宮崎県高千穂町にある国見ヶ丘。標高513mの国見ヶ丘は、美しい眺望が楽しめるスポットです。特に秋から冬にかけては雲海のシーズンとなり、運が良ければ絶景の雲海に出会えるかもしれません。
また国見ヶ丘は、日本神話の舞台でもあり、神武天皇の孫にあたる建磐龍命がこの丘から国見をしたといわれています。ミシュランガイドの一つ星を獲得したこともある国見ヶ丘は、高千穂の眺望を楽しむには ぴったりの観光スポットです。
今回は、そんな国見ヶ丘の歴史と雲海を見られるポイント情報を紹介します。
【関連記事】
日本で見れる雲海スポットの記事はこちら↓↓
日本の雲海スポット7選!奇跡の絶景を体感!
日本神話の舞台 国見ヶ丘
国見ヶ丘にある石像
国見ヶ丘がある宮崎県の高千穂は、数多く登場する日本神話の地。神様が地上に降り立った「天孫降臨」、天照大神が隠れた「天岩戸」など、高千穂は「神話のふるさと」とも呼ばれている場所です。
国見ヶ丘にまつわる神話には、神武天皇の孫にあたる「建磐龍命」が九州統治の際にこの丘に立ち寄って国見をした、という伝説が残されています。この伝説は国見ヶ丘の名前の由来ともなっています。
【関連記事】
日本神話の物語や神様についての記事はこちら↓
【日本神話】の物語って?個性豊かな神々を徹底解説!
ミシュラン一つ星を獲得した国見ヶ丘の眺望
国見ヶ丘
国見ヶ丘の眺望は、2011年に「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で一つ星を獲得したことがあります。展望所からは東に高千穂盆地、西には阿蘇の山々、北に標高1757mの祖母山をはじめとする連峰、南に二上山と360°どこを見渡しても絶景が広がります。
国見ヶ丘展望所から見る阿蘇側の「阿蘇の涅槃像」
西に見える阿蘇の五岳は、お釈迦様が横たわった姿に似ていることから「阿蘇の涅槃像」とも呼ばれています。国見ヶ丘展望所の近くに駐車場もあるので便利です。
国見ヶ丘の雲海は秋から初冬が見頃
国見ヶ丘の雲海
国見ヶ丘を代表する景観といえば、やはり眼下に広がる雲海です。山など標高の高い場所から雲が海のように広がって見える現象を雲海と呼びます。この雲海、様々な気象条件が揃わないと発生しない現象のため、国見ヶ丘でも必ず見られるわけではありません。
雲海が発生しやすい時期は9月中旬〜11月下旬の早朝です。前日の昼と夜の気温差が大きく、快晴で無風といった条件が揃うと現れます。雲海目当てで訪れる際は、当日と前日の天気予報もチェックしておきましょう。「雲海出現NAVI」という、雲海の出現確率を出しているサイトもあります。
雲海がなくても朝日は感動的
国見ヶ丘の朝日
残念ながら気象条件が揃わず雲海が現れなかったとしても、国見ヶ丘から眺める朝日は絶景です。山の背後から昇ってきた朝日は高千穂盆地、そして周囲の山々をオレンジ色に染めます。その光景は早起きしてでも見に行く価値のあるものです。時期によって日の出の位置も違うため、訪れるたびに違う景色が楽しめます。
国見ヶ丘へのアクセス
最寄駅:国見ヶ丘(バス停)高千穂町バス時刻表
宮崎駅からのアクセス
【宮崎駅】- JR日豊本線特急 / 延岡方面
→【延岡駅】- 路線バス・宮崎交通 / 高千穂行き
→【高千穂バスセンター】- 路線バス・高千穂ふれあいバス押方線 / 籾崎行き
→【国見ヶ丘バス停】
熊本駅からのアクセス
【熊本駅】- 高速バス・たかちほ号 / 延岡行き
→【高千穂バス停】- 路線バス・高千穂ふれあいバス押方線 / 籾崎行き
→【国見ヶ丘バス停】
宮崎空港からのアクセス
【宮崎空港駅】- JR宮崎空港線 / 延岡方面
→【延岡駅】- 路線バス・宮崎交通 / 高千穂行き
→【高千穂バスセンター】- 路線バス・高千穂ふれあいバス押方線 / 籾崎行き
→【国見ヶ丘バス停】
国見ヶ丘の雲海を見に行くなら車がおすすめ
国見ヶ丘に雲海が現れる早朝の時間帯は公共交通機関が運行していないため、自力で展望所まで行く必要があります。高千穂の町からも10分ほどの距離にあり、駐車場も展望台の近くにあるので雲海を見に行く際は車をオススメします。
国見ヶ丘の早朝はかなり冷え込みますので、防寒着もお忘れなく。
せっかくなら高千穂のホテルに宿泊して、ゆっくりと観光を楽しんでみてはいかがですか。