1. 千葉・茨城の紅葉の見頃はいつ?
2. 千葉県の紅葉スポット
【千葉県市原市】日高邸跡(養老渓谷・梅ヶ瀬渓谷)
【千葉県大多喜町】筒森もみじ谷(養老渓谷)
【千葉県君津市】亀山湖
【千葉県成田市】成田山公園
【千葉県野田市】清水公園
【千葉県松戸市】本土寺
3.茨城県の紅葉スポット
【茨城県高萩市】汐見滝吊り橋(花貫渓谷)
【茨城県常陸太田市】竜神大吊橋(竜神峡)
【茨城県大子町】袋田の滝
【茨城県水戸市】茨城県立歴史館
【茨城県市】偕楽園
【茨城県行方市】西蓮寺の大イチョウ
おわりに

日本の紅葉は世界で一番美しい、と耳にしたことはありませんか。これには理由があります。

紅葉が見られるのは広葉落葉樹(広葉樹であり落葉樹)なのですが、世界的に広葉落葉樹の種類はヨーロッパで13種類、カナダで13種類にすぎないのです。

それが日本には26種類。つまり、紅葉する木の種類が圧倒的に多く、それだけ色の種類も多くバリエーションが豊富だということです。それが日本特有の風景と調和しているから日本の紅葉は美しいのですね。では2023年の、千葉・茨城の紅葉の美しさを紹介しましょう。

※本記事に掲載の情報は2023年11月時点のものです。諸事情により変更となる場合があるので、お出かけの際は各公式サイト・公式SNS等で最新情報をご確認ください

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1. 千葉・茨城の紅葉の見頃はいつ?

あっという間に季節が移って毎日の服装に戸惑う人も多いのではないでしょうか。それでも今年の秋は、予報としては全国的に高めの気温が予想されています。

2023年の紅葉の見頃は平年並みか平年より遅めになるという見込みです。千葉、茨城でも11月下旬から12月上旬、山間部では紅葉のピークが11月中旬から12月初旬の見込みです。

※参考:2023年紅葉・黄葉見頃予想(第3回)を発表(日本気象株式会社)/紅葉情報【2023】(ウェザーニュース)

2. 千葉県の紅葉スポット

【千葉県市原市】日高邸跡(養老渓谷・梅ヶ瀬渓谷)

日高邸跡(梅ヶ瀬渓谷)

日高邸跡(養老渓谷・梅ヶ瀬渓谷)(写真提供:[公社]千葉県観光物産協会)

紅葉の季節には3万5000人の人出で賑わう「養老渓谷」。文字通りの渓谷美がハイカーに人気で、渓谷の断崖は、冬にはつららの名所にもなります。この渓谷のハイライトは、紅葉で名高い「日高邸跡」。産業振興や私塾をひらき、「梅ヶ瀬」を命名した地域の偉人、日高誠實(ひだか のぶざね)翁の邸宅跡です。新緑と紅葉の季節にはここまで足を延ばして多くのハイカーが訪れます。近くには養老渓谷温泉郷もあります。
※台風による大雨の影響で、遊歩道の崩落や倒木が発生しているのでご注意ください。

【日高邸跡(梅ヶ瀬渓谷)】
●場所:千葉県市原市大久保939(ハイキングコース駐車場)ほか
●例年の紅葉見頃:11月下旬〜12月上旬
●ライトアップ:-
●関連サイト:市原市/梅ヶ瀬渓谷ハイキングコースのご案内

【千葉県大多喜町】筒森もみじ谷(養老渓谷)

筒森もみじ谷

筒森もみじ谷(養老渓谷)

前出・養老渓谷の屈指の紅葉の名所。付近には黄色いツリフネソウやナンバンギセルもたくさん咲いて一帯が見どころ満載。紅葉ファンには見逃せないスポットでしょう。なお養老渓谷を含む房総の紅葉は、関東地方ではもっとも遅くまで楽しめるといわれ、この付近では例年12月上旬まで盛期が続くとされます。なお筒森は「房総の小江戸」と称えられ、観光スポットとして知られてきました。

【筒森もみじ谷】
●場所:千葉県大多喜町筒森
●例年の紅葉見頃:11月下旬〜12月上旬
●ライトアップ:-
●関連サイト:大多喜町/筒森もみじ谷

【千葉県君津市】亀山湖

亀山湖

亀山湖(写真提供:[公社]千葉県観光物産協会)

亀山湖は10年の歳月をかけて完成したダム湖です。湖の入り組んだ複雑な地形にはいくつもの橋がかかっており、秋になると橋の上から湖畔周辺や渓谷のモミジやイチョウ、ナラ、クヌギなど紅葉を見渡せます。例年、11月中旬頃から色付き始め、12月上旬頃が紅葉の見頃となります。2023年11月18日~12月3日は「亀山オータムフェスティバル2023」が開催されます。

【亀山湖】
●場所:千葉県君津市亀山湖
●例年の紅葉見頃:11月中旬~12月上旬
●ライトアップ:-
●関連サイト:ちば観光ナビ/亀山湖

【千葉県成田市】成田山公園

成田山公園

成田山公園

東京ドーム3.5個分の広大な成田山公園は自然を生かした日本庭園になっており、園内は色とりどりの浮世絵のような景色をつくり出します。紅葉のピークとなる例年11月中旬からは「成田山公園紅葉まつり」が開催され、訪ねてきた国内外の客を迎えて茶室「赤松庵(せきしょうあん)」においてお菓子と抹茶がふるまわれ、池に浮かぶ「浮御堂(うきみどう)」で、箏(そう)などを使った演奏会もひらかれます。紅葉を楽しむ家族連れやカップルなど国際色豊かな雰囲気を醸しながらにぎわいます。

【成田山公園】
●場所:千葉県成田市成田1
●例年の紅葉見頃:11月中旬から下旬
●ライトアップ:-
●関連サイト:FEEL成田/成田山公園

【千葉県野田市】清水公園

清水公園の遊歩道

清水公園の遊歩道

清水公園は明治27年(1894年)に開園した、四季折々の景色が楽しめる自然公園です。秋が始まる頃、キャンプ場のケヤキが色づき始め、イチョウ、モミジが次々と紅葉していきます。およそ800本を数えるモミジが見頃を迎えると、散策路のもみじ谷は真紅のトンネルに変わります。目の前を覆いつくす一面の紅葉は圧巻といえます。園内に栽培されたコキアも人気を集める時期です。

【清水公園】
●場所:千葉県野田市清水906
●例年の紅葉見頃:10月中旬〜11月上旬
●ライトアップ:-
●関連サイト:野田市/清水公園

【千葉県松戸市】本土寺

本土寺の五重塔

本土寺の五重塔

初夏6月には約5万株のあじさいが境内を埋め尽くし、「あじさい寺」として知られる本土寺。同じお寺が11月には約1500本の紅葉の寺に生まれ変わります。門をくぐった五重塔や仁王門、回廊といった建造物も見事な景観で一見の価値があります。本土寺の「本土」とは本仏であるお釈迦様がお住まいになる国土を意味しています。

【本土寺】
●場所:千葉県松戸市平賀63
●例年の紅葉見頃:11月下旬~12月上旬
●ライトアップ:-
●関連サイト:ちば観光ナビ/長谷山 本土寺

3.茨城県の紅葉スポット

【茨城県高萩市】汐見滝吊り橋(花貫渓谷)

汐見滝吊り橋(花貫渓谷)

汐見滝吊り橋(花貫渓谷)

花貫渓谷は大小さまざまな淵と滝が連なり、四季折々の渓谷の自然を楽しむことができます。約60mの長さの汐見滝吊り橋からは、眼下に勢いよく流れ落ちる汐見滝の姿や小さな淵をぬって流れる花貫川の清流を眺めることが出来ます。2023年11月1日(水)から11月30日(木)は花貫渓谷紅葉まつりです。期間中にはライトアップを開催予定。

【汐見滝吊り橋(花貫渓谷)】
●場所:茨城県高萩市中戸川大能地区
●例年の紅葉見頃:11月中旬から11月下旬
●ライトアップ:11月11日(土)〜26日(日)
●関連サイト:観光いばらき/花貫渓谷

【茨城県常陸太田市】竜神大吊橋(竜神峡)

竜神大吊橋(竜神峡)

竜神大吊橋(竜神峡)

日本で最大規模の歩行者用吊橋375mの長さを誇る「竜神大吊橋」。長い年月をかけて周辺の地層を削って出来た峡谷に架けられ、茨城百景のひとつにも挙げられている鉄橋です。秋になると竜神峡の山並みは錦に彩られ、ひときわ輝きを増します。ダム湖から100mの空中散歩で奥久慈の紅葉の絶景を楽しみましょう。11月1日〜11月30日まで「第34回 竜神峡紅葉まつり」が開催されます。

【竜神大吊橋(竜神峡)】
●場所:茨城県常陸太田市天下野町2133-6
●例年の紅葉見頃:11月中旬〜11月下旬
●ライトアップ:-
●関連サイト:常陸太田市観光物産協会/常陸太田のジオパークの見どころ

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【茨城県大子町】袋田の滝

袋田の滝

袋田の滝

日本三名瀑のひとつに数えられる「袋田の滝」。高さ120m、幅73mの巨大な滝は四段になって流れ落ちることから「四度の滝」とも呼ばれています。滝の鑑賞には、袋田の滝トンネルを利用するといいですね。また対岸に渡る吊り橋の先には渓流散策コースがあり、秋には壮大な滝と紅葉のコラボレーションが味わえます。今年は例年にない暑さが続き、秋の訪れが遅れ、10月下旬ごろから色づき始めているようです。

【袋田の滝】
●場所:茨城県大子町袋田
●例年の紅葉見頃:11月上旬~11月中旬
●ライトアップ:-
●関連サイト:大子町/【国名勝】袋田の滝・生瀬滝

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【茨城県水戸市】茨城県立歴史館

茨城県立歴史館のイチョウ並木

茨城県立歴史館のイチョウ並木

茨城県立歴史館には美術工芸品、貴重な古文書が数多く収蔵されていますが、同時に水戸市を代表する紅葉スポットのひとつです。江戸期、明治期の建物が広い敷地内に展開され、それらを背景に約60本のイチョウ並木が目を楽しませてくれます。見頃の時期に合わせて「イチョウまつり」が開催され、夜にはイチョウ並木のライトアップも行われます

【茨城県立歴史館】
●場所:茨城県水戸市緑町2-1-15
●例年の紅葉見頃:11月中旬~11月下旬
●ライトアップ:-11月5日(土)~13日(日)の予定
●関連サイト:茨城県立歴史館/令和5年度 歴史館いちょうまつり 11月3日(金)~13日(月)

【茨城県水戸市】偕楽園

偕楽園

偕楽園(写真提供:偕楽園)

言わずと知れた日本三名園のひとつ。この秋はぜひ名園の紅葉を楽しみに出かけてみたいものです。園内にはたくさんの紅葉スポットがあり、静寂と美しさを共存させています。訪れた人は、「心が洗われる気がする」というのが大方の感想のようです。それとカメラ撮影を楽しみたい人には偕楽園ならではの楽しみがありますよ。なんと撮影エリアが広域となるのでマイカーでの移動も可能なのです。園内のあちこちにコインパーキングがありますから、お出かけ前に駐車場アプリのakippaを使って予約しておくといいですね。

【偕楽園】
●場所:茨城県水戸市見川 1-1251
●例年の紅葉見頃:11月中旬〜11月下旬
●ライトアップ:見頃の時期に実施の予定
●関連サイト:偕楽園

【茨城県行方市】西蓮寺の大イチョウ

西蓮寺の大イチョウ

西蓮寺の大イチョウ

国の重要文化財の「仁王門」で知られる西蓮寺は、普段は静かなお寺なのですが、境内の木々が色づき始めると県外から観光バスが乗りつける人気スポットになります。見どころは樹齢1000年の「大イチョウ」です。イチョウは2本あり、1号株、2号株と呼ばれています。境内にはモミジも植えられており、秋晴れの日は紅葉の黄色と赤、そして空の青というコントラストが楽しめて訪れた人たちの人気を集めています。

【西蓮寺の大イチョウ】
●場所:茨城県行方市西蓮寺504
●例年の紅葉見頃:11月下旬~12月上旬
●ライトアップ:-
●関連サイト:生方市教育委員会/西蓮寺の大イチョウ(県指定天然記念物)

おわりに

熱暑の夏、いつまでも寒くならない秋が続きましたが、ようやく晩秋らしく落ち着いてきました。バーベキューへ、紅葉の秋へ、ゆっくり変わっていくのが嬉しい季節です。

ところで「逆さ富士」はお馴染みですが、紅葉が季節のイベントとして定着した昨今では、「逆さ紅葉」という言葉も使われているようです。渓谷や静かな池などで水面に映る紅葉を見つけて楽しむという、この秋はそんなもみじ狩も試してみたいですね。

Text:丹澤次郎 Edit:Erika Nagumo
Photo(特記ないもの):PIXTA
参考:各自治体パンフレット