冬のアクティビティといえば、やはり一番に思い浮かぶのはスキーやスノーボードですが、他にもこの時期にしか体験できないアクティビティはたくさんあります。
今回ご紹介するのは「氷上ワカサギ釣り」。全面結氷した湖の上でワカサギ釣りができるのは、もちろん冬だけです。
群馬県赤城山にある赤城大沼は、氷上ワカサギ釣りの名所として知られ、例年1月から3月の下旬まで楽しめます。
赤城大沼について
群馬県の中央部、前橋市に位置する赤城大沼。赤城山の山頂にあるカルデラ湖の一つです。自然に囲まれたこの場所は四季を通じて賑わいを見せ、秋の紅葉シーズンには赤や黄色に染まった木々と湖の美しいコントラストが楽しめます。
ボートをこぎながら、のんびりと自然を満喫するのもおすすめです。
赤城大沼のワカサギ釣り
赤城大沼のワカサギ釣りは、釣りができる期間が長いのが特徴です。例年9月1日に解禁され、11月の下旬まではボート釣り、1月上旬から3月下旬までは氷上わかさぎ釣りが楽しめます。ボートや釣竿セット、テントなど、ワカサギ釣りに必要なものは全てレンタルが可能です。
レンタルは、湖畔にある旅館や売店で行っています。有名な青木旅館やグリーン荘、バンディ塩原など、いくつかお店があるので検討してみてください。
また、ライブカメラも設置されており、ネット上で確認することもできます。そして毎日、釣果も掲載されているので是非参考にしてみてくださいね。
ワカサギ釣りの料金
■釣りボート 1日3,000円(2名様まで)
■入漁料 年券(9月1日~翌年8月31日有効) 4,000円(証明写真1枚持参のこと)
1日券 700円
■釣竿セット(竿・仕掛け・餌付き)1日 1,000円
■氷穴あけドリル 1時間 1,000円
■テント 1日 お一人様用1,500円 お二人様用2,500円 お三人様用3,500円
氷上ワカサギ釣りのやり方
1. 道具の準備
まずは氷上ワカサギ釣りに必要な道具を揃えましょう。最低限必要なのが「釣り竿・仕掛け・エサ・穴あけドリル・イス」です。寒さに応じて、小型ストーブやテントがあると役に立ちます。もちろん、全てレンタルできるのでご安心を。
赤城湖に張られたカタツムリテント
こちらのテント、普通のテントとは少し形が違い、通称「カタツムリテント」と呼ばれています。ワカサギ釣り特有のテントで、人数に応じて大きさが異なります。風除けになるので、寒さをしのぐのに最適です。
2. 氷に穴をあける
穴あけの様子
釣るポイントに到着したら、まずは氷に穴をあけることから。斜めにならないように気をつけながらドリルを回します。最後の部分は一番硬いので、押し込むように回しましょう。
穴があいたら、穴に入っている細かい氷を取り出します。すくい網などで氷をしっかりと取り除いておきましょう。
3. 竿のセッティング
ワカサギ釣りでは30cmほどの小さな竿を使用します。仕掛けが小さいため、最初はエサ付けに苦労するかもしれませんが、数をこなすと慣れてきます。このエサですが、つけた後に3分の2程度を切り落とすのが、よく釣るコツです。
4. 糸を垂らして釣る
糸を垂らして待機
竿のセッティングが終わったら、いよいよワカサギ釣り開始です。まずは重りを底まで落とし、そこから少し巻き戻したところでアタリを待ちます。ワカサギ釣り用の竿にはゴムチューブがついており、ポイントが決まったら竿の先端に取り付けましょう。
誘い方は竿を上下に3度ほど動かして止める。アタリが来るまでこの動作の繰り返しです。長い時間釣れない場合は、少し場所を移動してみるといいかもしれません。
竿先に注目!
竿先が肝心
ワカサギはとても小さな魚なので、アタリを感じるのが難しいです。いつの間にか釣れていたなんてことも。手に揺れを感じた時には、すでにワカサギは逃げてしまっているともいわれています。
なので、アタリを待っている間は竿先が肝心です。少しでも不自然な動きをしていたら糸を引き上げましょう。
釣ったワカサギをその場でいただく
ワカサギの天ぷら
見事釣り上げたワカサギは、赤城大沼湖畔にある旅館や食事処で調理してもらうことができます(有料)。獲れたて、そして自ら釣り上げたワカサギの味は格別です。
注意事項
釣り券が必要
赤城大沼でワカサギ釣りをするには釣り券(700円)が必要です。湖畔にある旅館などで購入できます。
寒さ対策は万全に
冬の赤城山はマイナス20℃まで冷え込むこともあります。さらに「赤城おろし」と呼ばれる、この地特有の北風も吹き荒れるため、体感温度はさらに下がります。前橋市街地と比較しても、夏は7〜8度、冬は10〜15度気温が低いため、スキーウェアや防風ウェアなど、最善の防寒着を準備して防寒対策をしていきましょう。
小型ストーブの取り扱いには注意
カタツムリテントの中でストーブを使うと、外が氷点下であることを忘れてしまうほど快適な空間になります。しかし、狭い密室でストーブを使い続けると、テント内の酸素濃度が薄くなり一酸化炭素中毒になる恐れがあるので、適度に空気の入れ替えが必要です。
アクセス
最寄駅:赤城山ビジターセンター(バス停)
■ 東京駅からのアクセス
【東京駅】- 北陸新幹線 / 金沢方面
→【高崎駅】- JR両毛線 / 伊勢崎方面
→【前橋駅】- 路線バス・関東交通 / 富士見温泉行き
→【富士見温泉】- 路線バス・関東交通 / 赤城山ビジターセンター行き
→【赤城山ビジターセンター】
※土・日曜、祝日は前橋駅から直行バスあり
■ 羽田空港からのアクセス
【羽田空港駅】- 東京モノレール / 浜松町方面
→【浜松町駅】- JR山手線 / 上野方面
→【東京駅】- 北陸新幹線 / 金沢方面
→【高崎駅】- JR両毛線 / 伊勢崎方面
→【前橋駅】- 路線バス・関東交通 / 富士見温泉行き
→【富士見温泉】- 路線バス・関東交通 / 赤城山ビジターセンター行き
→【赤城山ビジターセンター】
※土・日曜、祝日は前橋駅から直行バスあり
■ 成田空港からのアクセス
【成田空港駅】 - 京成成田スカイアクセス線 / 京成上野方面
→【日暮里駅】- JR京浜東北線 / 大宮方面
→【大宮駅】- 北陸新幹線 / 金沢方面
→【高崎駅】- JR両毛線 / 伊勢崎方面
→【前橋駅】- 路線バス・関東交通 / 富士見温泉行き
→【富士見温泉】- 路線バス・関東交通 / 赤城山ビジターセンター行き
→【赤城山ビジターセンター】
※土・日曜、祝日は前橋駅から直行バスあり
冬しか味わえない絶景を
赤城大沼の氷上ワカサギ釣りは初心者でも安心して楽しめ、道具はすべてレンタルできるので、手ぶらで気軽に体験できます。さらに、周りは雪に包まれた白銀の世界が広がり、赤城おろしで雪が舞う光景は絶景。
ワカサギ釣りは早朝の方が釣れやすいため、湖畔にある旅館に宿泊していくのもおすすめです。このご時世ワカサギ釣りは今ぴったりのアクティビティなので、是非ワカサギ釣りにチャレンジしてみては。