八戸の歴史
種差海岸
葦毛崎展望台
種差天然芝生地エリア
八戸の朝市① 陸奥湊駅前朝市
八戸の朝市② 館鼻岸壁朝市
八戸のご当地グルメ
八戸のイベント
アクセス
周辺情報

本州最北端に位置する青森県。その東沿岸部にある「八戸」は北日本の中心的な港町として発展してきました。漁獲量では全国7位(2017年度)を誇るほか、工業都市、温泉、そして地域の観光拠点としても活躍しています。

今回は、そんな八戸の歴史や見どころを紹介していきます。

八戸の歴史

八戸港に停泊する漁船

八戸港にはたくさんの漁船が

八戸の歴史は非常に長く、旧石器時代より人が生活していたといわれており、市内の遺跡からは当時の品々が多数見つかっています。

八戸発展の転機となったのが江戸時代。それまで盛岡藩の一部として支配されていた八戸でしたが、2代目藩主であった南部重直が後継を決める前に死んでしまいます。その結果、幕府の命を受け、重直の弟・重信が新たな藩主となり、盛岡藩から独立する形で「八戸藩」が作られたのです。

その当時から港湾として発展していた八戸でしたが、17世紀に入ってからさらにその勢いが加速します。その理由の一つは、江戸の土木屋・河村瑞賢が江戸と八戸を結ぶ航路を完成させたこと。

また、明治に入ってからはオランダ人土木技師のローウェンホルスト・ムルデルが主体となって港湾工事が行われ、より近代的な港として進化していきました。ムルデルは西洋の技術や文化を取り入れるために召集された「お雇い外国人」として日本に滞在していた人物です。

八戸から世界へ

八戸港に停泊するコンテナ船とウミネコ

八戸港に停泊するコンテナ船の姿も

八戸港では1935年の中国・大連との航路完成を機に、国際貿易が始まりました。その数年後には国の貿易港として指定を受け、韓国、アメリカとの航路が築かれました。今では東北地方の国際貿易を支える大切な場所です。

工業都市としての八戸

八戸の工業地帯の景観

八戸の工業地帯

漁業が町を支えてきた一面、貿易港でもあった八戸は工業都市としても発展してきました。そのため、海沿いには数多くの工場が立ち並んでいます。

八戸の工業地帯の夜景

八戸の工業地帯の夜景も有名です

圧巻は夜の工場。海に反射する工場は昼間とは全く違う、幻想的な表情をみせます。対岸から見るのも良いですが、1日に2回(11:50と17:50)屋形船が出ているのでそちらもご利用ください。

八戸の見どころ

八戸の観光で訪れたい観光スポットをご紹介します。

種差海岸

種差海岸

種差海岸

八戸の沿岸部は「種差(たねさし)海岸」と呼ばれています。海岸沿いには「みちのく潮風トレイル」というトレッキングロードが整備されており、雄大な海、緑豊かな自然の中を散策することができます。

葦毛崎展望台

葦毛崎展望台

葦毛崎展望台

鮫角灯台前にある「葦毛崎(あしげざき)展望台」。目の前には太平洋の大海原が広がっています。太平洋戦争の頃には日本軍が軍事施設としても使用していました。現在はみちのく潮風トレイルの人気スポットとして、多くの人が訪れています。

種差天然芝生地エリア

種差天然芝生地エリアの広々とした芝生

種差天然芝生地エリアの広々とした芝生は日向ぼっこにぴったり

種差海岸を抜けていくと、青々とした芝生が広がっています。ここが「種差天然芝生地エリア」です。なだらかに傾斜がかかっており、波のせせらぎを聞きながら日向ぼっこをすれば、ついつい眠気が。宮城県気仙沼まで続く「三陸復興国立公園」の一部として運営されています。

蕪島

「蕪島(かぶしま)」は種差海岸沿い、八戸線鮫駅のすぐ近くにあります。蕪「島」という名前の一方、現在は陸続きになっています。もともと実際に島ではあったのですが、第二次世界大戦中に日本軍によって海が埋め立てられ、海軍軍事施設が設置されていました。現在、その施設はもう使われていません。

蕪島のウミネコ

蕪島のウミネコ

春にやってくるウミネコ

毎年春になるとたくさんのウミネコが繁殖のために蕪島へやってきます。3〜4月頃に卵を産み、6月にヒナがかえってからは夏ごろまでを蕪島で過ごし、再び飛び立っていきます。大正時代には、貴重なウミネコ繁殖地として、国の天然記念物に指定されていました。

蕪島神社

蕪島神社の石段と鳥居

蕪島神社の石段

「蕪島神社」は1269年に建てられた、弁財天をまつる神社です。商売繁盛や子授け、海での安全にご利益があるとされています。

現在、蕪島神社は2015年に起きた火災の復興工事が行われています。そのため、一部エリアへの立ち入りができなくなっているのでご注意ください。(2019年12月頃までを予定)

八戸の朝市

八戸の朝市では新鮮な魚介類が楽しめるのはもちろん、現地の方とも交流ができるオススメの場所です。

市民の台所「陸奥湊駅前朝市」

市場のお母さんと新鮮な魚介類 新鮮な魚介類が並びます

八戸に来たら絶対に欠かせないのが朝市。陸奥湊駅のすぐそばで毎週月〜土曜日に開催されている「陸奥湊駅前朝市」は地元の方に長年愛されてきました。

なんと朝の3時から開かれ、その日水揚げされた新鮮な魚介類をその場で楽しめます。焼き魚やお刺身はもちろん、様々なお惣菜を組み合わせて自分好みの朝ご飯を作れるのが一番の魅力。「八戸の台所」で最高の1日をスタートしてみては。

館鼻岸壁朝市

館鼻岸壁朝市の出店と来場者

たくさんの人で賑わう館鼻岸壁朝市

もう一つ有名な市場が「館鼻岸壁(たてはながんぺき)朝市」です。日本最大級ともいわれており、バリエーション豊かな品々を扱う出店が軒を連ねます。普段は何もない場所なのですが、毎週日曜日になるとなんと300以上のお店が立ち並び、数万人もの人が集まります。

八戸の郷土料理

八戸に来たら、是非ご当地グルメを食べてみましょう。八戸せんべい汁と八戸のヤリイカをご紹介します。

八戸せんべい汁

八戸のせんべい汁

郷土料理のせんべい汁

「八戸せんべい汁」は、肉や魚、キノコなどのダシからとったスープに「南武せんべい」を入れて煮込んだ料理です。この南武せんべいはせんべい汁の時にしか使わないもので、小麦粉と塩を合わせて作られます。寒さが厳しい八戸ならではの鍋料理です。

イカの漁獲量日本一

新鮮な魚介類とヤリイカ

八戸のヤリイカ

八戸は全国随一のイカの水揚げ量を誇ります。なんと年間10万tものイカが獲られ、各地に届けられています。種類も豊富で、刺身や姿焼きなど、様々な食べ方が楽しめるのも特徴です。

八戸のイベント

八戸で開催されるイベントを紹介します。

八戸三社大祭

三社大祭の山車と笛を吹く人たち

三社大祭名物、圧巻の山車

「八戸三社大祭」は毎年4月に開催される、300年の歴史を誇るお祭りです。その発祥は悪天候や凶作に悩む八戸の人々が、天候の回復と豊作を神様に祈ったこととされており、その伝統が代々受け継がれてきました。

毎年新しく造られる山車が町を練り歩く様は迫力抜群。そのほかにも「法霊神楽」や「駒踊」といった伝統芸能を楽しむことができます。

八戸花火大会

八戸花火大会の様子

八戸花火大会

毎年約10万人が集まる「八戸花火大会」。90分間で5,000発もの花火が夜空に放たれます。朝市でも有名な館鼻漁港から打ち上げられるのですが、観覧席は打ち上げ台のすぐ近く。素敵な夏の思い出ができるはずです。年によって開催日時が変わるので、詳しくは公式サイトをチェックしてください。

八戸へのアクセス

最寄り駅:八戸駅

青森駅からのアクセス

青い森鉄道 / 八戸方面
→【八戸駅】車で約20分

青森空港からのアクセス

青森空港 連絡バス / 八戸方面
→【青森駅】
青い森鉄道 / 八戸方面
→【八戸駅】車で約20分

八戸の周辺情報