栃木県足利市にある「あしかがフラワーパーク」で見られる初夏の絶景・藤の花。視界を薄紫の花が埋め尽くすさまは圧巻です。アメリカのCNNが2014年に発表した「2014年にかなえたい『夢の旅』10選」(※1)に日本で唯一選出されました。
この記事では、あしかがフラワーパーク名物の藤棚や大藤まつりをはじめ、あしかがフラワーパークの楽しみ方を紹介します。
*1:2014年にかなえたい「夢の旅」10選
※本記事に掲載の情報は2025年4月8日時点のものです。諸事情により変更となる場合があります
※2026年4月、一部情報を更新しました
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あしかがフラワーパークの藤の見頃はいつ?
藤の種類によって開花時期が異なります
「あしかがフラワーパーク」での藤の見頃は、例年4月上旬〜5月中旬にかけて美しい藤の花を見ることができます。2026年は、昨年よりも早い開花が予想されています。
2026年の開花予想は4月6日〜4月21日頃。見頃は4月12日前後〜4月中になりそうです。
《2026年の開花予想》
●うす紅藤……4月6日
●むらさき藤……4月8日
●白藤……4月14日
●きばな藤……4月21日
種類により開花時期は異なり、うす紅藤・むらさき藤は開花が早め。うす紅、むらさきの花を楽しみたい人は4月中旬頃に訪れるのがおすすめです。
2026年「大藤まつり」はいつ開催?
開催期間
●名称:ふじのはな物語 大藤まつり2026
●期間:2026年4月11日(土)〜5月20日(水)
●ライトアップ期間:4月15日(水)〜5月20日(水)
営業時間
①4月11日(土)~4月14日(火):9:00~18:00
②4月15日(水)~4月17日(金):8:00~20:30
③4月18日(土)~5月6日(水):7:00~21:00
④5月7日(木)~5月17日(日):8:00~20:30
⑤5月18日(月)~5月20日(水):9:00~20:30
料金
●入園料(大人):1,200~2,300円
●入園料(子ども):600~1,200円
※入園料は開花状況により変動
詳細
「大藤まつり」の見どころは?
「ふじのはな物語 大藤まつり」では350本以上の藤の花、5,000本以上のツツジが見頃を迎えます。樹齢160年で600畳の藤棚を誇る大藤や、むらさき藤、長藤、八重の藤など多様な藤の花が一斉に咲き、どこもかしも花だらけに。
ここからは大藤まつりの見どころを説明していきます。
世界でも珍しい八重の大藤棚
あしかがフラワーパークの大藤
あしかがフラワーパーク最大の見どころが「八重の大藤棚」。その大きさは600畳敷の大藤棚3面を誇り、世界でも類を見ない大規模で美しい藤の花を見る事ができます。藤には魔除けの力があると言われ、大ヒットアニメ・漫画『鬼滅の刃』の中でも鬼が近寄れない存在として登場しています。
5,000株のツツジと藤のライトアップ
藤の開花と同じ時期にツツジも見ごろになります。あしかがフラワーパークでは5,000株以上のツツジを見ることができ、色とりどりの花と藤が生み出す景色は必見です。
藤の花とツツジのライトアップ
夜には藤の花をメインにツツジなどのライトアップが行われます。昼間の景色とはまた違った藤の花の雄大な幻想的な光景は、ここあしかがフラワーパークならでは。日本夜景遺産事務局が選定する「日本夜景遺産」のひとつでもあります。ぜひこの機会に訪れてみてはいかがでしょうか。
純白の白藤のトンネル
あしかがフラワーパークの白藤トンネル
紫色の藤の花以外にも白い大きな花を咲かせる白藤。その長さは80mにもなり、白藤のトンネルと紹介されています。
近くにある白藤の滝もおさえておきたいスポットです。その大きさと美しさに圧倒されること間違いなし。
きばな藤
あしかがフラワーパークのきばな藤トンネル
あしかがフラワーパークの藤のエリアを進んでいくと、最後に現れるのが「きばな藤」。
きばな藤も白藤と同じようにトンネルになっています。黄色鮮やかなきばな藤が一斉に花を咲かせるトンネルには思わず見惚れてしまいます。日本で栽培が難しいと言われる種で、一斉に咲くきばな藤が見られるのはとても珍しい光景。
あしかがフラワーパークへの行き方
栃木県足利市迫間町にある「あしかがフラワーパーク」。季節ごとにさまざまな花木が園内を彩り、訪れた人の目を楽しませてくれます。
住所と最寄り駅
●住所:栃木県足利市迫間町607
●最寄り駅:JR両毛線[あしかがフラワーパーク駅]
行き方
●鉄道:
JR両毛線[あしかがフラワーパーク駅]から徒歩約3分
●車:
①東北自動車道[佐野藤岡IC]から車で約20分(国道50号経由)
②北関東自動車道[太田桐生IC]から車で約25分(国道50号経由)
駐車場
●常設:300台
●繁忙期:6000台
マップ
あしかがフラワーパークの季節の見どころ
あしからフラワーパークでは、藤以外にも、四季折々の花が楽しめるほか、冬は大規模なイルミネーションをイベントを実施。季節ごとの見どころを紹介します。
初夏は「バラ」
あしかがフラワーパークのバラ
【5月中旬〜6月下旬】には、主役がバラに移ります。赤や黄色、オレンジ、白、青などの約2,500株にも及ぶ色とりどりのバラが咲き誇ります。
また純白のシャクナゲやクレマチスが4月下旬から順々と咲き、次々と違った顔を見せてくれるので見る人を決して飽きさせません。
初夏は「花菖蒲」「アジサイ」も
【6月上旬〜6月下旬】までと少し短いですが、この期間は「ブルー&ホワイトガーデン」の季節。花菖蒲(はなしょうぶ)とアジサイが園内に咲き乱れます。
青と白の涼しげな風景に、梅雨のどよっとした気分も爽やかになります。遅咲きのクレマチスが徐々に咲いてくることもあり、あしかがフラワーパークは常に違う光景を見せてくれます。
夏〜初秋は「スイレン」
スイレン
【7月上旬〜9月上旬】までは「水面に浮かぶ花の妖精たち」のイベントが開催されます。白、赤、桃、紫、黄、青の熱帯性スイレンが花を開き、その姿はまるで花の妖精のよう。
日本で熱帯性スイレンを屋外で鑑賞できるところは少なく、あしかがフラワーパークは屋外で鑑賞できる数少ない場所です。この時期ではさるすべりやランタナも同時に咲き、美しい光景を見せてくれます。
秋〜晩秋は「アメジストセージ」
あしかがフラワーパークのアメジストセージ
【10月上旬〜11月下旬】にかけては、紫の花々が美しい「パープルガーデン」の季節。30万本からなるアメジストセージがあしかがフラワーパークを埋め尽くし、紫の庭園に姿を変えていきます。
同時期に色とりどりのバラ、ランタナ、熱帯性スイレンも咲き、気品ある花の風景が楽しめます。
晩秋〜冬はイルミネーションによる「光の花」
あしかがフラワーパークのイルミネーション
水面に映るイルミネーション
【10月下旬〜2月上旬】までの約4ヶ月にわたって開催される巨大イルミネーションイベント「光の花の庭」。
「日本夜景遺産」や「関東・日本三大イルミネーション」に登録されるほど、規模と美しさが評価されており、遠方から足を運ぶ人も大勢います。
イルミネーションで使う電球の数は合計で約500万球。藤の花弁を模したLED電球を使い大藤を再現するなど、あしかがフラワーガーデンならではの、「花」にちなみ演出が盛りだくさんです。
早春は「ボタン」や「梅」
【1月上旬〜2月下旬頃】にかけて雪が残る間にも、あしかがフラワーパークでは花が楽しめます。
「冬咲きボタン」を中心にした早春の花々の寄せ植えや、25本の「寒紅梅(かんこうばい)」はその代表。寒紅梅は他の梅よりも開花が早いため、春の訪れを感じることができます。
春は「チューリップ」
あしかがフラワーパークのチューリップ
【3月上旬〜4月中旬】にかけては、チューリップが花を開き、あしかがフラワーパークの園内を染め上げます。その数なんと2万株。色とりどりのチューリップに囲まれ春と訪れを堪能できるでしょう。また同時期に桜や雪柳も満開を迎えます。
「春の花祭り」と称してイベントも開催されます。
晩春は「藤」や「ツツジ」「シャクナゲ」
あしかがフラワーパークの大藤とツツジ
【4月中旬〜5月中旬】まで、あしかがフラワーパークの名物である藤が満開になり、「ふじのはな物語 大藤まつり」が開催されます。藤の花が一面に広がる様子はまさに絶景。
また、この時期にはツツジやシャクナゲも満開なり、藤との見事な競演を見ることができるでしょう。
あしかがフラワーパークってどんなところ?
元々は農園だった?
今はあしかがフラワーパークは大規模な庭園ですが、元から大規模な庭園だったわけではありません。あしかがフラワーパークは元は農園だった歴史があります。
戦後に大地主であった現在の社長の父が、庭の片隅に大藤を植えたことから全ては始まり、今に繋がります。庭に植えた大藤。あまりの美しさに、周辺の人々に沢山見てもらおうと思い庭を改修し、「早川農園」が設立しました。これがあしかがフラワーパークの始まりです。
早川農園の周囲は元々田園ばかりでしたが、その後都市化が進んでいきます。市の都市開発計画や園の収益性の向上を求めて1996年2月に、早川農園の大藤4本を現在地であるあしかがフラワーパークに移植したことにより、今の姿に変わったのです。
あしかがフラワーパークの藤と花々
あしかがフラワーパークの周辺情報
足利織姫神社
足利織姫神社
足利織姫神社では機織を司る天八千々姫命(あめのやちちひめのみこと)、天御鉾命(あめのみほこのみこと)の2柱の神様が祀られています。足利の全産業を見守ると伝えられ、縁結びにご利益があるとも。足利織姫神社は恋人の聖地とも呼ばれています。
秋になれば美しい紅葉が見られる絶景スポットとしても有名なので、あしかがフラワーパークの後に家族やカップルで訪れるのもおすすめ。
【足利織姫神社の基本情報】
●参拝時間:24時間
●入場料:無料
●交通アクセス:
①東北自動車道佐野ICより約30分
②JR両毛線「足利駅」より徒歩約30分
③東武足利市駅から市内巡回バス「あしバスアッシー」通5丁目下車 約6分
●公式サイト:足利織姫神社
史跡足利学校
史跡足利学校
日本遺産に登録された日本で最も古い学校。日本の教育の原点となる場所です。足利学校を建設した人物については奈良時代の国学の遺制説、平安時代の小野篁(おののたかむら)説、鎌倉時代の足利義兼説などがあります。
現段階で明らかになっているのは上杉憲実(うえすぎのりざね)が鎌倉円覚寺から僧・快元(かいげん)を招いて現在で言う校長に任命し、足利学校の経営にあたらせるなどして学校を再興したことだけ。
昔からあり続ける校舎の姿を見ることができます。
【史跡足利学校の基本情報】
●営業時間:
4月~9月……9:00~16:30
10月~3月……9:00~16:00
●料金:【一般】420円【高校生】220円(中学生以下無料)
●交通アクセス:
①JR両毛線「足利駅」より徒歩約10分
②北関東自動車道足利インターチェンジより車で約15分
●公式サイト:史跡足利学校
藤の花の豆知識
紫色の花々が垂れ下がり咲く姿が特徴的な藤。そんな藤は現代まで多くの人に愛されてきました。藤の鑑賞をさらに楽しくさせる豆知識をご紹介いたします。
日本の歴史と関わってきた藤
藤の花
藤は本州から九州まで幅広く咲く花。藤の種類や色といったものは地域よって特徴が大きく違い、様々な顔を見せてくれます。そんな藤は古くから日本の万葉集といった古典や絵画、和歌にも多く登場しており歴史と深い関わりがあるのです。
藤の花房を振袖姿の女性に例える俳句などもあり、藤は日本の女性らしさの象徴だったと言われることも。
美しい花には毒がある?
藤は思わず惹き寄せられてしまうほどの美しさ。さらに藤は食べることもできる植物であり、実際に昔から天ぷらやシロップ漬けで食べられていました。しかし美しい花には危ない何かがつきもの。藤はマメ科植物でありマメ科植物には、レクチンを中心とした配糖体と呼ばれる毒性が含まれています。
大量に摂取してしまうと吐き気、嘔吐、眩暈、下痢、胃痛などを起こす可能性があるのです。もし食べてみたいと思う方は十分に気をつけて挑みましょう。美しい藤には毒がある。しかし、毒を持つからこそ藤に妖艶な魅力を感じます。
日本全国でも見られる藤ですが、その中でも特に藤が華やかに美しく見られる所が、「あしかがフラワーパーク」なんです。
おわりに:藤はあしかがフラワーパークの名物
あしかがフラワーパークの名物の藤や季節毎の花々、イルミネーションなどについて紹介いたしました。
人生で一度は見たくなるような八重の大藤棚や日本夜景遺産にも登録されたイルミネーションなど、一年中楽しめるのはあしかがフラワーパークだけ。あしかがフラワーパークにぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。