沖縄本島中部の東シナ海に突き出た半島に位置する読谷村(よみたんそん)は、2014年に「日本一人口の多い村」として有名になりました。美しいビーチ、豊かな自然、そして伝統工芸の里として知られています。
世界遺産の「座喜味城跡」があり、やちむん(陶器)や琉球ガラスなどの工芸品が有名。特産品の「紅イモ」を使ったスイーツなども豊富です。
初めて訪れる人も、何度も足を運んだリピーターさんも、新たな発見と楽しみが待っています。
※本記事に掲載の情報は2024年4月時点のものです。諸事情により変更となる場合がありますので、お出かけの際は各公式サイト等で最新の情報をご確認ください
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【遊ぶ】ニライビーチ
ニライビーチ(写真提供:ホテル日航アリビラ)
読谷村営のニライビーチは、透明度の高い海とさらさらの白い砂浜が魅力のビーチです。
水平線まで広がる青い海はシュノーケリングやリーフトレイル、SUPなどに最適。遊泳設備が整っていて、屋外プール(ホテル日航アリビラ宿泊者限定)も完備されているので、大人から子どもまで楽しく遊べる人気スポットです。
ビーチでのんびり日光浴を楽しんだあとは、サンセットの素晴らしい景色を堪能してください。
ホテル日航アリビラでは2024年7月1日(月)から9月30日(月)まで、ガイドと一緒に干潮時の二ライビーチを歩くリーフトレイルのプログラムも要予約で実施(写真提供:ホテル日航アリビラ)
ニライビーチ
●住所:沖縄県読谷村儀間600
●アクセス:那覇空港から車で約70分(一般道経由)
●時間:4月~10月 9:00~18:00
※時期によって時間変更あり
●入場料:無料
●関連サイト:
ニライビーチ|ホテル日航アリビラ
ニライビーチ(村営)|読谷村観光協会
【体験する】RYUKYU GLASS WORKS 海風
吹きガラス体験ではグラス・一輪挿し・風鈴の中から好きなものを作ることができます(写真提供:RYUKYU GLASS WORKS 海風)
「RYUKYU GLASS WORKS 海風」は、沖縄の伝統工芸である琉球ガラスで、平和と芸術を愛する「沖縄の心」を広めたいという願いを込めて、2000年に設立されました。
ここでは東シナ海を一望できる美しいロケーションの中、吹きガラスでオリジナルデザインのグラスを作る体験(要予約)ができます。
また、工場直営のショップでは琉球ガラスの商品が購入可能。ここで製作された色鮮やかな琉球ガラスの商品は、すべて手づくり。沖縄の風土に培われた温もりが感じられます。立ち寄った際は、ぜひ直接、琉球ガラスの美しさを見てみてくださいね。
上段:外観と直営ショップ 左下:残波岬から望む夕日と海をイメージしたロックグラス「残波の夕日 GREEN FLASH」 右下:水中から見上げた海面をイメージしたロックグラス「海想 青」(写真提供:RYUKYU GLASS WORKS 海風)
RYUKYU GLASS WORKS 海風
●住所:沖縄県読谷村高志保915 Gala青い海内
●アクセス:那覇空港から車で約70分(一般道経由)
●時間:9:00~17:00
●定休日:不定休
●公式サイト:RYUKYU GLASS WORKS 海風
【体験する】壺屋焼 陶眞窯(とうしんがま)
読谷村にある「陶眞窯」は、沖縄の伝統工芸である壺屋焼(つぼややき)の窯元です。伝統を守りつつ、新しいものづくりにも積極的に取り組んでいます。皿や碗などのほか、泡盛用の酒器や酒壷、カップなどを製作しています。
ロクロや化粧掛け、釉掛けなど陶芸の作業風景を見学しながら、製作体験も可能(要予約)。ぜひ自分だけのやちむん作りに挑戦してみてくださいね。手作りの陶器は、読谷村を訪れた素敵な記念になりますよ。
壺屋焼 陶眞窯
●住所:沖縄県読谷村座喜味2898-4
●アクセス:那覇空港から車で約60分(一般道経由)
●時間:9:00~17:30
●定休日:日曜
●公式サイト:陶眞窯
※編集部しらべ
【食べる・くつろぐ】星野リゾート バンタカフェ
水平線を一望する半屋外のスペース「大屋根デッキ」(写真提供:星野リゾート バンタカフェ)
入り江に沿うように広がるバンタカフェ。水平線を望む崖の上、浜辺へと続く散策路の途中、植物に囲まれた岩陰など、海岸の地形を活かした4つのエリアがあり、約200席を有する国内最大級の海カフェです。
季節のイベントも開催されており、沖縄の自然やアート、工芸品などの文化を満喫できる日帰り施設としても知られています。
沖縄の風に包まれて、スイーツを味わいながらのんびり過ごすあなただけの特等席を体験してください。
左上:浜辺へと続く散策路にある「海辺のテラス」 右上:上空からのバンタカフェ全景。バンタとは沖縄の言葉で「崖」という意味 左下:沖縄伝統のお茶「ぶくぶく茶」からヒントを得た「ぶくぶくジュレソーダ」 右下:沖縄のソウルフード「ポークたまごおにぎり」やゴーヤがアクセントの「うちなーピザトースト」などフードメニューも充実(写真提供:星野リゾート バンタカフェ)
星野リゾート バンタカフェ
●住所:沖縄県読谷村儀間560
●アクセス:那覇空港から車で約70分(一般道経由)
●時間:10:00(土日祝は8:00)~日没の1時間後(L.O.日没時)
※4月27日~5月6日は毎日8:00~
※営業時間は都合により変更となる場合もあります
●公式サイト:星野リゾート バンタカフェ
【食べる・遊ぶ】おきなわポークビレッジ
レストランでいただける「紅豚ロースステーキ」(写真提供:おきなわポークビレッジ)
読谷村渡具知(とぐち)ビーチのすぐそばにある「おきなわポークビレッジ」は、目の前に広がる美しいビーチを見ながら、こだわりの紅豚を使った料理を堪能できる唯一無二の楽園です。
新鮮な紅あぐーや紅豚をレストランで味わうもよし、家族や仲間と一緒にビーチサイドBBQで味わうもよし。お土産で購入するもよし。ソーセージやハム・ベーコンなどオリジナル加工品もあります。
SUPやシュノーケルなどマリンアクティビティも楽しめる充実のスポット。沖縄の「海」と「豚」を思い切り満喫してください。
左上:BBQは、食材や機材を準備してもらえるので手ぶらでOK 左下:レストランでいただける「紅豚ちゃーがんじゅうそば」 右:食事の前後にはマリンアクティビティも楽しめます(写真提供:おきなわポークビレッジ)
おきなわポークビレッジ
●住所:沖縄県読谷村渡具知228
●アクセス:那覇空港から車で約60分(一般道経由)
●時間:
ショップ&レストラン……11:00~18:00(L.O.16:00)
BBQ……11:00〜21:00
マリンアクティビティ……9:00~18:00
●定休日:
ショップ&レストラン……水曜
BBQ……無休(12月31日〜1月3日は休み)
マリンアクティビティ・シャワー室……月曜
●公式サイト:おきなわポークビレッジ
【食べる】やちむん&カフェ 群青
壺屋焼の窯元「陶眞窯」に併設されたカフェ「やちむん&カフェ 群青」。「陶眞窯」で製作されたやちむんの展示販売はもちろん、そのやちむんの器で食事やドリンクを提供しています。
人気メニューは、シーサーの顔を模した石窯で焼かれるピザ。地元の島野菜がたっぷりのったアツアツの島野菜ピザはおすすめです。屋上にあるステージでは、沖縄民謡やジャズなどのライブやイベントが開催されることもあるそう。
やちむん&カフェ 群青
●住所:沖縄県読谷村座喜味2898-21
●アクセス:那覇空港から車で約70分(一般道経由)
●時間:10:00(ピザは11:00)~17:30(L.O.17:00)
●定休日:水曜
●公式サイト:やちむん&カフェ群青 公式サイト
※編集部しらべ
【買う】Okinawa Art Shop ゆんたん
普段使いの生活雑器を中心にしたラインナップ。伝統的な作品はもちろん、伝統的技法を守りつつ新たな観点でモダンにアレンジした若手作家の作品も扱っています(写真提供:Okinawa Art Shop ゆんたん)
見て・食べて・体験する五感で楽しむスポットとして人気の「Gala青い海」内にある「Okinawa Art Shop ゆんたん」は、やちむんや琉球ガラスをメインに、沖縄の伝統工芸品を販売しているショップです。
やちむんは、読谷村内だけでなく沖縄県内の多数の窯元の製品がそろう、読谷村最大の規模です。琉球ガラスは一点ものから普段使いしやすいものまで、多数扱っています。楽しみながら特別なお土産を探してくださいね。
やちむんもさまざまな絵柄、大きさ、形、質感、重さのものがありますよ(写真提供:Okinawa Art Shop ゆんたん)
Okinawa Art Shop ゆんたん
●住所:沖縄県読谷村高志保915-1 Gala青い海内
●アクセス:那覇空港から車で約70分(一般道経由)
●時間:9:30~18:00
●公式サイト:Okinawa Art Shop ゆんたん
【見る】陸上の珊瑚礁 さんご畑
「さんご畑」で育てられているサンゴたち(写真提供:さんご畑)
「陸上の珊瑚礁 さんご畑」は、サンゴの養殖施設で、サンゴの保全と育成に取り組んでいます。ここでは、サンゴの苗作り体験(株分け)をすることができ、体験を通してサンゴの生態や重要性について学べます。
美しい植物に囲まれた施設内では、さまざまな形や色をしたサンゴを間近で見ることができます。海とのつながりを感じることができ、沖縄の海を愛するすべての人にとって、意義深いスポットです。
左:サンゴの株分け体験のようす(体験参加は要問合せ) 右:水中は色とりどりのサンゴでいっぱい(写真提供:さんご畑)
陸上の珊瑚礁 さんご畑
●住所:沖縄県読谷村高志保923-1
●アクセス:那覇空港から車で約65分(一般道経由)
●時間:13:00~18:00(最終入場17:30)
●入場料:大人900円、学生600円、6~15歳300円、5歳以下無料
●定休日:水曜
●公式サイト:陸上の珊瑚礁 さんご畑
【見る】座喜味城跡(ざきみじょうあと)
座喜味城跡
世界遺産に登録されている座喜味城跡は、琉球王国時代の歴史を感じさせる場所です。
かつて琉球が戦乱の世だった「三山時代(14〜15世紀)」に活躍し琉球王国統一後の国の安定に尽力した名将・護佐丸(ごさまる)によって築かれました。美しい石積みや曲線が特徴的なこの城跡は、かつての王国の力と技術を今に伝えます。
城壁からの眺めを楽しみながら、沖縄の歴史と技術、自然との調和を感じることができる特別な場所です。
座喜味城跡
●住所:沖縄県読谷村座喜味708-6
●アクセス:那覇空港から車で約70分(一般道経由)
●時間:-
●関連サイト:座喜味城跡|読谷村観光協会
※編集部しらべ
【見る】残波岬灯台
残波岬灯台
残波岬灯台は、南西諸島随一の高さ約31mを誇る白亜の大型灯台で、残波岬の象徴的な存在です。周辺は沖縄海岸国定公園に指定されており、沖縄特有の隆起石灰岩の海蝕崖とサンゴ礁の変化に富んだ海岸線を見ることができます。
ここは、古来より航海の難所であったことから、航海の安全を祈る神の家があったといわれます。また、沖縄戦が始まった地であるという歴史的な背景もあります。
参観灯台のため展望台まで登ることが可能。雄大な自然の美しい景色が広がる、展望台からのパノラマビューはまさに絶景です。海風を受けながら、灯台までの散策を楽しんでください。
残波岬灯台
●住所:沖縄県読谷村宇座1861付近
●アクセス:那覇空港から車で約80分(一般道経由)
●灯台入場時間:
3月~9月……土日等9:30~17:30/平日9:30~16:30
10月~2月……9:30~16:30
(入場は参観終了時刻の20分前まで)
●灯台入場料:大人300円
●関連サイト:残波岬|読谷村観光協会
※編集部しらべ
紹介スポット一覧MAP
おわりに
紹介したスポットは読谷村の魅力を存分に感じられる場所ばかり。沖縄の自然、歴史、文化、そして人々の温かさを体験する忘れられない旅になるでしょう。
沖縄は一年中紫外線が強いので、訪れる際は日焼け対策が必須です。水分補給も忘れずに。読谷村での素敵な時間をお過ごしくださいね。
Text:kayo118 Edit:Erika Nagumo
Photo(特記ないもの):PIXTA