日本の週刊漫画雑誌として絶対的な地位を築いている「週刊少年ジャンプ」。数多くの人気作品を輩出し、幅広い世代に人気を博しています。海外にファンを抱える作品も多くあり、日本文化の象徴とも言える存在です。
そんなジャンプ作品の「聖地」は数多く存在します。今回は『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』をはじめとするジャンプ作品にまつわるスポットを紹介していきます。
『SLAM DUNK』の聖地
1990年から1996年まで連載された、神奈川県立湘北高校を舞台とするバスケットボール漫画である『SLAM DUNK』。主人公の桜木花道をはじめとする個性的なキャラクターと思わず胸が熱くなるストーリーが特徴の作品です。
鎌倉高校前1号踏切
スラムダンクのオープニングで有名な踏切
そんな『SLAM DUNK』の聖地として知られるのが神奈川県鎌倉市に位置する「鎌倉高校前1号踏切」。アニメのオープニングに登場する非常に有名なスポットです。
すぐ近くにある江ノ島電鉄「鎌倉高校前駅」は海が近い駅としても知られており、ホームへ行くと目の前には湘南の海が広がっています。「関東の駅百選」にも選ばれた絶景を楽しむことができる駅です。
外国人にも人気のスポットで、花道のようにカバンを担ぎながら撮影するのが流行っていたそう。『SLAM DUNK』のファンなら一度は訪れたい作品を象徴する聖地です。
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『鬼滅の刃』の聖地
2016年から2020年まで連載された、大正時代を舞台に鬼になった妹を人間に戻す方法を探すために戦う姿を描いた漫画である『鬼滅の刃』。
2020年に公開された映画が日本歴代興行収入で1位となったほか、2020年公開の映画として世界1位の興行収入を記録したことでも話題になりました。
そんな『鬼滅の刃』の聖地と呼ばれているところは数多く存在します。
宝満宮竈門神社
『鬼滅の刃』発祥の地と噂されている宝満宮竈門神社
福岡県太宰府市に位置しており、聖地としてファンの中で有名なスポットである「宝満宮竈門神社(ほうまんぐうかまどじんじゃ)」。主人公の竈門炭治郎と、鬼になった妹の禰豆子(ねずこ)の苗字と同じ名前の神社です。
宝満宮竈門神社は大宰府政庁の鬼門除けとして祀られたといい、作品との関連性が噂されています。また、修験者の装衣は炭治郎と同じ市松模様。この点も「発祥の地」と呼ばれる所以の一つです。
雲取山
炭治郎の故郷である雲取山(写真提供 Instagram: gregsoutdoorstuff様)
東京都、埼玉県、山梨県にまたがる日本百名山の一つである「雲取山」は公式に認定されている唯一の聖地。第1巻で登場し、炭治郎と禰豆子の出身地として知られる都内最高峰の山です。
雲取山は標高2,017mで登山中級者から上級者向けの山となっています。そのため、しっかりと事前準備をすることが大切です。雪が積もる時期は気温が非常に低くなるため、怪我と鬼に注意しながら訪れてみましょう。
柳生一刀石
大きな亀裂が入っている柳生一刀石
奈良県奈良市に位置する「天之石立神社」にある「柳生一刀石(やぎゅういっとうせき)」。炭治郎が「鬼殺隊」の最終選抜へ向かう前の修行中、真っ二つに割った石にそっくりだと話題を呼びました。
柳生一刀石は剣豪の柳生石舟斎宗厳(やぎゅうせきしゅうさいむねとし)が天狗と戦った時に割ったというもの。
天狗といえば炭治郎の師匠である鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)のお面が連想されます。ここからも関連性があるのではないかと言われています。
あしかがフラワーパーク
「藤襲山」と同じ雰囲気のあしかがフラワーパーク
栃木県足利市にある「あしかがフラワーパーク」。季節ごとのさまざまな花や、冬に開催される関東最大級のイルミネーションで人気のスポットです。
あしかがフラワーパークでは4~5月ごろに藤の花が見頃となり、最終選抜の舞台である「藤襲山(ふじかさねやま)」のような景色を味わうことができます。
頭上に広がる藤の天井はまさに絶景。夜は光に照らされた藤が醸し出す、幻想的な雰囲気に酔いしれること間違いなしです。
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『呪術廻戦』の聖地
2021年9月現在連載中で、人間の負の感情から生まれる「呪い」と呪術を使って呪いを祓う「呪術師」の戦いを描いた漫画である『呪術廻戦』。白熱するバトルシーンや恐ろしい呪霊の描写などが特徴の作品です。
渋谷駅
呪術廻戦で登場した渋谷駅
そんな『呪術廻戦』の聖地として知られるのが「渋谷駅」です。作品の10巻から始まる「渋谷事変編」の舞台となっており、主人公である虎杖悠仁(いたどりゆうじ)や五条悟などが駅の構内で激しいバトルを繰り広げています。
特に五条悟が戦った、地下5階の副都心線ホームはファンなら訪れておきたいところ。目を凝らすとあなたにも呪霊が見えるかも!?
『ハイキュー!!』の聖地
2012年から2020年まで連載された、宮崎県立烏野高校を舞台とするバレーボール漫画である『ハイキュー!!』。スポーツ漫画の中でも現実的な作風が特徴で、特に若年層に人気を博している作品です。
カメイアリーナ仙台
激闘を繰り広げたカメイアリーナ仙台(写真提供 Instagram: oguchi_luge様)
宮崎県仙台市に位置する「カメイアリーナ仙台」。作品内ではここで多くの試合が行われました。
外観から内観までそっくりなため、試合を控えるキャラクターの気持ちに浸ることができます。作品とコラボした施設見学ツアーも行っているなど、深い関係性があるファン必見の聖地です。
訪れる際は一般の利用者に配慮することを忘れずに。
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の聖地
1976年から2016年まで連載された、「こち亀」の愛称で知られる『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。その名の通り、東京都葛飾区亀有公園前派出所に勤務する警察官の両津勘吉を主人公とするギャグ漫画です。
北口交番
亀有公園前派出所のモデルとなった北口交番(写真提供 Instagram: buono.pizzasoia様)
両津勘吉が勤務している派出所のモデルとして有名な「北口交番」。中の警察官の方に「両さんはいますか?」と尋ねると「両さんはパトロールに出ているよ」と返答してくれるそう。
他にもいくつかフレーズはあるそうなので訪れた際は迷惑にならないように試してみてはいかがでしょうか。
亀有公園
亀有公園にある両さん像(写真提供 Instagram: ken_mn様)
作品内でも幾度となく登場した「亀有公園」。ファンならその空間にいるだけで幸せになれるような場所ですが、「ダブルピース両さん像」や休憩している両さんの像もありますので要チェック。
訪れる際は両さんになりきって暴れないように注意してくださいね。
『約束のネバーランド』の聖地
2016年から2020年まで連載された、孤児院で育てられた子が残酷な「鬼」が支配する世界からの脱出を目指す物語を描いた『約束のネバーランド』。孤児院の幸せそうな風景からダークな世界観へ一転する展開が特徴の作品です。
作品内でのヨーロッパのような風景が印象的ですが、実写映画の撮影スポットとして使われたスポットは日本にありました。
入笠高原牧場
約束のネバーランドの舞台となった入笠高原
長野県伊那市に位置する「入笠高原牧場(にゅうかさこうげんぼくじょう)」。1734mの高さにあり、雄大な自然を誇る牧場です。
映画の中でもまるで北欧のような森の中をエマたちが走り回っており、まさに「約束のネバーランド」な雰囲気で溢れています。
天鏡閣
グレイス=フィールドハウスとして登場した天鏡閣
エマたちが過ごした孤児院である「グレイス=フィールドハウス」の撮影が行われたのは、福島県猪苗代町にある「天鏡閣」。国の重要文化財にも指定されている明治時代の洋館です。
ルネサンス様式の洋館で、現在も見学することができます。見学して帰るときは門の外で鬼が待っていないか確認してくださいね。
ジャンプの世界に浸って主人公気分を味わおう
以上がジャンプの聖地を11選でした。幼い頃から憧れているジャンプの主人公になりきって聖地巡礼してみてはいかがでしょうか。