【長野の桜名所】一本桜の力強さを感じる
(阿智村)扇のような枝振りの古木「駒つなぎの桜」
(飯田市)ここでしか見られない桜「麻績の里舞台桜」
(山ノ内町)千歳桜の異名をもつ「宇木のエドヒガン」
【長野の桜名所】有名な定番スポット
(伊那市)一度は訪れたい桜名所「高遠城址公園」
(松本市)お城と桜の美しさを堪能「国宝・松本城」
(長野市)市内で最も賑やかなお花見スポット「城山公園」
(長野市)歴史の足跡とともに「松代城跡」
(松本市)柔らかな明かりが照らす夜桜「城山公園」
(上田市)歴史ファンに人気「上田城跡公園」
(須坂市)広々空間でのんびり「臥竜公園」
(大町市)夜景とともに味わう桜「大町公園」
(辰野町)ピンク色に染まるため池「荒神山公園」
(小川村)桜が彩る山村「立屋・番所の桜」
【長野の桜名所】穴場でのんびり鑑賞
(長野市)ピクニックに最適「桜土手(アークス)」
(長野市)しっとりとした雰囲気「天宗寺」
(長野市)まさに雲の上からの眺め「雲上殿」
(下諏訪町)文化的なひとときを「水月公園」
【長野の桜】で春を感じる旅を

温かな日が増えて桜の蕾が膨らんでくると、お花見シーズンが近づいたとワクワクする方も少なくないでしょう。

お気に入りの場所に足を運ぶ方もいれば、今まで行ったことがない名所を訪れようと計画する方もいるかもしれませんね。

長野県には、全国的に有名なスポットや穴場がたくさんあります。

この記事では厳選した00カ所を紹介するので、ライトアップされたロマンチックな雰囲気を味わったり、桜祭りでグルメも楽しんだり……。2024年のお花見計画にぜひお役立てください。

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【長野の桜名所】一本桜の力強さを感じる

長野県内には、有名な一本桜を堪能できるスポットがいくつもあります。樹齢100年以上の古木がどっしりと立つ姿は、街中ではなかなか見られないものでしょう。

有名な一本桜があるのは自然豊かな地域が多いため、お花見とともにドライブを楽しんではいかがでしょうか。きっとリフレッシュできますよ。

(阿智村)扇のような枝振りの古木「駒つなぎの桜」

まるで絵画のような美しさ

まるで絵画のような美しさ
源義経が奥州に下る際、馬をつないだとされることから「駒つなぎの桜」と呼ばれるエドヒガンザクラの古木。

樹齢400年とも500年ともいわれる古木でありながら、まるで大きな扇を広げたような枝ぶりは圧巻です。

例年の開花時期は4月中旬から5月上旬。2023年は4月14日には散り始めていました。

開花時期に合わせてライトアップが行われ、幻想的な姿が浮かび上がる様子は必見です。国内外で伝統芸能を披露する「和力」による奉納舞も行われています。

桜周辺には駐車場や駐車スペースがありませんので、ご注意を。近隣駐車場から桜までは徒歩15分ほどです。

【駒つなぎの桜】
⚫︎住所:長野県下伊那郡阿智村智里
⚫︎公式サイト:駒つなぎの桜
⚫︎アクセス:
JR飯田線[飯田駅]から車で約40分
中央自動車道[園原IC]から車で約5分

(飯田市)ここでしか見られない桜「麻績の里舞台桜」

貫禄ある一本桜

貫禄ある一本桜
麻績の里舞台桜は推定樹齢350年、長野市の天然記念物に指定されているシダレザクラです。

特徴的なのは、5~19枚と不安定な花弁の数。この地域唯一の新品種「半八重枝垂れ紅彼岸桜」と判定されており、2006年に「オミノサトブタイザクラ」として品種登録されました。

名前の由来は、隣接する旧座光寺麻績学校校舎にちなんだもの。県内最大の歌舞伎舞台を併設しており、長野県宝にも指定されています。桜と一緒に鑑賞してみてはいかがでしょうか。

例年の開花時期は4月上旬。2023年は3月27日に満開になりました。

【麻績の里舞台桜】
⚫︎住所:長野県飯田市座光寺2535
⚫︎公式サイト:麻績の里舞台桜
⚫︎アクセス:
JR飯田線[元善光寺駅]から徒歩約15分
信南交通 広域バス阿島線[元善光寺入り口]下車、徒歩約7分
中央自動車道[飯田IC]から車で約15分

(山ノ内町)千歳桜の異名をもつ「宇木のエドヒガン」

生命力あふれるたたずまい

生命力あふれるたたずまい
長野県最古の桜の一つといわれ、推定樹齢は850年。「千歳桜」とも呼ばれ、長野県の天然記念物に指定されています。

また、山ノ内町宇木地区はほかにも名木が点在していることから「宇木の古代桜」とも呼ばれ、開花時期に合わせて桜まつりが開催されています。

名木・古木を巡る「歩いて巡る桜コース」は、1周が約65分でのんびりと散策するのにぴったり。天気のいい日に、ゆっくり時間をかけて名木を回りたいですね。

例年の開花時期は4月中旬から4月下旬。開花時期に合わせてライトアップも行われます。りんご畑に囲まれて、一際大きくそびえ立つ満開の古木は一見の価値ありです。

【宇木のエドヒガン】
⚫︎住所:長野県下高井郡山ノ内町大字夜間瀬637-2
⚫︎公式サイト:宇木のエドヒガン
⚫︎アクセス:
長野電鉄線[夜間瀬駅]から徒歩約35分
上信越自動車道[信州中野IC]から国道292号・403号経由で車で約15分

【長野の桜名所】有名な定番スポット

長野県内で美しい桜を心ゆくまで堪能したいなら、外せない名所を紹介します。県外から足を運ぶ方もいるほど人気スポットばかりです。

特に「桜の日本三大名所」に選ばれるほどのスポットは、ぜひ足を運びたいところ。

また、桜と同時に歴史ある文化財を楽しめるスポットもあります。お花見の後、少し足を伸ばして博物館やお城、お寺に行ってみてはいかがでしょうか。

(伊那市)一度は訪れたい桜名所「高遠城址公園」

公園中を覆うように咲く桜

公園中を覆うように咲く桜
国内屈指の花見スポットといえば「桜の日本三大名所」に選ばれている高遠城址公園です。1875年ごろから桜が植え始められ、現在の公園の姿になりました。

敷地内には1500本のコヒガンザクラが咲き誇ります。その規模の大きさから「天下第一の桜」と称されることも。

桜の谷にかかる太鼓橋「桜雲橋(おううんきょう)」のほか、二の丸、本丸、曲輪……。園内のどこを歩いても視界一面に桜が広がる体験は、ぜひ一度味わってほしいもの。

ライトアップされた高遠城址公園の桜

ライトアップされた高遠城址公園の桜

ちなみに、高遠城址公園のコヒガンザクラは、花が小振りで色鮮やかなことから「タカトオコヒガン」と命名された固有種です。長野県の天然記念物に指定されています。

例年の見頃は4月中旬から下旬。2023年は4月10日には葉桜になっていました。

開花に合わせ、ライトアップや「高遠さくら祭り」も行われます。見頃が短いため見逃さないようチェックを!

【高遠城址公園】
⚫︎住所:長野県伊那市高遠町東高遠
⚫︎公式サイト:高遠城址公園
⚫︎アクセス:
JR飯田線[伊那市駅]からバスで約25分
JR路線バス[伊那バスターミナル]から高遠線[高遠駅]下車 徒歩約20分
中央自動車道[伊那IC]から車で約30分

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(松本市)お城と桜の美しさを堪能「国宝・松本城」

松本城の天守閣と桜

松本城の天守閣と桜
黒い下見板張が特徴といわれる国宝・松本城は、桜の名所としても有名です。本丸庭園には約300本の桜が植えられており、開花宣言の3日後から8日間、松本城本丸と本丸庭園がライトアップされる「夜桜会」が開催されます。

期間内は、本丸庭園が夜間無料開放されるのもうれしいポイントです。

また、外堀沿いの桜並木をライトアップする「光の回廊」も同時開催されるため、ぜひ巡ってみましょう。水面に桜と灯りが映り込む様子は、何枚写真を撮っても足りないほどですよ。

例年の見頃は4月上旬から中旬。2023年は4月8日には葉桜になっていました。

【国宝 松本城】
⚫︎住所:長野県松本市丸の内4-1
⚫︎公式サイト:国宝 松本城
⚫︎アクセス:
JR篠ノ井線[松本駅]から徒歩約20分
松本周遊バスタウンスニーカー[松本駅お城口]から北コース[松本城・市役所前]下車
松本バスターミナルから美ヶ原温泉線、浅間線、岡田線、アルプス公園線[松本城・市役所前]下車
長野自動車道[松本IC]から車で約15分

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(長野市)市内で最も賑やかなお花見スポット「城山公園」

具もたくさんあるため、子どもと訪れるのも楽しそうです

遊具もたくさんあるため、子どもと訪れるのも楽しそうです
国宝・善光寺の東にあり、長野市随一の花見客で賑わうといわれるのが城山公園。園内には約470本のソメイヨシノが咲き誇ります。

市街地から近いため、会社帰りにお花見を楽しむ人々の姿も珍しくありません。

城山公園のお花見といえば、桜を眺めながら宴会ができる「花見小屋」が名物の一つ。長野は桜の時期でも肌寒いため、室内から夜桜を楽しめるようにという工夫です。2023年4月から4年ぶりに再開しました。

例年の見頃は4月中旬から下旬。2023年は4月11日には葉桜になっていました。

開花時期に合わせ、ぼんぼりによるライトアップも行われます。ぼんぼりに照らされた桜の間から、善光寺を眺められる絶好のスポットです。

【城山公園】
⚫︎住所:長野県長野市箱清水1-7-1
⚫︎公式サイト:城山公園
⚫︎アクセス:
JR長野駅から長野アルピコバス 善光寺経由宇木行き、または若槻東条行き[善光寺北]下車 徒歩約5分
上信越自動道[長野IC]から車で約30分

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(長野市)歴史の足跡とともに「松代城跡」

当時の面影を残す石垣と桜

当時の面影を残す石垣と桜
かつて真田十万石の城下町として栄えた松代町。町に残る松代城跡は、現在は約100本の桜を楽しめる名所として多くの人々に親しまれています。

桜の美しさを楽しむとともに、時の流れに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。展望台「戌亥の櫓台」は、桜とともに冠雪のアルプスを眺められるおすすめスポットです。

例年の見頃は4月中旬。2023年は、4月10日には葉桜になっていました。

開花時期に合わせ、例年ライトアップと「松代春まつり」を開催。歴史ある松代の街並みを楽しむイベントや、キッチンカーの出店、太鼓の演舞などが楽しめます。

歴史に興味がある方は、特に楽しめるイベントですよ。

【松代城跡】
⚫︎住所:長野県長野市松代町松代44
⚫︎公式サイト:松代城跡
⚫︎アクセス:
JR長野駅からアルピコ交通 松代行き[松代駅]下車 徒歩約5分
上信越自動車道[長野IC]から車で約5分

(松本市)柔らかな明かりが照らす夜桜「城山公園」

シートを敷いてお花見を

シートを敷いてお花見を
城山公園は松本最古の城跡公園で、松本市郊外にあります。市街地や北アルプスを一望できる展望台や、のびのびと遊べる広い芝生で家族連れにも人気。

桜の時期になると、桜並木のトンネルをはじめ約500本のソメイヨシノが楽しめる名所に。

例年の見頃は4月上旬から中旬。2023年は、4月10日には葉桜になっていました。

開花の時期に合わせてライトアップや「松本観光桜まつり」も行われます。提灯の柔らかな明かりで浮かび上がる桜を、ゆったりと楽しんで。

【城山公園】
⚫︎住所:長野県松本市蟻ヶ崎1219
⚫︎公式サイト:城山公園
⚫︎アクセス:
アルピコ交通バス[松本駅お城口]から北市内線西回りで[城山公園口]下車 徒歩約15分
長野自動車道[松本IC]から車で約20分

(上田市)歴史ファンに人気「上田城跡公園」

桜越しに櫓(やぐら)を望む

桜越しに櫓(やぐら)を望む
真田氏の城として、歴史ファンからの人気も高い上田城。上田城跡公園内には、あちこちに桜が植えられ、桜の名所としても有名です。

敷地内に植えられた桜は約1000本といわれることから「千本桜」と呼ばれることも。

櫓やお堀を囲む桜は、日本ならではの光景といえるでしょう。ライトアップされた千本桜は「日本夜景遺産」に認定されています。

例年の見頃は4月上旬から中旬。2023年は4月7日には葉桜になっていました。

開花時期に合わせて、ライトアップや「上田城千本桜まつり」が行われます。信州上田おもてなし武将隊の演舞や上田城太鼓まつりなど、イベントが盛りだくさん。

上田市のご当地グルメや特産品が集まるため、「花より団子」状態になってしまうかも?

【上田城跡公園】
⚫︎住所:長野県長野県上田市二の丸
⚫︎公式サイト:上田城跡公園
⚫︎アクセス:
JR上田駅・しなの鉄道上田駅・上田電鉄別所線上田駅から徒歩約12分
上田市街地循環バス[上田駅]から赤運行(あかバス)[公園前]下車
上信越自動車道[上田菅平IC]から車で約15分

(須坂市)広々空間でのんびり「臥竜公園」

赤い弁天橋とピンク色の桜が美しい

赤い弁天橋とピンク色の桜が美しい
北アルプスを望める臥竜公園では、園内に植えられたソメイヨシノ約150本が竜ヶ池の水面をピンク色に彩ります。

ソメイヨシノの数は公園全体で600本、臥竜山全体を含めると800本とも。また、「さくら名所100選」に選ばれるとともに「日本の名松100選」にも名を連ねています。

桜と松の共演は、ぜひ楽しんでおきたいところ。園内には動物園、水族館、遊園地などもあり、1日楽しめるスポットです。ボートに乗って、池から桜を見るのも素敵ですね。

例年の見頃は4月上旬から中旬。2023年は、4月15日には葉桜になっていました。

ライトアップされた臥竜公園の桜

ライトアップされた臥竜公園の桜

開花に合わせてライトアップや「臥竜公園さくらまつり」が行われます。水面に映る夜桜を眺めるのに、ぜひ足を運んでみてください。

【臥竜公園】
⚫︎住所:長野県須坂市臥竜2-4-8
⚫︎公式サイト:臥竜公園
⚫︎アクセス:
長野電鉄須坂駅から米子線、仙仁線で[臥竜公園入り口]下車 徒歩約3分、もしくは明徳団地線で[臥竜公園]下車
上信越道[須坂長野東IC]から車で約10分

(大町市)夜景とともに味わう桜「大町公園」

雄大な山々が目の前に

雄大な山々が目の前に
大町公園は高台にあり、季節によって移り変わる北アルプスを楽しめると人気があります。特に春は、北アルプスと桜が一緒に撮れるスポットとして有名です。

雪を被った北アルプスと桜、という取り合わせはほかではなかなか見られないでしょう。

また、公園の近くには桜並木が続く観光道路も。ウォーキングやサイクリングコースとしてもおすすめです。

例年の見頃は4月中旬から下旬。2023年は4月20日には葉桜になっていました。

提灯で照らし出される桜越しに町の明かりを見る

提灯で照らし出される桜越しに町の明かりを見る

開花の時期に合わせ、ライトアップと「おおまち桜まつり」が行われます。大町公園はもともと夜景でも人気がありますが、ぼんぼりに照らされた桜とともに眺める夜景は格別ですよ。

【大町公園】
⚫︎住所:長野県大町市大町8056-1
⚫︎公式サイト:大町公園
⚫︎アクセス:
JR信濃大町駅から車で約5分、徒歩約20分
長野自動車道[安曇野IC]から車で約40分

(辰野町)ピンク色に染まるため池「荒神山公園」

さくら祭りでは130匹ほどの鯉のぼりが桜の上を泳ぐ

さくら祭りでは130匹ほどの鯉のぼりが桜の上を泳ぐ
荒神山(こうじんやま)公園の敷地内には、ヒガンザクラ・ソメイヨシノを中心に800本以上の桜が植えられてます。種類が多いため、長い期間お花見を楽しめるスポットです。

また、荒神山ため池(たつの海)は「ため池百選」に選ばれており、桜の時期はピンク色に縁取られた美しい姿を楽しむことも。写真家に人気の撮影スポットにもなっています。

例年の見頃は4月上旬から中旬。開花時期に合わせ、ライトアップや「荒神山公園さくら祭り」が行われます。和太鼓の演奏やフラダンスが楽しめるイベントのほか、飲食店スペースも。

【荒神山公園】
⚫︎住所:長野県上伊那郡辰野町大字樋口2396-20
⚫︎公式サイト:荒神山公園
⚫︎アクセス:
JR中央本線 辰野駅から車でタクシーで約5分
JR飯田線 伊那新町駅から徒歩約15分
中央自動車道[伊北IC]から車で約10分

(小川村)桜が彩る山村「立屋・番所の桜」

桜のピンク色で彩られた里山の風景

桜のピンク色で彩られた里山の風景
小川村は「日本の里100選」「ふるさと信州風景100選」などに選ばれ、景観の美しさで知られる場所。春になれば「立屋の桜」「番所の桜」をはじめとした約7000本の桜が花開き、山里を彩ります。

「立屋の桜」は、樹齢350年以上のエドヒガンザクラです。鎮魂と真夏の暑さをしのぐために植えられたといわれています。

「番所の桜」は、土手に植えられているからか立ち姿が独特です。「立屋の桜」の実生の台木に接木されたベニザクラで、濃いピンク色が鮮やか。

例年の見頃は4月上旬から中旬。2023年は4月13日には見頃を終えていました。開花時期に合わせてライトアップや「桜ウィーク」「桜まつり」が開催されます。小川村の春を堪能しましょう。

【立屋・番所の桜】
⚫︎住所:長野県上水内郡小川村小根山8085
⚫︎公式サイト:立屋・番所の桜
⚫︎アクセス:
上信越自動車道[更埴IC]から約1時間

【長野の桜名所】穴場でのんびり鑑賞

賑やかなお祭もいいけれど、人が少ない場所でのんびりと桜の美しさを楽しみたい……。そんな気分の日もありますよね。

小さなお子さんがいるご家族なら、人が多い場所よりものびのびと遊べる場所の方が向いているかもしれません。

ここからは、長野県内で比較的花見客が少なく、ゆっくりできる穴場スポットを紹介します。春らしい景色をたっぷり味わってくださいね。

(長野市)ピクニックに最適「桜土手(アークス)」

車に乗って桜を眺めるのにもおすすめ

車に乗って桜を眺めるのにもおすすめ
アークスセンターの近く、犀川沿いの土手には約60本のソメイヨシノが並んでいます。桜と一緒に冠雪した北アルプスや菅平高原を望むことができ、タイミングがあえば菜の花も土手を彩ります。

比較的訪れる方の少ない穴場スポットです。桜の木の下にシートを敷いてのんびりお花見を楽しんでも良し、桜と川の流れを眺めながら散歩をしても良し。日常の慌ただしさから離れ、ゆったりと過ごすことができるでしょう。

例年の見頃は4月上旬から中旬。桜の時期に合わせライトアップや「アークス桜こども写生大会」が行れます。

【桜土手(アークス)】
⚫︎住所:長野県長野市アークス1-32(アークス住所)
⚫︎公式サイト:桜土手(アークス)
⚫︎アクセス:
長電バス[長野駅]から日赤線で[水野美術館]下車 徒歩約10分
上信越自動車道[長野IC]から車で約12分

(長野市)しっとりとした雰囲気「天宗寺」

天宗寺は長野市の記念物にも指定されています

天宗寺は長野市の記念物にも指定されています(写真:ながの観光ビューロー)
天宗寺本堂の両脇には、樹齢約400年といわれるシダレザクラが並びます。枝が張りだした様子が、まるで信徒が合掌しているように見えることから「合掌桜」と呼ばれています。

2007年に放送された大河ドラマ「風林火山」ゆかりの地でもあり、歴史に興味がある方は名前を聞いたことがあるかもしれません。

歴史ある建物に、美しい桜が寄り添う姿は日本ならではの美しさでしょう。例年の見頃は4月下旬から5月上旬です。

【天宗寺】
⚫︎住所:長野県長野市大岡乙74
⚫︎公式サイト:天宗寺
⚫︎アクセス:
JR篠ノ井駅から大岡市営バス篠ノ井線[樺内]下車 徒歩約30分
長野自動車道[麻績IC]から車で約30分

(長野市)まさに雲の上からの眺め「雲上殿」

朱塗りの建物に桜が映えます

朱塗りの建物に桜が映えます
雲上殿は善光寺の納骨堂で、本堂から北へ約1キロほどの位置にあります。高台にあるため見晴らしが良く、市街地が一望できますよ。

雲上殿へと続く桜坂や展望道路の両側には、約650本のソメイヨシノが並び、目を楽しませてくれます。朱塗りの多宝塔と、淡いピンク色をした桜とのコントラストも鮮やか。

例年の見頃は4月中旬。2023年は4月11日には葉桜になっていました。

桜坂にはぼんぼりが設置されるので、ライトアップされた夜桜とともに夜景を眺めに行くのもいいですね。

【雲上殿】
⚫︎住所:長野県長野県長野市箱清水3-1775
⚫︎公式サイト:雲上殿
⚫︎アクセス:
JR長野駅から長野アルピコバス 善光寺経由宇木行き、もしくは若槻東条行きで[滝]下車 徒歩約15分
上信越道[長野IC]から車で約40分

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【善光寺】日本最古の仏像を祀るパワースポットの魅力

(下諏訪町)文化的なひとときを「水月公園」

桜越しに諏訪湖や市街地を望む

桜越しに諏訪湖や市街地を望む
水月公園は諏訪盆地を一望できる高台にある公園で、晴れた日にはキラキラと輝く諏訪湖も見られます。

園内には約560本のソメイヨシノやコヒガンザクラが咲き誇る、下諏訪町きっての桜の名所。桜が見頃を迎えると、公園内がピンク色に染まって圧巻なのだとか。

下諏訪町随一の景勝地としても知られ、園内には松尾芭蕉・与謝野晶子・正岡子規・河合曽根らの句碑や歌碑が並びます。文学散歩を楽しめる公園としても人気があるスポットです。

例年の見頃は4月中旬。2023年は4月16日には葉桜になっていました。

【水月公園】
⚫︎住所:長野県諏訪郡下諏訪町東町中645
⚫︎公式サイト:水月公園
⚫︎アクセス:
JR下諏訪駅から徒歩約30分
JR下諏訪駅から町循環バスあざみ号[宮の上]下車 徒歩約10分
長野自動車道[岡谷IC]から車で約15分

【長野の桜】で春を感じる旅を

長野県内にある桜の名所についてご紹介しました。桜の開花は年によって前後するため、開花情報をチェックして見頃を逃さないようにしてくださいね。

ライトアップや桜祭りなどのイベント情報も、開花時期に合わせて公開されていきます。

新しいイベントが開催されることもあるので、気になるスポットの情報はこまめにチェックするのがおすすめですよ。

Text:小林あきこ Edit:Sakura Takahashi
Photo:PIXTA(特記ないもの)

参考文献:
稲田香奈子『大人の桜旅2014』(三栄書房/2014年)
主婦の友社『主婦の友ベストBOOKS 日本 桜の名所100選』(主婦の友社/2010年)
庄子利男『日本の夜桜』(光村推古書院/2005年)

参考:
長野県阿智村公式ウェブサイト飯田市ホームページ長野県公式観光サイト長野観光net長野県の情報誌「長野Komachi」のWEBマガジン真田宝物館国宝 松本城新まつもと物語|市民がつくる松本市公式観光サイト上田市ホームページ一般社団法人信州須坂観光協会高遠城址公園さくら祭り信濃大町なび長野伊那谷観光局小川村観光協会下諏訪町ホームページ