【秋田の桜】定番・人気の桜名所5選
(仙北市)みちのくの小京都「角館・武家屋敷通り」
(大潟村)お花見ドライブ「桜・菜の花ロード」
(仙北市)角館の桜のトンネル「桧内川堤」
(秋田市)市街地で楽しむ桜「千秋公園」
(横手市)知る人ぞ知る桜名所「真人公園」
【秋田の桜】ライトアップやイベント豊富:おすすめ6選
(井川町)桜と彫刻鑑賞「日本国花苑」 
(横手市)遅い春を告げる3000本の桜「横手公園」
(大館市)美しい遅咲き桜「桂城公園」 
(にかほ市)秋田で一番早咲き「勢至公園」
(由利本荘市)駅近で歴史と千本桜を楽しむ「本荘公園」 
(大仙市)道の駅から始まるお花見「八乙女公園周辺」
【秋田の桜】住宅地から山間の一本桜まで:穴場4選
(秋田市)地元民手植えの桜並木「草生津川」
(湯沢市)穴場中の穴場「おしら様の枝垂れ桜」
(湯沢市)桜並木をドライブ「役内川」
(由利本荘市)山あいの一本桜「葛岡のかすみ桜」
2024年は【秋田の桜】でお花見を

雪国・秋田に、待ちわびた春を告げる桜。秋田の桜開花は全体的に遅咲きながら、エリアごとに少しずつ開花時期が異なります。

例年、県南部沿岸の金浦から桜前線は海沿いに北上。県央・秋田市の桜が散り始める頃、内陸や県北部沿岸の桜が咲き始めます。

この記事では、そんな秋田の桜名所15スポットを厳選してご紹介。人気の角館武家屋敷通りや桜・菜の花ロードから、山あいに咲く一本桜の穴場まで……。

お出かけの際は、各スポットの公式サイトや気象庁の開花情報を必ずチェックしてくださいね。

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【秋田の桜】定番・人気の桜名所5選

お花見と聞くと、心がはずむような気がしませんか?

北国・秋田への花見の旅は、全国的に有名な角館(かくのだて)の武家屋敷を巡り、桧内川(ひのきないがわ)堤で桜散策、桜・菜の花ロードでお花見ドライブ……など、楽しみ方はいろいろ。

まずは、代表的なこれらの桜名所3カ所のほか「日本のさくら名所100選」2カ所と、合わせて5カ所を紹介します。

(仙北市)みちのくの小京都「角館・武家屋敷通り」

秋田のみならず、みちのく(東北)屈指の桜名所といえば角館(かくのだて)。

国の重要伝統的建造物保存地区である武家屋敷通りでは、黒板塀の黒色と枝垂れ桜の濃いピンク色の優美なコントラストを堪能して。
見どころは「角館歴史村・青柳家」や「角館樺細工伝承館」の枝垂れ桜

見どころは「角館歴史村・青柳家」や「角館樺細工伝承館」の枝垂れ桜(写真:[一社]秋田県観光連盟)
角館が「小京都」と呼ばれる理由は、藩政時代に角館を治めた芦名家三代に続く佐竹北家二代目に、京都から嫁いで来た正室(正妻)に由来します。

現在約400本ある枝垂れ桜も、実は正室の嫁入り道具にあった3本の苗木から始まったもの。

1974年に枝垂れ桜162本が国の天然記念物に、1990年に武家屋敷通りが「日本のさくら名所100選」に指定されました。なかには樹齢300年超の古木もあります。
ライトアップされる角館の桜

ライトアップされる角館の桜(写真:[一社]秋田県観光連盟)
「角館の桜まつり」は見頃の例年4月中旬~5月上旬にかけて行われます。屋台が建ち並び、さまざまなイベントを開催。

この桜祭りと平行して、例年ライトアップがされています。ランプに照らされた枝垂れ桜のあえかな色彩と、黒板塀の幽玄な表情をお楽しみください。

【角館武家屋敷通り】
●住所:秋田県仙北市角館町東勝楽丁
●公式サイト:角館武家屋敷通り
●例年の見頃:4月中旬~5月5日頃
●アクセス:
JR[角館駅]から徒歩約18分
秋田自動車道[大曲IC]から車で約35分
東北自動車道[盛岡IC]から車で約1時間10分
秋田空港から秋田エアポートライナー(乗合タクシー)利用で約60分

(大潟村)お花見ドライブ「桜・菜の花ロード」 

大潟村の春の名物といえば、4000本の桜と菜の花が11㎞にわたって続く、県道298号線の「桜・菜の花ロード」。
秋田の有名な桜名所の一つです

秋田の有名な桜名所の一つです(写真:[一社]秋田県観光連盟)
見頃は例年4月下旬~5月上旬まで。並木を形づくる桜は、ソメイヨシノ、山桜、八重桜の3種類。濃淡ある花の色合いと菜の花の黄色、そして黒松の緑、背景に広がる空の色が、北国に遅い春の訪れを告げます。

例年桜の見頃と同じ時期には、宿泊施設「サンルーラル大潟」前で「桜と菜の花まつり」も開催。ミニSLの運行や菜の花摘み体験ができますよ。お花見ドライブがてら、ぜひお立ち寄りください。

【大潟村】
●住所:秋田県南秋田郡大潟村地内県道298号線沿い
●公式サイト:桜・菜の花ロード
●例年の見頃:4月下旬〜5月上旬
●アクセス:
JR[八郎潟駅]から車で約10分
秋田自動車道[五城目八郎潟IC]から車で約20分

(仙北市)角館の桜のトンネル「桧内川堤」

武家屋敷通りの西側を走る、県道250号線に沿うように流れる桧内川(ひのきないがわ)。その川堤(つつみ)にある、全長2㎞の桜並木が「桧内川堤の桜」です。
桧内川堤の桜並木

桧内川堤の桜並木(写真:[一社]秋田県観光連盟)
約400本のソメイヨシノが、川堤の小道を桜のトンネルのように覆います。このソメイヨシノは1934年に上皇誕生記念事業として植樹され、1990年に「日本のさくら名所100選」に指定されました。
ライトアップされた桧内川堤

ライトアップされた桧内川堤(写真:[一社]秋田県観光連盟)
花の見ごろは例年4月中旬~下旬。「角館の桜まつり」期間中はライトアップ有り。桜吹雪の中の散策がおすすめですよ。

【桧内川堤】
●住所:秋田県仙北市角館町小勝田中川原、北野
●公式サイト:桧内川堤
●例年の見頃:4月中旬〜下旬
●アクセス:JR[角館駅]から徒歩約15分
秋田空港から秋田エアポートライナー(乗合タクシー)利用で約60分
秋田自動車道[大曲IC]から国道105号線経由約50分

(秋田市)市街地で楽しむ桜「千秋公園」 

千秋公園は、藩政時代に秋田藩を治めた佐竹家の居城・久保田城の城址公園。また、JR[秋田駅]から徒歩圏内の、見逃せない桜名所でもあります。
桜まつり期間中の園内

桜まつり期間中の園内(写真:[一社]秋田県観光連盟)
公園内の桜は約650~700本。その8割がソメイヨシノですが、枝垂れ桜や八重桜、オオムラザクラが、濃淡にグラデーションを添えています。

1990年に「日本さくら名所100選」に選ばれた公園内を歩けば、本丸や二の丸に藩政時代の面影を感じられるでしょう。

展望台になっている御隅櫓(要入場料)は1989年、表門は2001年の再建。表門の奥に咲く桜は、落ち着いた印象です。
桜祭り期間中はライトアップも

桜祭り期間中はライトアップも
「千秋公園桜まつり」は見頃に合わせて、例年4月中旬から下旬まで。民謡ショーや郷土芸能、ご当地ヒーローショーなど、多彩なイベントが特設会場で繰り広げられます。

【千秋公園】
●住所:秋田県秋田市千秋公園1-1
●公式サイト:千秋公園
●例年の見頃:4月上旬〜中旬
●アクセス:JR[秋田駅]から徒歩で二の丸まで約15分
秋田自動車道[秋田中央IC]から車で約15分

(横手市)知る人ぞ知る桜名所「真人公園」

1990年に「日本のさくら名所100選」に選ばれながらも、なぜか知る人ぞ知る穴場ともいえる桜名所が真人(まと)公園です。
公園の名は、平安時代に秋田県南部の覇者だった清原真人武則に由来

公園の名は、平安時代に秋田県南部の覇者だった清原真人武則に由来
大正天皇即位の記念事業として造られた公園には、約2000本の桜が咲き誇ります。公園内の大きな池は、桜や真人山の松の緑を映し、その上に浮かぶ花筏は風情たっぷり。

真人公園の桜祭りは例年4月中旬から5月下旬まで。特に盛り上がるのは桜祭り期間中に1日だけ開催される「たらい漕ぎ競争(参加は要申し込み)」です。

中学生~大人までの一般の部と、小学校の部(4年生~6年生)で競うこのイベントは、毎年抱腹絶倒の賑わいですよ。

【真人公園】
●住所:秋田県横手市増田町亀田字上掵81
●公式サイト:真人公園
●例年の見頃:4月中旬〜5月上旬
●アクセス:
JR[十文字]駅から車で10分
湯沢横手道路[十文字IC]から国道13・342号線経由で約15分

【秋田の桜】ライトアップやイベント豊富:おすすめ6選

桜前線は、総面積約1万1637.5km2の秋田に、微細なグラデーションを描きながら訪れます。

ところで、皆さんが花見スポットを選ぶポイントは何ですか?まずはやはり開花時期、次に桜祭りやライトアップの有無といった、イベント要素でしょうか。

ここからは、その2点を切り口に、おすすめの6スポットを紹介します。あでやかな桜を見ながら、北国・秋田の豊かな自然と歴史に触れる旅へ出かけてみませんか。

(井川町)桜と彫刻鑑賞「日本国花苑」 

淡い緑色の花をが咲く珍しい桜・御衣黄(ぎょいこう)など、日本各地から集めた桜200種2000本を、2年がかりで植樹し造園した日本国花苑。
青空に映える桜のピンク色

青空に映える桜のピンク色
花の見頃に合わせて開催される多彩なイベントが人気を博しています。「日本国花苑さくらまつり」は例年4月下旬~5月上旬まで。

お花見と一緒に楽しみたいのが「彫刻の小径」に置かれた41体の彫刻群。具象から抽象まで、さまざまな彫刻作品に触れることができますよ。
特に子どもに人気なのは、巨大なゴリラ像「井川ゴリ山」(鍛金彫刻家・安藤泉作)

特に子どもに人気なのは、巨大なゴリラ像「井川ゴリ山」(鍛金彫刻家・安藤泉作)(写真:[一社]秋田県観光連盟)

【日本国花苑】
●住所:秋田県南秋田郡井川町浜井字二階地内
●公式サイト:日本国花苑
●例年の見頃:4月中旬〜5月上旬
●アクセス:JR[井川さくら駅]から徒歩20分
秋田自動車道[昭和・男鹿半島IC]から国道7号線、285号線経由約10分

(横手市)遅い春を告げる3000本の桜「横手公園」

春には約3000本の桜が咲き競い、市民から「お城山」と親しまれる横手公園。現在公園がある場所には、かつて戦国時代につくられた朝倉城の二の丸がありました。
満開の桜と天守閣様式の展望台

満開の桜と天守閣様式の展望台
1965年に二の丸跡につくられた三層の天守閣様式の展望台(要入場料)からは、「秋田富士」鳥海山と、横手盆地が一望できます。

広い公園内では、赤い太鼓橋「蓬莱橋」や牛沼をはじめとする、庭園風の趣ある景色が楽しめます。
よこて桜まつりのぼんぼりが立ち並ぶ様子

よこて桜まつりのぼんぼりが立ち並ぶ様子
「よこて桜まつり」期間中は天守閣様式の展望台がライトアップされ、園内のぼんぼりにも灯りが点されます。横手ならではの城下町情緒を味わってくださいね。

【横手公園】
●住所:秋田県横手市城山町
●公式サイト:横手公園
●例年の見頃:4月中旬〜5月上旬
●アクセス:
JR[横手駅東口]から徒歩約30分
JR[横手駅東口]から車で10分
JR[横手駅]から羽後交通バス・横手循環バスor「横手高校行」利用10分、幸町バス停下車徒歩約10分
秋田自動車道[横手IC]から国道13号線経由15分

(大館市)美しい遅咲き桜「桂城公園」 

藩政時代に桂城(かつらじょう)と呼ばれた城跡に造られた「桂城公園(けいじょうこうえん)」。春には公園内を約140本の桜が彩ります。
桂城公園で花見を楽しむ人々

桂城公園で花見を楽しむ人々(写真:[一社]秋田県観光連盟)
そんな桂城公園の桜は、遅咲きで知られる秋田の桜のなかでも、特に開花時期が遅いことで知られています。例年の見頃、4月下旬には桜祭りが開催され、イベントや露店で賑わいます。桜のライトアップも実施。

【桂城公園】
●住所:秋田県大館市字中城
●公式サイト:桂城公園
●例年の見頃:4月下旬〜5月上旬
●アクセス:JR[東大館駅]から徒歩15分
秋田自動車道[大館北IC]から約11分[大館南IC]から約10分
東北道[十和田IC][碇ヶ関IC]から約30分

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(にかほ市)秋田で一番早咲き「勢至公園」

秋田県内で一番早く桜が咲く勢至(せいし)公園は、北国には珍しく温暖な地域に位置します。
潟を彩る満開の桜

潟を彩る満開の桜
標高61mの勢至山と観音潟から成る勢至公園では、春になると潟を囲むように1000本のソメイヨシノが咲き競います。

晴れた日には、残雪の鳥海山を背景に、潟と桜を一望することもできますよ。観桜会の期間中はライトアップも実施します。

【製至公園】
●住所:秋田県にかほ市金浦字上林地内
●公式サイト:勢至公園
●例年の見頃:4月中旬〜下旬
●アクセス:JR[金浦駅]から徒歩10分
日本海沿岸東北道[金浦IC]から国道7号線、県道290号線経由5分

(由利本荘市)駅近で歴史と千本桜を楽しむ「本荘公園」 

JR[羽後本荘駅]から歩いて10分の本荘公園(別名・鶴舞公園)は、花見を楽しめる公園。約1000本のソメイヨシノが咲き誇る公園内には、日帰り温泉施設「鶴舞温泉」や市民プールなどがあります。
本荘さくらまつり期間中の本荘公園

本荘さくらまつり期間中の本荘公園(写真:[一社]秋田県観光連盟)
温泉施設の休憩所からは園内の桜を一望できるため、屋内で花見をしたいという方はぜひご利用ください。

本荘公園が現在の史跡公園として整備されたのは大正時代のこと。かつては、由利本荘地方の藩主の居城としても使用された本荘城がありましたが、戊辰戦争で城は焼け落ち、今は土塁や堀に当時の名残を見ることができます。
本荘公園内の様子

本荘公園内の様子(写真:[一社]秋田県観光連盟)
本荘公園は、秋田県内では早い時期に見頃を迎える桜名所の一つで、例年4月中旬から下旬までが見頃となります。同時期には「本荘さくらまつり」も開催。期間中は17:00~21:00までライトアップも実施します。

【本荘公園】
●住所:秋田県由利本荘市尾崎17
●公式サイト:本荘公園
●例年の見頃:4月中旬〜下旬
●アクセス:JR[羽後本荘駅]から徒歩10分
日本海沿岸東北道[本荘IC]から国道107号線経由で約10分

(大仙市)道の駅から始まるお花見「八乙女公園周辺」

国道105号線沿いの道の駅「なかせん」。近隣に3カ所の桜名所があるので、道の駅を拠点に花見に出かけましょう。
八乙女公園の桜

八乙女公園の桜
一つ目は八乙女山を中心した八乙女公園。公園内には約2000本の桜の木が立ち並び、ソメイヨシノやジンダイアケボノが色あでやかに咲き誇ります。

二つ目は、八乙女公園から道の駅をつなぐ県道土川中仙線(256号線)「桜アーチ街道」。約1kmもの桜のトンネルが人気です。

三つ目は、八乙女公園東側を流れる玉川の支流・斉内川堤の桜並木の夜桜。この桜並木は開花時期の4月下旬から5月上旬にかけて開催される「なかせん桜まつり」期間中にライトアップされます。
道の駅「なかせん」裏の斉内川堤の桜

道の駅「なかせん」裏の斉内川堤の桜
また毎年4月29日には「道の駅なかせん」でイベントを開催。八乙女公園の桜は「道の駅なかせん」と連動した楽しみ方がおすすめです。

【八乙女公園】
●住所:秋田県大仙市長野字長野山地内
●公式サイト:八乙女公園
●例年の見頃:4月下旬〜5月上旬
●アクセス:JR[羽後長野駅]から車で約5分
[道の駅なかせん]から車で5分
秋田自動車道[大曲IC]より約30分

【秋田の桜】住宅地から山間の一本桜まで:穴場4選

みんなで賑やかに楽しむ花見も良いけれど、少しレアな穴場で静かに桜を愛でる、そんな花見があっても良いですよね。

地元の住民たちが丹精込めて育てた桜、山間に咲く樹齢数百年の一本桜、県道沿いの桜並木……。

ひっそりとした雰囲気の中でも、存在感抜群の穴場の桜は見ごたえたっぷり。カメラを片手に、ぜひ足を伸ばしてみてくださいね。

(秋田市)地元民手植えの桜並木「草生津川」

秋田市郊外の外旭川地区を流れる、草生津川(くそうづがわ)。川にかかる八柳橋から、県道秋田天王線(56号線)が通る草生津川橋まで、両岸約300mにわたる桜並木が、近年人気を集めています。
丹精込めて育てられたソメイヨシノが、毎年春になると住宅地に彩を添えます

丹精込めて育てられたソメイヨシノが、毎年春になると住宅地に彩を添えます
約54本のソメイヨシノは、外旭川地区の住民をはじめとする地域住民の植樹によるもの。例年4月中旬から下旬頃に満開になるようです。

【草生津川】
●住所:秋田県秋田市外旭川
●公式サイト:草生津川
●例年の見頃:4月中旬〜下旬
●アクセス:JR[泉外旭川(いずみそとあさひかわ)駅南口]から徒歩約23分
秋田自動車道[秋田中央IC]から約20分

(湯沢市)穴場中の穴場「おしら様の枝垂れ桜」

山すそに拓けた農地にひっそりとたたずむ一本桜「おしら様の枝垂れ桜」。まるで日本昔話の世界のような風景の中、しだれ桜が寄り添うのは、こじんまりとした白山神社です。
おしら様の枝垂れ桜

おしら様の枝垂れ桜
枝垂れ桜は、樹高10m・幹回り約3.65m・枝張り東西南北とも約19m、樹齢約200年の名大木です。

ちなみに「おしら様」とはこの地域でいう白山神社のことであり、養蚕農家が信仰する農神でもあります。

例年4月下旬から5月上旬の開花時期には観桜会が開かれ、無料休憩所が設置されます。お茶や漬物の振る舞いもありますよ。ライトアップや小町娘の撮影会(要問合せ)も開催。

【おしら様の枝垂れ桜】
●住所:秋田県湯沢市横堀赤塚61
●公式サイト:おしら様の枝垂れ桜
●例年の見頃:4月下旬〜5月上旬
●アクセス:JR[横堀駅]から徒歩約20分
東北中央道(旧湯沢横手道路)[小町IC]から約2分
東北道[古川IC]から千秋ライン(国道108号線)経由で1時間45分

(湯沢市)桜並木をドライブ「役内川」

200本のソメイヨシノが、約3.3kmにわたって咲く役内川(やくないがわ)の桜並木。開花は例年4月下旬から5月上旬と遅咲きですが、近隣の「おしら様の枝垂れ桜」とセットにしたお花見ドライブがおすすめです。
ぜひ車で訪れて

ぜひ車で訪れて
桜並木でドライブが楽しめるのは、東北中央道(旧横手湯沢道路)[小町IC]から車で約5分の、千秋ライン(国道108号線)万石橋〜寺沢橋にかけて南下する道路沿いになります。

仙台方面からのドライブなら、大崎市鳴子から千秋ラインに入り、寺沢橋から北上する道路沿いです。

山形方面からのドライブなら、国道13号線を北上し、道の駅「おがち小町の郷」を過ぎてすぐのT字路から千秋ラインに入りましょう。

【役内川の桜並木】
●住所:秋田県湯沢市寺沢
●公式サイト:役内川の桜並木
●例年の見頃:4月下旬〜5月上旬
●アクセス:
JR[横堀駅]から車で約5分
東北中央道(旧湯沢横手道路)[小町IC]から約3分
道の駅[おがち小町の郷]から約4分
東北道[古川IC]から千秋ライン(国道108号線)経由で1時間40分

(由利本荘市)山あいの一本桜「葛岡のかすみ桜」

日本海沿岸東北自動車道[大内JCT]から、国道105号線経由で入るハードな山道を走り抜けた山あいに、ひっそりと咲く秋田県指定天然記念物「葛岡のかすみ桜」。
ノスタルジックな一軒宿「かすみ温泉」の裏手にひっそりと咲く

ノスタルジックな一軒宿「かすみ温泉」の裏手にひっそりと咲く
淡紅色から白の花弁をつけるかすみ桜は、樹齢400年超の古木。けなげに咲く一本桜の、醸し出す風情が魅力的な桜名所にぜひ足を運んでみて。例年の見頃は4月下旬から5月上旬です。

【葛岡のかすみ桜】
●住所:秋田県由利本荘市葛岡字落合43
●公式サイト:葛岡のかすみ桜
●例年の見頃:4月下旬〜5月上旬
●アクセス:JR[羽後岩谷駅]から車で約15分
日本海沿岸東北自動車道[大内JCT]から車で約15分

2024年は【秋田の桜】でお花見を

秋田で人気の桜名所から穴場まで、全部で15スポットを紹介しました。

県の面積が全国6位の秋田。それだけに、あまり知られていない桜スポットが各エリアに点在しています。

公共交通機関を利用することもできますが、やはり県内さまざまな場所に出かけるとなると車が便利です。

秋田の桜名所を巡りたいという方は、ぜひ車でお花見に訪れてみてくださいね。

Text:morokohshi Edit:Sakura Takahashi
Photo:PIXTA(特記ないもの)

参考:
全国桜の名所100選あきたびじょん田沢湖角館観光協会大潟村役場秋田市公式サイト秋田市観光・イベント情報総合サイト アキタッチ+増田町観光協会旅東北 - 東北の観光・旅行情報サイト仙北市公式ウェブサイト大館市役所由利本荘市観光協会秋田県公式観光サイト[アキタファン]にかほ市観光協会横手市の観光ガイドとおもてなし|一般社団法人 横手市観光推進機構秋田県井川町ホームページ大仙市観光物産協会湯沢たび 湯沢市ホームページ湯沢市観光物産協会公式サイト東北・夢の桜街道 復興への祈りを捧げる 桜の札所・八十八カ所巡り