静岡県伊東市に位置する「伊豆シャボテン動物公園」は、動物とサボテンを中心としたテーマパークです。世界各地のサボテンや多肉植物、約1500種類が栽培され、世界で唯一サボテン狩りができる場所でもあります。
さらに、伊豆の冬の風物詩となっているのが「元祖カピバラの露天風呂」。伊豆シャボテン動物公園が元祖といわれているカピバラの入浴姿を一目見ようと、多くの観光客が訪れています。
この記事では、動植物と間近でふれあえる伊豆シャボテン動物公園の魅力を紹介します。
シャボテン公園ってどんな公園?
シャボテン公園と大室山
静岡県伊豆半島伊東市に位置し、観光スポットである大室山(おおむろやま)を背景に、約20万㎡の屋内に140種類の動物が飼育されている公園です。たくさんの動物たちが暮らしているほか、約1500種類のサボテンが展示されている温室も魅力的。自分だけのサボテンを作ることができる「サボテン狩り」はシャボテン公園ならではのアクティビティです。
シャボテン公園の特徴は触れ合える動物が多いこと。リスザルやカワウソ、カピバラなどほとんどの動物に餌やり体験ができます。
シャボテン公園で飼育されている動物たちは伊豆シャボテン動物公園公式サイトで確認することができます。愛くるしい動物たちを捉えた動画も複数掲載されており、訪れた時のイメージができそうです。
隣接施設でグランピングもできる
伊豆シャボテン公園にはグランピング施設「伊豆シャボテンヴィレッジ」が隣接しています。
ホテルのような設備を兼ね備えた宿泊施設とアウトドアならではの開放感を得られるのが特徴。キャビンタイプのお部屋で屋内にはトイレとバスルームも完備。プライベートな空間を楽しむことができるので、シャボテン公園や伊豆ぐらんぱる公園に訪れる前や後でも楽しむことができるでしょう。
詳しい情報は伊豆シャボテンヴィレッジ公式サイトをご覧ください。
サボテンじゃなくてシャボテンの理由
シャボテン公園のサボテン
1959年に「伊豆シャボテン公園」として開園したのが始まり。その後50年以上、この名で続けてきましたが、この名前だと公園のコンセプト「動物とサボテン」の動物の部分が認知されにくいということで、2016年から「伊豆シャボテン動物公園」に改称されました。
では、なぜ「サボテン」ではなくて「シャボテン」なのか。実は一昔前まで、サボテンとシャボテンは同じ意味の言葉として使われていました。
一説によると、昔、船の上で皿汚れを落とすのに石鹸代わりにサボテンを使っていたことから、「シャボテン」という言葉も使われていたといわれています。
現在では「サボテン」のほうが一般的となり、「シャボテン」はあまり使われなくなってしまいましたが、開園当初はどちらも使われていた時代なので「シャボテン」を用い、今もそのまま残されているのです。
シャボテン公園の見どころを5つにまとめて紹介
伊豆シャボテン動物公園の見どころを5つに厳選して紹介いたします。
①動物ふれあい体験
餌やり体験ができるシャボテン公園のレッサーパンダ
たくさんの動物たちが暮らすシャボテン公園。中でも人気なアクティビティは動物たちへおやつをあげられる動物ふれあい体験。ほとんどの動物たちと触れ合えるのは、シャボテン公園ならではの特徴です。
公園のシンボルにもなっているカピバラはもちろん、ワオキツネザルやクロカンガルー、大人気のコツメカワウソなどの動物たちにおやつをあげることができます。人懐っこく、手に乗った餌を自分で取って食べる姿はとても愛くるしい光景。
あのレッサーパンダにもおやつをあげることができます。しかし、レッサーパンダへの感染症予防等の事情により、おやつの手渡はNG。代わりに棒を使っておやつをあげることが可能。器用に手を使いながら食べる姿を間近で見ることができますよ。
②元祖!カピバラの露天風呂
カピバラ露天風呂の元祖
伊豆シャボテン動物公園の名物イベント「元祖カピバラの露天風呂」は、2022年で40周年を迎えました。今でこそ、日本各地の動物園でカピバラの入浴は行われていますが、発祥はここ伊豆シャボテン動物公園です。
当時、水に入ることが大好きなカピバラたちが、冬は水が冷たくて入ることができず、春が来るのを待ちわびて過ごしていました。
そんな時、カピバラたちが小さなお湯だまりに集まっている姿を見た飼育員がお風呂を用意すると、カピバラたちは喜んで入浴してくれたのです。
それ以来、冬の露天風呂は伊豆シャボテン動物公園にとっても、カピバラにとっても欠かせないものとなりました。
ファミリーで入浴
カピバラファミリー
例年11月から4月まで開催される元祖カピバラの露天風呂。基本的に平日は1日1回、土日祝日には1日2回入浴します。多くのカピバラは家族で入浴し、親子で身体を寄せ合いながら入浴する様子はなんとも微笑ましい光景。近いところで1mほどの距離で見ることもできます。
また、2015年に伊豆シャボテン動物公園、長崎バイオパーク、埼玉県こども動物自然公園、那須どうぶつ王国、いしかわ動物園の5園により「5園国 カピバラの露天風呂協定」が結ばれました。以降、毎年「カピバラの長風呂対決」や「早食い選手権」のイベントが行われています。カピバラの長風呂対決は、最初に入浴を始めたカピバラのお風呂から出るまでの時間を競い合います。
また、早食い選手権は、500gの皮付きスイカの食べるスピードを争います。2021年のカピバラの長風呂対決はSNSで中継が行われ、全国のファンたちがエールを送っていました。
【2022年〜2023年のカピバラの露天風呂 情報】
期間:2022年11月19日(土)〜2023年4月2日(日)
時間:平日 13:30〜14:30 / 土・日曜、祝日 10:30〜11:30、13:30〜14:30
※2023年〜2024年の情報はシャボテン公園公式サイト カピバラについてをご覧ください。
③アニマルボートツアーズ
アニマルボートつで園内を回る
園の中央にある池をボートで回りながら9つの島をめぐるのが「アニマルボートツアーズ」。まるでジャングルの中を探索するようなリアルな臨場感が特徴です。
ガイドの方の解説を聞きながら池を一周する「ぐるっと1周コース」と、リスザルやワオキツネザルのいる島へ向かい、餌やり体験ができる「モンキー島上陸コース」の2つ。沿岸にはフラミンゴやペリカン、ミーアキャットがおりボート上からでも動物たちの姿を楽しむことができます。
【アニマルボートツアーズ基本情報】
ぐるっと1周コース
所要時間:約15分
ふれあい体験:なし
料金:
1200円(大人)
600円(子ども)
モンキー島上陸コース
所要時間:約20分
ふれあい体験:あり
料金:
1500円(大人)
800点(子ども)
④写真映えするカピバーガー
カピバーガー 提供:伊豆シャボテン動物公園
お腹が空いたら園内にあるレストラン「森のどうぶつレストラン GIBBONTEI」へと足をお運びください。
シャボテン公園で展示されている動物たちの大きなぬいぐるみが、店内を明るく柔らかい雰囲気へと変えてくれます。
店内で人気なメニューのひとつがカピバラをモチーフにした「カピバーガー」。バンズがカビバラの顔になっており、可愛らしい見た目が特徴的で、写真に映えるメニューとなっています。
他にもスパゲッティやハンバーグなど、メニューは様々。気分に合わせて、食事を楽しむことができるでしょう。
⑤サボテン狩り
園内の温室エリアにあるサボテン
公園内のシンボルでもある「高原龍」から、約1500種類の植物が育てられている温室へと入ることができます。そして、その5つの温室を抜けた先にある「シャボテン狩り工房」では、約100種類以上のサボテンや多肉植物を販売。
サボテン狩り体験では自分好みのサボテンを選ぶことができ、世界でひとつだけのサボテンを作ることが可能。お気にいりの鉢を選んだら、工房のスタッフが綺麗に整えてくれ、オリジナルの鉢植えが完成します。
空間を彩る多様な姿や形のサボテンをこちらで作ってみてはいかがでしょうか。世界で一つだけの寄せ植えはお土産にもピッタリです。
住所・時間・料金
住所:静岡県伊東市富戸1317-13
営業時間:9時半〜17時
※季節によって変動あり
入園料:
700円〜2700円(平日)
700円〜2800円(休日)
駐車場:あり
公式サイト:伊豆シャボテン動物公園
アソビューからWEBチケットを購入するとお得
オンラインでチケットを申し込むなら、日本全国の観光地やレジャーなどを予約・購入できるサービス「アソビュー」がおすすめ。
アソビューからシャボテン公園のチケットを購入すると、100円以上の割引が適用されます。(時期によって割引額が変更になる可能性があります。)
日程や人数などが把握できている場合は、アソビューで事前にチケットを購入すると良いでしょう。
アソビューへはこちらのアソビュー 伊豆シャボテン動物公園をご覧ください。
年4回以上行くなら年間パスポート
シャボテン公園の魅力に引き込まれ、年に4回以上行く予定がある方は年間パスポートを購入するとお得に入場できます。
料金:
1万400円(大人)
5200円(小学生)
2800円(幼児)
愛犬と一緒に行ってOK(注意点アリ)
園内でも愛犬と一緒に散策できる
シャボテン公園ではペットと一緒に入場することが可能です。愛するペットと一緒に公園を回れることができるのは嬉しいですね。
ただし、園内には放し飼いにされている動物たちがいます。必ず、1m以内のリードをつけることが必須。また、エリアによってはペット同伴だと入場できない場合がありますので事前に公式サイトで確認することをおすすめいたします。
園内のペット情報は伊豆シャボテン動物公園 インフォメーションをご覧ください。
アクセス
最寄駅:シャボテン公園(バス停)
東京駅からのアクセス
【東京駅】- 東海道新幹線 / 名古屋方面
→【熱海駅】- JR伊東線 / 伊東方面
→【伊東駅】- 伊豆急行線 / 伊豆急下田方面
→【伊豆高原駅】- 路線バス・伊豆東海バス / シャボテン公園行き
→【シャボテン公園バス停】
静岡駅からのアクセス
【静岡駅】- 東海道新幹線 / 東京方面
→【熱海駅】- JR伊東線 / 伊東方面
→【伊東駅】- 伊豆急行線 / 伊豆急下田方面
→【伊豆高原駅】- 路線バス・伊豆東海バス / シャボテン公園行き
→【シャボテン公園バス停】
富士山静岡空港からのアクセス
【富士山静岡空港】- 連絡バス / 静岡駅行き
→ 【静岡駅】- 東海道新幹線 / 東京方面
→【熱海駅】- JR伊東線 / 伊東方面
→【伊東駅】- 伊豆急行線 / 伊豆急下田方面
→【伊豆高原駅】- 路線バス・伊豆東海バス / シャボテン公園行き
→【シャボテン公園バス停】
シャボテン公園で個性豊かな動物たちと触れ合おう!【まとめ】
ゆったりと温泉につかるカピバラ
シャボテン公園の概要や見どころなどを紹介しました。公園のシンボルでもあるキュートなカピバラの他に、キツネザルやレッサーパンダなどの動物たちと近い距離で触れ合えることがシャボテン公園の大きな魅力。
可愛らしい動物の他にも、たくさんのサボテンを展示しているのもシャボテン公園ならではの体験ですね。シャボテン公園の周辺には大室山や城ヶ崎海岸などの観光地も点在しているので、観光プランに取り入れやすいはず。ぜひ、シャボテン公園へ訪れてみてはいかがでしょうか。
Edit:Kaoru Maki