATE編集部で、雨の日のお出かけを楽しむアイデアを考えてみました。雨が降ると外に出るのが億劫なのはみんな同じ。つまり、雨の日はお出かけ先が空いている可能性が高いはず……。 対策はしつつ、雨の日のお出かけを楽しんでみてはいかがでしょうか。
アイデア① アンブレラスカイを見に行く
軽井沢アンブレラスカイのようす
頭上を無数の傘が覆う「アンブレラスカイ」のイベントはいまや梅雨の風物詩。雨でできた水たまりに、色とりどりの傘が映ると綺麗ですよ。
●【長野県】ハルニレテラス
軽井沢アンブレラスカイ(2023年6月2日〜7月9日)
●【長崎県】ハウステンボス
アンブレラストリート(アトラクションタウン内)
●【北海道】十勝ヒルズ
十勝ヒルズのアンブレラスカイ(2023年6月1日〜6月30日)
●【福島県】猪苗代ハーブ園
アンブレラスカイ(2023年4月22日〜11月5日)
●【埼玉県】ムーミンバレーパーク
ムーミン谷とアンブレラ(2023年4月28日〜7月2日)
●【神奈川県】横浜イングリッシュガーデン
アジサイ・フェスティバル(2023年5月29日〜6月25日)
●【岐阜県】パレットビアおおの
アンブレラスカイ(2023年6月30日まで)
●【石川県】加賀伝統工芸村 ゆのくにの森
アンブレラスカイ(2023年11月末まで)
アイデア② 屋内施設へ遊びに行く/宿におこもり
宿から一歩も出ずに過ごすのも贅沢な楽しみ方です
言わずもがな、外は雨でも屋内にいれば濡れません。水族館や映画館、ショッピングモール、博物館、美術館、銭湯を訪れたり、ホテルや旅館に泊まって室内でゆったり過ごすのはいかがでしょうか。ひたすら電車に乗り駅直結のホテルに泊まる旅、というのも新鮮かもしれません。
アイデア③ 雨上がりのタイミング当てゲームで遊ぶ
外に出るタイミングで雨。ため息が出てしまうところですが、頭を切り替えちょっとしたゲームを
気象予報士さんの中には、雨が降ると「いかに傘を持たずに出かけられるか」を考える人がよくいるのだそう。
つねに雨雲レーダーをチェックし、雨が止むタイミングを予想して、それに合わせて外出するそうです。もちろん出先での移動の合間に雨が降ってきたときも応用可能。
雨雲レーダーを見れば、15分後の雨雲の位置、30分後の雨雲の位置、1時間後の雨雲の位置……といった具合に15時間先まで雨雲の動きを見ることができるので、誰でも雨が上がるタイミング、弱まるタイミングを知ることができます。
ひとりでも誰かと一緒のときでも、雨雲レーダーを使って雨上がりのタイミングを当てるゲームをすると盛り上がるかもしれません。
アイデア④ 雲ウォッチを楽しむ
雲が多くても雨が降るかどうか、なんとなく分かれば心にも余裕ができます。こちらの写真の場合、ここから少しずつ明るくなっていけば雨は降りませんが、 だんだん暗くなってきたら雨の降り出す可能性があります。まさに変化を注視すべき雲です
こちらも「気象予報士あるある」とのことですが、雲のようすを見て雨が降るかどうか予想する人が多いのだそう。
雨を降らせるのは、灰色・鉛色など黒っぽい色の雲。また、頭上が青空でも、遠くにモクモクとした背の高い積乱雲が見えたら要注意。1時間以内に天気が変わると思っていいでしょう。
逆に空一面が雲に覆われていても、太陽が透けて見えたり、空が明るかったら雨の心配はあまりありません。
お出かけの前・最中に怪しい雲がチェックしたり、もし怪しい雲をあったら何分後・何時間後に雨が降るか予想するゲームをしてみても楽しいかもしれません。ただし大雨に備えて川沿いから離れたり、建物の中に入るなど身の安全を確保することはお忘れなく。
アイデア⑤ お気に入りのレイングッズをそろえる
防水アイテムがあると快適度が格段にアップ
雨のお出かけで何が不快かといえば、靴や服、荷物が濡れてしまうこと。雨に濡れても平気なアイテムを揃えておけば、雨の日も快適で足取りは軽やかに。
最近は機能性が高くおしゃれなアイテムがたくさんあるので、レイングッズを選ぶ時間も楽しめそうです。
\編集部おすすめアイテム/
●ポンチョ
レインポンチョ-デイリーK319(kiu)
小さな子どもがいる方はポンチョがおすすめ。シンプルなカラーならコーディネートにも合わせやすいですよ。kiuのデイリーK319は収納袋つきなので不要なときはバッグにしまっておけます。
●レインシューズ
ローファー ビット レイン シューズ(UNITED ARROWS green label relaxing)
晴れている日に履いていても違和感のないデザインのレインシューズは、夕方から雨になりそうな日の朝でも迷わずに履けます。
●防水スニーカー
メンズ ジャスパー ツー ウォータープルーフ 防水スニーカー(KEEN)
スニーカー派の方も、防水仕様のものが一足あると便利ですよね。レインブーツより軽く歩きやすいので、旅行やお出かけのときも最適。
●長靴
バードウォッチング長靴(日本野鳥の会)
アウトドア音楽フェスなどではお馴染み、日本野鳥の会の長靴です。履き口部分を紐で締めることができ浸水しにくい仕様。ゴムが柔らかく動きやすいうえ、コンパクトに収納できます。
●傘
Magical Tech マジカルテック 無地 折りたたみ傘 (エスタ)
折りたたみ傘もさまざまなタイプがありますが、細く軽いものは持ち運びのストレスが格段に少ないですよ。こちらは重量が驚きの72g。
Ⅳ. もしもに備えて知っておきたい梅雨の知識
Ⅳ-1. 近年の傾向
予測しづらいゲリラ豪雨や線状降水帯
「近年は温暖化の影響でゲリラ豪雨が起こりやすくなっている、とも言われています。気温が高くなれば、水蒸気量も多くなりますので、雨を降らせる力が大きくなりゲリラ豪雨も起こりやすくなる、ということです。
気象庁のHPには、災害をもたらした気象事例がまとまっていますが、夏から秋にかけて発生している災害が多くあります。
夏から秋というのは梅雨、台風、秋雨(あきさめ)など大雨が降りやすい時期にあたります。台風だけで起こる災害もありますが、台風と梅雨前線や秋雨前線とが組み合わさって起こる災害もあります。
また『梅雨末期の大雨』という言葉がある通り、梅雨明け前に大雨が降ることがあります。梅雨は、梅雨前線が太平洋高気圧に押し上げられるようにして終わりに向かっていきますが、太平洋高気圧をまわる暖かく湿った空気がより流れ込みやすくなるため、集中豪雨の危険が高まります。
風向きなど気象条件にもよりますが、九州北部豪雨、西日本豪雨と呼ばれるような大雨は、梅雨後半以降に多く発生しています。
大雨による危険を知らせるひとつのキーワードとして『線状降水帯』があります。列になっている積乱雲のことを指しますが、線状降水帯の下では、滝のような雨、猛烈な雨が数時間にわたって同じ場所で降り続くおそれがあります。
数時間で災害に繋がってしまうような降り方のため、気象庁では『線状降水帯』という言葉を使って注意を呼びかけています。」
Ⅳ-2. 雨のときに注意すべき場所
川の氾濫や土砂崩れは深刻な災害をもたらします
「雨が降ったときに注意したい場所としては、一般的に『溢れやすい川のそば』や『崩れやすい崖・山の近く』『アンダーパス(線路の下をくぐるようになっている道路など、Uの字型に下がっている場所)になっているところ』が挙げらます。
アンダーパスは夏の夕立などでも冠水してしまう場合があり、車が通行できなくなる可能性があります。雨のときの移動にはアンダーパスを避けるようルート設定することが大切です。」
※編集部注:洪水・土砂災害など自然災害のリスクは、ハザードマップで確認することできます。国交省のハザードマップポータルサイトならスマートフォンでも見ることができます。自分の家や向かう先にどの程度のリスクがあるか把握しておくことは、防災の第一歩になります。
Supervisor:Mari Sugiyama
Text/Edit:Erika Nagumo
Photo/Illust:PIXTA いらすとや