サブカルチャーの街「下北沢」。オフィス街とも住宅街とも違う独特な雰囲気と独自のカルチャーが根付いた東京都西部の街。雑多なのに文化的で、どこか異国情緒すら漂う下北沢は、歩いているだけでも楽しいですよね。
今回紹介するのは、下北沢を代表するカルチャーである「古着」のお店。駅から近くラインナップが豊富で、古着がはじめての人に立ち寄りやすい、編集部おすすめの人気店9店を紹介します。
※この記事に掲載の情報は2019年8月時点のものです。諸事情により変更となる場合があるため、お出かけの際はご自身で最新の情報をご確認ください
※2024年7月、一部情報を更新しました
東洋百貨店
22のショップが集う! 古着初心者におすすめのスポット
「下北沢らしさ」を残す東洋百貨店
下北沢のシンボル的存在でもある「東洋百貨店」。下北沢駅東口から徒歩3分の場所に立つ施設です。「百貨店」とは言いつつも、その風貌はガレージの中に20店舗前後の小さな古着屋や雑貨屋などの店舗が集うショッピングモールのようなもの。電車の壁画が目印の、下北沢の名所です。
「シモキタ」ならではの景観を残す名ショップ
「サブカルチャーの街」をそのまま体現している名店
下北沢の雑多な雰囲気をそのまま映し出したような外観や内装、こじんまりとした休憩スペースが印象的。休憩スペースの壁を埋め尽くすように貼られた演劇やライブのポスター、外壁の電車の絵などはフォトスポットとしても人気です。
雑多な雰囲気が印象的な休憩スペース
2024年7月現在の店舗数は22店。ジャンルや価格帯の異なる古着屋や、ハンドメイドの雑貨店、ヴィンテージショップが集います。多彩な22店舗の中から自分の好きなジャンルや系統を探せることから、古着初心者の人にもおすすめ。若者の街・下北沢らしいスポットで、買い物をしながらその独特の雰囲気やスタッフとの会話を楽しんでみてはいかがでしょうか。
店舗一覧は休憩スペース横の壁に描かれている
オープン・クローズ時間、定休日は各店舗によって異なりますのでご注意を。ふらりと立ち寄った際に古着やアイテムなどの掘り出し物が見つかるかもしれません。
【東洋百貨店 基本情報】
●住所:東京都世田谷区北沢2-25-8
●時間:12:00(一部11:00)〜20:00 (一部21:00)
※店舗により異なる
●アクセス:下北沢駅東口より徒歩3分
●公式サイト:東洋百貨店
NEW YORK JOE EXCHANGE 下北沢店
一点モノに出合えるショップ
少し奥まった入り口を持つ「NEW YORK JOE EXCHANGE 下北沢店」
東洋百貨店から徒歩約3分の場所にある「NEW YORK JOE EXCHANGE 下北沢店」。
実はこのお店、かつて銭湯だった建物を改装してオープンした古着屋なんです。ネオンが輝く店内には、銭湯時代の面影を残すタイルの壁や床、頑丈な建具がそのまま残されており、店名も「入浴場」をもじってつけられたそう。おしゃれな芸能人も足繁く通うと噂される下北沢の古着屋の名店です。
バックヤードへと続く扉も銭湯時代のもの。内装を見ているだけでも楽しい
店内商品はすべて10,000円以下!
取り扱うアイテムのジャンルはさまざま。それもそのはず、展開する古着や小物たちは全てゲストが買取りで持ち込んだもの。年代やブランドにこだわらず幅広く買取りを行なっているため、店内にはサイズもジャンルも異なる古着や商品がずらりと並びます。色味もサイズもデザインも、どれも1点物。
ジャンルを問わず、多彩な古着が並ぶ
商品はブランド品にかかわらず、全て1万円以下というのも人気の理由のひとつ。
有名ブランドの商品であっても1万円以下で手に入るためか、掘り出し物を探しに毎日多くの人が来店します。ゲストから買い取ったアイテムが並ぶため、足を運ぶたびに陳列しているアイテムが異なります。
お気に入りの古着が見つかるかも
ちなみに、現金での買取りのほか、独自のトレード制度も導入。買取査定後にトレードで精算を希望すれば、買取りでお店に渡した商品の「店頭販売価格(査定額)」の60%相当分の店内商品と交換ができます。つまり、商品を買取りでお店に持っていけば、現金がなくても気に入った古着やアイテムとトレードできるということ。詳細はスタッフに訪ねてみてくださいね。
【NEW YORK JOE EXCHANGE 下北沢店 基本情報】
●住所:東京都世田谷区北沢3-26-4
●時間:12:00〜20:00
●アクセス:下北沢駅東口より徒歩5分
●公式サイト:NEW YORK JOE EXCHANGE
FLORIDA 下北沢店
トレンドをおさえた古着を高コスパで入手!
海外輸入の古着も多く扱う「FLORIDA 下北沢店」
「NEW YORK JOE EXCHANGE 下北沢店」から徒歩約3分の場所に立つのは、海外輸入の古着と店舗でゲストから買取した古着を取り扱う人気店「FLORIDA 下北沢店」。
緑のフラミンゴが描かれた木製の看板が目印で、階段を下った地下1階が店舗です。海外の中庭をイメージしたという店内は、天井を見上げると青空が広がります。
アイテムごとに整然と並ぶ古着たち
下北沢の古着屋といえば店内に雑然と古着が並ぶイメージがありますが、同店のレイアウトはすっきりとしていて古着屋初心者さんでも気になるアイテムが探しやすいですよ。ずらりと並ぶアイテムたちはトレンドやニーズをおさえたものばかりで、服だけでなく靴やアクセサリー類も豊富に揃っているのも魅力的です。
店内の古着とよく似合うアクセサリーも多数展開
ユニークな買取システム「コメージングチケット」
同店の魅力のひとつが、独特な買取システム「コメージングチケット」。買取でアイテムを持ち込んだら査定額を現金でそのまま受け取るのが一般的な買取システムですが、同店では現金のほかに「コメージングチケット」というチケットを選べます。コメージングチケットは、査定倍額分の店内に陳列している洋服もしくはお米と交換できるというユニークなもの。
チケットと交換できる白米
現金か、洋服か、米か。自分の好みに合わせて買取方法を選べます。
店内全品が半額に!「青空市」は見逃せない
FLORIDA 下北沢店では、毎月最終土・日曜の2日間、店内全品が半額になる「青空市」を開催。トレンド感のある古着たちがこの2日間は全て半額になるため、オープン時から多くのゲストで賑わいます。
店内アイテムが全て半額になる「青空市」
ただし、同店の価格設定はもともとかなりリーズナブルなため、青空市を待って購入に向かったらすでに売り切れていた……なんてことにも。気になるアイテムを見つけたら、ぜひその場で手に入れてくださいね。
【FLORIDA 下北沢店 基本情報】
●住所:東京都世田谷区北沢2-29-2 フェニキアビルB1F
●時間:
月〜金曜……12:00~21:00
土日祝……11:00〜21:00
●アクセス:下北沢駅東口より徒歩3分
●公式Instagram:古着屋フロリダ下北沢店
meadow by flamingo(メドウ バイ フラミンゴ)
ナチュラルカラーのアイテムがずらり
どんなコーデにも合わせやすいナチュラル、アース、モノトーンカラーの商品が並ぶ
アメカジやカラフルなヴィンテージものが多い下北沢の古着屋ですが、「meadow by flamingo」が取り扱うのはナチュラルカラーやアースカラー、モノトーンといった落ち着きのあるカラーのアイテムがメイン。「FLORIDA 下北沢店」から徒歩約1分の場所に位置しています。
葉っぱ型のタグがかわいらしいアクセサリー
「meadow」=「牧草地」を全体のテーマとし、幅広い年代にフィットするアメリカ、ヨーロッパのアイテムを厳選して買い付けているそう。洋服やアクセサリー、小物のほか、インテリアにぴったりなドライフラワーも販売しています。
おしゃれなドライフラワーも用意
オリジナルブランド「nomadism」も販売
同店では、オリジナルリメイクブランド「nomadism」のアイテムも店内の一角で販売しています。コンセプトは、「古着の持つ素材としての魅力」と「時代や歴史の拠点移動」を組み合わせること。ミリタリー、デニム、ニットの3つのジャンルを軸に「古着らしさ」を生かしたアイテムが揃っています。
シンプルなカラーの中に古着ならではの個性を忍ばせた「nomadism」
2017年に誕生したこのリメイクブランドは、系列店「フラミンゴ 原宿店」で店長を務めた飯田諒氏が手がけたもの。独学によるスタイリングとシルエットのバランスを重視した同ブランドのアイテムは、1枚でさらりと着こなせるものばかりです。
もちろんこちらもアースカラー、ナチュラルカラー、モノトーンが中心。ぜひ試着してそのシルエットや素材感を確かめてみてはいかがでしょうか。
【meadow by flamingo 基本情報】
●住所:東京都世田谷区北沢2-26-14 下北沢COOビル A号室
●時間:
月〜金曜……12:00〜21:00
土日祝……11:00〜21:00
●アクセス:下北沢駅東口より徒歩5分
●公式Instagram:meadow by flamingo
BIG TIME 下北沢
ヴィンテージアイテムがメンズ・レディースバランスよく揃う
下北沢をはじめ、高円寺、川越、仙台など全国に展開する古着の有名店。トップス、ボトムス、小物類がバランスよく揃っていて、立ち寄るたびに気になるアイテムが見つけられるショップです。
取り扱うアイテムは、アメリカ、ヨーロッパから中心に集められたヴィンテージアイテムやインポートアイテムたち。
下北沢店は2階建てになっていて、1階がメンズアイテムとレディースアイテム、2階がレディースアイテムのフロアになっています。
【BIG TIME 下北沢 基本情報】
●住所:東京都世田谷区北沢2-26-15
●時間:
月〜木曜……11:00~20:00
金〜日曜・祝日……11:00〜21:00
●アクセス:下北沢駅東口から徒歩5分
●公式Instagram:BIG TIME 下北沢
※編集部しらべ
Little Trip to Heaven
レトロでロマンチックなレディース物が多数
ブラウスやドレス、ワンピースを探している人には特におすすめのお店。大人なアンティークアイテムが揃います。
ヨーロッパ・アメリカから中心に集められたヴィンテージアイテムやインポートウェアのほか、アクセサリーや小物も取り扱っています。
Little Trip to Heavenのセレクトは、ガーリーに寄りすぎないけれど、女性的であり、エッジが効いていて絶妙。普段は中性的な服装が好き、という人も気になるアイテムが見つかるかも。
【Little Trip to Heaven 基本情報】
●住所:東京都世田谷区北沢2-26-19
●時間:
月〜木曜……11:00 - 20:00
金〜日曜・祝日……11:00~21:00
●アクセス:下北沢駅東口から徒歩3分
●公式Instagram:Little Trip to Heaven
※編集部しらべ
フラミンゴ 下北沢店
アメリカンレトロなアイテムならここ
「下北沢の古着屋といえば」な名店。下北沢のほかに、原宿や表参道、吉祥寺、京都など全国各地に店舗があり、前述の「FLORIDA 下北沢店」と同系列です。
アメリカから買い付けた古着を中心に扱っており、レトロな柄・色のアイテム、スポーティなアイテムが揃います。レトロなアメリカ雑貨にも注目です。
【フラミンゴ 下北沢店 基本情報】
●住所:東京都世田谷区北沢2-25-12リサビル1F
●時間:
月〜金曜……12:00~21:00
土日祝……11:00~ 21:00
●アクセス:下北沢駅東口から徒歩3分
●公式Instagram:古着屋フラミンゴ下北沢店
※編集部しらべ
MICMO(ミクモ)
お手頃価格でカジュアルアイテムをゲット
「カジュアルなテイストが好き」「古着ははじめて」という人におすすめなのがMICMO。
国内の古着がお手頃価格で揃います。下北沢にはMICMO1号店〜6号店まで6つの店舗があり、Tシャツ、シャツ、デニムなどを中心にラインナップ。
【MICMO 基本情報】
●住所:東京都世田谷区北沢2-26-21(下北沢1号店)
●時間:
月〜金曜……12:00〜20:00
土日祝……11:00〜20:00
●アクセス:下北沢駅東口から徒歩3分
●公式Instagram:MICMO
※編集部しらべ
原宿シカゴ 下北沢店
ビビット・ボーイッシュなアイテムが豊富
原宿に3店舗、吉祥寺、京都にも店舗を構える古着の人気店。下北沢店は1986年オープンの老舗で、下北沢駅から徒歩5分ほどの場所にあります。
日本やアメリカ、ヨーロッパの古着を扱っていて、カジュアル、スポーティーなテイストのメンズアイテムが多めです。ビビッドなカラーのアイテムも多数。
【原宿シカゴ 下北沢店 基本情報】
●住所:東京都世田谷区代沢5-32-5
●時間:11:00〜20:00
●アクセス:下北沢駅東口から徒歩5分
●公式Instagram:古着屋 原宿シカゴ
※編集部しらべ
スティックアウト
安さ圧倒的! 掘り出し物探しが楽しい
下北沢の古着屋の中でも特にお手頃価格のアイテムが揃うお店。1号店〜3号店までありますが、1号店は全アイテムが800円という驚異の価格。2号店も700円〜、3号店は100円〜で古着などがゲットできます。
Tシャツやシャツ、パンツのほか、アウターなど「こんなものまで800円?」と疑いたくなるアイテムも。掘り出し物を探すのが楽しいお店です。下北沢に立ち寄ったらとりあえずチェックする、という人も多いのでは。
1号店、2号店、3号店ともに2階にあるのでまっすぐ前を見て歩いていると見つけづらいかも。ビルの2階にある看板が目印になります。
【スティックアウト 基本情報】
●住所:東京都世田谷区北沢2-14-16 2F(1号店)
●時間:12:00〜20:00
●アクセス:下北沢駅東口から徒歩3分
●公式Instagram:古着屋 スティックアウト ALL800円ストアー
※編集部しらべ
紹介店舗一覧マップ
この記事で紹介している店舗一覧です。古着屋巡り散歩の参考にどうぞ。
おわりに
古着屋が取り扱うアイテムの中には一点ものも多く、お気に入りを探すと時間はあっという間に過ぎてしまいます。複数店舗を巡るなら、2〜3時間くらい時間を見ておくといいかも。
下北沢のお店は朝が遅く、夜遅くまで営業しているお店が多いのが特徴。古着屋も昼12時以降にオープンして、20時過ぎまで営業しているお店が多くあります。
午前中はゆっくりと過ごして、ランチのあと、夕方から夜にかけて古着を探しに行く、という休日の過ごし方はいかがでしょう。