龍宮窟とは?
龍宮窟の見どころは?
龍宮窟の現在は?立ち入り禁止・閉鎖情報
龍宮窟周辺でできるアクティビティ
アクセス
伊豆下田の周辺観光スポット
まとめ

静岡県伊豆半島の南、下田市に位置する「龍宮窟(りゅうぐうくつ)」。波の浸食作用によってできた洞窟で、直径50mほどの天窓があるのが特徴です。自然が作り出したとは思えない神秘的な洞窟ですが、とある絶景が見られることから愛のパワースポットとして、近年注目を集めている場所でもあります。

伊豆の下田は有名な白浜海水浴場や美しい海岸線、温泉、ホテル、グルメと常に人気の観光地。龍宮窟がある下田市の田牛(とうじ)は、穴場の観光スポットとしても知られています。

龍宮窟に隣接する田牛サンドスキー場では、スリル満点のサンドスキーを楽しむことができます。

今回は、そんな龍宮窟の見どころや周辺の情報を紹介していきます。

龍宮窟とは?

静岡県下田市に位置する「龍宮窟」。直径50mほどの大きな洞窟です。一般的な洞窟は、地下の空間に穴が空いているのを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし龍洞窟は天井部分にぽっかり穴が空いているのです。上には遊歩道があり、ぐるりと一周歩くことができます。

龍宮窟はどうやってできたの?

​波が海岸に打ちつけたことで崖が削られていき、洞窟ができることがあります。こうしてできる海の洞窟が「海食洞(かいしょくどう)」。龍宮窟は、海食洞の天井が一部崩れ、直径40~50メートルほどの天窓が開いたものです。伊豆には堂ヶ島などいくつかの天窓がありますが、龍宮窟の天窓はその中でも最大級の大きさを誇ります。

また特徴的なのは巨大な天窓だけではありません。伊豆半島の南部には太古の海底火山の噴出物が広く分布しています。龍宮窟の壁は、海底火山から噴出した黄褐色の火山れきによって美しい層を作り出しているのです。

龍宮窟の見どころは?

ハート形の洞窟

龍宮窟にあるハート形の岩場

龍宮窟にあるハート形の岩場

龍宮窟の見どころは、なんといっても「ハート型の洞窟」。洞窟を見下ろすと、綺麗なハート型の地形が出現します。上から覗かないと見ることができないこの景色は、特別な愛のパワースポットとして人気を集めたのです。

龍宮窟にある隠れハートを見つけよう

龍宮窟にあるハート形の岩場

龍宮窟にあるハート形の岩場

龍宮窟天窓までは遊歩道が整備され、自然に囲まれながらハイキング気分も味わえます。その道中に海を見渡せる場所があるのですが、実はそこから見える岩場にもハートが隠されているのです。少し見つけにくい場所になりますが、ぜひ探してみてください。

神秘的な龍宮窟の内部

龍宮窟内部からの白い砂浜とエメラルド色の海

龍宮窟内部からのエメラルド色の海

龍宮窟の見どころは、洞窟内部にも。階段を下り真っ暗な洞窟を抜けた先に、白い砂浜とエメラルドブルーの海が広がります。洞窟内に光が降り注ぐと、美しく幻想的な雰囲気に。上からも下からも絶景が楽しめるのは、龍宮窟ならではの魅力です。

龍宮窟の地層

龍宮窟の地層

外部と遮断された龍宮窟内部に響き渡るのは波の音だけ。夏でもひんやりとしたこの場所は、心も体もリラックスさせてくれます。洞窟内には石なども多く転がっており、足元が不安定なところもあるので歩きやすい靴で訪れるのがベストです。

龍宮窟の現在は?立ち入り禁止・閉鎖情報

龍宮窟の天窓は海食洞の天井の落盤ででき、その後何度も起こった落石によって広がってきました。

現在、落石等の危険があるため龍宮窟内の一部には入ることができません。

また、コロナ禍に行われていた龍宮窟の閉鎖は、現在解除されています。

龍宮窟周辺でできるアクティビティ

スリル満点のサンドボード

田牛サンドスキー場の風景

田牛サンドスキー場

龍宮窟のすぐ近く、遊歩道からも繋がっている田牛(とうじ)サンドスキー場は、無料でサンドスキーが楽しめる場所です。潮風に乗って吹き寄せられた砂が積み上がってできた天然のゲレンデ。傾斜が30度あり、滑り落ちる瞬間は海に突っ込んでいくようなスリルが味わえます。

サンドスキーに必要なソリは、近くにあるショップでレンタルすることもできます(有料)。合わせて、スノーボードに似たサンドボードも用意されているので、ぜひそちらにもチャレンジしてみてください。また、滑り落ちる際、舞い上がる砂から目を守るためにゴーグルがあると便利ですよ。

龍宮窟へのアクセス

最寄駅:前の浜(バス停)

東京駅からのアクセス

【東京駅】ー 東海道新幹線 / 名古屋方面
→【熱海駅】ー JR伊東線 / 伊東方面
→【伊東駅】ー 伊豆急行線 / 伊豆急下田方面
→【伊豆急下田駅】ー 路線バス・伊豆東海バス / 田牛行き
→【前の浜バス停】→ 徒歩(約3分)

静岡駅からのアクセス

【静岡駅】ー 東海道新幹線 / 東京方面
→【熱海駅】ー JR伊東線 / 伊東方面
→【伊東駅】ー 伊豆急行線 / 伊豆急下田方面
→【伊豆急下田駅】ー 路線バス・伊豆東海バス / 田牛行き
→【前の浜バス停】→ 徒歩(約3分)

富士山静岡空港からのアクセス

【富士山静岡空港】ー 連絡バス / 静岡駅行き
→ 【静岡駅】ー 東海道新幹線 / 東京方面
→【熱海駅】ー JR伊東線 / 伊東方面
→【伊東駅】ー 伊豆急行線 / 伊豆急下田方面
→【伊豆急下田駅】ー 路線バス・伊豆東海バス / 田牛行き
→【前の浜バス停】→ 徒歩(約3分)

車でのアクセス

伊豆急下田駅より車で約15分
国道136号線を南に下り、「田牛入口」を左へ入り田牛海水浴場方面へ

龍宮窟の駐車場情報

龍宮窟の駐車場:あり(15台程度・夏季有料・バス不可)

伊豆下田の周辺観光スポット

下田海中水族館

海上に浮かぶ「下田海中水族館」

海上に浮かぶ「下田海中水族館」

静岡県下田市に位置する「下田海中水族館」。天然の入り江を利用し、海上に浮かんでいるような形が特徴的な水族館です。館内では、伊豆の海の再現をテーマに魚類や無脊椎動物、海藻など50種10,000点もの生物が暮らしています。

イルカが観客の頭上を飛び越える「ワンダー・オーシャン」

イルカが観客の頭上を飛び越える「ワンダー・オーシャン」

下田海中水族館の見どころは、どこよりも身近で生き物たちを感じられること。伊豆の自然の海に設置されたメインステージで開催される海上イルカショー「ワンダー・オーシャン」では、イルカが観客の頭上を大きく飛び越える演出があります。他では味わえない近さと迫力を存分に楽しむことができるのです。

また、イルカと触れ合い一緒に泳ぐことができる「ふれあいの海」も人気のエリア。直接エサをあげたり、握手やジャンプなどの合図を出すことができ、トレーナーさんの気分になれます。イルカとダイビングやシュノーケルができるイベントもあるので、ぜひチェックしてみてください。

下田海中水族館 基本情報

住所:静岡県下田市3-22-31
営業時間:9:30~16:30
※季節によって異なる場合がありますので詳しくは公式サイトでご確認ください。
休館日:2023年12月12日(火)から12月15日(金)
料金:大人(中学生以上)2,400円/小人(4歳から小学生まで)1,200円
アクセス:
①伊豆急行線「伊豆急下田駅」よりタクシーで約5分
②伊豆急行線「伊豆急下田駅」より下田海中水族館行き乗車 約7分
公式サイト:下田海中水族館

寝姿山展望台

「伊豆三景」の一つと称される「寝姿山展望台」の眺望

「伊豆三景」の一つと称される「寝姿山展望台」の眺望

伊豆急下田駅から徒歩1分のロープウェイに乗車して行くことができる「寝姿山展望台」。伊豆七島や天城連山を見渡すことができる展望台からの景色は、「伊豆三景」と称されています。

寝姿山山頂には季節の花々を楽しめるお花見スポットや、縁結びで知られる「愛染明王堂(あいぜんみょうおうどう)」があり、見どころ盛りだくさん。2019年に新たにオープンしたカフェ「THE ROYAL HOUSE」は天然木や伝統工芸を使用した贅沢な空間で、お食事やデザートを堪能できます。

寝姿山展望台 基本情報

住所:静岡県下田市東本郷1-3-2
ロープウェイ営業時間:
【3月16日〜10月15日】8:45~17:00
【10月16日~3月15日】8:45~16:45
ロープウェイ料金:大人(中学生以上)1,500円/小学生 750円
アクセス:下田ロープウェイで約3分
公式サイト:下田ロープウェイ

何度も行きたくなる龍宮窟の景色

龍宮窟は、訪れる季節や時間帯、潮の満ち引きによって全く違う景色を見せてくれます。天窓付近にある木々の成長具合によっては、下からもハート形が見られるかもしれません。何度訪れても楽しめる龍宮窟に、足を運んでみてはいかがでしょうか。