【山口県の桜13選】錦帯橋はじめ人気の名所、力強い一本桜やライトアップされた公園｜THE GATE

山口県内には、雄大な自然や歴史ある街並みとともに花見を楽しむことのできる、桜の名所が数多く存在します。

特に昨年アメリカのニューヨーク・タイムズ紙で「2024年に行くべき52カ所」にも選ばれた山口市は要チェック（＊）。

2025年の春は、土地ごとの自然や歴史を感じながら、山口県でのんびりと桜の景色に包まれてみてはいかがでしょうか。

※情報は随時更新

＊ニューヨーク・タイムズ紙「2024年に行くべき52カ所」に「山口市」が選ばれました！！｜山口市公式ウェブサイトより
※本記事は2023年3月時点の情報をもとに作成しています。諸事情により、最新の状況と異なっている場合があります。お出かけの際は各公式サイト等で最新の情報をご確認ください
※2025年3月、一部情報を更新しました

【定番の名所】で祭りと花見を楽しむ

まずは、山口県のなかでも外せない観光名所である、人気の花見スポットを紹介します。歴史ある建物と桜のコラボレーションからは、日本らしい「和」の美しさを感じられるでしょう。

家族や恋人、友人とのんびり花見をしたいという方におすすめな公園も厳選しました。桜祭りやイベントも各地で開催されているので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

（岩国市）ライトアップも幻想的「錦帯橋」

桜越しの錦帯橋
山口県でも人気の観光名所、錦帯橋。美しい五連の木造橋は日本三名橋としても知られています。

1673年に「流されない橋を」との願いのもと創建され、以来約350年間、幾度の困難や災害を乗り越えてきました。

そんな錦帯橋の桜は、昼と夜で違った表情を見せてくれるのが特徴の一つ。

昼間は木造橋と桜が織りなす日本らしい趣ある景色を、毎年3月下旬から4月上旬の夜間には、様々な色にライトアップされた錦帯橋と桜が幻想的な雰囲気をつくりだします。

錦帯橋を訪れるなら、ぜひ昼と夜両方の時間帯で。1カ所で印象の異なる眺めが楽しめますよ。

【錦帯橋　桜情報】
●住所：山口県岩国市横山2丁目
●例年の見頃：3月下旬〜4月上旬
●ライトアップ期間：
　2025年桜の開花宣言日〜4月20日（日）
●ライトアップ時間：日没〜21:00
●関連サイト：
・錦帯橋
・錦帯橋の桜ライトアップの実施について｜岩国市観光振興課
●アクセス：
①JR［岩国駅］からいわくにバス（新岩国駅行）乗車、バス停［錦帯橋］下車すぐ
②山陽自動車道［岩国IC］から車で約10分
※編集部しらべ

（上関町）村上水軍ゆかりの地「城山歴史公園」

満開の河津桜（写真：山口県観光連盟）
南北朝から戦国時代にかけて、日本最大の海賊といわれた村上水軍ゆかりの上関城。その跡地を整備した場所が、現在の城山歴史公園です。

公園内の高台からは上関海峡を眺めることができ、散歩道も整備されているため、散策がてらリフレッシュするのにおすすめ。

城山歴史公園では、河津桜が2月下旬から3月上旬に見頃を迎えるのと同時に、約4000球の早咲き水仙を楽しめるのが特徴。また、例年「城山歴史公園桜まつり」が開催されます。

海と空の青、そして桜のピンクと水仙の黄色。それぞれがもつ色のコントラストが映える風景を、ぜひ堪能あれ。

【城山歴史公園　桜情報】
●住所：山口県上関町長島1044-1
●例年の見頃：2月下旬〜3月上旬
●桜まつり開催期間：
　2025年2月22日（土）・23日（日）
●桜まつり開催時間：10:00〜15:00
●アクセス：
①JR［柳井駅］から防長バス（上関行）乗車、バス停［上関］下車後、徒歩5分
②山陽自動車道［熊毛IC］または［玖珂IC］から車で約50分
●関連サイト：
・城山歴史公園｜上関町観光協会
・城山歴史公園桜まつり開催のお知らせ｜上関町役場
※編集部しらべ

（山陽小野田市）自然豊かな「江汐公園」

豊かな緑が桜の薄紅色を引き立てます（写真：山口県観光連盟）
たくさんの植物に満ち、種類豊富な野鳥や昆虫が生息する、自然に恵まれた江汐公園。

テニスコートやキャンプサイト、アスレチックなどさまざまな施設を備える園内は、老若男女を問わず多くの人々が楽しめます。

江汐公園は、小さい子ども連れの家族にも人気の公園で、広さは東京ドーム約29個分もあるそうです。また、山陽小野田市の花・ツツジの名所でもあります。

広い園内の至る所に桜の木が植えられており、見頃の時期でも比較的ゆったりと花見を楽しむことができる上、整備された遊歩道沿いでは桜並木も見られます。

公園の中心にある江尻湖にかかるつり橋も、桜の時期にはフォトスポットとして好評です。

【江汐公園　桜情報】
●住所：山口県山陽小野田市高畑字西山根401-1
●例年の見頃：3月末〜4月初旬
●関連サイト：江汐公園｜山陽小野田市
●アクセス：
①JR［小野田駅］から船鉄バス（高泊高畑循環線）乗車、バス停［江汐公園］下車後、徒歩5分
②山陽自動車道［小野田IC］から車で約5分
※編集部しらべ

（山口市）小京都の風情「一の坂川」

橋の上から桜を眺める人たち
室町時代に、京都の街並みを模して作られた山口市街。京都の鴨川に見立てられた、市内を流れる清流・一の坂川は、「小京都」といわれる山口市の中心的存在です。

レトロな街並みの川沿いには、カフェや食事処が立ち並びます。ゆったりとした風情ある街並みは、歩いて散策するのがおすすめです。

桜の時期になると、川沿いには約200本のソメイヨシノが競うように咲きほこり、圧巻の景色を見せてくれます。

夜にはライトアップが行われ、昼間とは異なるしっとりとした美しさを楽しむことができます。

また、桜の開花時期に合わせた着物イベント「着物deおさんぽ」も例年開催。期間中に着物を着て街歩きをすると、ドリンクサービスや料金割引などの特典を受けることができます。

【一の坂川　桜情報】
●住所：山口県山口市後河原
●例年の見頃：3月下旬〜4月上旬
●ライトアップ期間：
　2025年3月21日（金）から落下までの2〜3週間程度
●ライトアップ時間：18:30〜22:00
●関連サイト：
・一の坂川｜山口県観光サイト
・一の坂川　桜のライトアップ｜山口県観光サイト
●アクセス：
①JR［山口駅］から徒歩15分
②バス停［山口駅］から防長バス（県庁方面行）乗車、バス停［美術館前］下車後、徒歩5分
③中国自動車道［山口IC］から車で約15分
※編集部しらべ

（山口市）アメリカでも話題の国宝「瑠璃光寺」

ニューヨーク・タイムズ紙にも掲載された五重塔
日本三名塔として知られる瑠璃光寺は、室町時代の武将・大内盛見（おおうちもりあきら）が兄・義弘の菩薩を弔うために建立した塔。

現在は、室町時代中期における最も秀でた建造物と評され、国宝に指定されています。

春には170本のソメイヨシノが咲き誇り、荘厳な五重塔とたおやかな桜の競演が、日本らしい景観を生み出します。

2025年5月末現在、国宝である瑠璃光寺の五重塔は改修工事が行われており、残念ながらその姿を直に見ることができません。この令和の大改修は2026年3月まで実施される予定とのこと。

しかし改修中も公園内への出入りは可能なうえ、改修期間中だけの特別な体験ができます。例えば、普段は五重塔の中に安置されている「秘佛」2体を拝観できたり、改修作業のライブ映像を見たり。桜とともに改修中ならではの貴重な体験を楽しんでみてはいかがでしょう。

【瑠璃光寺　桜情報】
●住所：山口県山口市香山町7-1
●例年の見頃：3月下旬〜4月上旬
●関連サイト：
・瑠璃光寺｜山口市観光情報サイト
・瑠璃光寺五重塔（香山公園）｜山口県観光サイト
●アクセス：
①JR［山口駅］から市コミュニティバス（大内ルート）乗車、バス停［香山公園五重塔前］下車
②中国自動車道［小郡IC］から車で約15分
※編集部しらべ

（山口市）桜のトンネル「徳佐八幡宮」

人気の桜並木
山口市阿東にある徳佐八幡宮は、全国に約4万社ある八幡宮の総本宮「宇佐八幡宮」から1182年に大内満盛（おおうちみつもり）が勧請し、1680年に萩藩主毛利綱広によって遷座した由緒ある八幡宮。

五穀豊穣、無病息災、厄除け、開運招福、縁結びや子宝にもご利益があるとされています。

参道の両側に、しだれ桜とソメイヨシノ合わせて約360本が植えられ、毎年月上中旬には満開に。2022（令和4）年には国の名勝にも指定されました。

トンネルのような桜並木が評判で、近隣はもちろん県外からも多くの花見客が訪れます。

毎年4月2日開催の例祭は、神輿渡御や獅子舞、太鼓の演奏等で境内は一層のにぎわいを見せます。屋台も立ち並ぶため、花見がてら足を運んでみてはいかがでしょうか。

【徳佐八幡宮　桜情報】
●住所：山口県山口市阿東徳佐中3761
●例年の見頃：4月上旬〜4月中旬
●関連サイト：徳佐八幡宮
●アクセス：
①JR［徳佐駅］から徒歩約5分
②中国自動車道［小郡IC］から車で約50分
※編集部しらべ

（下関市）関門海峡を望む絶景「火の山公園」

火の山公園からの眺め
標高268ｍの「火の山」山頂にある火の山公園。下関や対岸の門司港周辺の街並みはもちろん、関門橋や巌流島（がんりゅうじま）、そして響灘（ひびきなだ）に浮かぶ島々までもが一望できる、市内でも屈指のビュースポットです。

桜が見頃を迎える4月上旬には、ソメイヨシノと山桜約1000本が山中の広い範囲で咲き誇ります。

関門橋と桜のコラボレーションは、火の山からしか見ることのできない景色。

桜と同時期に開花するチューリップ畑もお見逃しなく。姉妹都市・トルコのイスタンブール市からの贈り物である、約5万球のチューリップの球根が一斉に芽吹き開花する景色は圧巻です。

以前は山頂までロープウェイが運行していましたが、2024年11月をもっと運行が終了しました。なお今後は2026年度中に「パルスゴンドラ」として生まれ変わるとのこと。

※山頂までの道「パークウェイ」は公園の再編整備に伴い、2025年3月1日（土）〜5月末まで通行止めとなっており、山頂エリアへの立ち入りができなくなっています。山麓エリアのトルコチューリップ園は立ち入りができます

【火の山公園　桜情報】
●住所：山口県下関市みもすそ川町
●例年の見頃：3月下旬〜4月上旬
●関連サイト：
・火の山公園｜山口県観光サイト
・火の山再編整備に伴う公園の利用制限について｜下関市
●アクセス：
①JR［下関駅］からサンデン交通バス（国民宿舎前行）乗車、バス停［火の山ロープウェイ］下車後、ロープウェイで約4分
（※ロープウェイ運航は3月中旬〜）
②中国自動車道［下関IC］から車で約15分
※編集部しらべ

【ライトアップ】された夜桜を愛でる

昼間の桜も素敵ですが、ライトアップされた夜桜は昼間とはまた違った魅力を見せてくれます。

艶やかな夜桜とともに幻想的な雰囲気に包まれた空間は、非日常感たっぷり。

ここからは、山口県でライトアップされた夜桜観賞におすすめのスポットを紹介します。

（長門市）山口県屈指の人気「長門湯本温泉」

温泉に泊まって、ゆっくり桜や祭りを満喫してみては
約600年の歴史を持ち、山口県で最も古い歴史をもつ長門湯本温泉。2020年に温泉街全体がリニューアルされ、現在多大な人気を集める温泉街です。

長門湯本温泉街の中心を流れる清流・音信川に沿って咲く桜は、昔から今も変わらず街を見守っています。

川沿いには足湯スポットやベンチも多く、のんびりと桜を楽しむことができますよ。

また、長門湯本温泉にほど近い大寧寺では桜のライトアップが行われます。境内に灯された提灯の明かりが荘厳なお寺と桜の魅力をさらに引き出します。

【長門湯本温泉　桜情報】
●住所：山口県長門市深川湯本　
●例年の見頃：3月下旬〜4月上旬
●公式サイト：長門湯本温泉
●アクセス：
①JR［湯本温泉駅］から徒歩約10分
②中国自動車道［美祢IC］から車で約25分
※編集部しらべ

（美祢市）厚狭川に映る夜桜「美祢さくら公園」

厚狭川に映る夜桜もまた魅力的
美祢（みね）さくら公園は、美祢市役所に隣接する公園。公園の中心には厚狭川が流れています。

春になると、河川敷には約150本の桜が咲き誇り、花筏が川面をピンク色に染め上げます。

開花時期には「みね桜まつり」が開催されるのが恒例。桜祭りの前後一週間程度は、夕暮れの時間帯に桜のライトアップが行われます。

竹灯籠の展示やライブ等、さまざまなイベントや、飲食・キッチンカーなどの出店もあり、にぎやかなナイトライフを楽しめますよ。

【美祢さくら公園　桜情報】
●住所：山口県美祢市大嶺町吉則
●例年の見頃：3月下旬〜4月上旬
●ライトアップ期間：2025年3月下旬〜
●ライトアップ時間：18:00〜22:00
●関連サイト：
・美祢さくら公園｜美祢市観光協会
・第38回みね桜まつり｜美祢市観光協会
●アクセス：
①JR［美祢駅］から徒歩約5分
②中国自動車道［美祢IC］から車で約10分
※編集部しらべ

（山陽小野田市）市街地からも近い「若山公園」

雰囲気もよく気軽に立ち寄れる点がポイントです（写真：山口県観光連盟）
小野田セメント創始者の私庭を整備してできた若山公園。市街地からのアクセスもよく、市民の憩いの場として親しまれています。

約300本の桜がピンク色に染まるころには、ボンボリの点灯が行われ、ドラマチックな雰囲気のなか夜桜を見ることができます。

園内には野外ステージなどの施設もあり、例年4月上旬には「さくらまつり」が行われます。

当日は、もちまき大会や園芸大会、大福引大会など、老若男女が楽しめるイベントが盛りだくさん。家族そろってのお出かけにいかがでしょうか。

【若山公園　桜情報】
●住所：山口県山口県山陽小野田市小野田字三の若山2055-1
●例年の見頃：3月中旬〜4月上旬
●ぼんぼり点灯期間：
　2025年3月22日（土）～4月12日（土）
●ぼんぼり点灯時間：18:30〜22:00
●関連サイト：若山公園｜山陽小野田市
●アクセス：
①JR小野田線［南小野田駅］から徒歩約10分
②山陽自動車道［小野田IC］から車で約10分
※編集部しらべ

【一本桜】の生命力を感じる

たった一本の桜で、人々を魅了する「一本桜」。地域の人々に守られながら長い年月ひとところに根付き、力強く花を咲かせ続けてきた木からは、強い生命力を感じます。

孤高の一本桜を巡り、パワーをもらう旅に出かけてみるのもおすすめですよ。

（岩国市）地域で守るしだれ桜「荒玉社」

存在感ある桜と鳥居
岩国市のローカル鉄道、錦川鉄道錦川清流線の行波駅の山際に静かに佇む荒玉社。

1791年に対岸の集落・下より移され、行波の新しい鎮守社となりました。国の重要無形文化財に指定されている「岩国行波の神舞」の舞台としても知られています。

行波集落の方々が、神舞とともに大切に守ってきた一本のしだれ桜は、岩国市の景観重要樹木に指定されています。

錦川の鉄道沿線、錦川の土手、対岸の国道や最寄り駅でもある行波駅のホームからも、しだれ桜の雄大な姿を望むことができますよ。

【荒玉社　桜情報】
●住所：山口県岩国市行波306
●例年の見頃：3月下旬〜４月上旬
●関連サイト：荒玉社｜岩国市
●アクセス：
①錦川清流線［行波駅］から徒歩約1分
②山陽自動車道［岩国IC］から車で約15分
※編集部しらべ

（周南市）樹齢300年超のしだれ桜「弾正糸桜」

降りそそぐ枝花は迫力満点
周南市の鹿野総合支所の清流通りにある1本のしだれ桜。周囲2.7ｍ、高さ約8ｍ、樹齢約300年以上と、圧倒的な存在感で見る人を魅了します。

戦国武将・陶晴賢（すえはるかた）の重臣であった江良弾正の館跡にあることから「弾正糸桜」と名付けられ、現在まで愛され続けています。

開花期間中は日没から21:00頃までライトアップが行われています。

【弾正糸桜　桜情報】
●住所：山口県周南市鹿野上
●例年の見頃：3月下旬〜4月上旬
●関連サイト：彈正糸桜｜山口県観光サイト
●アクセス：
①JR［徳山駅］から防長バス（コアプラザかの行）乗車、バス停［鹿野］下車すぐ
②中国自動車道［鹿野IC］から車で約3分
※編集部しらべ

（防府市）ハート桜に癒される「春日神社」

ピンク色のハート桜を見ると、なんだか幸せな気持ちに
防府市牟礼（むれ）にある「春日神社」は、1186年から続く由緒ある神社。歴史ある神社ですが、さまざまなイベントが開催され、地域住民の交流の場ともなっています。

毎年2月中旬には、社殿内にはお雛様・さげもん（つるし雛）の展示が行われ、参拝客の目を楽しませます。

春日神社の桜といえば、参道の入り口で出迎えてくれる1本の陽光桜。角度によってきれいなハート型に見える「ハート桜」として大人気なのです。

開花時期は18:00〜21:00までライトアップも実施されます。

【春日神社　桜情報】
●住所：山口県防府市牟礼1354
●例年の見頃：3月下旬〜4月上旬
●関連サイト：春日神社｜山口県観光サイト
●アクセス：
①JR［防府駅］から防長バス（阿弥陀寺行）乗車、バス停［下坂本］下車後、徒歩1分
②山陽自動車道［防府東IC］または［防府西IC］から車で約10分
※編集部しらべ