新潟県エリア紹介
新潟県のエリアは大きく分けて4つ
お米だけではない新潟県の魅力
【新潟のラーメン】をお得に食べるクーポン情報
新潟らーめん専門サイト「新潟らーめん巡り」
新潟情報Web
ラ〜ポン
【新潟のラーメン】上越で食べるならこれ
豚汁ラーメン
雪むろ酒かすラーメン
上越妙高とんこつラーメン
【新潟のラーメン】中越で食べるならこれ
燕背脂ラーメン
長岡生姜醤油ラーメン
三条カレーラーメン
【新潟のラーメン】下越で食べるならこれ
新潟あっさり醤油ラーメン
新潟濃厚味噌ラーメン
新潟のラーメン巡りをもっと充実させて

新潟県は古くからラーメン文化が盛んで、「新潟5大ラーメン」として全国的に人気が高いものや、まちおこしとして近年人気が高まってきたものなどさまざまなラーメンを味わえます。

この記事では、それぞれのラーメンの背景や特徴などをまじえ、新潟県のおすすめラーメンを上越・中越・下越のエリアごとに紹介。

新潟県でラーメン巡りをしたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。

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新潟県エリア紹介

まずは、新潟県のエリアやアクセスなどの基本情報を紹介します。

ラーメンをはじめとする新潟県の魅力についてもチェックしていきましょう。

新潟県のエリアは大きく分けて4つ

新潟県は南西から北東にかけて長く伸びた形をしており、南西部の上越・中央部の中越・北東部の下越(粟島を含む)・佐渡の4つのエリアに分けられます。

新潟県のエリア区分

新潟県のエリア区分

地図上では上越が下部、下越が上部に位置しますが、これは昔の都があった京都から近い順に上・中・下とされているのが由来です。

東京から新潟県へアクセスする場合、越後湯沢や新潟方面へ向かう「上越新幹線」と、長野県を経由して上越妙高へと至る「北陸新幹線」の2つのルートがおすすめ。

東京以外の地域からのアクセスには、新潟空港へ降り立つ飛行機が便利です。

(左)上越・北陸新幹線、(右上)新潟空港、(右下)雪の新潟市街

(左)上越・北陸新幹線、(右上)新潟空港、(右下)雪の新潟市街

新潟県の気候を東京と比較すると、夏は気温差が1度以下とあまり変わりませんが、冬は平均気温が3度程度低いのが特徴。

4月から10月にかけての日照時間は東京よりも長く、冬は降水量が増え雨や雪の日が多くなるといった一面もあります。

お米だけではない新潟県の魅力

新潟県にはお米や海鮮などの食、スノーリゾートや越後三大花火などのレジャーといったさまざまな魅力があります。県内各地に温泉が点在しているのも楽しみの一つです。

新潟を訪れるならぜひ体験したいものばかり

新潟を訪れるならぜひ体験したいものばかり

そして、今回のテーマであるラーメンも新潟県の大きな特徴。

2021年の総務省の家計調査によると、ラーメンにかけた外食費ランキングでは新潟市が1位に。

また、地域の産業や気象条件などとともに発展した「新潟5大ラーメン」は県内外に多くのファンを抱えており、新潟県はラーメン文化も盛んな土地なのです。

ラーメンを食べる女性のイメージ

ラーメンを食べる女性のイメージ

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【新潟のラーメン】をお得に食べるクーポン情報

ここからは、新潟のラーメンをお得に食べられるおすすめのクーポンサイト&アプリを3つご紹介します。

・新潟らーめん専門サイト新潟らーめん巡り
・新潟情報Web
・ラ〜ポン

それぞれのサイトやアプリにはクーポンはもちろん、店舗検索やクチコミ投稿など便利な機能も搭載されています。新潟県でラーメン巡りをしたい方は、ぜひチェックしてくださいね。

新潟らーめん専門サイト「新潟らーめん巡り」

「新潟らーめん専門サイト『新潟らーめん巡り』」は、新潟県内のラーメン店を探せるwebサイト。

上越・中越・下越のエリアごとに探せるほか、店舗やメニューごとのランキングでも探せます。

実際に食べたラーメンの感想を写真付きで投稿することで、ポイントを獲得できるのが大きな特徴。

貯まったポイントは電子チケットとして店舗に提示することで、チケットに記載されているメニューと交換できます

貯まったポイントは電子チケットとして店舗に提示することで、チケットに記載されているメニューと交換できます

ほかのユーザーが投稿したクチコミを見ることはもちろん、クチコミランキングで店舗を検索することも可能。

クチコミランキングはクチコミ件数が10件以上の店舗のみで構成されているため、信頼性があるのも魅力です。

【新潟らーめん専門サイト「新潟らーめん巡り」】
●公式サイト:新潟らーめん専門サイト「新潟らーめん巡り」

新潟情報Web

「新潟情報Web」は、新潟県内のあらゆるお店のクーポンを探せるwebサイト。飲食店はもちろん、エステやショッピングなどさまざまな種類のクーポンが掲載されています。

サイト内で週ごとに特集が組まれているのも特徴。ラーメン特集も定期的に開催されているため、新潟県でラーメン巡りをする前にはチェックしておくのがおすすめです。

飲食店ではラーメン店以外にも、パン店やスイーツ店、居酒屋などの情報も満載

飲食店ではラーメン店以外にも、パン店やスイーツ店、居酒屋などの情報も満載

店舗の基本情報や地図なども掲載されているため、ラーメン巡りだけでなく新潟県を観光する際にはぜひ活用したいwebサイトです。

【新潟情報Web】
●公式サイト:新潟情報Web

ラ〜ポン

「ラ〜ポン」は、新潟県・群馬県・栃木県の3県のラーメン情報をチェックできるラーメンアプリ。

ラーメン屋検索機能や、毎週配信される大盛り・トッピングなどが無料になるクーポンなどを利用できます。

ラーメンを食べる頻度が多い人や、新潟県・群馬県・栃木県のラーメン巡りをしたい人は必携のアプリです

ラーメンを食べる頻度が多い人や、新潟県・群馬県・栃木県のラーメン巡りをしたい人は必携のアプリです

ラ〜ポンは無料でも利用できますが、月額500円の有料会員の場合、毎週利用できるラーメン1杯500円クーポンや、毎日使える大盛り・トッピング無料クーポンなどお得な機能が盛りだくさん。

地元タウン誌のラーメン特集を読めたり、ラーメン専用のフォトフレームを利用できたりといったユニークな機能も搭載しています。

【ラ〜ポン】
●公式サイト:ラ〜ポン
●公式Instagram:ラ~ポン【新潟版】
●公式X(旧Twitter):ラ~ポン【新潟版】

【新潟のラーメン】上越で食べるならこれ

ここからは、新潟県のおすすめラーメンをエリアごとにご紹介。まずは、上越エリアのおすすめラーメンを3種類チェックしていきましょう。

・豚汁ラーメン
・雪室酒かすラーメン
・上越妙高とんこつラーメン

新潟県は中越・下越を中心とした「新潟5大ラーメン」が人気ですが、上越エリアにもたくさんの美味しいラーメンが存在しています。

それぞれのラーメンに独自の工夫が施されており、新潟5大ラーメンに勝るとも劣らない味が魅力です。

豚汁ラーメン

まず紹介するのは「豚汁ラーメン」。豚汁のルーツは諸説ありますが、新潟県ではスキーで冷えた体をあたためるための「スキー汁」として考案されたものが、豚汁に名前を変え、上越エリアの食堂に広がっていったと考えられています。

豚汁ラーメンの始まりは、1980年頃に食堂で提供していた豚汁にラーメンを入れたこと。炒めた具材が入る味噌ラーメンと違い、じっくり煮込まれた豚肉のうま味とたまねぎの甘さが魅力です。

上越エリアの人気とん汁専門店「とん汁たちばな」のとん汁ラーメン。味噌ラーメンにとん汁をかけた独特の味わいに、やみつきになる人多数(写真:とん汁たちばな)

現在では豚汁にラーメンを入れただけではなく、豚汁をラーメンスープにするための味噌を追加するなど、ラーメンと合わせるために豚汁の改良を進める店舗も。

残ったスープにごはんを追加して食べるのもおすすめです。豚汁ラーメンは妙高市の「とん汁たちばな」や、上越市の「食堂ニューミサ」などで食べることができます。

【とん汁たちばな】
●住所:新潟県妙高市栗原2丁目3-10
●公式サイト:とん汁たちばな

【食堂ニューミサ】
●住所:新潟県上越市中郷区稲荷山367
●公式サイト:食堂ニューミサ

雪むろ酒かすラーメン

続いて紹介するのは「雪むろ酒かすラーメン」です。雪むろ酒かすラーメンは、上越市内のラーメン店で構成する「上越愛麺会」が市民からアイディアを募り、新しいご当地ラーメンとして形にしたもの。

過去に提供された雪むろ酒かすラーメンの一つ。鶏白湯に米粉と豆乳を合わせたとろみあるスープに、酒かすとジャガイモのペーストを溶かして食べる一杯

過去に提供された雪むろ酒かすラーメンの一つ。鶏白湯に米粉と豆乳を合わせたとろみあるスープに、酒かすとジャガイモのペーストを溶かして食べる一杯(写真提供:いんすた)

こうした動きは、上越の新しい名物を作ろうと2018年からスタートした試みの一つ。毎年冬から春にかけて、上越市の各ラーメン店が、工夫を凝らした雪むろ酒かすラーメンを提供しています。

5シーズン目を迎えた2022~2023年には、上越市の人気ラーメン店「麺屋あごすけ」や「たんぽぽらーめん」のほか、過去最多となる20店舗が参加し、盛り上がりをみせました。

6シーズン目となる今期は16店舗が参加。提供期間は2023年12月2日(土)〜2024年3月中旬頃を予定しています。参加店舗や各店のメニューは上越愛麺会公式X(旧ツイッター)をご確認ください。

写真は上越市の八海山雪室内部の様子

写真は上越市の八海山雪室内部の様子(公益社団法人 新潟県観光協会)

雪むろ酒かすラーメンの条件は「上越産の酒粕を使用する」「雪室に貯蔵した食材を使用する」「発酵食品や上越産の野菜、魚介類等をトッピングする」こと。

「雪むろ」とは、雪国で昔から利用されてきた天然の冷蔵庫。冬に降った雪をカヤやワラの屋根で覆って貯蔵し、内部で野菜をはじめとする食品を保存していました。

ちなみに「たんぽぽらーめん」では、通年で食べられる「元祖雪室酒かすみそラーメン(980円)」も提供中。上越の銘酒「雪中梅」の酒かすを使用した、こくのある一杯を楽しめます。

【麺屋あごすけ】
●住所:新潟県上越市下門前1650
●公式サイト:麺屋あごすけ

【たんぽぽらーめん】
●住所:新潟県上越市三和区神明町1290-56
●公式サイト:たんぽぽらーめん

上越妙高とんこつラーメン

3つ目に紹介する上越エリアの名物ラーメンは「上越妙高とんこつラーメン」。とんこつラーメンと聞くと白く濁ったスープがイメージされますが、上越妙高とんこつラーメンのスープは透明度が高めです。

大きな特徴は、だしにする食材は店ごとに異なるものの、主に豚のみでうま味を構成していること。弱火で炊くため臭みが少ないのも特徴です。中には20時間かけてスープを作る店もあるとか。

澄んだスープの表面はゼラチンが薄く覆い、最後まで熱々の状態を保ちます

澄んだスープの表面はゼラチンが薄く覆い、最後まで熱々の状態を保ちます(写真:オーモリラーメン)

濃厚なとんこつのうま味の後に醤油味が続くため、比較的あっさりとして食べやすいラーメンです。麺は中太のちぢれ麺が多く使われています。

上越妙高とんこつラーメンは、いまや新潟5大ラーメンに上越妙高とんこつラーメンを追加して、「新潟6大ラーメン」になってもおかしくないといわれるほどの人気ぶり。

そんな上越妙高とんこつラーメンは、現在上越妙高エリアのさまざまなお店で食べられます。特におすすめしたいお店は、上越妙高とんこつラーメン発祥のラーメン店、妙高市の「オーモリラーメン」です。

地元はもちろん、人気タレントが紹介したことで、県外での知名度も上昇中のオーモリラーメン。新潟観光の際には、ぜひ上越エリアにも足を伸ばし、豚のみから抽出する美味しいとんこつスープを味わってみてください。

【オーモリラーメン】
●住所:新潟県妙高市柳井田町2-12-20
●公式サイト:オーモリラーメン

【新潟のラーメン】中越で食べるならこれ

続いては中越エリアのおすすめラーメンを紹介します。中越エリアからは、新潟5大ラーメンにも数えられる3種類をピックアップ。

・燕背脂ラーメン
・長岡生姜醤油ラーメン
・三条カレーラーメン

3種類のラーメンはそれぞれが地域の産業や気候と結びつき、長い歴史を持っています。ラーメンが誕生したきっかけを知れば、ラーメンをより味わい深く感じられるのではないでしょうか。

燕背脂ラーメン

中越エリアで最初にご紹介するのは、誕生から100年近くの歴史がある「燕背脂ラーメン」です。

煮干しが効いた醤油味のしょっぱいスープに、たっぷりの背脂が乗っているのが特徴。麺は極太麺を採用し、チャーシュー・メンマ・大きめに刻まれた玉ねぎがトッピングされています。

新潟5大ラーメンの一つ、燕背脂ラーメン

新潟5大ラーメンの一つ、燕背脂ラーメン(公益社団法人 新潟県観光協会)

燕背脂ラーメンが誕生した背景には、燕市の主要産業である金属加工業があります。代表的なカトラリーをはじめ、燕市の金属加工技術の高さは全国レベル。

たくさん汗をかく職人たちからの要望により、味をしょっぱくするとともに、満腹感を得られるように背脂を使用したのが燕背脂ラーメンの始まり。

背脂の副次的な効果として冷めにくいラーメンができあがり、忙しさから出前のラーメンをすぐに食べられない職人に愛されるようになりました。

写真は、燕鎚起銅器(ついきどうき)。銅版を叩いて立体物を作る燕鎚起銅器の技術は、国の無形文化財にも登録されています

代写真は、燕鎚起銅器(ついきどうき)。銅版を叩いて立体物を作る燕鎚起銅器の技術は、国の無形文化財にも登録されています(写真:一般社団法人燕市観光協会)

また、せっかくなら美味しいラーメンを食べてほしいという思いから、伸びにくい極太麺に改良。

時代とともに少しずつ変化を遂げながら、現在では新潟を代表するご当地ラーメンとなりました。

【燕背脂ラーメンを食べられるラーメン屋はこちら

長岡生姜醤油ラーメン

続いて紹介するのは「長岡生姜醤油ラーメン」。東京都内に出店しているお店もあるため、新潟5大ラーメンの中でも比較的有名なラーメンです。

長岡生姜醤油ラーメンの最大の特徴は、やはり生姜を使用していること。

見た目はスタンダードな中華そばですが、スープをすすると生姜の風味がじんわりと口の中に広がります。

長岡生姜醤油ラーメンが誕生したきっかけは「お客さまにラーメンで体をあたためてもらいたい」という理由から、スープの臭み消しに使っていた生姜の量を増やしたことなのだそう。

新潟の冬の厳しい寒さから生まれた、長岡生姜醤油ラーメン

新潟の冬の厳しい寒さから生まれた、長岡生姜醤油ラーメン(公益社団法人 新潟県観光協会)

半世紀以上もの歴史を誇る長岡生姜醤油ラーメンですが、2000年代に入ってからオープンしたお店も多数あります。

メニューが生姜醤油ラーメンのみのお店や、チャーシューにこだわったお店など、店舗ごとの特徴が際立っているのも魅力的です。

【長岡生姜醤油ラーメンを食べられるラーメン屋はこちら

三条カレーラーメン

3つ目に紹介するのは「三条カレーラーメン」です。金物の街として知られる三条市で、70年以上も前から親しまれている地元の味。

金物職人たちのパワーの源として産業を支えたほか、かつて三条市内有数の繁華街だった「本路小路(ほんじこうじ)」では飲み会後の〆の定番だったとも言われています。

三条カレーラーメンの定義は「上にカレーがかかっていること」のみと、いたってシンプル

三条カレーラーメンの定義は「上にカレーがかかっていること」のみと、いたってシンプル(公益社団法人 新潟県観光協会)

一方でお店ごとの個性はさまざまで、昭和の中華そば系のだしを使ったラーメンや、具がチャーシューとタマネギのみのシンプルなラーメン、竹炭パウダーを使用した黒い見た目のラーメンなどバリエーションが豊富です。

三条カレーラーメンが広く知られるようになったきっかけは、2004年に三条市を襲った大規模な水害。

2004年7月13日、新潟県中越地域を大規模な集中豪雨が襲い、三条市では死者9名・重傷者1名・被害棟数1万935棟・被害世帯7511世帯と大きな被害が出ました。

三条防災ステーションの展示

三条防災ステーションの展示

復興を目的としたカレーラーメンのPR活動が発展し、ご当地グルメとして名を広めたことで、新潟5大ラーメンの一つに数えられるようになりました。

【三条カレーラーメンを食べられるラーメン店はこちら

【新潟のラーメン】下越で食べるならこれ

ここからは下越エリアのおすすめラーメンを紹介します。下越エリアからは、新潟5大ラーメンとして人気の2種類をピックアップしました。

・新潟あっさり醤油ラーメン
・新潟濃厚味噌ラーメン

「あっさり」と「濃厚」の対極にある2種類のラーメン。それぞれのラーメンが誕生した背景やきっかけも興味深いものです。

おすすめのラーメン店も合わせて紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね。

新潟あっさり醤油ラーメン

下越エリアでまず紹介するのは「新潟あっさり醤油ラーメン」です。

新潟あっさり醤油ラーメン発祥の店は定かではありませんが、「新潟島」と呼ばれるエリアがルーツ。

新潟あっさり醤油ラーメン

新潟あっさり醤油ラーメン(写真:公益財団法人 新潟観光コンベンション協会)

かつて港を中心に栄えた新潟島エリアには、昭和50年頃まで貨物の集散を目的とした多くの堀がありました。

その堀沿いに並んでいた屋台で出されていたラーメンが、新潟あっさり醤油ラーメンだといわれています。

新潟あっさり醤油ラーメンの特徴は、鶏ガラや煮干しのだしに、ほんのりと醤油をきかせたスープと細麺。

スープは飲み干せるほどあっさりとしており、女性客に人気のお店も多くあります。

十分な火力を得られない、席数が少ないといった屋台の特徴から、あっさりとしたダシと細麺が採用されたのではと考えられています。

新潟市では、現在復元された堀を見ることができます。当時、堀の両岸に見られた柳並木から、現在の新潟市中心部である新潟島一帯は「柳都(りゅうと)」とも呼ばれました

新潟市では、現在復元された堀を見ることができます。当時、堀の両岸に見られた柳並木から、現在の新潟市中心部である新潟島一帯は「柳都(りゅうと)」とも呼ばれました

現在では堀は埋め立てられ、屋台を営んでいたラーメン店もひとところに腰をすえるようになりましたが、屋台時代から2代・3代と続く歴史あるお店も。

新潟あっさり醤油ラーメンは、昭和32年創業の「三吉屋(さんきちや)」や、ロックバンド「Hi-STANDARD」の難波さんが率いる「なみ福」などで食べられます。

【三吉屋 西堀本店】
●住所:新潟県新潟市中央区西堀通5-829

【なみ福】
●住所:新潟県新潟市西蒲区角田浜1069-1
●公式サイト:なみ福

新潟濃厚味噌ラーメン

最後に紹介するのは「新潟濃厚味噌ラーメン」です。その名の通り「超」が付くほど濃厚な味噌ラーメン。

一緒に提供される割りスープを加えながら、自分好みの濃さに調整して食べるのが特徴です。

新潟濃厚味噌ラーメン

新潟濃厚味噌ラーメン(写真:公益財団法人 新潟観光コンベンション協会)

新潟県産の赤味噌を使う店が多く、特に地元の味を楽しみたい方におすすめのラーメンです。

メニューごとに使う味噌を変えたり、数種類の味噌をブレンドしたりしているラーメン店もあり、一言に濃厚といってもお店ごとの「味」があります。

麺は多加水のモチモチとした太麺が使われていることが多く、濃厚なスープとの相性良好。食べ応え抜群です。

上・中下越・佐渡の各エリアで少しずつ特性が異なる越後味噌。赤味噌である点はどれも共通していますが、中下越エリアのものは大豆のこくと米こうじの自然な甘みが調和されたすっきりとした味が特徴です

上・中下越・佐渡の各エリアで少しずつ特性が異なる越後味噌。赤味噌である点はどれも共通していますが、中下越エリアのものは大豆のこくと米こうじの自然な甘みが調和されたすっきりとした味が特徴です

誕生のきっかけは、出前のラーメンに味が濃いというクレームが入り、味を薄めるスープを届けたところ好評で、来店するお客さんにも提供するようになったことなのだそう。

新潟濃厚味噌ラーメンは、発祥のお店である「こまどり」や、新潟県内に5店舗を構える「東横」などで食べられます。

【こまどり】
●住所:新潟県新潟市西蒲区竹野町2454-1
●公式サイト:こまどり

【東横 紫竹山本店】
●住所:新潟県新潟市中央区紫竹山1-8-20
●公式サイト:東横

新潟のラーメン巡りをもっと充実させて

味や食べ方の個性が際立つ新潟県のラーメン。隣接したエリアでも特徴が異なるラーメンが提供されており、ラーメンファンでなくても食べ歩きしたくなる魅力を持っています。

味もさることながら文化的な背景が興味深いのも新潟県のラーメンの特徴。それぞれのラーメンが誕生した背景に思いをはせながら食べるのも一興です。

この記事を参考に、新潟のラーメンをぜひ堪能してくださいね。

Text:jfc1234 Edit:Sakura Takahashi
Photo:PIXTA(特記ないもの)

参考:
新潟ラーメン 消費ランキング2位に 愛される新潟5大ラーメン 燕背脂から新潟あっさりしょうゆまで…あなたの好みは?
|NHK
【公式】にいがた観光ナビ新潟らーめん専門サイト「新潟らーめん巡り」新潟情報Webラ〜ポンとん汁たちばな食堂ニューミサ麺屋あごすけたんぽぽらーめんオーモリラーメンなみ福こまどり東横越後みそ三条市燕市魚沼の里柳都振興