飫肥の基本情報
飫肥の見どころ
飫肥の食べ歩きグルメ
飫肥のイベント
アクセス
まとめ
周辺情報

古い町並みが残り、その雰囲気が京都に似ていることから「〜の小京都」と呼ばれる町が、日本各地にはたくさんあります。

その一つ「九州の小京都」と呼ばれているのが、宮崎県日南市に位置する「飫肥」です。由緒ある江戸時代の武家屋敷や商人町などの町並みが現存しており、歴史を感じながら散策できる飫肥の町。現在は飫肥の「重要伝統的建造物群保存地区」としても選定されています。日本を代表する明治の外交官「小村寿太郎」の出生地としても有名です。

美味しいグルメもたくさんあり、食べ歩きもおすすめの飫肥。

今回はそんな飫肥の見どころについて紹介します。

小京都とは

小京都とは、古い町並みが今も残り、その風情が京都に似ていることから名付けられた、日本各地の町の愛称です。室町時代以降に、各地の大名が京都を真似た町づくりをし、それが小京都の起源といわれています。

「全国京都会議」という団体が、「京都に似た自然と景観」「京都との歴史的なつながり」「伝統的な産業や芸能があること」の三つが加盟条件として設けており、そのうちの一つ以上に当てはまると小京都として承認されます。2020年現在、全国で63の市町村が登録されています。

飫肥の歴史

飫肥は、1588年から1860年ごろまでの間、飫肥藩・伊東氏 5万1千石(当時の土地の生産性を表す単位)の城下町として栄えていました。その時代の町並みが、今も残っているのです。

当時、土地柄から農作物での発展は厳しかったですが、この地が特産の「飫肥杉」が船建造の木材に使われるなどして、飫肥は繁栄していきました。1900年ごろになると、飫肥は南九州の政治的・経済的中心地として役割を果たすようになりました。

飫肥城下町を散策してみよう

「食べ歩き・町歩き」マップを手に入れる

散策を始める前に、まずはお得な引換券付き「あゆみちゃんマップ」を手に入れましょう。これは食べ歩き引換券5枚が付いた「あゆみちゃんマップ」と全有料施設の入場券がセットになった、お得な散策マップです。

また、5枚の引換券と3つの入場券がセットになったものもあります。引換券は、食べ物以外にも、小物、地元の銘菓などのお土産にも利用できるので、ぜひ利用しましょう。

【あゆみちゃんマップ 料金】
・全施設(歴史資料館、松尾の丸、豫章館、小村記念館、旧山本猪平家、商家資料館、旧高橋源次郎家)
+食べ歩き引換券5枚:1,300円

・3施設(商家資料館、旧山本猪平家、旧高橋源次郎家)
+食べ歩き引換券5枚:800円

飫肥城・大手門

飫肥城の入り口にあたる大手門

飫肥城の入り口にあたる大手門

飫肥城に天守閣は残っていませんが、城壁や石垣は江戸時代のものが残されています。大型石の「切り込みハギ」はよく整えられ、「井桁組み」でがっちり組まれた曲線も美しく、見応えがあります。

その飫肥城の入り口にあるのが「大手門」です。樹齢100年以上の飫肥杉が4本使われ、1978年に復元されました。木造渡櫓(とろ)、本瓦葺き造りの、江戸時代の櫓門(やぐらもん)です。

飫肥城大手門前から、武家屋敷などが立ち並ぶ横屋場通りなどを、人力車3台で観光案内してくれます。無料で人力車に乗る体験ができるので、おすすめです。

豫章館

武家屋敷の豫章館

飫肥の豫章館の外観

大手門を背に右手にあるのは「豫章館」です。1869年に造られた藩主伊藤家の住まいで、飫肥の町では最も格式のある武家屋敷です。屋敷の南側には立派な庭園が広がり、武学流の庭園で、庭石や石灯篭、庭木などが巧みに配置されています。静かな枯山水式庭園が楽しめるスポットです。

松尾の丸

飫肥城内にある松尾の丸

飫肥城 松尾の丸の客室

飫肥城は周囲に9つの城を配した平城でした。そのうちの一つが「松尾の丸」で、1979年に樹齢100年以上の飫肥杉を使って再現されました。江戸時代初期の書院造りの建物には、茶室、御座の間、湯殿などがあります。

このうち湯殿は、こけら葺きの総檜(そうひのき)づくりの蒸し風呂となっており、江戸時代のサウナ風呂のようなものです。

しあわせ杉

飫肥城歴史資料館下 しあわせ杉

飫肥城歴史資料館下 しあわせ杉

飫肥城歴史資料館下の四角いコーナーにある4本の杉が、「四合わせ=仕合せ=幸せ」ということで縁起がいいスポットとされ、「しあわせ杉」と呼ばれています。4本の杉の対角線の中心部分が最もパワーが集まっている場所で、恋愛運、勝負運などの運気が上がると評判の杉です。

飫肥城歴史資料館

飫肥にゆかりのある品々が展示されているのが「飫肥城歴史資料館」です。長い歴史をもつ伊藤家や家臣たちに伝えられてきた、甲冑、刀剣、武具、衣服などの歴史資料約220点が揃っています。なかでも、甲冑や刀剣など戦国時代のものが多く、当時のものを間近で見られるのが特徴です。

四半的を体験

飫肥の名物、四半的の的

飫肥の名物、四半的の的

飫肥観光駐車場の横には、四半的を体験できる「四半的射場」があります。四半的の歴史は古く、南九州の武将たちの間で、酒の席などでの余興として行われていました。

的まで四間半(約8m)、的は四寸五分(約13cm)、弓矢はともに四尺五寸(約1.3m)で、全て四半であることが名前の由来です。四半的射場では、指導員の丁寧な指導のもと、実際に矢を放つ体験ができます。真ん中に当てる事ができると太鼓の音が鳴り記念品をもらう事ができます。

飫肥の食べ歩きグルメ

飫肥の厚焼き玉子

飫肥名物の厚焼き卵

飫肥の厚焼き卵

飫肥の食べ歩きで欠かせないのが「厚焼き玉子」です。江戸時代から伝わる飫肥の郷土料理・厚焼き玉子は、普通の厚焼き玉子とはまったく違います。普通はだし汁をたっぷり入れた玉子焼きですが、飫肥の厚焼き玉子は、プリプリとした食感、そしてやさしい甘さで、まるでプリンのような玉子焼きです。

おすすめのお店は『厚焼処 おびの茶屋』。「おびの茶屋」の厚焼き玉子の特徴は、一つ一つ丹精込めて炭火で焼かれているとことです。1個1時間をかけて七輪の炭火で焼かれた玉子焼きは、ここでしか味わえない味です。

【厚焼処 おびの茶屋 基本情報】
アクセス:JR日南線 飫肥駅より徒歩10分
住所:〒889-2535 宮崎県日南市飫肥8-1-12
電話:098-725-1240
営業時間:8:00~18:00 
定休日:水曜日

飫肥天

飫肥名物の飫肥天

飫肥名物の飫肥天

飫肥の庶民の味として親しまれてきた「飫肥天」。江戸時代から伝わり、とても長い歴史をもつ飫肥オリジナルの天ぷらです。宮崎県日南海岸で水揚げされた新鮮な小魚のすり身に、豆腐と黒砂糖、味噌を混ぜ合わせて油で揚げたもので、他に類がない揚げ物です。

おすすめのお店は『郷土料理 おび天 蔵』。飫肥城・大手門の近くにある「おび天 蔵」は、飫肥天が含まれた料理の他、飫肥天の実演販売もあるのが特徴です。揚げたての美味しい飫肥天を味わえます。

【厚焼処 おびの茶屋 基本情報】
アクセス:JR日南線 飫肥駅より徒歩18分
住所:〒889-2535 宮崎県日南市飫肥9丁目1-8
電話:0987-25-5717
営業時間:9:00~17:00 
定休日:不定休

飫肥せんべい

飫肥せんべいは、飫肥の伝統の味を今に伝える手作りのお菓子です。原料はもち米と砂糖のみ。朝7時からお餅をつき、そのお餅を鉄製の型に入れて焼きます。焼きあがった2枚のせんべいを重ね合わせ、その中に砂糖蜜を塗り込んで完成です。パリッとした食感に、素朴な甘さが特徴です。

おすすめのお店は『銘菓飫肥せんべい』。「銘菓飫肥せんべい」は、創業60年の歴史をもつ老舗の菓子店です。定番の飫肥せんべいの他、2016年に誕生した「OBISEN」という、砂糖蜜を塗っていない飫肥せんべいとジャムがセットになったものもあります。公式サイトはこちら

飫肥のイベント

泰平踊公演

泰平踊は、飫肥に江戸時代から伝わる郷土舞踊で、初めは町衆による踊りでした。そして対立していた薩摩藩と和解したことを祝い武家も踊る事が許され「泰平踊」として、侍と町人が一緒に踊る歴史があります。

踊り手の衣装は、大きな朱紐のついた折れ編み笠に、腰に印籠と元禄の伊達姿で。そして踊りは武芸十八般をかたどった優雅さと武士の気迫が溢れる踊りです。

泰平踊

泰平踊

飫肥城下まつり

早馬やのろしを揚げる会、的まで四間半、四半的(しはんまと)大会など古式床しい催しがたくさん開催され、観光客や地元の方で溢れます。一番の見どころは時代絵巻パレード。城下を中心に武士行列など、かつての様子が盛大な絵巻物のように披露される飫肥が華やぐお祭りです。

飫肥へのアクセス

最寄駅:JR飫肥駅

宮崎駅からのアクセス

【宮崎駅】 - JR日南線 / 日南方面
→ 【飫肥駅】

宮崎空港からのアクセス

【宮崎空港駅】 ー JR宮崎空港線 / 延岡方面
→ 【田吉駅】 ー JR日南線 / 日南方面
→ 【飫肥駅】

飫肥の歴史を体験し、次なる小京都へ

古い街並みが残る「飫肥」。まさに京都のような街並み、雰囲気を感じる事ができます。そして小京都は飫肥だけではありません。全国に小京都が存在するので自分の一番好きな小京都を探しに旅をしてみては。

飫肥の周辺情報