坊ちゃん列車

愛媛県北部の松山市内を走る「坊っちゃん列車」。伊予鉄道が運営するレトロな観光列車です。松山市駅・JR松山駅前・古町・大道街・道後温泉駅の5つの停留場から乗り降りすることができます。
「坊っちゃん列車」という呼び名は、夏目漱石の小説『坊ちゃん』で登場人物が利用したことに由来。車両がとても小型であることから、漱石は小説の中で「マッチ箱のような汽車」と表現しています。
1954年には列車の電化に伴い姿を消してしまいましたが、地元からの熱い声援を受け、2001年に復活。現在は環境に配慮し、石炭ではなくディーゼルエンジンを利用し運行を続けています。もくもくと吹き上げる煙は、水蒸気で再現しています。終点駅では、現在では珍しい手動での列車の回転シーンを見ることもできます。
周辺には、漱石ゆかりの地である道後温泉をはじめ、同時代の俳人の一人、正岡子規にまつわる観光地も点在しています。「坂の上の雲ミュージアム」や「子規記念博物館」、「子規堂」などにも足を運んでみてはいかがでしょうか。