長野県飯山市「かまくらの里」はどんなところ?
見て!遊んで!食べて!かまくらの里でできること
1. かまくらの絶景
2. かまくらの中で過ごす
3. かまくらの中でいただくあったかグルメ
4. 雪を楽しむアクティビティ
アクセス
まとめ

雪を使って作る大きな「かまくら」を見たことはありますか?ドーム型に雪を成型して作られるかまくらは、中に入って座る大きさを作るのは一苦労。雪国生まれの人でも、「かまくらの中で鍋を食べたことがある!」という貴重な経験をしたことがある人は少ないのではないでしょうか?

そんな憧れのかまくら体験ができるのが、今回紹介する長野県飯山の「かまくらの里」。大きなかまくらがずらりと並び、中で食事を楽しむこともできるのです! 今回は、毎年冬の約1カ月間だけ現れる、飯山の絶景「かまくらの里」での楽しみ方を紹介します。

(メイン写真提供:かまくら応援隊)

※この記事は2020年の体験レポートです

長野県飯山市「かまくらの里」はどんなところ?

かまくらの里があるのは、長野県の最北部にある飯山市。新潟県との県境に位置する飯山市信濃平は、豪雪地帯としても知られています。例年、冬の間は常に2mほどの積雪があるエリアです。


大きなかまくらが並ぶ「かまくらの里」

かまくらの里は、飯山市に1月下旬~2月下旬までの間オープンする期間限定のスポット。15~20基の大きなかまくらが並び、その中で食事をしたり、周辺でアクティビティを楽しんだりすることができます。このエリアに広がっていたあるスキー場が閉鎖することになり、「何かしなければ」と地元の人々が立ち上がりスタートしたそうです。

かまくらが並ぶ場所は、田んぼなどの農地。雪に覆われてしまう農地を、冬の間はかまくらの里として活用しています。運営しているのは農家さんや定年退職した地元の方々。「かまくら応援隊」という名前で活動しています。

2020年は、かまくらの里が始まってから記念すべき20周年の年。しかし、暖冬の影響で記録的な雪不足となってしまいました。かまくら応援隊も「こんなに雪がないのは初めて」と言うほど。


かまくらの里向かいの田んぼ

例年なら写真にある建物が埋もれるくらいの雪が積もっているはず。しかし、2020年2月上旬という真冬に訪れても、道路には一切雪が積もっていません。そんな雪不足の中でも、かまくらの里をオープンするため近くの山から雪を運んでかまくら作りをしているそう。何台ものトラックが往復してゆきを運んでいる姿が見られました。

※2月上旬に取材をおこなった際は雪が少なかったものの、その数日後に雪が降り、ようやく例年の飯山の風景に近づいてきています。

見て!遊んで!食べて!かまくらの里でできること


かまくらの里でできることとは

かまくらの里では何ができるのでしょうか?かまくらの里の魅力や楽しみ方を、それぞれ紹介していきます。

1. かまくらの絶景

かまくらの里に訪れたらまず、雪景色の中に綺麗に並ぶかまくらたちの絶景を楽しみましょう。広大な敷地に、大人の背より大きなかまくらが15~20基並んでいます。


例年の雪深いかまくらの里(写真提供:かまくら応援隊)

ちなみにこちらは、例年のかまくらの里の様子。本来ならこのようにあたり一面が真っ白になるそうです。奥の山にも雪が積もり、まさに雪国!という風景。かまくらと山の白、そして空の青とのコントラストが美しいです。


ミニかまくら

会場の真ん中には、かわいいミニかまくらが通路を作るようにたくさん並んでいます。夜にはこのかまくらたちが明かりを灯して道を作るのです。


かまくら神社の鳥居

ミニかまくらが並ぶ奥には、白い雪景色の中にひと際目立つ赤色の鳥居が立ちます。そして、鳥居をくぐった先のかまくらの中には神社が。この時期だけ祀られる「かまくら神社」です。

神社の隣にある四角い雪の塊は、雪像の元。学生ボランティアの手によって、ステキな雪像が作られるそうです。毎年2月の第2土・日曜に行われる「かまくら祭り」に登場しますよ。

かまくら祭りでは、花火の打ち上げをはじめさまざまなイベントが行われます。同日には「いいやま雪まつり」も開催。飯山市各所で、雪にちなんだイベントが行われる楽しい2日間です。

幻想的な景色が広がる夜の「かまくらの里」


夜のかまくらの里

かまくらの里のお楽しみは昼だけではありません。夜になると、ライトアップされたかまくらと星空が広がり、昼とは違う幻想的な風景が見られるのです。

夕方、まだ空が少し明るい頃から、かまくらには明かりが灯り始めます。少しずつ辺りが暗くなっていき、少し青っぽく見えるこの風景を「かまくらブルー」と呼ぶそうです。


明かりが灯るミニかまくら

ミニかまくらにも明かりが灯り、神社に続く一本の道が現れます。


かまくらの里から見える星空

見上げれば夜空には星が。周囲は街灯が少ないため、晴れていれば空一杯の星を眺めることができます。積もった雪で音が吸収され、あたりは静けさに包まれます。厳しい寒さも忘れる、特別な景色を楽しめます。

2. かまくらの中で過ごす


テーブルとイスが設置されたかまくらの中

かまくらの里のかまくらは、見るだけではなく、中に入って過ごすことができるんです。

入口は小さいですが、中はとっても広く、大人でも6名は余裕で入れる大きさ。高さもしっかりあり、膝も腰も伸ばしてまっすぐ立つことができました。風が入らないため意外にも暖かく、そして静かです。お籠り感のあるかまくらの中は、ファミリーだけでなくカップルで入るのもおすすめ。

かまくらを利用するには食事付きのプランに申し込む必要がありますが、空いていれば無料でかまくらに入ることも可能です。ただし、お客さんのいないかまくらがある場合のみ。受付で事前に確認してみてください。

かまくら作りの様子を見学することも


かまくら応援隊が作るかまくら

かまくらは定期的にメンテナンスを行っています。時間の経過とともに少しずつ溶けてくるため、ある程度日数が経ったら壊して作り直す必要があるとのこと。運がよければ、そのかまくら作りを見学できます。


かまくら作り専用のバルーン

かまくら作りには、専用のバルーンを使用します。大人の身長よりも大きなバルーン。重い雪が乗っても壊れない、丈夫な設計です。


かまくら作りをするかまくら応援隊

かまくら作りは、バルーンの周りに少しずつ雪を積み上げる作業を繰り返して行います。積み上げた雪を踏み固めることで、丈夫なかまくらに。除雪車で雪を飛ばす作業も的確で驚きました。


バルーンが隠れるほど大きくなったかまくら

バルーンの上が隠れても、まだ雪を積んでいきます。天井の厚みは約1m。このくらいでないと、強度が保てないそうです。


かまくらの入口を掘る作業

完成したかまくらは約3m。はしごを使わないと降りられないほどの高さになりました。入口の穴を掘り、バルーンの空気を抜いたら、中を整えて完成です。1時間以上かかる作業を終え、真冬にもかかわらず皆さん汗だくでした。

このかまくら作りの腕を聞きつけ、遠方からかまくらを作って欲しいと依頼が来ることもあるそう。「行けるところならどこでも行きます」と、明るく話すかまくら応援隊。かまくら作りのプロフェッショナルですね。

3. かまくらの中でいただくあったかグルメ

かまくらの里のレストランかまくら村では、かまくらの中で過ごすさまざまなプランを用意。

気軽に楽しめる「おやつプラン」、出来立ての鍋をいただける「お鍋プラン」、かまくらで遊んだのちに民宿やホテルに宿泊できる「宿泊プラン」…。そのなかでも、ぜひ体験してほしいのが、かまくらの中であったかグルメをいただくプラン。今回は、その中でもとっておきの2つのメニューと、それに応じたプランを紹介します。

1つは、「お鍋プラン」でいただける「のろし鍋」。かまくらの里のメインとなるプランで、かまくらの中でアツアツのお鍋が食べられるという、憧れの体験ができます。


のろし鍋

のろし鍋は、戦国時代の武将である上杉謙信の軍が立てていた「のろし台」に由来し名付けられたそう。キノコや野菜、北信州みゆきポークなど、地元飯山の食材がたっぷり入った味噌仕立ての鍋です。こちらは2名から予約可能。当日受付も可能ですが、人気のため事前予約がおすすめです。


のろし鍋セットが入るカゴ

受付でお椀や箸、おにぎり(飯山産コシヒカリの塩むすび)などののろし鍋セットが入ったカラフルなカゴを受け取り、かまくらの中で待機していると…絶品アツアツののろし鍋が登場!体が温まる絶品鍋、ぜひご賞味ください。

【お鍋プラン(かまくら利用料、のろし鍋、おにぎり)】
*事前WEB決済料金
●昼
大人:3,700円
子ども:2,400円
未就学児:無料

*時間
全日:11:00~12:30 / 13:15~14:45

●夜
大人:4,200円
子ども:2,800円
未就学児:無料
※事前予約は4日前まで。現地で当日受付現金決済は、上記料金に500円を割増

*時間
平日:18:00~19:30
土・日曜・祝:16:30~17:45 / 18:30~19:45

*備考
鍋は2名から予約可能

*公式サイト:レストランかまくら村

もう1つのおすすめは「おやつプラン」でいただける甘味です。月〜金曜の平日15:00~16:00限定のプランで、1人からでも利用可能です。おしるこか甘酒を選んで、かまくらの中でいただくことができます。


おやつプランのおしるこ

筆者のおすすめは、おしるこ。とっても甘く、冷えた体にしみわたります。おもちも柔らかくおいしかったです。

おやつプランでは雪上車体験もできる!


雪上車(写真提供:かまくら応援隊)

おやつプランには、雪上車体験が含まれています。雪上車に乗って、雪景色の中を走るという貴重な経験ができます。


雪上車から見る風景(写真提供:かまくら応援隊)

雪上車体験は、おやつプラン以外でも受け付けているそう。一面の雪景色の中を走る体験に、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

【おやつプラン】
*事前WEB決済料金
大人:1,800円
子ども:1,200円
未就学児:無料
※事前予約は4日前まで。現地で当日受付現金決済は、上記料金に300円を割増

*時間
15:00~16:00

*実施日
月〜金曜限定
※積雪の状況により、雪上車体験などが実施できない可能性あり。詳細は問い合わせを

*公式サイト:レストランかまくら村


かまくらの里の売店「かまくら商店」

ちなみに、かまくらの里には「かまくら商店」というお店があり、そこでおいしい料理やお土産を購入できます。おでんやそばなど体が温まる食べ物のほか、焼き鳥やわたあめなども。

やきいもならぬ「やきえも(地元の方言でやきいものこと)」は、ネーミングもおもしろく筆者のお気に入りです。のろし鍋以外はこちらで単品購入可能。ぜひ味わってみてくださいね。

4. 雪を楽しむアクティビティ


大きなソリ場

かまくらの里の楽しみ方は、かまくらだけではありません。会場には大きなソリ場があり、そこでソリを楽しめるんです。レンタルソリの用意もあり、手ぶらで訪れても大丈夫。思い切り遊べるようにスキーウエアなどを着ていくのがおすすめです。


会場に作られた雪だるま

また、先ほど紹介した雪上車のほか、周りの田んぼで雪遊びをすることもできます(積雪がない場合はできません)。雪だるまを作ったり、自分でミニかまくらを作ったりと、子どもも楽しめますね。

さらに、周辺のホテルや民宿とコラボしたプランも。スキーやスノーシュー、アイス作り体験など、多彩な楽しみがあります。積雪状況では実施できないものもあるため、事前に問い合わせてみてください。

かまくらの里へのアクセス

最寄駅:JR飯山駅またはJR戸狩野沢温泉駅

東京駅からのアクセス
【東京駅】- 北陸新幹線 / 飯山駅
→【信濃平バス停】

車でのアクセス

最寄りIC:上信越自動車道 豊田飯山IC(約25分)
かまくらの里周辺の駐車場:あり

飯山市「かまくらの里」で憧れのかまくら体験を!

取材をした2020年2月上旬は、まだまだ暖冬の影響で雪不足が続いていました。かまくらを維持するのも、大変な苦労があると思います。それでも、かまくらを楽しみに来てくれる人のために頑張っているかまくら応援隊、とてもカッコよかったです。

取材の数日後には降雪があり、例年通りの白く美しい飯山の姿が2月中旬以降は見られるそう。冬のたった1カ月間だけ現れる、飯山市のかまくらの里。幻想的で貴重な風景を、見に行ってみませんか?