1. 大地の芸術祭:次はいつ開催?
2. 開催される場所について
3. なぜ始まった?
4. どんな作品がある? 
「Tunnel of Light」マ・ヤンソン / MAD アーキテクツ
「最後の教室」クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン
「光の館」ジェームズ・タレル
「家の記憶」塩田千春
「脱皮する家」鞍掛純一+日本大学藝術学部彫刻コース有志
「明後日新聞社文化事業部」日比野克彦
5. 拠点施設
【十日町】越後妻有里山現代美術館 MonET
【松代】まつだい「農舞台」フィールドミュージアム
【十日町】鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館
【中里】磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館[SoKo]
【松代】奴奈川キャンパス
【松之山】越後松之山「森の学校」キョロロ
【津南】越後妻有「上郷クローブ座」
6. 大地の芸術祭:作品MAPと開催エリアへのアクセス
おわりに

3年に一度開催される、アートの祭典「大地の芸術祭 越後妻有(えちごつまり)アートトリエンナーレ」。2000年から始まった地域密着型の芸術祭で、2024年は第9回目の開催が決定しました。

会期は2024年7月13日(土)~11月10日(日)。全87日にわたり、国内外のアーティストによる作品が公開されます。

この記事では大地の芸術祭を楽しむための情報を紹介。代表的な作品や、拠点となる施設、ツアーなどについて解説します。

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TOP画像:「最後の教室」クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン(写真:T.Kuratani)

石川県 < 能登・輪島

トビアス・レーベルガー『Something Else is Possible』

【奥能登国際芸術祭2023】楽しみ方・回り方ガイド 2023年9月23日から11月12日まで開催される「奥能登国際芸術祭2023」。この記事では開催概要や、常設作品の一例、2023年の新作の一例、回り方のヒント、チケット情報、アクセス情報、オフィシャルツアーなどについて紹介します。

アート・音楽鑑賞

1. 大地の芸術祭:次はいつ開催?

2024年7月13日から第9回目開催

新潟県の山間エリア、越後妻有で3年に一度開催される芸術祭、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」。2000年に第1回が開催され、現在でも人気を誇る日本の地域芸術祭のパイオニアです。

コンセプトは、「人間は自然に内包される」。豪雪地帯でもある越後妻有の里山の暮らしのなかで根付いてきた文化や歴史を感じながら、アートを通じて地域を楽しむ芸術祭になっています。

なお、トリエンナーレの合間の年も約230点ある常設作品を公開し、さらに季節に合わせたイベントやツアーを行うプログラムを開催しています。

棚田(イリヤ&エミリア・カバコフ)

「棚田」イリヤ&エミリア・カバコフ(写真:Nakamura Osamu)

トリエンナーレ期間中は、約760㎢の広大な範囲に300点近い作品が展示され、作品を回りながら地域の人々と交流し、その土地の食を味わい、自然の美しさに圧倒される時を過ごすことができるでしょう。

この大地の芸術祭が、2024年7月13日(土)〜11月10日(日)に開催されます。

越後まつだい里山食堂

越後まつだい里山食堂(写真:Yanagi Ayumi)

2. 開催される場所について

雪とともに暮らしてきた里山地域

大地の芸術祭が開催される越後妻有は、十日町市と津南町で構成される新潟県南部のエリアです。東京から電車で約2時間、車で約3時間半ほどの場所にあります。

地域内は6エリアに分けられています。信濃川の東側で織物産業が中心となる十日町エリア、信濃川・清津川・釜川・七川に囲まれた中里エリア、信濃川の西側にある高さ50mの段丘上に広がる川西エリア、農業の中心となる松代エリア、日本三代薬湯の一つである松之山温泉のある松之山エリア、新潟県と長野県の県境に位置する津南エリアの6つです。どのエリアも里山文化の根付いた、積雪の多い地域です。

冬、雪がしんしんと降り積もる松之山

冬、雪がしんしんと降り積もる松之山。越後妻有の各地では、雪の壁が2m以上になることもしばしばです

3. なぜ始まった?

アートの力で交流人口の拡大を図った

大地の芸術祭の構想が始まったのは1994年。新潟県知事が提唱した広地域活性化政策「ニューにいがた里創プラン」に則り、アートによって地域の魅力を引き出し、交流人口の拡大などを図る10カ年計画「越後妻有アートネックレス整備構想」がスタートし、アドバイザーとして北川フラム氏に声がかかったのがきっかけです。

ジョセップ・マリア・マルティン「まつだい住民博物館」

「まつだい住民博物館」ジョセップ・マリア・マルティン(写真:Nakamura Osamu)

北川フラム氏は東京藝術大学卒業後アートディレクターとして活動しており、地域づくりの実践として「ファーレ立川アート計画」などを主催。現在では「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」「瀬戸内国際芸術祭」「北アルプス国際芸術祭」「奥能登国際芸術祭」の総合ディレクターとして活躍されています。

1994年当時はまだまだ地域型芸術祭の認知度が低く、地域に理解してもらうために数千回の説明会を行いながら説得を重ねていたそう。サポーター組織「こへび隊」とともに地道な努力を重ね、ついに第1回大地の芸術祭が2000年に開催されました。作品のよさや食の質の高さ、里山巡りの楽しさなどの口コミが広がり、地元を含めて16万人ほどの観客が訪れました。

○△□の塔と赤とんぼ(田中信太郎)

第1回からある作品のひとつ、「○△□の塔と赤とんぼ」田中信太郎(写真:Nakamura Osamu)

そこから3年おきにトリエンナーレ方式で開催され、2024年には第9回を迎えます。地域の人々の理解を広げながら徐々に展示場所・エリアを広げ、今や越後妻有に芸術祭はなくてはならないものになりました。トリエンナーレの会期外でもツアーやイベントが恒常的に開催されています。

本間純「森」

こちらも第1回からある作品です|「森」本間純

4. どんな作品がある? 

「Tunnel of Light」マ・ヤンソン / MAD アーキテクツ

Tunnel of Light(マ・ヤンソン 、MAD アーキテクツ)

「Tunnel of Light」マ・ヤンソン / MAD アーキテクツ(写真:Nakamura Osamu)

日本三大峡谷のひとつ、清津峡(きよつきょう)渓谷トンネルで展開される、大自然を体感できるアート作品。全長750mのトンネルを外界から遮断された潜水艦に見立て、外を望む潜望鏡として途中の見晴らし所と、終点のパノラマステーションで作品を展開しています。

終点のパノラマステーションは清津峡の景観を反転して映す「水盤鏡」が幻想的な眺めを作っており、美しい写真が撮れるスポットとして人気です。混雑時には行列になることもあります。

「最後の教室」クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン

最後の教室(クリスチャン・ボルタンスキー)

「最後の教室」クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン(写真:T.Kuratani)

旧東川小学校の教室や体育館を使った大規模なインスタレーション。「場」の記憶を建物の中に密度濃く、重く閉じ込めた作品になっています。

特に体育館内の作品は暗い環境に目が慣れてくると、とても美しく圧倒されることでしょう。「生と死」「不在と存在」をテーマとする作家の真髄を見ることができる作品です。

「光の館」ジェームズ・タレル

光の館(ジェームズ・タレル)

「光の館」ジェームズ・タレル

光の芸術家であるジェームズ・タレルによって制作された、泊まれるアート。実際に宿泊施設として稼働しており、宿泊者は滞在しながらドラマティックに光と空を体感することができます。

2階の和室は可動式の屋根がスライドして天井が開き、徐々に移り変わる空の光を楽しむことができます。浴場には光ファイバーによる照明が施されており、幻想的な光に包まれながら入浴できるのも楽しいポイント。目の錯覚を利用したライトプログラムも実施されており、タレルの世界観にどっぷり浸かれる施設です。

「家の記憶」塩田千春

家の記憶(塩田千春)

「家の記憶」塩田千春(写真:宮本武典+瀬野広美)

ベルリン在住の作家、塩田千春が2週間滞在し、古民家の中に黒い毛糸を縦横無尽に張り巡らせたインスタレーション作品。地元の人たちから「いらないけれども捨てられないもの」を集め、毛糸の中に編み込むことで空き家に流れる記憶を紡いでいる圧巻の作品です。

「脱皮する家」鞍掛純一+日本大学藝術学部彫刻コース有志

脱皮する家(鞍掛純一+日本大学藝術学部彫刻コース有志)

「脱皮する家」鞍掛純一+日本大学藝術学部彫刻コース有志(写真:Kawase Kazue)

時代の流れによって抜け殻になってしまった古民家を隅から隅まで彫刻刀で掘り、空家をアートとして脱皮・再生させた作品。完成までに2年半の月日をかけた、その姿に狂気と執念を感じられることでしょう。農家民宿として宿泊することも可能です。

「明後日新聞社文化事業部」日比野克彦

明後日新聞社文化事業部(日比野克彦)

「明後日新聞社文化事業部」日比野克彦(写真:Ishizuka Gentaro)

大地の芸術祭や地域情報を伝える新聞を200号以上発行してきた明後日新聞社の拠点。

東京藝術大学学長である日比野克彦(ひびの かつひこ)が全国各地で展開する「明後日朝顔プロジェクト」が生まれた作品であり、2003年から朝顔の種を通じて地域間の交流を繋いできました。アートが繋ぐコミュニティのあり方を感じることができます。

5. 拠点施設

【十日町】越後妻有里山現代美術館 MonET

越後妻有里山現代美術館 MonET

「越後妻有里山現代美術館MonET」原広司+アトリエ・ファイ建築研究所(写真:Kioku Keizo)

札幌ドーム、京都駅ビルなどを手がけた原広司(はら ひろし)+アトリエ・ファイ建築研究所が建築設計を手がけた美術館。中央の池と吹き抜けを回廊が囲む、求心力のある空間が特徴で、そこにレアンドロ・エルリッヒのアートが溶け込んでいます。

名和晃平(なわ こうへい)、目[mé]、中谷ミチコ、淺井裕介など日本の次世代作家の作品のほか、海外からイリヤ&エミリア・カバコフ、ニコラ・ダロなどの作品が常設展示されている、芸術祭を回る上では欠かせないスポットのひとつになっています。

【松代】まつだい「農舞台」フィールドミュージアム

まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」

「まつだい『農舞台』」MVRDV

まつだい「農舞台」から里山の頂上にある松代城までの間に約40のアート作品が点在するエリア一帯の総称。山間部の傾斜地に長い年月をかけて作られてきた棚田を中心とした、アート・食・農のフィールドミュージアムになっています。農舞台の施設内にはレストラン「越後まつだい里山食堂」があり、自慢の里山料理を楽しめることで人気です。

農舞台から松代城までは約2km。バスや徒歩でアートと自然を楽しみながら歩みを進めるのも魅力のひとつです。松代城では、各階で全く雰囲気の異なるアート作品が展示されているほか、展望台にもなっており絶景を楽しむことができます。

【十日町】鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館

鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館

「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」田島征三(写真:秋元 茂)

絵本作家として活躍している田島征三(たしま せいぞう)によって作られた空間絵本美術館。2005年に閉校した十日町市立真田小学校をリニューアルして2009年にオープンし、毎年4月下旬から11月までオープンしています。

体育館や教室の大きな空間を使って流木や木の実を使ったカラフルな常設展示が来場者をワクワクさせてくれるほか、企画展も開催されています。一室には空間絵本の余韻を楽しめるカフェ「Hachi Café」があり、素材にこだわったスイーツやドリンクを楽しめます。屋外にはビオトープが整備され、里山の生き物たちと触れ合うこともできます。

【中里】磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館[SoKo]

磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館[SoKo]

磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館[SoKo]

2015年に旧清津峡小学校の体育館をリニューアルし、「展示しながら、保管する」という新しい発想のもとスタートした美術館。

体育館では現代の大型彫刻作品を楽しめるほか、校舎棟では磯辺行久(いそべ ゆきひさ)から寄贈された数多くの作品を常設展示として紹介しています。芸術祭会期中には企画展が開催される予定です。

【松代】奴奈川キャンパス

奴奈川キャンパス

奴奈川キャンパス(写真:Nakamura Osamu)

2014年に閉校した奴奈川(ぬながわ)小学校を、地域の価値を実践的に学ぶ学校としてリニューアル。棚田に囲まれたグラウンドでは、大地の芸術祭から生まれた女子サッカーチーム「FC越後妻有」が練習をし、校舎内外には作品が展示されています。

地域の食材を使った料理提供や、セミナー、体操教室、イベントなども開催され、地域・世代・ジャンルを超えた多種多様な人たちの学び舎となっています。

【松之山】越後松之山「森の学校」キョロロ

越後松之山「森の学校」キョロロ

「越後松之山『森の学校』キョロロ」手塚貴晴+手塚由比(写真:Nakamura Osamu)

世界有数の豪雪地帯である里山の中にある小さな科学館。雪降る里山の生物多様性に関連した展示や豊富な体験プログラムで里山を楽しく体験し学ぶことができます。

周囲には、日本一美しいと言われるブナの林「美人林」や、森やため池が広がる約80ヘクタールの里山「キョロロの森」が広がっており、自然観察や体験学習、動植物の保全活動の場として活用されています。自然や昆虫に関連したアート作品も多数展示されています。

【津南】越後妻有「上郷クローブ座」

越後妻有「上郷クローブ座」

越後妻有「上郷クローブ座」(写真:Ishizuka Gentaro)

2012年に閉校した津南町立上郷(かみごう)中学校を改修し、2015 年に誕生したパフォーミング・アーツの拠点。体育館が劇場になっており、国内外から招聘した作家がアーティスト・イン・レジデンスで作品制作をした後に公演を実施しています。

校舎内にはアート作品が展示されているほか、レストランでは地元のお母さんたちがお芝居風に料理を提供する「上郷クローブ座レストラン」が上演されており、見て、食べて、体感できるコンテンツとして人気です。

6. 大地の芸術祭:作品MAPと開催エリアへのアクセス

本記事で紹介した作品・施設MAP


開催エリアへのアクセス

大地の芸術祭が開催される越後妻有への入口・拠点となる駅は、上越新幹線[越後湯沢駅]または、北越急行ほくほく線・JR飯山線[十日町駅]です。

《越後湯沢駅へのアクセス》
●東京方面から
 ……上越新幹線に乗車し[越後湯沢駅]下車

●大阪方面から①
 ……東海道新幹線に乗車し[東京駅]で乗り換え。上越新幹線に乗車し[越後湯沢駅]下車

●大阪方面から②
 ……飛行機に乗り[新潟空港]で降機。リムジンバスで[新潟駅]へ。上越新幹線に乗車し[越後湯沢駅]下車


《十日町駅へのアクセス》
●越後湯沢駅から
 ……北越急行ほくほく線に乗車し[十日町駅]下車

●飯山駅方面から
 ……JR飯山線に乗車し[十日町駅]下車

エリア内での移動手段

開催エリアは広大なので、いろいろな作品を巡りたい場合は、主要駅からレンタカーを利用するか、バスツアーに参加するのがおすすめです。

バスツアーの詳細は公式サイト内おすすめのツアーのページを確認してみましょう。

レンタカーの営業所は[越後湯沢駅]または[十日町駅]、その間の[六日町駅][塩沢駅]周辺にいくつかあります。

越後湯沢駅周辺のレンタカー

《楽天トラベル予約ページ》
駅レンタカー東日本 越後湯沢営業所
トヨタレンタカー 越後湯沢駅前
ニッポンレンタカー 越後湯沢
Jネットレンタカー 越後湯沢駅前店

十日町駅周辺のレンタカー

《楽天トラベル予約ページ》
トヨタレンタカー 十日町

《営業所公式ページ》
駅レンタカー 十日町営業所
美雪レンタカー
三洋自動車(株)|ロータス三洋自動車

六日町駅・塩沢駅周辺のレンタカー

《楽天トラベル予約ページ》
トヨタレンタカー 六日町 ※六日町駅から車で約5分(事前予約で送迎可)

《営業所公式ページ》
ニコニコレンタカー|南魚沼塩沢店 ※[塩沢駅]から徒歩約12分


このほかタクシーやレンタサイクル等の移動手段もあります。大地の芸術祭公式サイト内、越後妻有の巡り方も参考にしてみてください。

電車だけで楽しめるスポット

電車だけでアクセスできる施設もあります。たとえば「越後妻有里山現代美術館 MonET」は、北越急行ほくほく線・JR飯山線[十日町駅]から徒歩10分ほど。作品鑑賞のあとは併設の温泉施設「明石の湯」でのんびりしたり、駅周辺で十日町名物「へぎそば」をいただくのがおすすめです。

「まつだい『農舞台』フィールドミュージアム」は北越急行ほくほく線[まつだい駅]から徒歩1分。「農舞台」周辺の田んぼや林の中にも作品があり、里山散策を楽しみながら巡ることができます。土日を中心に運行するシャトルバスを利用したり頑張って歩けば「松代城」の作品も鑑賞できます。夏場は帽子・虫除けスプレーがあると快適ですよ。

ちなみに、[十日町駅]や[まつだい駅]までのアクセスに北越急行ほくほく線を使う場合、もし乗車する便が日曜のお昼どきの便なら、日本初のシアター・トレイン「ゆめぞら」に乗車できるかもしれません。ほくほく線は全線のうち約7割がトンネル。「ゆめぞら」は車内が暗くなるトンネル内走行区間を利用して、天井に映像プログラムを投映する列車です。

おわりに

3年に一度開催される「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」。開催地である越後妻有は、冬は深い雪、夏は濃い緑と田んぼの風景が広がる場所。これまでそうであったように、今も自然と人とがともに在る地です。

広大な里山エリアに作品が点在するので、はじめての訪れる際はどこから巡ればよいか迷うかもしれません。そんな場合はバスツアーに参加したり、電車でアクセスできる拠点施設を中心に巡るのがおすすめですよ。

豪雪地帯ならではの風景とアートが渾然一体となって存在する大地の芸術祭は、一度訪れるとその魅力にハマってしまうかも。

Text:牛込麻依/Erika Nagumo(6. 大地の芸術祭:作品MAPと開催エリアへのアクセス)
Edit:Erika Nagumo Photo(特記ないもの):PIXTA