河井寛次郎記念館

京都府、京都市の東山区に位置する「河井寛次郎（かわいかんじろう）記念館」。大正・昭和にかけて京都を拠点に活動した陶工・河井寛次郎の自宅兼仕事場を記念館として公開しています。
清水寺のふもと、五条坂の京都らしい町並みに佇む記念館は、看板がなければ普通の京町屋と変わらない門構え。ところが中に入ると、登り窯のある本格的な陶工の仕事場が広がります。
柳宗悦（やなぎそうえつ）らと共に民芸運動に深く関わり、用の美、生活に根差した作品にこだわり続けた寛次郎。「暮らしが仕事。仕事が暮らし」という言葉を残した寛次郎の姿を想起させる、使い込まれて艶の出た文机や椅子があたたかく迎えてくれます。
窓辺の一輪挿しや家族で囲んだであろう食卓など、まさに生活と人生を感じさせる趣深い家。陶器や民芸運動、また建築に興味がある人にとっても大きな発見が得られるスポットです。