室堂平

富山県の東部、立山町に位置する「室堂平」。標高2,450ｍに位置する、立山黒部アルペンルートの最高地点です。
ケーブルカーの室堂ターミナルに降り立つと「剱岳（つるぎだけ）」「大日連山」をはじめ、3,000ｍ級の雄大な山々が眼下に広がります。また、日本アルプスで最も深い高山湖である「みくりが池」や、火山活動中の「地獄谷 」も望めます。
室堂平は、古くから山岳信仰の霊場として多くの修験者が登拝してきた立山登山の基点。ケーブルカーの室堂ターミナルには「立山室堂」があり、かつて修験者が宿泊や祈祷をおこなった場所として知られます。江戸時代に加賀藩が創建したものですが、鎌倉時代からすでに宗教活動があったことが確認されている、歴史ある地です。国の重要文化財に登録されています。
みくりが池を周回する散策コースは、所要約1時間。タテヤマリンドウなどの多くの高山植物が自生し、ライチョウの生息地としても有名です。室堂近くには日本一高い場所にある天然温泉「みくりが池温泉」があります。散策の後はあたたかい硫黄の香りに包まれて、癒されてみてはいかがでしょうか。