山中渓

かつて宿場町や温泉街として栄えた、大阪府と和歌山県の県境そばに位置する地区。読み方は「やまなかだに」で、紀州街道の古い町並みや豊かな自然を生かした観光地として人気を集めます。
春になると山中渓一帯は満開の桜で彩られ、訪れる人々を魅了します。咲き誇る約1000本のソメイヨシノや山桜が山中川沿いに立ち並ぶ様子は圧巻。夜には桜のライトアップも行われ、大阪の夜桜名所として知られています。
夏の夜にはホタルが飛び交い、幻想的なひとときを楽しむことができます。ホタルの淡い光が川面に映り込む風景はまるで絵画のよう。ゲンジボタルとヒメボタルの2種類のホタルが見られるとあり、毎年6月中旬にはホタルの観賞会も開催されています。
大阪の市街地からさほど遠くはない距離で、本格的な登山気分を味わえるのも山中渓の魅力。JR「山中渓駅」を起点にしたハイキングでは、自然林が織りなす山の風景や高台からの眺望を楽しめます。大阪湾を一望できる「銀の峰ハイキングコース」と、峰を渡って和歌山県に向かう「雲山峰ハイキングコース」がおすすめです。
（公開日：2024/7/2　最終更新日：2024/7/2）