萩反射炉
山口県萩市に位置する「萩反射炉(はぎはんしゃろ)」。反射炉とは、熱を反射させて鉄の精錬を行う融解炉で、1856年に大砲鋳造のため萩(長州)藩が建造しました。 幕末に造られた反射炉は国内に11基ありましたが、現存するのは3基(萩反射炉・薩摩旧集成館反射炉跡・韮山反射炉)のみ。産業技術史上大変貴重な遺構となっています。萩反射炉は本格的な建造には至らず、実用化はされませんでしたが、西洋科学の知識がほとんどなかった当時、藩士たちは貴重な蘭書を読み解き、他藩の反射炉のスケッチを元にこの反射炉を造りあげたのです。上部は赤煉瓦、下部は安山岩と赤土で造られ、そのコントラストは建築的な観点からも評価されています。2015年には「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として、世界遺産にも登録されました。 萩には、幕末の思想家である吉田松陰の私塾「松下村塾(しょうかそんじゅく)」もあり、幕末から明治維新に向けて国が大きく変動した時代について学ぶことができます。
基本情報
Address
〒758-0011 山口県萩市椿東4897-7
Phone
0838-25-3380(萩市世界文化遺産課)
Hours
常時公開
Closed
無休
Guide
<ガイド> 【日本語】 時間:9:00~17:00 ※ガイド常駐
アクセス
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FromJR山陰本線 東萩駅
萩循環まぁーるバス / 東回りコース(松陰先生) →【萩しーまーと】バス停 → 徒歩(約5分)