待乳山聖天

東京都・台東区に位置する「待乳山聖天（まつちやましょうてん）」。正式名称を「本龍院」という浅草寺の支院の一つです。
本尊である大聖歓喜天（たいしょうかんぎてん）は秘仏になっていますが、人間の体にゾウの頭をした二人が向かい合って抱き合うという独特な姿をしています。身体健全、夫婦和合、商売繁昌などのご利益があると言われていますが、ご利益があまりに強すぎるため、場合によっては呪いとなって跳ね返ってくるとも言われることも。そのご利益の強さは古くから知られており、徳川家康や豊臣秀吉なども熱心に信仰したと言われています。
待乳山聖天には、迷いや毒を清めてくれるという言い伝えから、大根を供えるというユニークな参拝方法があり、本堂には大量の大根が供えられています。このご利益を表す大根の紋と、財宝と商売繁盛を表す巾着の紋が、境内のあちこちで見られます。お供え用の大根は境内で販売もしており、一日供えられたものは持ち帰ることもできます。