東京で人気の初詣スポットをご紹介します。どの神社仏閣も歴史があり、パワースポットとしても人気のある場所です。
人気の神社やお寺ともなると、お正月はどこも混雑しており、場所によっては交通規制している場合もあるので、公共交通機関での参拝をおすすめします。
大晦日から三が日までの情報も載せていますので、ぜひ参考にしてください。
※本記事に掲載の情報は2023年12月時点のものです。諸事情により変更となる場合がありますので、お出かけの際は、各公式サイト等で最新情報をご確認ください
神田神社/神田明神
神田神社
神田・日本橋・秋葉原などの氏神様
正式名称は神田神社ですが、「神田明神(かんだみょうじん)」として親しまれています。御祭神は大己貴命(おおあなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、平将門命(たいらのまさかどのみこと)の三柱。
東京の中心、神田、日本橋、秋葉原、大手丸の内、旧神田市場、豊洲魚市場など108町会の氏神様として信仰されています。神田神社といえば、5月に行われる神田祭が有名。また、アニソン盆踊りで賑わう神田明神納涼祭りも近年話題です。
神田神社はお茶の水、秋葉原、末広町などいずれの駅からも10分かからずに行ける好立地。初詣は毎年30万人以上の参拝客で賑わいます。
元日は午前0時に開門するため、大晦日の23時ごろから混雑し始め、元日の早朝3時ごろには一旦落ち着きます。そして午前9時頃にはまた混雑します。商売繁盛や仕事運の御利益があるため、企業の年始参拝も多く、仕事始めの日も混雑する傾向にあります。
混雑を避けるなら、1月2日以降など、少しタイミングをずらすのがおすすめです。
神田神社(神田明神) 基本情報
●住所:東京都千代田区外神田2-16-2
●神札授与時間:
[12月31日]9:00〜18:00
[1月1日]0:00~21:45
[1月2日・3日]6:30~21:15
●公式サイト:江戸総鎮守 神田明神
●初詣案内ページ:令和六年 参拝案内
※編集部しらべ
日枝神社(ひえじんじゃ)
日枝神社
6月の山王祭で知られる永田町の神社
御祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)。御利益は厄除け、安産、縁結び、商売繁盛、社運隆昌。一般には「山王さん」の名で親しまれています。6月に行われる山王祭も有名です。
日枝神社の初詣は、三が日で約30万人ほどが見込まれています。最寄り駅は東京メトロの赤坂駅、溜息山王駅、国会議事堂前駅、赤坂見附駅です。いずれも10分かからずに行けます。
例年、正月三が日に夢御殿神楽所で行っている破魔矢の神楽ですが、2023年12月現在、改修工事を行なっているため、2024(令和6)年の正月は中止となります。
日枝神社 基本情報】
●住所:東京都千代田区永田町2丁目10番5号
●開閉門時間:
[1月1日]00:00〜18:00
[1月2日・3日]6:00〜18:00
●公式サイト:皇城の鎮 日枝神社
●初詣案内ページ:初詣/日枝神社
※編集部しらべ
湯島天満宮/湯島天神
湯島天満宮
合格祈願するならここ
御祭神は天之手力雄命(あめのたぢからおのみこと)と菅原道真(すがわらのみちざね)公。三が日で約25~30万人ほどの参拝が予想されます。最寄り駅は東京メトロ湯島駅、上野広小路駅、JR御徒町駅、都営地下鉄上野御徒町駅。いずれも駅から10分以内です。
御利益は学業成就、合格成就をはじめ、厄除け、縁結び、交通安全、商売繁盛、その他開運招福全般と幅広く、特に菅原道真公が御祭神であることから、合格祈願のために受験生の参詣者が多いです。
湯島天満宮(湯島天神) 基本情報
●住所:東京都文京区湯島3-30-1
●神符授与時間:
[12月31日]8:30〜18:00
[1月1日]00:00〜21:00
[1月2日・3日]8:00〜21:00
●公式サイト:湯島天神公式サイト
●初詣案内ページ:湯島天神初詣のご案内
※編集部しらべ
浅草寺
浅草寺
仲見世通りも楽しい東京名所
毎年大変多くの参拝客が訪れる浅草寺。大晦日から三が日にかけての参拝客数は約280万人。 関東の参拝者数ランキング5位以内に毎年入っています。浅草寺の御本尊は聖観音菩薩。ゆえに、浅草寺は「浅草観音」と呼ばれます。御利益は所願成就。つまりあらゆる願いが叶うとされています。
アクセスは東武スカイツリーライン、東京メトロ、つくばエクスプレス、都営地下鉄、各線の浅草駅より徒歩5分。三が日の間は入場規制区域があり、境内参拝順路の通りに参拝してください。
ちなみに、浅草寺のおみくじは凶が多いことで有名。時には友人同士や家族で凶が出ることも。ちょっとガッカリするかもしれませんが、案外いい思い出になりますよ。
浅草寺 基本情報
●住所:東京都台東区浅草2-3-1
●お堂開閉門時間:
[1月1日]0:00~20:30
[1月2日]6:30~19:30
[1月3日]6:30~19:00
※境内は24時間出入り可能
●公式サイト:聖観音宗 あさくさかんのん 浅草寺
●初詣案内ページ:初詣・ご祈祷札のご案内
※編集部しらべ
明治神宮
明治神宮
初詣の参拝者数日本一
明治神宮は、明治天皇と昭憲皇太后を御祭神とする神社です。初詣では例年三が日で300万人以上となり、日本一の参拝者数です。
小田急線参宮橋駅、JR原宿駅、東京メトロ明治神宮前駅、JR代々木駅、都営地下鉄代々木駅、東京メトロ北参道駅からそれぞれ明治神宮の入口まで徒歩5分以内と交通の便も良好。境内はとても広く、御社殿までそれぞれの入口から10分ほどかかります。
明治神宮には恋愛成就や、良縁に恵まれるなどの御利益があるとされています。ほかにも合格祈願や商売繁盛といった御利益も。東京都内有数のパワースポットとしても有名なため、普段から参拝者が多い神社です。
明治神宮 基本情報
●住所:東京都渋谷区代々木神園町1-1
●開閉門時間:
[12月31日]6:40〜0:00
[1月1日]0:00〜18:30
[1月2日・3日]6:40〜18:00
●公式サイト:明治神宮
●初詣案内ページ:初詣特集
※編集部しらべ
新宿花園神社
新宿花園神社
繁華街にたたずむ古社
新宿駅東口から徒歩約8分、新宿三丁目駅E2出口の正面。都会の真ん中にあり、そんなに大きな神社ではありませんが、徳川家康が江戸に入った1590年には既にあったといわれている大変歴史のある神社です。
御祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、受持神(うけもちのかみ)の三柱。花園神社は古くから「開運出世」「商売繁盛」といった御利益があるとされ、特に新宿で商売をする人々からの信仰が篤く、参拝に訪れる人が多数。花園神社の初詣の参拝者数は約8万人と発表されています。
新宿花園神社 基本情報
●住所:東京都新宿区新宿5-17-3
●開閉門時間:
[12月31日]終日
[1月1日]終日
[1月2日]終日
[1月3日]終日
※社務所受付時間は上記と異なります
●公式サイト:東京新宿鎮座 花園神社
●初詣案内ページ:-
※編集部しらべ
増上寺
増上寺と東京タワー
徳川家ゆかりの勝運のお寺
増上寺は、浄土宗の七大本山の一つで、御本尊は阿弥陀如来です。1590(天正18)年に徳川家の菩提寺として増上寺が選ばれ、1598(慶長3年)には、現在地に移転しました。御利益は「勝運」。
お正月には安国殿にご安置の秘仏「黒本尊阿弥陀如来」の御開帳もあります。この御本尊は徳川家康公の念持仏(※1)と伝えられ、家康公出陣の際も戦場まで持ち歩いたと伝えられています。
元日の午前0時から除夜の鐘が鳴らされます。御法主台下の1番鐘から順に、4人1組となって108つの鐘を鳴らして心身清浄を祈願するのですが、増上寺の除夜の鐘は一般の人も鳴らすことができます。12月初めより申し込みが始まっており、既に2024(令和6)年の分は鐘つき券は頒布終了となっています。
※1 念持仏(ねんじぶつ):日常的に身辺に置いたり携帯したりして、拝む仏などの像のこと
増上寺 基本情報
●住所:東京都港区芝公園4-7-35
●安国殿・境内札所時間:
[12月31日]22:00〜終夜
[1月1日]12月31日夜〜18:00
[1月2日・3日]9:00〜17:00
●公式サイト:大本山 増上寺
●初詣案内ページ:新年初詣のご案内
※編集部しらべ
亀戸天神社
晩春の亀戸天神社
2つの太鼓橋と藤で知られる神社
亀戸天神社の御祭神は菅原道真公です。本社にあたる九州太宰府天満宮に対して、東の宰府としてかつては「東宰府天満宮」と呼ばれていました。御利益はやはり学業成就。
例年の初詣の参拝者数は約15万人と言われています。参道には屋台も並びます。アクセスはJR亀戸駅から徒歩15分、JR、東京メトロ錦糸町駅から徒歩15分ほどです。
亀戸天神社 基本情報
●住所:東京都江東区亀戸3丁目6-1
●ご本殿開閉門時間:
[12月31日]6:00〜終夜
[1月1日]12月31日夜〜21:00
[1月2日]8:00〜19:30
[1月3日]8:00〜19:30
※境内は24時間入れます。参拝の状況により変更になる可能性あり
●公式サイト:亀戸天神社
●初詣案内ページ:-
※編集部しらべ
帝釈天題経寺
帝釈天題経寺
下町散歩が楽しい柴又の名所
〝寅さん〟でお馴染みの映画『男はつらいよ』の舞台として有名な葛飾区柴又にある柴又帝釈天です。正式には「帝釈天題経寺」と言い、日蓮宗のお寺です。
京成線の柴又駅が最寄り駅で、参道を通って徒歩3分。初詣は例年25万人ほどの人が参拝します。お正月は最も混雑する時期で、参道の飲食店は順番待ちの列ができるほど。
御利益は勝負運、厄除け、病気平癒などです。周囲は初詣の時期は交通規制もあるようなので注意しましょう。
帝釈天題経寺 基本情報
●住所:東京都葛飾区柴又7-10-3
●開閉門時間:
[12月31日]5:00〜終夜
[1月1日]12月31日夜〜20:00
[1月2日]9:00〜17:45
[1月3日]9:00〜17:45
●公式サイト:柴又帝釈天
●初詣案内ページ:-
※編集部しらべ
深大寺
深大寺の山門
自然豊かな境内と深大寺そばが名物
深大寺は天台宗のお寺で、東日本最古の国宝仏があり、また日本最大厄除大師のお寺でもあります。国宝仏は釈迦如来像で、白鳳期(飛鳥時代後期)の仏像の特徴を持ちます。保存状態がきわめてよく、貴重な存在です。
また、深大寺の秘仏である元三大師像(がんざんたいしぞう)は坐像ですが2m近い大きなもので、僧侶の姿をした古像としては日本最大です。元三大師が鬼の姿となって疫病神を退散したときの姿を描いたお札は、魔除け札として有名です。
また元三大師はおみくじの創始者としても知られ、深大寺のおみくじは凶が多いことで有名。深大寺の初詣には例年約20万人が訪れ、おみくじも人気です。深大寺といえば、「深大寺そば」も有名ですよね。参拝前後にはぜひご賞味ください。
深大寺 基本情報
●住所:東京都調布市深大寺元町5-15-1
●開閉門時間:
[12月31日]6:00〜終夜
[1月1日]12月31日夜〜20:00
[1月2日・3日]6:00〜20:00
●公式サイト:深大寺
●初詣案内ページ:令和6年 初詣
※編集部しらべ
おわりに
都心にはあまり神社やお寺がなさそうに思いますが、意外に歴史ある神社・お寺は多くあり、都心ど真ん中にも鎮座しています。
東京の中心部に位置する神社・お寺はもちろん、少し都心を外れても電車やバスなど、交通の便が良いので、アクセスは容易です。ぜひ2024年は今まで訪れたことのないところに初詣に行ってみてはいかがでしょう。2024年もいい年になりますように。
Text:Miki Omori Edit:Erika Nagumo
Photo(特記ないもの):PIXTA
参考:各社公式HP/コトバンクほか