【上野の美術館】東京都美術館
【上野の美術館】国立西洋美術館
【上野の美術館】上野の森美術館
【上野の美術館】東京藝術大学大学美術館
【上野の美術館】横山大観記念館
【上野の美術館】弥生美術館
【上野の美術館】竹久夢二美術館
まとめ

通称・上野公園は、日本で初めての公園「上野恩賜公園(うえのおんしこうえん)」。明治時代に開設されてからは、たくさんの博覧会が開かれ、文化施設も盛んに設立されてきました。

東京藝術大学や国立博物館をはじめ、現在も多様な文化施設が多く位置する上野は、日本の文化発信の重要エリアだったのです。

この記事では、その中でも特に上野にある「美術館」について紹介します。上野の7つの美術館の利用方法や楽しみ方、2023年開催の展覧会情報を掲載。各館のコレクション内容も案内するので、上野を訪れたらぜひお立ち寄りください。

★上野恩賜公園について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック
【上野恩賜公園】神社や博物館など魅力を徹底解説!


TOP画像:井上武吉 《my sky hole 85-2 光と影》

【上野の美術館】東京都美術館

子ども、障害のある人、経験の浅い芸術家などを含む、全ての人に向けた「アートへの入口」を目指す東京都美術館、通称・都美(とび)。歴史ある美術館ですが、建物や敷地内への入場は無料です。有料の展示を見る場合や飲食店利用の際などに限り、料金が必要になります。

上野にある東京都美術館の正面玄関

上野にある東京都美術館の正面玄関

東京都美術館は、1926(大正15)年に「東京府美術館」という名称で、日本初の公立美術館として上野公園内に設立されました。当時から多くの芸術家の注目を集め、その文化的意義の大きさゆえ、日本の近現代美術史と東京都美術館の沿革は「まるで鏡合わせのよう」とも表されます。

歴史とともに歩む東京都美術館を見守ってきた上野公園

歴史とともに歩む東京都美術館を見守ってきた上野公園

建物自体は2010年〜2012年に全面改修されたため、現代でも快適に過ごせる構造になっています。岡田信一郎と前川國男が手がけた既存の骨組みを残し、ユニバーサルデザインの反映、ショップ・カフェ・レストランや無料休憩場所の拡充をはかったことで、より多くの人が利用しやすい美術館となりました。

展覧会の休室日には「障害のある方のための特別鑑賞会」を開催。スタッフが来館者の受付や移動の手伝いをするため、周囲に気兼ねすることなく作品鑑賞を楽しめます。事前予約制なので、ぜひ利用してみましょう。

★障害のある方のための特別鑑賞会の詳細はこちら

子育て中の方向けに、専門スタッフによる託児サービスが利用できる「託児サービスパパママデー」を設けているのもうれしいポイントです。事前予約制なので、利用前に申し込みをお忘れなく。障害のある子どももサービス対象なので、予約の際に詳細を問い合わせてみましょう。

★託児サービスパパママデーの詳細はこちら

常設展示は彫刻やレリーフなどの立体作品。屋外や館内に複数設置してあり、無料で観覧できるので、ガイドブックを片手に全種類制覇するのも楽しそうです。

井上武吉 《my sky hole 85-2 光と影》

井上武吉 《my sky hole 85-2 光と影》

【東京都美術館の基本情報】
住所:東京都台東区上野公園8-36
時間:9:30〜17:30(最終入館〜17:00)
定休:第1、第3月曜日(祝日や振替休日の場合は翌日)、年末年始
公式サイト:東京都美術館
アクセス:
・JR「上野駅」公園改札より徒歩7分
・東京メトロ銀座線/日比谷線「上野駅」7番出口より徒歩10分
・京成線「京成上野駅」より徒歩10分

2023年東京都美術館おすすめの展示

マティス展

20世紀を代表するフランスの巨匠、アンリ・マティス(1869-1954年)は、激しい色彩表現によって美術史に大きな影響を与えたフォーヴィスム(野獣派)の中心人物。約20年ぶりのマティス展では、日本初公開となる絵画《豪奢、静寂、逸楽》に加え、彫刻、素描、ロザリオ礼拝堂に関する資料などの約150点の展示物を通し、多角的にその仕事を紹介します。

【マティス展】
期間:~2023年8月20日(日)
料金:一般2200円、大学生・専門学校生1300円、65歳以上1500円

永遠の都ローマ展

世界で最も古い美術館の一つであり、ローマ観光で人気のカピトリーノ美術館。同館のコレクションから選りすぐった約70点の彫刻、絵画、版画などを通して、ローマの歴史と芸術を紹介します。ちなみに2023年は、日本の岩倉使節団がカピトリーノ美術館を訪ねてからちょうど150周年目。この節目の年に、ぜひ日本初公開のコレクションを堪能して。

【永遠の都ローマ展】
期間:2023年9月16日(土)~12月10日(日)
料金:未定(2023年8月8日時点)

【上野の美術館】国立西洋美術館

1959(昭和34)年、「松方コレクション」をもとに上野公園内に設立された国立西洋美術館、通称・西美(せいび)。名前の通り、西洋美術作品をメインに扱う美術館です。

常設展示(入館料)は一般500円、大学生250円。ただし、Kawasaki Free Sunday(原則毎月第2日曜日)、国際博物館の日(5月18日)、文化の日(11月3日)には常設展示(入館料)が無料になります。館内にはカフェや広々とした前庭もあり、ゆったりと過ごせるでしょう。

上野にある国立西洋美術館の外観

上野にある国立西洋美術館の外観

松方コレクションとは、川崎重工業の初代社長・松方氏がヨーロッパで購入し所有していたものの、恐慌の際の資金難から手放した美術作品群です。

国立西洋美術館は、松方コレクションがフランスから日本へ寄贈返還されたのを機に、コレクション以外にも多くの西洋美術作品の展示や保護を目的とし設立された、日本唯一の国立美術館。

オーギュスト・ロダン《考える人》

オーギュスト・ロダン《考える人》

常設展示は、中世末期〜20世紀初頭の西洋絵画や、ロダンを中心とするフランス近代彫刻で、館内の至る所で年中見ることができます。

常設の西洋絵画の中には、ルノワールやドガ、ルーベンスやモネなど、世界的な巨匠の作品も。広々とした前庭には、有名なロダンの「考える人」や「地獄の門」などが展示され、見応えは抜群です。

オーギュスト・ロダン《地獄の門》

オーギュスト・ロダン《地獄の門》

建物の設計は、20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエによるもので、2016年にはユネスコの世界文化遺産にも登録されました。もちろん設立以来、多くの人にとって利用しやすい美術館となるようさまざまな改修が行われていますが、ル・コルビュジエの設計意図は尊重され、現在でもその巧みな仕事内容に触れることができます。

【国立西洋美術館の基本情報】
住所:東京都台東区上野公園7-7
時間:日・火〜木曜9:30〜17:30(最終入館〜17:00)
金〜土曜9:30~20:00(最終入館〜19:30)
定休:月曜(祝日や振替休日の場合は翌日)、年末年始
公式サイト:国立西洋美術館
アクセス:
・JR「上野駅」公園口より徒歩1分
・京成線「京成上野駅」より徒歩7分
・東京メトロ銀座線/日比谷線「上野駅」より徒歩8分

2023年国立西洋美術館おすすめの展示

スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた

現在の典型的なスペインのイメージ形成に大きく影響した、17世紀初頭から 20 世紀後半までのスペインに関する版画作品約240 点を展示する企画展。作品を読み解くことで、版画がスペインの文化や美術イメージの形成にどう貢献したのかを探ろうという展覧会です。この他、国立西洋美術館のコレクションを中心に、国内各所のスペイン美術作品も鑑賞することができます。

【スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた】
期間:~2023年9月3日(日)
料金:一般1700円、大学生1300円

キュビスム展―美の革命

西洋絵画の伝統的な技法からの脱却と、視覚表現の新たな可能性開拓を果たした、幾何学的な形によって画面を構成する絵画の技法「キュビズム」。20世紀美術の出発点ともいえるキュビズムの豊かな展開を、主要作家約40人による絵画を中心に、彫刻、版画など約140点を通して紹介する企画展です。キュビスム作品の本格的な展覧会は、日本では約50年ぶり。ぜひこの機会に足を運んでみては。

【キュビスム展―美の革命】
期間:2023年10月3日(火)~2024年1月28日(日)
料金:未定(2023年8月4日時点)

【上野の美術館】上野の森美術館

日本美術協会が運営する上野の森美術館、通称・上美(うえび)は、1972(昭和47)年に開館して以来、重要文化財の公開など、多岐にわたるジャンルの美術作品を紹介してきました。常設展示作品はありませんが、定期的に特徴ある企画展を開催しています。企画展の観覧は有料です。

上野の森美術館の外観

上野の森美術館の外観

上野の森美術館では毎年、企画展として「VOCA(ヴォーカ)展」や公募展を行っています。VOCA展は、平面作品の可能性を探ろうと1994年から行われている、全国の美術館学芸員や研究者から推薦された40歳以下の若手作家による平面作品の新作展示会。まだ世に知られていない優れた作家の作品を、いち早く目にすることができます。

上野公園の緑になじむ美術館

上野公園の緑になじむ美術館

公募展では、プロアマ問わず「絵を描くことが好き・楽しい」という人たちの作品を展示。身近な風景や風物、人物、静物をモチーフにした日本画、油絵などの作品を見ることができ、肩肘を張らずに楽しめそうです。

【上野の森美術館の基本情報】
住所:東京都台東区上野公園 1-2
時間:10:00〜17:00(最終入館〜16:30)
定休:不定
公式サイト:上野の森美術館
アクセス:
・JR「上野駅」公園口より徒歩3分
・東京メトロ銀座線/日比谷線「上野駅」より徒歩5分
・京成線「京成上野駅」より徒歩5分

2023年上野の森美術館おすすめの展示

Cygames展 Artworks

2011年の設立以来、さまざまなゲームを生み出してきたCygames(サイゲームズ)。今回の展覧会では、第1作「神撃のバハムート」から近作「ウマ娘 プリティーダービー」まで、各作品にまつわる資料やラフスケッチといった膨大なアートワークを鑑賞することができます。展示品を改めて眺めれば、いつものゲームに新しい魅力を見出すことができるかも。

【Cygames展 Artworks】
期間:2023年9月2日(土)~10月3日(火)
料金:大人2000円、大学生・専門学生1500円、中学生・高校生800円

モネ 連作の情景

印象派の巨匠として有名なクロード・モネが発表した、異なる角度・時間・季節を通して同じ場所やテーマを描いた「連作(シリーズ)」。本展覧会ではモネの「連作」に焦点を当て、作品を通して画家の生涯を辿ります。1874年の第1回印象派展から150周年の節目を迎えるこの機会に、世界各地から厳選したモネの代表作60点以上をぜひ堪能して。

【モネ 連作の情景】
期間:2023年10月20日(金)〜2024年1月28日(日)
料金:未定(2023年8月8日時点)

【上野の美術館】東京藝術大学大学美術館

東京藝術大学内の大学美術館ですが、実はその基盤となる芸術資料収集は大学開校以前から行われていました。「学生に役立つものを場所や年代を問わず収集する」という方針で、そのコレクション内容は美術作品のみにとどまらず、国宝・重要文化財、作家資料、楽器などの音楽資料、近代美術教育資料、東京藝術大学による成果物など、多岐にわたります。

名門・東京藝術大学の大学美術館

名門・東京藝術大学の大学美術館

また、東京藝術大学大学美術館は、上野にある本館・陳列館・正木記念館のほか、茨城県にある東京藝術大学取手校敷地内の取手館の、4施設からなります。いずれも展覧会の開催会期以外は閉館しているので、利用の際はご注意を。観覧料(入館料)や開館時間なども、開催中の展覧会にならう形になります。

本館には展示室のほかに、ホテルオークラ直営の学生食堂(カフェ)や画材店があります。本館ができる以前は収蔵品のメインギャラリーだった陳列館は、赤いタイル貼りの外装がレトロ。4つの施設はそれぞれ展示内容や様式が異なるため、それぞれ巡って比較してみるのも楽しいでしょう。

【東京藝術大学大学美術館の基本情報】
住所:東京都台東区上野公園12-8
時間:開催中の展覧会に準じる
定休:開催中の展覧会に準じる
公式サイト:東京藝術大学大学美術館
アクセス:
・JR「上野駅」公園口より徒歩10分
・東京メトロ千代田線「根津駅」1番出口より徒歩10分
・京成線「京成上野駅」正面口より徒歩15分
・東京メトロ日比谷線/銀座線「上野駅」7番出口より徒歩15分

2023年東京藝術大学大学美術館おすすめの展示

あなたのアートを誰に見せますか?

「アーティストと鑑賞者が共に作る展覧会」をコンセプトに、鑑賞体験の新たな可能性を探す展覧会。アーティスト自身が制作を通して向き合う、協働や連帯、外国人としての孤独、身体やセクシャリティへの固定概念、作品を見る人への「愛」についての思いをこめた作品を体験してみませんか。鑑賞者の意見を展示の中で視覚化する試みも。

【あなたのアートを誰に見せますか?】
期間:2023年8月8日(火)〜27日(日)
料金:無料
場所:東京藝術大学大学美術館 陳列館

【上野の美術館】横山大観記念館

日本画壇の第一人者・横山大観の終のすみかを、大観作品の展示会場として公開している横山大観記念館。絵と調和のとれた日本家屋の中、ガラスケースなしで展示される作品群は見応え抜群です。また、大観の画家ならではの工夫が凝らされた建物の構造や内装のデザインも、見どころの一つとなっています。

上野の都心部に位置する横山大観記念館

上野の都心部に位置する横山大観記念館

入館料は大人800円、中高生650円、小学生300円。館内での写真やビデオの撮影、飲食は禁止です。さらに、靴を脱いで移動することになるので、靴下を持っていきましょう。国の史跡および名勝である横山大観記念館に使用される木材やガラスは当時のまま。同じ素材はほぼ現存しないため、その希少性に配慮し行動しましょう。

大観がデザインした400坪余りの庭園では春の桜や秋の紅葉、客間からは四季折々の草木、2階の画室からは不忍池を見ることができます。大観と同じ景色を眺め、大観の作品制作の軌跡を辿ることで、より作品への造詣が深まるのではないでしょうか。

【横山大観記念館の基本情報】
住所:東京都台東区池之端1-4-24
時間:10:00〜16:00(最終入館〜15:30)
定休:月〜水曜(ほか展示替え期間中)
公式サイト:横山大観記念館
アクセス:
・東京メトロ千代田線「湯島駅」より徒歩7分
・東京メトロ銀座線「上野広小路駅」より徒歩12分
・JR「上野駅」またはJR「御徒町駅」より徒歩15分
・京成線「京成上野駅」より徒歩15分

2023年横山大観記念館おすすめの展示

「生々流転」誕生100周年記念展

2023年が、大観の代表作「生々流転」完成からちょうど100周年の節目であるのを記念し開催されます。「生々流転」は、万物の移り変わる姿を水の流れに例えた絵巻物で、国の重要文化財。現在は東京国立近代美術館に所蔵されています。そのため、記念館では本番さながらに描かれた「生々流転」未完本を展示。貴重な作品資料をぜひお見逃しなく。

【「生々流転」誕生100周年記念展】
期間:〜2023年9月24日(日)まで
料金:(入館料込み)大人800円、中高生650円、小学生300円

【上野の美術館】弥生美術館

明治期に活躍した挿絵画家・高畠華宵(たかばたけかしょう)作品を展示するため、弁護士・鹿野琢見(かのたくみ)によって1984(昭和59)年に設立された私立美術館。入館料は一般1000円、大学生・高校生900円、小中学生500円で、同じ建物内にある竹久夢二美術館も通しで見ることができます。

高畠華宵といえば、リアルな質感と線で縁取るイラスト的な要素を併せ持つ、ロマンチックな人物画が有名です。華宵は、美術教育を受けながら既存の日本画壇に属さず、日本文化と西洋文化が交じり合う独自の画風を確立。華宵によるモダンな装いの美人画や耽美な美少年画は人気を博し、大衆向け雑誌の挿絵として世に広まっていきました。

弥生美術館創立者である鹿野も、華宵の挿絵に魅了されたうちの一人。華宵の作品への思い入れの強さから、華宵本人との交流を経て作品の著作権を得、美術館を開設するに至りました。

現在、弥生美術館では常時50点の華宵作品を見られる他、明治末から戦後にかけて活躍した挿絵画家の作品を楽しむことができます。ロマンチックでありながら写実的でもある、独特の雰囲気を感じに、ぜひ足を運んでみては。

【弥生美術館の基本情報】
住所:東京都文京区弥生2-4-3
時間:10:00〜17:00(最終入館〜16:30)
定休:月曜、年末年始(ほか展示替え期間中)
公式サイト:弥生美術館・竹久夢二美術館
アクセス:
・地下鉄千代田線「根津駅」1番出口より徒歩7分
・地下鉄南北線「東大前駅」1番出口より徒歩7分
・JR「上野駅」公園口より徒歩25分

2023年弥生美術館おすすめの展示

「大正の夢 秘密の銘仙ものがたり」展

銘仙(めいせん)は、高級な絹織物には使用できない、規格外の絹糸で作る織物です。当初は売り物にならないとされ色も地味なものばかりでしたが、女学生たちが銘仙を着るようになるのをきっかけに、明治・大正期には大胆な色使いや柄の銘仙が流行。今なおアンティーク着物として人気を誇る銘仙を通して、100年前の女学生文化に触れる展示です。

【「大正の夢 秘密の銘仙ものがたり」展】
期間:2023年9月30日(土)~12月24日(日)
料金:(入館料込み)一般1000円、大学生・高校生900円、小中学生500円

【上野の美術館】竹久夢二美術館

弥生美術館に併設し、1990(平成2)年に開館した比較的新しい美術館です。弥生美術館と同様、主に弁護士・鹿野琢見が所蔵する詩人画家・竹久夢二(たけひさゆめじ)コレクションを展示しています。入館料は一般1000円、大学生・高校生900円、小中学生500円で、弥生美術館も通しで見ることができます。

弥生美術館と竹久夢二美術館

弥生美術館と竹久夢二美術館

明治〜昭和初期にかけて活躍した夢二の作品は多岐にわたりますが、特に「夢二式美人」と呼ばれる独特な雰囲気の美人画が有名です。夢二は雑誌や新聞への挿絵やコマ絵の寄稿を通し、画家活動を開始。生涯を通して、日本画・水彩画・油彩画・木版画、詩歌・童謡・デザインなど、幅広く制作を行い、多くの作品を残しました。その仕事ぶりは、現代のイラストレーター・グラフィックデザイナー・アートディレクターとも重なります。

竹久夢二美術館では、夢二が手がけた絵画作品をはじめ、夢二デザインをあしらった便箋や浴衣といった日用品の数々、約200~250点を常時展示しています。年4回ほど夢二にまつわる企画展も開催しているので、ぜひ足を運んでみては。

【竹久夢二美術館の基本情報】
住所:東京都文京区弥生2-4-2
時間:10:00〜17:00(最終入館〜16:30)
定休:月曜、年末年始(ほか展示替え期間中)
公式サイト:弥生美術館・竹久夢二美術館
アクセス:
・地下鉄千代田線「根津駅」1番出口より徒歩7分
・地下鉄南北線「東大前駅」1番出口より徒歩7分
・JR「上野駅」公園口より徒歩25分

2023年竹久夢二美術館おすすめの展示

明治・大正・昭和 レコードの時代と夢二の時代展

夢二の活躍した時代は、レコードが人気を博していました。「レコードの時代と夢二の時代展」では、当時の貴重なレコードを厳選して展示する他、夢二による楽譜表紙絵のデザインや時代風俗を描いた作品を展示し紹介します。展示を通して、当時の雰囲気を感じてみるのも良いかもしれません。

【明治・大正・昭和 レコードの時代と夢二の時代展】
期間:2023年9月30日(土)~12月24日(日)
料金:(入館料込み)一般1000円、大学生・高校生900円、小中学生500円

まとめ

上野の美術館について、各館の特徴や利用方法、おすすめの2023年の展示会情報を紹介しました。

無料で見られるコレクションも多く、散歩がてら訪れるのにもぴったり。興味のある美術館や展示会があったら、ぜひ足を運んでみてくださいね。


Text:Sakura Takahashi
Photo:PIXTA


参考:
上野観光連盟写真でひもとく街のなりたち|三井住友トラスト不動産上野地区|台東区ホームページ東京都美術館マティス展永遠の都ローマ展国立西洋美術館キュビスム展―美の革命上野の森美術館VOCA展2023|上野の森美術館Cygames展モネ 連作の情景東京藝術大学大学美術館あなたのアートを誰に見せますか?横山大観記念館「生々流転」誕生100周年記念展弥生美術館・竹久夢二美術館銘仙(めいせん)とは?産地ごとの特徴や歴史、着用シーンについてご紹介!|きものと(京都きもの市場)高畠華宵大正ロマン館夢二郷土美術館