ハチ公の基本情報
秋田犬のふるさと・大館市
大館駅前 ハチ公像
秋田犬会館
秋田犬と触れ合えるスポット
ハチ公ゆかりの地 3選
ハチ公像(渋谷駅前)
東京大学農学部キャンパス
国立科学博物館
まとめ

飼い主の帰りを渋谷駅前で待ち続けた「ハチ公」。渋谷駅前の「忠犬ハチ公像」は、定番の待ち合わせスポットとして知られています。ハチ公物語は、ハリウッド映画になるほど世界的に注目を集めました。世界から愛され続けるハチ公ですが、生まれ故郷は、秋田県大館市であることはご存知でしょうか。

今回は、ハチ公の犬種・秋田犬の魅力と、ハチ公ゆかりのスポットの情報をご紹介します。実際に秋田犬に会える施設もありますよ。

ハチ公とは


ハチ公の犬種・秋田犬

日本で一番有名な犬と言っても過言ではない「ハチ公」。生誕から90年以上経った今なお、渋谷駅前で飼い主を待ち続ける姿は、人々の心にしっかりと刻まれています。

忠犬ハチ公の物語

ハチ公は、1923年に秋田県大館市で生まれた秋田犬です。

生後まもなく、はるばる東京へと送られたハチ公は、東京帝国大学(現在の東京大学)教授の上野英三郎博士とともに生活するようになりました。

上野博士は、ハチ公の他に4匹もの秋田犬を飼ったことのある愛犬家で、ハチ公をとてもかわいがりました。

ハチ公はそんな上野博士を渋谷駅前まで送り迎えするのを日課にしていました。


渋谷(1969年)

しかし、1925年5月、上野博士は突然この世を去ります。

何も知らないハチ公は、渋谷駅前で帰らぬ主人を待ち続けました。

その健気な姿が新聞で取り上げられ、「忠犬ハチ公」の名は全国に広まりました。

1934年には渋谷駅前にハチ公の銅像が建てられたほか、1987年には「ハチ公物語」として映画化されました。

映画「HACHI〜約束の犬〜」

「ハチ公物語」のリメイク版として2009年に公開されたのが、ハリウッド映画「HACHI〜約束の犬〜」(原題:Hachi: A Dog’s Tale)です。

「ハチ」と名付けられた犬が、駅前で大学教授を待ち続けるというストーリーはそのままに、現代のアメリカ東海岸の都市を舞台に、物語が展開されます。

この映画は、特にドイツやイタリア、ロシアなどヨーロッパの愛犬家の間で話題となりました。

秋田犬について


国内外から人気を集める秋田犬

ハチ公人気の高まりとともに、広く知られるようになった「秋田犬」。

近年は、先ほどご紹介した映画「HACHI〜約束の犬〜」の公開を皮切りに、海外でも秋田犬の人気が高まっています。

ロシアのプーチン大統領へ秋田犬「ゆめ」がプレゼントされたことも話題になりました。

現在は、登録済の秋田犬のうち約6割が海外で暮らしているんだとか(2017年時点)。

その秋田犬の人気の秘密は、どこにあるのでしょうか。秋田犬の歴史や特徴に迫ります。

秋田犬の歴史


秋田犬の子犬

秋田犬は、秋田県原産の日本犬です。

「秋田マタギ」と言われる中型の狩猟犬が祖先だと言われています。

江戸時代以降、闘犬として大型犬との交配が進みましたが、大正時代になると秋田犬保存活動が本格化。秋田犬は1931年には天然記念物に指定されました。

現在秋田犬は、主に家庭犬として愛されています。

秋田犬の特徴


たくましい秋田犬

秋田犬は、体高60〜70cm、体重35〜50キロの大型犬。

筋肉質のガッシリした体格で、ピンと立ち上がった耳と、くるりと巻いた尻尾が特徴です。

性格は穏やかで、飼い主に従順な犬が多いと言われています。まさに、忠犬ハチ公そのものですよね。

秋田犬「ハチ公」のふるさと・大館市

ここまで、ハチ公や秋田犬についてご紹介してきました。

秋田犬発祥の地、そして「ハチ公」の生まれ故郷として知られる秋田県大館市には、秋田犬人気の高まりとともに、国内外から多くの観光客が訪れています。

ここからは、大館市内のハチ公ゆかりのスポットをご紹介します。

大館駅前 ハチ公像


大館駅前のハチ公像(写真提供:秋田県観光連盟)

大館市内には、ハチ公の銅像が2つあります。

そのうちの1つがあるのは、大館市の玄関口・大館駅前。
(※現在は「秋田県の里」の前に移動してあります)

現在見ることができるのは、2代目のハチ公像です。

初代のハチ公像が建設されたのは、1932年。渋谷に「忠犬ハチ公像」が建設されたことを受け、市民有志が渋谷の銅像と同一原型のものを大館駅前に設置しました。

ハチ公像は大館市のシンボルとして愛されていましたが、戦時中に、兵器製造のための金属資源を集める「金属回収令」により撤収。

2代目のハチ公像がお目見えしたのは、1987年のことでした。

銅像前では、毎年10月の第2日曜日に生誕祭、4月8日に慰霊祭が行われ、ハチ公を慕う人々が訪れています。

秋田犬会館


秋田犬会館のハチ公像(写真提供:秋田県観光連盟)

次にご紹介するのは、秋田犬の博物館「秋田犬会館」です。

建物の前では、生まれ故郷の大館市大子内(おおしない)の方向を向いた「望郷のハチ公像」が、訪れる人々を出迎えています。

館内の展示室では、秋田犬の歴史や生態、伝記などについての資料が展示されており、秋田犬について知識を深めるにはぴったりのスポットです。

また、平日限定で、実際に秋田犬と触れ合うこともできます。

白毛の「ゆき」や虎毛の「くろべえ」、赤毛の「ぎん」などが、愛くるしい姿を見せてくれますよ。


虎毛の秋田犬

秋田犬と触れ合えるスポット


秋田犬と触れ合ってみては

秋田犬発祥の地の大館市には、秋田犬会館以外にも秋田犬に会えるスポットがたくさんあり、イベントも行っています。
ぜひ、秋田犬の魅力をご自身の目で確かめてみてくださいね。(秋田犬の健康状態により、会えない場合もあります。)

ゼロダテアートセンター(ZAC)

大町商店街にあるゼロダテアートセンター(ZAC)では、「あいに行ける秋田犬」として有名な「のの」と触れ合うことができます。

公式Facebook公式Twitterには、「のの」の愛らしい写真がたくさん。ぜひチェックしてみてくださいね。

人気者の「のの」は出張中のことも多いため、ののオフィシャルサイトでスケジュールを確認してから会いに行くことをおすすめします。

【ゼロダテアートセンター(ZAC)】
住所:秋田県大館市字大町9
電話:050-3332-3819
営業時間:11:00〜18:00
公式サイト:ゼロダテアートセンター(ZAC)

秋田犬の里

大館駅の近くにある大館市観光交流施設「秋田県の里」では、「勝大」「おもち」といった秋田犬に会うことができます。
(現在は引退しています)

【秋田犬の里】
住所:秋田県大館市御成町1-13-1
営業時間:09:30〜16:45
営業日:月曜日
公式サイト:秋田犬の里

ふるさわ温泉

全国的にもめずらしいアルカリ性温泉の「ふるさわ温泉」には、看板犬の温(はる)と華(ハナ)がいます。
日帰り入浴も可能なので、ぜひ気軽に訪れてみてくださいね。

【ふるさわ温泉】
住所:秋田県大館市字新綱27
電話:0186-48-4295
営業時間:06:00~22:00(夏季) / 06:30〜21:30(冬季)
定休日:第2火曜日(変更になる場合あり)
公式サイト:ふるさわ温泉

大館以外にも!ハチ公ゆかりの地3選

ここまで、ハチ公と秋田犬の生まれ故郷・大館市のスポットをご紹介してきました。多くの人々に愛されるハチ公ゆかりの地は、ハチ公がその生涯の多くを過ごした東京都にもあります。

ここからは、定番の渋谷駅前の像を始め、都内にあるハチ公ゆかりの地を3つご紹介します。

ハチ公像(渋谷駅前)


渋谷駅前の忠犬ハチ公像

まずご紹介するのは、渋谷駅前の「忠犬ハチ公像」。ハチ公といえば、渋谷駅前のこの銅像を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

渋谷駅のシンボルとなっているこの像は、実は2代目です。

1代目のハチ公像は、1934年に建設。銅像の除幕式典には、晩年のハチ公自らも参列したそうです。

しかし、大館駅前の銅像と同じく、戦時中の金属供出により撤去され、終戦から3年後に「復興と平和の象徴」としてよみがえりました。

2代目は、「愛される銅像に」という思いから、1代目よりもかわいらしい顔にデザインされたんだとか。直接触れる高さに設置されているので、ぜひ撫でてみてくださいね。

また、渋谷駅周辺の百貨店ではハチ公のグッズも販売されており、お土産にぴったりです。

東京大学農学部キャンパス


上野英三郎博士とハチ公像

次にご紹介するのは、東京大学農学部キャンパスにある、ハチ公と上野英三郎博士の像。

こちらは、2015年に作られた比較的新しいものです。

東京大学農学部は、ハチ公の飼い主・上野博士がかつて教授を務めたゆかりの場所。

農学部の有志の呼びかけで1,000万円を超える寄付金が集まり、ハチ公の80年目の命日にあたる2015年3月8日にお披露目されました。

こちらの銅像は、ハチ公が上野博士を出迎えるシーンを描いたもの。嬉しそうに上野博士に飛びつくハチ公の姿が印象的ですよね。

また、農学部正門の近くに位置する「農学資料館」では、上野博士の胸像と、ホルマリン液に入れられたハチの臓器が展示されています。

「臓器」と聞いて少しためらってしまうかもしれませんが、興味がある方は、ぜひこちらもご覧くださいね。

国立科学博物館


忠犬ハチ公の剥製(写真提供:国立科学博物館)

最後にご紹介するのは、上野の国立科学博物館に展示されている、ハチ公の剥製です。

ハチ公が亡くなったのは、渋谷駅前に銅像が建設された翌年の、1935年。

およそ7年に渡って亡き主人を待ち続けた後、渋谷駅近くの路地で倒れているのが発見されました。

遺体は東京帝国大学(現在の東京大学)農学部で解剖され、毛皮は剥製として国立科学博物館の日本館で今も展示されています。

これまでご紹介してきたように、ハチ公の銅像は各地にありますが、毛並みの整ったリアルな姿に会えるのはここだけ。ぜひその目で確かめてみてくださいね。

ハチ公に会いに

いかがでしたか。ハチ公の銅像や関連する博物館など、ハチ公ゆかりのスポットについてご紹介しました。おなじみの渋谷駅前の銅像だけでなく、ぜひ生まれ故郷の大館市にも足を運んでみてくださいね。