憾満ヶ淵

栃木県北部、日光市に位置する「憾満ヶ淵(かんまんがふち)」。巨石群と大谷川(だいやがわ)の清流が形成した渓谷です。 数万年前の男体山(なんたいざん)噴火でできた溶岩の上を、滑るように流れるダイナミックな景観が見どころ。憾満ヶ淵は、岩上にある慈雲寺(じうんじ)を創建した晃海僧正(こうかいそうじょう)が造立した、不動明王の石像に書かれた句「かんまん」が名前の由来。慈雲寺は明治の洪水で消失しましたが、地蔵群と再建された山門は水難を耐え残り、貫禄が見られます。南岸にある約70体の地蔵群は、数えるたびに数が違うといわれることから、化地蔵(ばけじぞう)と呼ばれています。また上流の絶壁に刻まれているのは、弘法大師が筆を投げて彫りつけたという伝説がある「かんまん」の梵字。秋には渓谷一帯が、色とりどりの紅葉に包まれます。紅葉と大谷川を背景に、ズラリとならぶ地蔵姿は圧巻の光景。 近くの食事処「含満の茶屋」は、散策を終えたあとの休憩スポットにおすすめ。限定数量販売の手打ち蕎麦が人気です。
基本情報
〒321-1415 栃木県日光市匠町
0288-53-3795 (日光市日光観光課)
アクセス
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FromJR・東武 日光駅
東武バス/中禅寺温泉行きまたは湯元温泉行き →総合会館前 →徒歩(約20分)