中銀カプセルタワービル

中銀カプセルタワービルの外観

中銀カプセルタワービル

東京都東部、中央区に位置する「中銀(なかぎん)カプセルタワービル」。世界ではじめて実用化されたカプセル建築です。 不動産事業を展開する中銀グループが所有する分譲・賃貸ビルで、黒川紀章氏が設計し、1972年に竣工。13階建てA棟と11階建てB棟の2棟があり、1個当たり約4.5畳のカプセル140個をボルト4本で支えて宙に浮かせている構造です。レトロな埋め込み型テレビ、書類棚、デスクなどが1つの空間に詰め込まれ、まるでSF映画の宇宙船のよう。これは1960年代に黒川氏が提唱した建築思想「メタボリズム(新陳代謝)」に基づきて建てられたもので、国内よりも海外で評価されています。 現在では老朽化が著しく、備え付けの年代物の家電は使用できず、雨漏りも発生。ところが入居を希望する人が後を絶ちません。東京の一等地にしては格安の入居費用、また、レトロな空間に魅了されるようです。住まいとしての利用やセカンドハウス、また、リノベーションも自由におこなえるので趣味部屋として使われています。 また現在、この歴史的建築物を後世に残すべく、「中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト」が始動。予約することで内部を見学できるツアーも行われています。

基本情報

Address
〒104-0061
東京都中央区銀座8-16-10
Guide
【見学ツアー】
「中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト」HPより予約可能

アクセス

  • From汐留駅
    徒歩(約6分)
  • From新橋駅
    徒歩(約8分) 

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