標高2,612m!「千畳敷カール」とは?
駒ヶ岳ロープウェイに乗って千畳敷カールへ
冬にしか見られない千畳敷カールの絶景を楽しむ
雪景色だけじゃない!グルメも堪能
「ホテル千畳敷」のあったかグルメ
「2612Cafe」で雪解け水を使ったコーヒーをいただく
星空を見るなら泊まりたい「ホテル千畳敷」
千畳敷カールで冬ならではの絶景を味わおう
千畳敷カールのアクセス・駐車場情報

南信州駒ヶ根市の西側に位置する中央アルプス。木曽駒ケ岳や宝剣岳など、標高2,500mを超える山々が連なります。そして、その直下にあるのが「千畳敷(せんじょうじき)カール」。千畳敷カールといえば、夏の高山植物や秋の紅葉など、色鮮やかな山のイメージが強いかもしれません。しかし実は、冬にも絶景を楽しむことができるのです。

今回は、実際にロープウェーを使って、夏や秋とは違った冬ならではの千畳敷カールの絶景を紹介します。

標高2,612m!「千畳敷カール」とは?


初夏の千畳敷カール(写真提供:中央アルプス観光株式会社)

約2万年前に氷河によって浸食され、おわん型の地形となった千畳敷カール。畳を1,000枚並べたほどの広さがあることからこのような名前が付けられました。千畳敷カールの標高は2,612m、なんとスカイツリー4つ分以上の高さを誇るのです。


雪の積もった千畳敷カール

そんな千畳敷カールの最大の魅力は、四季折々で姿を変える大自然そのものが体験できること。年間に訪れる約20万人の登山客たちにその美しい景色で感動を与えています。春には絶景を眺めながらのスキーやスノーボード、夏にはさまざまな高山植物、秋には標高差で3段に分かれる紅葉、そして、冬には純白の雪の世界が広がります。

駒ヶ岳ロープウェイでいざ千畳敷カールへ


冬の千畳敷カールへ向かうロープウェイ(写真提供:中央アルプス観光株式会社)

標高2,612mという千畳敷カールの高山帯に気軽に行くことができるのは、ロープウェイのおかげ。冬の時期も運行している「駒ヶ岳ロープウェイ」を使えば、アルピニストでなくても冬の千畳敷カールへ足を踏み入れられます。

冬の千畳敷カールへ訪れる際は、気温が非常に低いため、ダウンジャケットやニット帽、手袋など、しっかりと防寒対策を。足元は濡れたり滑ったりしないよう、スノーブーツがおすすめです。スキーやスノーシュー体験をする場合は、スキーウェアなどを準備してください。登山でなければ特別な装備は必要ありません。

それでは早速、千畳敷カールの絶景を見にいきましょう。


ロープウェイ行きのバス乗り場は駐車場のすぐ横

今回は、中央アルプス観光株式会社の小林さんに案内していただきました。

まずは、駐車場がある「菅の台バスセンター」からバスに乗り込みます。マイカー規制がかかっているため、ロープウェイに乗る場合は必ずここでバスに乗り換えましょう。

ロープウェイ乗り場である「しらび平駅」まではバスで約30分。細い山道を登っていくバスの窓からは、透き通った綺麗な川や目の前に迫る山々を見ることもできます。

ちなみに、案内してくださった小林さんのおすすめは、一番前の左側の席。窓の外がよく見え、まるで崖の上を走っているようなスリルが味わえるそうです。

【バス運賃(往復料金)】 ※冬季は一時間間隔で運行
<JR駒ヶ根駅から(電車利用の場合)>
大人 2,100円 / 子ども 1,060円

<すずらん通りから(高速バス利用で駒ヶ根バスターミナル下車の場合)>
大人 2,100円 / 子ども 1,060円

<女体入口から(高速バス利用で駒ヶ根IC下車の場合)>
大人 1,920円 / 子ども 960円

<菅の台バスセンターから(マイカー利用の場合)>
大人 1,660円 / 子ども 840円

公式HP:中央アルプス 駒ヶ岳ロープウェイ

しらび平駅からロープウェイで標高2,612mの世界へ


「しらび平駅」ここからロープウェイに乗る

しらび平駅の標高はすでに1,662m。一気に気温が下がり、足元にも雪が。


ロープウェイに乗り込む

ここからはロープウェイで一気に千畳敷カールの千畳敷駅へと向かいます。

実はこのロープウェイ、しらび平駅から千畳敷駅までの高低差が950mと日本一。7分30秒という短時間で日本一の高低差をどんどん登っていきます。急な標高差に体がついていかず、高山病になることもあるそう。もし具合が悪くなったら、無理をせず、スタッフに声をかけましょう。

【ロープウェイ運賃】
往復:大人 2,540円 / 子ども 1,260円
片道:大人 1,370円 / 子ども 680円
※冬季は一時間間隔の運行
※訪日観光客は、パスポート提示でロープウェイチケットが20%オフに
公式HP:中央アルプス 駒ヶ岳ロープウェイ

冬にしか見られない千畳敷カールの絶景を楽しむ

いよいよ千畳敷駅に到着です。ここはすでに標高2,612m,、日本一高い場所にある駅です。

雰囲気はガラッと変わり、外は一面の雪景色。風の音だけが聞こえる静かな空間は、日常から切り離されたような気持ちにさせてくれます。目の前にそびえ立つ宝剣岳(ほうけんだけ)、眼下に広がる街並み、どこを見ても初めての光景ばかり。
それでは、冬ならではの千畳敷カールの絶景を見ていきましょう。

宝剣岳


千畳敷カールと宝剣岳(写真提供:中央アルプス観光株式会社)

黒い山肌と白い雪とのコントラストが綺麗な宝剣岳。そこに青空があわされば、芸術作品のような絶景が見られます。山の天気は変わりやすく、たった数分経つだけで空の色や雲の位置が変わり、さまざまな表情を見せてくれます。

霧氷


枯れ枝に花が咲いたように見える霧氷

千畳敷カールでは、雪で枯れ枝が白く覆われるほか、霧氷(むひょう)という霧などが樹木に付着する現象が見られることも。まるで白い小さな花が咲いたようで、美しいですね。

駒ヶ根市の街並み


千畳敷カールから見るふもと駒ヶ根市の街並み

千畳敷カールの東側に移動すれば、眼下には駒ヶ根の街が。ここに来ると、自分がどれほど高い場所にいるのかを実感できます。晴れている日には奥の山もはっきり見え、開放感を味わえます。

ちょうどロープウェイが登ってくる時間を狙えば、雪山に浮かんでいるようなロープウェイの姿も見られます。1時間ごとの貴重なシャッターチャンスを逃さないようにしましょう。

期間限定!スノーシュー体験で千畳敷カールを歩く


雪の上を歩くことができるスノーシュー(写真提供:中央アルプス観光株式会社)

また、冬季は期間限定で貴重な体験ができます。それが、スノーシュー体験です。

普段は高山植物があって踏み込むことができない千畳敷カールですが、雪が積もる冬の間はその上を歩くことができます。しかし、これは雪崩の心配がないほんの少しの期間だけ。雪が積もり始めた12月~1月と、降雪が落ち着く春に実施されます。千畳敷カールの積雪量や気候で実施期間も変わるため、詳細はHPをチェックしてください。参加する際は、スキーウェア着用を忘れずに。

ロープウェイ乗り場のしらび平駅周辺でも、スノーシュー体験が実施されます。雪に覆われた林の中を歩く体験、こちらもぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

【スノーシュー体験】
スノーシューをレンタルして、普段は立ち入ることのできない場所を散策します。対象は小学生以上。

実施場所:千畳敷カール:2021年12月末から1月中旬頃まで・春にも実施予定
料金:1人1,000円 / 1時間(スノーシュー、ストック、ブーツレンタル)
※保険加入の場合はプラス200円
受付時間:10:00~14:00
公式HP:中央アルプス 駒ヶ岳ロープウェイ

夜には満点の星空が広がる


千畳敷カールと星空(写真提供:中央アルプス観光株式会社)

さて、千畳敷カールは夜にも絶景が見られます。それが、星空です。

夏でも綺麗な星空を楽しむことができますが、本当におすすめしたいシーズンは冬。空気が澄んでいて、小さな星までしっかりと見ることができるんです。さらに千畳敷カールは、周辺に灯りや音がないため、星空を鑑賞するには絶好のスポット。夜空に瞬く3,000個もの星を見ることができます。


天の川も見られる(写真提供:中央アルプス観光株式会社)

新月の日とその前後にはイベントも開催。星空撮影会や鑑賞会など、講師の方を招いてじっくりと星空を堪能できます。3月下旬までの冬季限定イベントに、参加してみてはいかがでしょうか。

【冬の2612体験「星空体験」】
講師の先生やスタッフとともに、星空の撮影会や鑑賞会を実施。ホテルの宿泊と食事がセットになったプラン(事前予約が必要)。

料金:講師により異なる(日岐先生、宮島先生が講師の日程:15,000円 / スタッフが講師の日程:13,000円)
※いずれも1泊2食・体験参加費込み
※バス・ロープウェイの料金は別途必要
※一人での参加の場合別途1,000円必要
実施日:2021年3月下旬までの新月の夜とその前後予定

雪景色だけじゃない!グルメも堪能

千畳敷カールのロープウェイの発着地点である千畳敷駅は、ホテルやカフェが入った、一体型の大きな施設。「2612Cafe」をはじめ、「ホテル千畳敷」や売店などが同じ建物に入っています。ホテル千畳敷の客室と浴場以外はすべて1階にあり、気軽に行き来できます。


手前には売店、奥には「2612Cafe」


売店の反対側に、ホテルのフロントとレストランへの入口がある

売店では、千畳敷カールの標高である「2612」のロゴが入った限定グッズのほか、お菓子やお酒などオリジナル商品も。千畳敷カールのお土産購入に、散策後に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。


千畳敷の名前がついたお酒やグッズも

「ホテル千畳敷」のあったかグルメ

冬の千畳敷カールで絶景を楽しんだ後は、体を温める長野県ならではのグルメを楽しんでみてはいかがでしょうか。

おすすめは、「ホテル千畳敷」のレストラン。宿泊客でなくても利用することができるレストランで、始めに席を決めてから、レジで注文と会計を済ませると、席まで食事を運んできてくれるシステムになっています。


「あったかきのこ汁と信州五平餅セット」(980円)

今回いただいた「あったかきのこ汁と信州五平餅セット」は、長野県で採れた旬のキノコと、甘辛ダレをたっぷりつけた五平餅をいただけるセット。五平餅とは、長野県のほか愛知県や静岡県でも食べられている郷土料理。甘じょっぱいタレがクセになる、おやつにぴったりな一品です。

きのこ汁はコンロに火をつけて鍋のまま提供されるので、最後までアツアツをいただけますよ。

ほか、駒ヶ根名物のソースカツ丼や、団体向けのふるさと御膳などもあります。

「2612Cafe」で雪解け水を使ったコーヒーをいただく


「2612Cafe」カウンター。ここにしかないメニューも

2612Cafeでは、カフェメニューでほっと一息。

おすすめの「2612プレミアムコーヒー」は、中央アルプスの雪解け水を使って淹れたコーヒー。苦味をしっかりと味わうことができる一杯です。

星空を見るなら泊まりたい「ホテル千畳敷」


冬のホテル千畳敷(写真提供:中央アルプス観光株式会社)

ホテル千畳敷は、日本一高い場所に立つホテル。


一般客室。窓からは千畳敷カールの雪景色が見える

客室は全室和室で、バス・トイレは共同。うち2室は、バス・トイレ付きの特別室です。どの部屋からも外の景色を見ることができるので、温かい部屋の中で冬の千畳敷カールの絶景を楽しめます。

ホテルの大浴場は高山の清水を使用。宿泊者向けにWi-Fiも完備されています。

千畳敷カールで冬ならではの絶景を味わおう

千畳敷カールは、2,500mを超える高山帯に冬に訪れることのできる珍しい場所。しかも、登山ではなくロープウェイで誰でも気軽に行くことができる、そんな魅力的な場所は、全国見渡しても珍しいものです。

夏や秋に千畳敷カールに訪れたことがあるという人も、ぜひ冬の絶景を楽しみに訪れてみてください。冷たい空気と純白の世界に包まれ、体の中が洗われるような気持ちになりますよ。

千畳敷カールのアクセス・駐車場情報


菅の台バスセンター駐車場

<菅の台バスセンター駐車場>
料金:普通自動車 800円(24時間) / バイク 200円(1回)
営業時間:24時間

<菅のバスセンターまでのアクセス>
・JR駒ヶ根駅から車で約10分
・駒ヶ根ICから車で約3分