明治神宮御苑

明治神宮本殿の南側に位置する庭園。もとは大名屋敷の庭園でしたが、1903（明治36）年頃に明治天皇が昭憲皇太后のため庭園として整備し、現在の姿となりました。6月には見事な花菖蒲が見られることでも知られ、例年多くの人が足を運びます。
体が弱かった昭憲皇太后が運動がてら散歩を楽しめるようつくられた園内は、変化に富む地形のなかに回遊路や小建築が設けられています。都心にありながら「日本の原風景が残る」と称される通り、木々や草花に囲まれた明治神宮御苑は里山の風景を思い起こさせます。
昭憲皇太后のために植えられた花菖蒲は、今日まで大切に守られ続け、現在では約150種1500株以上もの花を咲かせる花菖蒲田となりました。紫・青・純白・ピンクなど色とりどりの花菖蒲は、明治神宮御苑の名物です。
自然豊かな明治神宮御苑では、花菖蒲のほかにも季節ごとにさまざまな動植物が訪れる人々の目を楽しませます。パワースポットとして人気の湧水「清正井」、野鳥の飛来する「南池」、南池のほとりにたたずむ「隔雲亭」など、見どころも多数。明治神宮の穴場スポットでもある明治神宮御苑で、歴史に思い馳せながら散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか。
（公開：2024/8/21　最終更新：2024/8/21）