ウィルソン株

鹿児島県、屋久島の中央部に位置する「ウィルソン株」。屋久杉の中央部分が朽ちて、外側の部分だけ残った切株です。 1586年、大阪城築城のために伐採された跡であるといわれています。のちに株を調査したアメリカの植物学者・ウィルソン氏の名前が付けられました。株の大きさから、伐採された時点の樹齢は3,000年と推定され、木が生きていたら縄文杉よりも大きかったはずだといわれることも。苔むして大きな口を開けているような姿は、まるで森の精霊のように神秘的です。木の内部は、人が数人入れてしまう広さ。入って右側に座って見上げると、輪郭の一部がハート形に見える部分があり、ここから光がこぼれる風景は撮影スポットとして有名です。 周辺には、屋久島最大級の屋久杉「縄文杉」があります。縄文杉からウィルソン杉までの道のりは急坂が続く難所であるため、登山客の休憩スポットとしても親しまれている場所です。
アクセス
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From荒川登山口
徒歩(約2時間30分)